垣根涼介のレビュー一覧

  • 信長の原理 下

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    「光秀の定理」を読み終わり、貪る様にこちらへ。
    光秀程ではない気がするけど、この人が描く男はいつも「漢」で、気持ちいい。
    けど、ちと長い…

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    2025年04月01日
  • 武田の金、毛利の銀

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    織田信長の命を受けた明智光秀が腕利きの友垣2人と風変わりな武田家臣の四人で毛利の銀山を密偵する物語。
    時代小説のポイントである個性的でクセがあり魅力的な人物像が書かれている。
    今とは違う倫理観や死生観ながら人の営みや本質は変わらない。
    苛烈な描写が先行しがちな織田信長だが、本作では加えて怜悧に書かれている。
    人の上に立つヒトは少なからず非人情なのは今も同じ。
    『〇〇で「ありましたか」』末尾の言い回しが安芸地方の方言がルーツなのは意外だった。

    銭の世であるからこそ、その銭で浮世から俯瞰する立場を買うのだ。

    夢中になるものがありますれば、そこに没入し、世の縛りから自在に舞うことが出来るように思

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    2025年03月29日
  • 武田の金、毛利の銀

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    時代ものだけど軽い感じで読みやすく、一気に読めた。戦ではなく、金山、銀山の調査という変わった視点の話なのも面白い。
    明智光秀が頭はキレるが気の弱い社畜になってたり、武田の武士が織田の武士と仲良くする旅するのはちょっと驚いた。

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    2025年03月23日
  • 永遠のディーバ-君たちに明日はない4-

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    君たちに明日はない シリーズの第4弾
    確か、シリーズ第3弾ぐらいまでは10年前くらいに読んでおもしろかった。
    単行本時「勝ち逃げの女王」を改題している。
    どちらも本作に収められた短編の題名である。
    本作では、なんか主人公の村上の思う通りにならないストーリーばかりで、それでも村上が満足するような内容の集まり。シリーズ最初の頃のシビアなやりとりはなくなって心温まる感じ、まぁそれは悪くはないけど、ちょっと期待していたのとは違う感じではある。

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    2025年03月02日
  • 月は怒らない

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    3.5
    共感できる部分もあり。
    ライトに読める読み物だと思う。
    2時間ドラマとか出来そう。
    嫌いじゃない。
    著者は昔から好きだし。

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    2025年02月22日
  • 涅槃 下

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    元服するまで商家や尼寺で育つ、生粋の町育ちから成り上がった武将が宇喜田直家である。
    勝つためには手段を選ばないが、いったん味方に引き入れれば、とことん面倒を見る。商いのもつ凄さを知り尽くしている武将でもあった。

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    2025年02月18日
  • 涅槃 上

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    宇喜田直家。
    没落した宇喜田家、豪商阿部善定に見込まれ、商家の中で育った八郎は、幼き頃より商いの重要性に気がつき、商人、町の人々と強く関わり合いながら、宇喜田家再興にむけて動き出す。しかし、直家自身は、決して武門として名を挙げたいなどとは思っても見なかったのである

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    2025年02月17日
  • 極楽征夷大将軍

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    長い、とーても長い。そしてくどい。心理描写はうまく引き込まれるところもあった、けど司馬遼的な歴史解説は要らない。戦闘描写もなく淡々と物事が進んでいき単調。直義と師直の視点が交差していてどっちかどっちかわからなくなる。武将名も無闇矢鱈に登場して混乱します。結果として、足利尊氏をか描くことには成功していない。とはいえ、垣根涼介の本を初めて読みましたが、独自の視点で描いていて、今後が期待できる作家だと思いました。

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    2025年02月06日
  • 室町無頼(上)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    貴重な室町時代小説、土倉の用心棒という設定で天涯孤独で生き方が歪む時代の落とし子才蔵が骨皮道賢に鎧袖一触叩きのめされ・・・拾われる
    室町ビッグネーム道賢の悪党ぶりを描きながら時代の垢をこびりつかせた少年(才蔵)は蓮田兵衛(ビッグネーム②)に預けられた、得意のこん棒技術を磨く修業を丁寧に描く意味があるのかと思いながら読み進んだが、少年以上に読者の神経が研ぎ澄まされた
    「自分の居場所というものは、自らの手で作っていくしかないのか」生き方を考える術もない少年は、無法な生き方の道賢や風来坊的な蓮田に出会う事で体も心も出来上がっていく

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    2025年02月03日
  • 涅槃 上

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    街道と大河を交わらせた交通の要衝に、商人と武士が融合した城郭都市を築く。そのような意味での城下町という概念は、日ノ本では宇喜多直家が初めて具現化した。この新しく普請した石山城が、のちの岡山城である。さらに言えば現在の岡山県の商業発展の基盤となった。
    次に城下町をも内包した城が出来たのは、これより五年後、近江国に着工した安土城である。むろん、その城主は織田信長であった。

    本書は、その宇喜多直家の物語である。
    武力とはすなわち財力である。それを直家は実践していく。

    乱世に生きる上での人知の深さは、その当人に、悪の要素が多少なりとも入っていることから生まれる。正確には、悪とは何かを充分に知りなが

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    2025年02月02日
  • 室町無頼(下)(新潮文庫)

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    昔見た戦国時代劇を思い出す。戦争もののドラマもこんな感じかな。
    室町時代、応仁の乱の本を探してみよう。

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    2025年01月23日
  • 極楽征夷大将軍

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    ネタバレ

    ある1つの歴史小説を読む時、その小説が描いている時代や主人公が、他の小説、TV、映画などによく取り上げられているものだったりする場合、私はどうしても前に読んでいたり、見ていたりしていたものとつい比較してみる。勿論、今読んでいる小説にしろ、前に見ていたTVや映画にしろ、所詮フィクションであり、その小説などの主張したいテーマによっては歴史的事実を意図的に省略したり、文献をわざと曲解したりすることもあるかもしれないと分かってはいるが。
    この小説の場合、登場人物は全て実存した(であろう)人物なので、行った歴史上の行為行動が殆んど全て分かっている。そしてその人の考え方、思想はその人の行為行動からしか推測

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    2025年01月16日
  • 武田の金、毛利の銀

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    信長が
    武田の金と毛利の銀(石見)の産出量を光秀に調べるように命令する。
    光秀に忍者のマネごとなんか、できるイメージは全くない、いくら「光秀の原理」での仲間がいるとは言っても。。。
    なので、多分これはご都合主義的な出会いがあるのかなと思っていたら、案の定そのパターンでした。
    でも、最初の違和感を除いてそれなりには楽しめた。

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    2025年01月11日
  • 武田の金、毛利の銀

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    信長に明智光秀とくると好きになれないキャラクターであるが、これに兵法者と生臭坊主、女好きな武田武士が絡み、それなりに楽しめた。
    ただ、武田の金のエピソードが薄いのと、光秀や後の大久保長安が毛利の銀調査に行くという史実とは掛け離れたような展開が飛びすぎてて読み進めが遅くなってしまった。

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    2024年12月19日
  • 極楽征夷大将軍

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    これは歴史が好きな人が好む本かな。
    色んな人の名前が出てきて、全てにふりがながあるわけではないので、読む時間がまぁまぁかかった。

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    2024年12月06日
  • 涅槃 上

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    「なにやら、生きるとは、やるせないものですな」〜「過去は変えられぬ。されど、その昔を想う今は、これからでも変えていける。その時々の在りようによって、来し方の色彩は違ってみえる。〜」〜「我らは、思い出を美しくするためにも、今を生きておるのですな」

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    2024年11月24日
  • 武田の金、毛利の銀

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    ストーリーの面白さを挙げるとしたら、光秀と新九郎と愚息、それから信玄の家臣の土屋ら4人の行く先々での掛け合いかな。
    物語の舞台となる金山銀山の描写もイメージできるし、話の軸となる金と銀の流通のしくみも学べてページを捲る手が止まらなかった。
    垣根作品はやっぱり面白い。

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    2024年11月14日
  • 信長の原理 下

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    上を読み終えてからしばらく経っていたがなんとか読み終えた。

    信長のカリスマ性が感じられる本だった。
    なぜ信長が身内に裏切られるかというのも同時に理解できた。

    信長は結果が出ない者を容赦なく切り捨てる。過去にどれだけ活躍していたとしても。

    最後に光秀が謀反を起こす過程は意外で面白かった。
    信長のプレッシャーはきつい。

    何度も繰り返し表現されるところが多かった印象。なので、読んでいて長く感じた。
    なので星3

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    2024年11月03日
  • 狛犬ジョンの軌跡

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    深夜ドライブ中の車の前に飛び出してきた黒い大きな犬。太刀川要は、衝突の傷以外にも切り付けられたと思しき傷を追った犬を保護する。自宅近くの動物病院に運び込むも犬種は不明。太刀川は黒犬を自宅で飼い始める。ジョンと名付けた犬の正体とは…。
    太刀川の調査能力がすごい。一級建築士というが探偵顔負け。なんか今ひとつ印象に残らない感じで感想がうまく出てこない。

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    2024年10月28日
  • 涅槃 上

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    主人公の直家は孤独な少年時代に豪商・阿部善定に見出される。
    商いの重要性に気付き宇喜多家の復興に活かしていく。
    紗代や柿谷など直家に惹かれた人々に支えられ成長する。
    戦や調略での直家の己の律し方が印象的。
    ダークな武将というイメージが覆される。

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    2024年10月19日