垣根涼介のレビュー一覧

  • 武田の金、毛利の銀

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    時代ものだけど軽い感じで読みやすく、一気に読めた。戦ではなく、金山、銀山の調査という変わった視点の話なのも面白い。
    明智光秀が頭はキレるが気の弱い社畜になってたり、武田の武士が織田の武士と仲良くする旅するのはちょっと驚いた。

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    2025年03月23日
  • 永遠のディーバ-君たちに明日はない4-

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    君たちに明日はない シリーズの第4弾
    確か、シリーズ第3弾ぐらいまでは10年前くらいに読んでおもしろかった。
    単行本時「勝ち逃げの女王」を改題している。
    どちらも本作に収められた短編の題名である。
    本作では、なんか主人公の村上の思う通りにならないストーリーばかりで、それでも村上が満足するような内容の集まり。シリーズ最初の頃のシビアなやりとりはなくなって心温まる感じ、まぁそれは悪くはないけど、ちょっと期待していたのとは違う感じではある。

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    2025年03月02日
  • 月は怒らない

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    3.5
    共感できる部分もあり。
    ライトに読める読み物だと思う。
    2時間ドラマとか出来そう。
    嫌いじゃない。
    著者は昔から好きだし。

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    2025年02月22日
  • 涅槃 下

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    元服するまで商家や尼寺で育つ、生粋の町育ちから成り上がった武将が宇喜田直家である。
    勝つためには手段を選ばないが、いったん味方に引き入れれば、とことん面倒を見る。商いのもつ凄さを知り尽くしている武将でもあった。

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    2025年02月18日
  • 涅槃 上

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    宇喜田直家。
    没落した宇喜田家、豪商阿部善定に見込まれ、商家の中で育った八郎は、幼き頃より商いの重要性に気がつき、商人、町の人々と強く関わり合いながら、宇喜田家再興にむけて動き出す。しかし、直家自身は、決して武門として名を挙げたいなどとは思っても見なかったのである

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    2025年02月17日
  • 室町無頼(上)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    貴重な室町時代小説、土倉の用心棒という設定で天涯孤独で生き方が歪む時代の落とし子才蔵が骨皮道賢に鎧袖一触叩きのめされ・・・拾われる
    室町ビッグネーム道賢の悪党ぶりを描きながら時代の垢をこびりつかせた少年(才蔵)は蓮田兵衛(ビッグネーム②)に預けられた、得意のこん棒技術を磨く修業を丁寧に描く意味があるのかと思いながら読み進んだが、少年以上に読者の神経が研ぎ澄まされた
    「自分の居場所というものは、自らの手で作っていくしかないのか」生き方を考える術もない少年は、無法な生き方の道賢や風来坊的な蓮田に出会う事で体も心も出来上がっていく

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    2025年02月03日
  • 涅槃 上

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    街道と大河を交わらせた交通の要衝に、商人と武士が融合した城郭都市を築く。そのような意味での城下町という概念は、日ノ本では宇喜多直家が初めて具現化した。この新しく普請した石山城が、のちの岡山城である。さらに言えば現在の岡山県の商業発展の基盤となった。
    次に城下町をも内包した城が出来たのは、これより五年後、近江国に着工した安土城である。むろん、その城主は織田信長であった。

    本書は、その宇喜多直家の物語である。
    武力とはすなわち財力である。それを直家は実践していく。

    乱世に生きる上での人知の深さは、その当人に、悪の要素が多少なりとも入っていることから生まれる。正確には、悪とは何かを充分に知りながらも善人である必要がある。何が悪かを充分にわきまえつつも、基本的にはなるだけ善人としての行いを心掛けている必要があるということだ。それが、表も裏もないまるっきりの善人では、この世が激しくうごめく動乱の世にあって、人の上に立っていくことなど到底できない。

    人間は、その風向き次第では、ごくごく普通の性質でも、必要に迫られればいとも簡単に悪人になることもでき、また、利害の絡まぬ状況次第では、すぐに善人に成り代わることもできる。

    山野の獣というものは、強いから生き残っていくのではない。その用心深さで生き残っていくのだ。

    生きておる冥利とは、好ましい相手に当てにされることである。つまり自分の生は、自分一人でこしらえたものではない。自分がこれまで関わってきた数多の人々の、無数の生の断片で成り立っている。その断片の連なりの上に漂い、時に枝分かれし、時に戸惑い、笑い苦しんだ結果、今の自分がいる。いわば、今の自分とは、それら断片の集積だ。そしてその断片は、これからも生きていく限り、自分の中に落ち葉のようにさらに積み重なり、発酵していく。どこかへと自分を誘っていく。それは、場所ではない。まだ見ぬ心のどこかへだ。

    直家という男は目的さえ達せられれば、そのやり方には一向に頓着しないようであった。
    戦の心得は、
    いつさつたしょう
    「一殺多生」
    であると、直家本人がしばしば家臣たちに公言していた。予め敵の威力を削ぎ、なるべく味方の損傷を経ず戦に勝つには、奇策はいくらでも弄してよい。卑怯と世間でそしられようが一向に構わない。武士道とはそもそもが畜生道であり、この世界にあっては、目的は手段を正当化するのだ、という意味のことも、折に触れて口にしていた。

    宇喜多直家は臆病だからこそ、先々のことに対しても先回りし、あれこれと手を尽くす。遠方の織田家のことも調べる。そもそも武門の知恵とは、その根を洗えば臆病さから発酵するものではなかろうか。だからこそ宇喜多家もこのように大きくなった。

    この世に絶対などということはない。もしあるとするならば、人はいつかは死ぬということだ

    無慈悲に踏み付けられるのが嫌なら、大なる者が襲い掛かってくる前に、自らがその攻撃に耐え得るくらいに大きくなっておくしか仕方ないのだ。その大きくなった分だけ、相手はこちらに気を遣う。

    自分の人生は、存外に自分では決められない。たとえ自分がこうであれかしと願っていても、それまで自分と関わってきた人々との流れ、つまりは世間が決めることなのだ。自分の生き方の在りようは、世間の関わりと、自分のこれまでの来し方の因果によって、思わぬところへ定められる。人は生まれながらにして、岩肌を伝う水のようなものだ、と。ある方向に向かおうと必死になってあがいても、不感もなく流れゆく方向を岩の起伏によって変えられ、遮られてしまう。人が唯一決められることは、その立っている岩肌の舞台から降りていくことだけなのだ。退く自由しかない。

    人はたとえ互いに好き合っていても、それぞれの過去の重みには、自らが一人で耐えていくしかない。夫が、妻の来し方を背負うわけにはいかない。自分一人で過去に折り合いをつけ、持ち越していくしかない。そこで示せるのは安易な同情ではなく、相手に黙って寄り添うことだけだ。

    人は基本、損得で生きるものだが、常にそれだけではつまらない

    長い目で見て物事の得手不得手は、そのことを好むか、気が乗るかどうかで決まる。好まぬままやっていれば、いつかは心が破れ、自滅する。つまりかとは、気性のことなのだ

    何かを得ようとするなら、何かは手放す。生きるとは、その痛みを伴う分かれ道の連続なのだ。

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    2025年02月02日
  • 室町無頼(下)(新潮文庫)

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    昔見た戦国時代劇を思い出す。戦争もののドラマもこんな感じかな。
    室町時代、応仁の乱の本を探してみよう。

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    2025年01月23日
  • 武田の金、毛利の銀

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    信長が
    武田の金と毛利の銀(石見)の産出量を光秀に調べるように命令する。
    光秀に忍者のマネごとなんか、できるイメージは全くない、いくら「光秀の原理」での仲間がいるとは言っても。。。
    なので、多分これはご都合主義的な出会いがあるのかなと思っていたら、案の定そのパターンでした。
    でも、最初の違和感を除いてそれなりには楽しめた。

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    2025年01月11日
  • 武田の金、毛利の銀

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    信長に明智光秀とくると好きになれないキャラクターであるが、これに兵法者と生臭坊主、女好きな武田武士が絡み、それなりに楽しめた。
    ただ、武田の金のエピソードが薄いのと、光秀や後の大久保長安が毛利の銀調査に行くという史実とは掛け離れたような展開が飛びすぎてて読み進めが遅くなってしまった。

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    2024年12月19日
  • 涅槃 上

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    「なにやら、生きるとは、やるせないものですな」〜「過去は変えられぬ。されど、その昔を想う今は、これからでも変えていける。その時々の在りようによって、来し方の色彩は違ってみえる。〜」〜「我らは、思い出を美しくするためにも、今を生きておるのですな」

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    2024年11月24日
  • 武田の金、毛利の銀

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    ストーリーの面白さを挙げるとしたら、光秀と新九郎と愚息、それから信玄の家臣の土屋ら4人の行く先々での掛け合いかな。
    物語の舞台となる金山銀山の描写もイメージできるし、話の軸となる金と銀の流通のしくみも学べてページを捲る手が止まらなかった。
    垣根作品はやっぱり面白い。

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    2024年11月14日
  • 信長の原理 下

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    上を読み終えてからしばらく経っていたがなんとか読み終えた。

    信長のカリスマ性が感じられる本だった。
    なぜ信長が身内に裏切られるかというのも同時に理解できた。

    信長は結果が出ない者を容赦なく切り捨てる。過去にどれだけ活躍していたとしても。

    最後に光秀が謀反を起こす過程は意外で面白かった。
    信長のプレッシャーはきつい。

    何度も繰り返し表現されるところが多かった印象。なので、読んでいて長く感じた。
    なので星3

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    2024年11月03日
  • 狛犬ジョンの軌跡

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    深夜ドライブ中の車の前に飛び出してきた黒い大きな犬。太刀川要は、衝突の傷以外にも切り付けられたと思しき傷を追った犬を保護する。自宅近くの動物病院に運び込むも犬種は不明。太刀川は黒犬を自宅で飼い始める。ジョンと名付けた犬の正体とは…。
    太刀川の調査能力がすごい。一級建築士というが探偵顔負け。なんか今ひとつ印象に残らない感じで感想がうまく出てこない。

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    2024年10月28日
  • 涅槃 上

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    主人公の直家は孤独な少年時代に豪商・阿部善定に見出される。
    商いの重要性に気付き宇喜多家の復興に活かしていく。
    紗代や柿谷など直家に惹かれた人々に支えられ成長する。
    戦や調略での直家の己の律し方が印象的。
    ダークな武将というイメージが覆される。

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    2024年10月19日
  • 武田の金、毛利の銀

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    かなりコンパクト、な印象を与える時代もの。

    光秀、信長、が出てくるわりに、地味なところに焦点が当たったものだ、と思いながらも、一エピソードとしては面白かったです。

    2024.10.19
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    2024年10月19日
  • サイドストーリーズ

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    鯨と煙の冒険(『百瀬、こっちを向いて』番外編/中田栄一)
    一服広場の謎(『防犯探偵・榎本径』シリーズ番外編/貴志祐介)
    皇帝の宿(『校閲ガール』番外編/宮木あや子)
    街で立ち止まる時(『ススキノ探偵』シリーズ番外編/東直己)
    同窓会(『君たちに明日はない』シリーズ番外編/垣根涼介)
    心の距離なんて実際の距離にくらべれば、(『遠くでずっとそばにいる』番外編/狗飼恭子)
    平和と希望と(『さよならドビュッシー』番外編/中山七里)
    ゴロさんのテラス(『春を背負って』番外編/笹本稜平)
    雁首仲間(『天地明察』番外編/冲方丁)
    落としの玲子(『姫川玲子』シリーズ番外編/誉田哲也)
    オレンジの水面(『北天の馬たち』番外編/貫井徳郎)
    多田便利軒、探偵業に挑戦する(『まほろ駅前』シリーズ番外編/三浦しをん)

    小説を読んだことがなくても映像作品を見たことがあったり、全く知らないシリーズは少なかった。

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    2024年10月06日
  • 光秀の定理

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    『ワイルド・ソウル』や『ヒートアイランド』の著者初の歴史小説。

    数多くの作品になる明智光秀。

    本作では、永禄三年の京で牢人中の身であり、若き兵法者と辻博打で身を立てる破戒僧との出会いから始まる。

    本能寺の変が起こるまでが描かれる。

    作中、仏教哲学が引き合いに出されるが、破戒僧のキャラ立ちが秀逸で、何とも言えない面白さ。

    現代社会にまま置き換えられる。

    『室町無頼』なる作品も出ているようなので、こちらも気になるところ。

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    2024年09月18日
  • 信長の原理 下

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    定番コースだと思うが、「君たちに明日はない」、「ワイルド・ソウル」からの流れで、垣根涼介の歴史物を読み終えた。(「光秀の定理」は未読)

    信長・秀吉・家康の天下人三名の世間一般の人気はこの登場順通りだと思うが、上司として誰が良いか、というと、逆の順だろうと改めて思った。
    信長が現代の株式会社の社長であれば、解任動議が毎回出るだろう。

    信長による家康謀殺計画はフィクションの筈だが、妙にリアリティを感じてしまうのは、信長のキャラが立っているが故か。
    信長程の合理的精神の持ち主が「織田家」という価値観をほんとうに重視したのか史実としてはよく知らないが、違っていて欲しい、と思った。

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    2024年09月12日
  • 君たちに明日はない(新潮文庫)

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    極楽征夷大将軍は読む予定は今のところないのですが、
    2005年第18回山本周五郎賞 受賞作

    リストラ請負会社に勤める主人公
    依頼のあった会社のリストラターゲットとなった社員達と面談し、依願退職に持ち込むのがお仕事

    そのリストラ対象者の会社人生と人柄を描く
    File1から5
    そこそこ人間ドラマが面白かったのですが
    多少中途半端感が残るかなと思いました
    ですが、やっぱり思い直し この面談のその後は
    想像してくださいというスタンスが
    この作品の良さだと思いました
    リストラ対象者だった女性とこの主人公が
    お付き合いを始めるのですが
    まあ、お似合いのふたりですのでよろしいかと

    リストラ依頼の業種は多方面で それぞれの職種で現実感があります
    特に合併後の大手銀行の内部事情は、うなずける方が多いのではないかしら

    「君たちに明日はない」としながらも
    明日がある時もある
    「俺たちに明日はない」は、本当に無かったけれど
    ロードショーでは見てないですよっ
    テレビの洋画劇場とかで見たんですっ

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    2024年09月03日