垣根涼介のレビュー一覧

  • 涅槃 下

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    上巻を読んでから少し間が空いてしまい、上巻を読み終わった直後の熱量が下がった状態から読み始めましたが、読み始めたらたちまちのめり込んでしまいました。流石の垣根先生。

    上巻は徒手空拳から大名に成り上がったところで終わり、下巻は版図の拡大と織田、毛利との駆け引きが描かれています。上巻ほどのドラマチックさはないですが、動きがない分、直家の人となりや考え方が丁寧に描かれてよかったと思います。

    これだけの偉業を成し遂げたのに知名度が今ひとつなのは、やはり歴史は勝者のものだからでしょうか?わたしも今まで碌に知らなかったので他人のこと言えないですが。。

    今回、宇喜多直家のことをネットで調べてたら、宇喜

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    2025年05月12日
  • ワイルド・ソウル(下)

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    ネタバレ

    下巻では、それぞれの過去と向き合う四人の男たちが、自らの意志で生きる道を選ぶ。復讐を終え、移民時代のしがらみから解き放たれた男達が、そこから先の「尊厳」を取り戻す、静かな闘いだ。印象的だったのは、山本と松尾。
    山本は逃亡中に意識を失い、半身麻痺のまま病院で目を覚ました彼は、仲間を売ることなく、自ら命を絶つことを選ぶ。その決断は単なる罪滅ぼしではない。過去に縛られ続けた自分からようやく解放され、「自分のために生きた」と言える一瞬の自由を味わいたかったのだ。死の間際にして初めて“自分”を取り戻す姿が、痛ましくも美しい。
    そして、本作で最も鮮烈なのが、松尾の結末だ。裏切りを悟った仲間と車に乗り込んだ

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    2025年05月06日
  • 君たちに明日はない(新潮文庫)

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    リストラを代行する会社に勤める男性・村上真介が主人公。
    会社の依頼でリストラ候補者に面接し、人数分を依願退職へと持っていく。

    嫌われ役を買って出る?
    判断力と説得力は必要とされる仕事でしょう。
    リストにある対象者のこれまでの人生を考慮して、どういう道へ進むのがいいのかを考える姿勢があるのは、良い所。
    他人事と思えなくなってきた相手もいたりして。

    まったく知らない世界の話なので、かなり疲れました。
    それだけに、垣間見る面白さはありました。
    この辺は常識? これは例外的なのか?と迷いつつ~
    会社と一口に言っても色々だから、業種による違いもあることでしょうが。

    人の人生を大きく変える役割、と思

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    2025年04月12日
  • サウダージ ヒート アイランドIII

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    ことあるごとに性描写が入る。

    はやりこの人の書く性描写は苦手だ。

    しかし、物語としては嫌いではない。

    DDが馬鹿すぎるが。

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    2025年04月06日
  • ギャングスター・レッスン

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    それなりに読ませる。

    しかし、『ヒートアイランド』が面白かっただけに、満足度は低い。
    つまらなくは無いが、楽しめるとはいい難い。

    この人の描くセックスの描写が嫌だ。

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    2025年04月06日
  • 迷子の王様-君たちに明日はない5-

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    シリーズもので好きだったけどもう良いかなっていう気持ち。サービス業で頑張っている香織さんの話のさざなみの王国は良かった

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    2025年04月06日
  • 借金取りの王子-君たちに明日はない2-

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    1作目でグッと心を掴まれる。

    漸く手にした第2作目。

    変わらず面白い。しかし、1作目程のインパクトは無い。

    面白くて当たり前なのだ。営業のノルマが実績を出せば出すほど厳しくなるのに似ている。

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    2025年04月06日
  • 午前三時のルースター

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    ハードボイルドだぜ。
    男前だぜ。
    主人公になら抱かれてもいいぜ。

    でも、内容は普通だったぜ。
    以上だぜ。

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    2025年04月06日
  • 極楽征夷大将軍

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    太平記の世界が好きで、足利兄弟にはものすごく興味がある。なぜあんなに仲が良かったのに戦ったのか?
    読む本によってその解釈はさまざまであり、昔のことだから正解は永遠にわからないけど、知りたい。!
    この小説は足利尊氏が「極楽とんぼ」で全部弟と師直に丸投げ、でも自分は将軍だ。という、実際に上長にいたら最悪のキャラとなっている。
    最初はふざけすぎじゃないのと思ったが、この尊氏のほうが後醍醐天皇への恋慕、弟への執着、師直との関係等、しっくりくるから不思議。
    いや、面白い小説でした。

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    2025年04月04日
  • 涅槃 上

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    垣根先生の「武田の金、毛利の銀」を先日読んで、帯にこちらの本も紹介されていたので手に取ってみました。

    戦国武将の宇喜多直家の話とのことですが、お恥ずかしながら歴史好きなのに、この方のことを全く知りませんでした。宇喜多といえば秀家しか知らず(直家の次の代の当主)それも関ヶ原でどっちについた…レベル。。でも戦国の三大梟雄だったそうで。松永久秀と斎藤道三は知ってたんだけどなーという感じです。手段を選ばずのし上がった方ということらしいのですが、我々の現代感覚から言えばそこまで阿漕なことをしているようには見えませんでした。垣根先生の書き方がうまいのか。。

    上下巻ですが、上巻では幼少時代に零落してしま

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    2025年04月01日
  • 信長の原理 下

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    「光秀の定理」を読み終わり、貪る様にこちらへ。
    光秀程ではない気がするけど、この人が描く男はいつも「漢」で、気持ちいい。
    けど、ちと長い…

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    2025年04月01日
  • 武田の金、毛利の銀

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    織田信長の命を受けた明智光秀が腕利きの友垣2人と風変わりな武田家臣の四人で毛利の銀山を密偵する物語。
    時代小説のポイントである個性的でクセがあり魅力的な人物像が書かれている。
    今とは違う倫理観や死生観ながら人の営みや本質は変わらない。
    苛烈な描写が先行しがちな織田信長だが、本作では加えて怜悧に書かれている。
    人の上に立つヒトは少なからず非人情なのは今も同じ。
    『〇〇で「ありましたか」』末尾の言い回しが安芸地方の方言がルーツなのは意外だった。

    銭の世であるからこそ、その銭で浮世から俯瞰する立場を買うのだ。

    夢中になるものがありますれば、そこに没入し、世の縛りから自在に舞うことが出来るように思

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    2025年03月29日
  • 武田の金、毛利の銀

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    時代ものだけど軽い感じで読みやすく、一気に読めた。戦ではなく、金山、銀山の調査という変わった視点の話なのも面白い。
    明智光秀が頭はキレるが気の弱い社畜になってたり、武田の武士が織田の武士と仲良くする旅するのはちょっと驚いた。

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    2025年03月23日
  • 永遠のディーバ-君たちに明日はない4-

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    君たちに明日はない シリーズの第4弾
    確か、シリーズ第3弾ぐらいまでは10年前くらいに読んでおもしろかった。
    単行本時「勝ち逃げの女王」を改題している。
    どちらも本作に収められた短編の題名である。
    本作では、なんか主人公の村上の思う通りにならないストーリーばかりで、それでも村上が満足するような内容の集まり。シリーズ最初の頃のシビアなやりとりはなくなって心温まる感じ、まぁそれは悪くはないけど、ちょっと期待していたのとは違う感じではある。

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    2025年03月02日
  • 月は怒らない

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    3.5
    共感できる部分もあり。
    ライトに読める読み物だと思う。
    2時間ドラマとか出来そう。
    嫌いじゃない。
    著者は昔から好きだし。

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    2025年02月22日
  • 涅槃 下

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    元服するまで商家や尼寺で育つ、生粋の町育ちから成り上がった武将が宇喜田直家である。
    勝つためには手段を選ばないが、いったん味方に引き入れれば、とことん面倒を見る。商いのもつ凄さを知り尽くしている武将でもあった。

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    2025年02月18日
  • 涅槃 上

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    宇喜田直家。
    没落した宇喜田家、豪商阿部善定に見込まれ、商家の中で育った八郎は、幼き頃より商いの重要性に気がつき、商人、町の人々と強く関わり合いながら、宇喜田家再興にむけて動き出す。しかし、直家自身は、決して武門として名を挙げたいなどとは思っても見なかったのである

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    2025年02月17日
  • 極楽征夷大将軍

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    長い、とーても長い。そしてくどい。心理描写はうまく引き込まれるところもあった、けど司馬遼的な歴史解説は要らない。戦闘描写もなく淡々と物事が進んでいき単調。直義と師直の視点が交差していてどっちかどっちかわからなくなる。武将名も無闇矢鱈に登場して混乱します。結果として、足利尊氏をか描くことには成功していない。とはいえ、垣根涼介の本を初めて読みましたが、独自の視点で描いていて、今後が期待できる作家だと思いました。

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    2025年02月06日
  • 室町無頼(上)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    貴重な室町時代小説、土倉の用心棒という設定で天涯孤独で生き方が歪む時代の落とし子才蔵が骨皮道賢に鎧袖一触叩きのめされ・・・拾われる
    室町ビッグネーム道賢の悪党ぶりを描きながら時代の垢をこびりつかせた少年(才蔵)は蓮田兵衛(ビッグネーム②)に預けられた、得意のこん棒技術を磨く修業を丁寧に描く意味があるのかと思いながら読み進んだが、少年以上に読者の神経が研ぎ澄まされた
    「自分の居場所というものは、自らの手で作っていくしかないのか」生き方を考える術もない少年は、無法な生き方の道賢や風来坊的な蓮田に出会う事で体も心も出来上がっていく

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    2025年02月03日
  • 涅槃 上

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    街道と大河を交わらせた交通の要衝に、商人と武士が融合した城郭都市を築く。そのような意味での城下町という概念は、日ノ本では宇喜多直家が初めて具現化した。この新しく普請した石山城が、のちの岡山城である。さらに言えば現在の岡山県の商業発展の基盤となった。
    次に城下町をも内包した城が出来たのは、これより五年後、近江国に着工した安土城である。むろん、その城主は織田信長であった。

    本書は、その宇喜多直家の物語である。
    武力とはすなわち財力である。それを直家は実践していく。

    乱世に生きる上での人知の深さは、その当人に、悪の要素が多少なりとも入っていることから生まれる。正確には、悪とは何かを充分に知りなが

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    2025年02月02日