【感想・ネタバレ】今を生きる思想 エーリッヒ・フロム 孤独を恐れず自由に生きるのレビュー

あらすじ

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約100ページで教養をイッキ読み!
現代新書の新シリーズ「現代新書100(ハンドレッド)」刊行開始!!

1:それは、どんな思想なのか(概論)
2:なぜ、その思想が生まれたのか(時代背景)
3:なぜ、その思想が今こそ読まれるべきなのか(現在への応用)

テーマを上記の3点に絞り、本文100ページ+αでコンパクトにまとめた、
「一気に読める教養新書」です!
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人はなぜ非合理な行動に走り、集団では理性を失うのか。
敬虔なユダヤ教徒の家庭に育ったフロムは懊悩の果てに、
フロイトの精神分析とマルクスの社会科学を融合させた「真の人間法則」にたどり着いた。

【本書の内容】
●「金儲けの世界」を逃れ「魂の救済」へ
●現代人の根本的な病理は「孤独」にある
●二種類の権威―「合理的権威」と「非合理的権威」
●幸福に生きるため良心に耳を澄ます
●人間心理の根源を捉えた『自由からの逃走』
●自分の人生の意味は自分だけが与えられる
●「非生産的方向づけ」と「生産的方向づけ」
●「成熟した愛」を実践するためには
●恐れず真実に目を向け、生産的な人生を送る

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

短いけどむずい………!でも、フロイト的なものとマルクス的なもの、ファシズムの時代に1番合ってる人な感じがした。社会学者と思っていたけど、精神分析家というのが割合としては大きいのね。

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2025年04月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自由からの逃避
・権威主義への逃避: 他人に従ったり、自分自身を他人の権威に委ねることで、自由から逃れる。
・破壊主義への逃避: 周りのものを破壊することで、自分自身の無力感や不安を解消しようとする。
・機械的画一性への逃避: 周りの人々と同じように考え、行動することで、孤独感から逃れようとする。

愛することの意味
愛は、単なる感情的な感情ではなく、「与えること」「責任を持つこと」「尊敬すること」

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2025年01月17日

Posted by ブクログ

さて、自身が障害者となり早10年余り。世間様の云う成功とは程遠い地点での生活を送らざるをえなくなった。従って、今こんな哲学入門書を手にしている。結論から云えばエーリッヒ・フロムは実に私の理想形態に近い。健常者の頃から曲がった事には反抗せねば気が済まぬ難儀な性格。これを「世界市民」であるかどうかは置いておくとして、魅力的な夢のような言葉が後から後から続く。人間に対して非常に厳しい基準が設けられているが、この位ハードルが高くなくては達成しないだろう。「孤独」「愛」素晴らしい理念の集結。

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2024年11月04日

Posted by ブクログ

フロムの著作等を元に考え方や理論がコンパクトにまとめられてた。
原著を読んだ時のことを思い出しながら読み進めて、より理解が深まった。
愛するために孤独になる。与えることで与えられる。逆説的なようでいて、とてもしっくりくる内容だった。
もっと懐の深い人間になりたいと思った。

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2024年08月05日

Posted by ブクログ

読む人に優しく寄り添う本ではなく、彼の探求した真実について冷静に厳しく諭してくれる内容で、甘えた気持ちは一気に消滅します。そこが良かった。
厳しくも偽らない言葉がどのページにも書かれています。
人は皆自分は幸福を求めていると思っているが、実際には幸福では無く社会における成功を求めているに過ぎない。
社会に適応出来ている人は、自分は正常であると考えているが、本当の自分自身を日々捨て去っている。
社会に適応出来ない人こそ正常であり、誰よりも健康的だと記された一文には私も以前同じ事を思った事があり、得心した次第です。

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2023年05月14日

Posted by ブクログ

エイリッヒフロムは、『愛について』『悪について』など
今まで読んで、なかなか示唆に富んだ内容であり
ある意味衝撃を受けた本の著者です。
この本も、それぞれ愛についてに通ずる内容の本で
面白かったです。
自分を見つめる一つの指針になると思います。

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2023年04月24日

Posted by ブクログ

現代において、国内外問わず「孤独」を感じる人は多い。日本人もそうだ。人は孤独を恐れ、恐れる者同士で歪んだ共同体への参加をフロムは危険と説く。だが、強い孤独は病のように進行し、日本国内では10代から50代という学生から現役世代、初老に至るまで、その病は蔓延り進行している。
さて、本著では、新しい共同体を作ることを推奨している。友人や恩師、旧友や職場での仲間。元気な人は高齢になっても人との関わり方を持ち、独自の共同体を作っている。フロム曰く、孤独という病に乗じた支配や営利(犯罪含む)を目的としている歪んだ共同体への仲間入りするのは危険だと説く。その通りである。孤独は人を盲目にさせる。だからこそ、自分の孤独と向き合い、そして、人のと関わりの中で自分と人間の相性が良い質の高い共同体への参加を勧めている。
そして、重要なことは、私、あなたという自分自身で学び、他人の価値観や権威に従うのではなく、自分の責任と意思で行動することで本当の意味での「自由」が手に入ると述べている。現代の社会の重くしがらみが強い世界で生きる私たちに刺さる本といえよう。

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2025年05月29日

Posted by ブクログ

2025.04.30 4月の最後に読み終えた。エーリッヒフロム。生きることは大変だ。人間は大変だ。フランクフルト学派の方だか、ちょっとサルトルの考え方に近い部分も感じた。私の読み違いかもしれないが。

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2025年04月30日

Posted by ブクログ

“自分が幸福だと思っている「正常な人」は、異常な状況にあまりにも適応しすぎているので、自分が危険な状況にあることを知らない。だが、自覚症状のない癌患者と同様、それは危険な状態である”

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2025年04月05日

Posted by ブクログ

恥ずかしながら本書で初めて知った人。合理的権威とか非合理的権威とか当たり前だけど日常で何の疑いもなく過ごしているから人間の根本的なところと関係しているとみえる。
一見すると当たり前っぽいけど非寛容と戦争(カネも含む)に塗れている今でも成し遂げられていないことを思うと普遍な事なのかもしれない。

追記
読んだ事を忘れて再読。
愛情の項目の責任、尊敬、知識(もう一つは忘れた)辺りは大事。

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2023年12月07日

Posted by ブクログ

現代を生きる人にほど読んでほしいと言われるエーリッヒ・フロムの思想をひもとく本。フロムの説く愛によるヒューマニズムは、1人の青年を救うものは全世界を救ったも同じ、1人の青年を滅ぼすものは全世界を滅ぼすのも同じだ、とのこと。ヒトラーの制服が始まってからヒトラーに抵抗するのは既に負けている。

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2023年08月18日

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