垣根涼介のレビュー一覧

  • 極楽征夷大将軍 下

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    下巻は室町幕府の設立から、その体制が固まるまでの経過が描かれる。上潮の時は良いが、体制を固めるとなると内乱を伴うのは世の常。
    外に敵を求めていた倒幕の時と変わり、自らが幕府を立てると一転、敵が内に沸く内乱の様相を呈する。最後は悲劇的で、しかし人間の業を感じるストーリーであった。

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    2026年08月08日
  • 極楽征夷大将軍 上

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    足利尊氏を描いた歴史小説だが、新たな足利尊氏像が提示されている。足利直義や高師直など、優秀な部下ならびに現状に不満を募らせる源氏の武士達に担がれて、嫌々ながら歴史の舞台に立たされている。
    天性のお人よしな個性が、図らずも人たらしの才能として発揮され、時代の流れもあり、個人の志向とは別な生き方を歩まざるを得ない人物として、足利尊氏を描いている。

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    2026年07月18日
  • 極楽征夷大将軍 上

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    直木賞受賞作を読むシリーズ。足利尊氏、直義兄弟が主人公。私があまり読んだことがない時代の小説だったので興味深かったです。登場人物の個性が出ていてコメディとしても面白い感じでした。続きが楽しみです。

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    2026年06月27日
  • 武田の金、毛利の銀

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    織田信長が敵対する武田、毛利の財政状況を確認するため明智光秀、愚息、新九郎らとともに敵地に乗り込む話。甲斐の金山では侵入することはできなかったが昵懇となった奉行に実情を聞きまた一緒に石見銀山に侵入することとなる。
    話自体は面白くはあるが盛り上がりに欠けるというか。
    産出量の問題もあるだけど毛利の銀に比重が置かれてたかな、そんなに取れてたんだという驚きとそこに目をつける信長の戦略眼がすごいなと。

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    2026年06月24日
  • 極楽征夷大将軍 上

    H

    購入済み

    足利幕府成立に関する足利尊氏を中心とした弟の直義や家宰の高師直の動きです。
    そもそも鎌倉幕府から足利幕府への移行は知っていても、織豊期から徳幕府成立と比較して全く知識はありませんでしたので、新解釈と言われても解りませんでした。その為でしょうか、なるほどと思えますが、最後まで同じ調子でしたので、☆3つです。

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    2026年06月14日
  • 武田の金、毛利の銀

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    明智光秀が織田信長から甲斐の金山、石見の銀山の取れ高を探るよう命じられ、兵法家と破戒僧と共に甲斐に潜入。そこで出会った後の大久保長安と共に石見銀山に潜入するというストーリーであるが、ストーリーや人物造形があっさりし過ぎで少し物足りない。

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    2026年06月03日
  • 涅槃 下

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    勝者が作る歴史に阿ることなく、結果的に敗者となった者の生き様に焦点を当ててるところが素晴らしい。直家の死後の最後の約1ページの記述に泣けた。あんなに苛烈な人生を賭して守ったものも儚く散っていく諸行無常を感じた。

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    2026年06月01日
  • 極楽征夷大将軍 下

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    実弟の直義と足利氏執事の高師直の2人、そこから見える足利尊氏の生涯を史実をもとにじっくりと書かれて読み応えがすごかった。ボリュームがあるが尊氏の極楽さが堪らず最後まで飽きさせない。
    物語の良さより登場人物の魅力で最後まで読み切った気もする。そういう意味で言うと上巻の方が個人的には読み進めるのが楽しかった。

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    2026年05月30日
  • 武田の金、毛利の銀

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    旅の過程を淡々と追っているような印象で、ストーリーの面白さを感じられず、なかなか読み進められなかった。どうやら他の作品のスピンオフ的な感じらしいので、そちらを先に読むべきだったかも。

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    2026年04月26日
  • 武田の金、毛利の銀

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    タイトル通り「金と銀」を軸にした物語で、時代によってその価値や使い道が大きく変わるのが興味深かった。金銀の取れ高や取引のバランスを見ながら、織田信長が武田信玄と毛利輝元のどちらを優先して攻めるか判断していくあたりは、戦略的で読み応えあり。単なる歴史小説というより、仕事や物事の見方についても考えさせられる内容だった。

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    2026年06月17日
  • 月は怒らない

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    四角関係
    その中心にいるのが恭子であり、その恭子という月に引き寄せられるように3人の男のそれぞれの目線で物語は展開していく。
    少し地味なストーリーだったかな。

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    2026年03月21日
  • ワイルド・ソウル(下)

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    前半が準備で、後半にかけて一気に物語を仕上げていく。大掛かりな計画を画策しているような雰囲気は緊迫感に溢れていた。ただ、実現した結果というのがちょっと拍子抜けな感じがする。誰も悪役を悪役にしきらない感じはこの本のユニークさでもあるし、同時に物足りなさでもあると感じた。

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    2026年03月21日
  • ワイルド・ソウル(上)

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    ブラジルはじめ南米には日系人も多く、サンパウロにはでかい日本人街がある。じゃあその国々も親日なんだろうなー、と浅く考えていた自分が恥ずかしい。日本政府が捨ててきた人達による悲しい物語だった。

    もし自分が当事者だったら、なんて言うことは想像すらできない過酷な環境に放り込まれる。誰も助けは来ない。その地に根を張り枝を伸ばして生きていくしかない。壮絶な大自然で生きる厳しさが印象的だった。

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    2026年03月21日
  • 蜻蛉の夏

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    歴史の影で生きた、人知を超えた力を持つ道士たちの話。ということで、設定は面白いのだけど、何だか読んでいて気恥ずかしくなってしまった。そして長すぎる。修行のシーンが延々続くのも、ちょっとお腹いっぱいでした。

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    2026年03月14日
  • 午前三時のルースター

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    ネタバレ

    虎口からの脱出の廉価版のような印象を受ける。重要な役回りなのに少年がどうも置いてきぼり感。少年、少年、って連呼するかなら途中で名前忘れちゃった。主人公が何故こんなにクレバーなのか背景説明が足りなくて、いまいち入り込めなかった。源内もキャラは良いのに人数合わせというか。主人公が頭脳派だから、肉体面をカバーするために無理に捩じ込まれたか。父親の動機とかも、腹落ちしにくいなぁ。男のロマンとか言われたら、そうなのかもしれないけど。
    ポップな映画にするにはちょうどよくライトなストーリーかな。

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    2026年03月02日
  • 武田の金、毛利の銀

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    前作の事をすっかり忘れていたが、サクッと読めて面白かった。四人それぞれの役割分担がはまったいいチームの道中がいい。長安という名前にもしかしたらと思いつつ、やはりそうかという感想。

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    2026年02月14日
  • 涅槃 上

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    歴史小説であり、経済小説でもある。
    謀略家として有名な宇喜多直家の新たな側面、光に焦点を当てられている。
    心に残る一節とかはあまり無いが、物語はとても面白い。
    ここに書いていいのかどうか分からないが、同じ宇喜多直家を扱った小説として個人的には、木下昌輝『宇喜多の捨て嫁』の方が、ハラハラドキドキの臨場感、人の描きが秀逸でおすすめ。

    どちらも読んだ後、ゲーム『信長の野望』で宇喜多直家でプレイしたのも懐かしい。

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    2026年02月05日
  • 蜻蛉の夏

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    史実と絡めたファンタジー。半ばがやや飽きる。私の読書力が足りないせいか、もう少しすっきりしてもらえると嬉しかったです。

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    2025年12月30日
  • 君たちに明日はない(新潮文庫)

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    クビ切り面接官が主人公という、なかなか面白い設定。面接官という立場上、自己都合退職を促すことが彼の任務であるが、面接対象者と1人の人間として向き合う仕事の姿勢は、同じく勤め人である私も考えさせられた。

    筆者の語彙力が豊富で、恥ずかしながら知らない言葉も多く出てきたため、時折調べながら読みました。

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    2026年01月03日
  • 蜻蛉の夏

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    平助が可愛すぎて!!止観をもつ人間が蜻蛉なら、この話にでてくる人間誰もが蜻蛉。武士でも百姓でも、何のために生まれてきたんだろう?ってなるくらいあっけなく命を落とす。

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    2025年12月28日