あらすじ
チンピラの梶原、大学生の弘樹、警察官の和田。何の接点もないように見える三人には共通点があった。それはある女の家に通っていること――。市役所の戸籍係で働く恭子は金にも物にも執着せず、相手に何も期待しない。そんな無機質で達観した女に、男たちはなぜ心惹かれるのか。女には、この世界の何が見えているのか。交差する思惑の中から浮かび上がるロクデナシたちの生き様を描いた長編小説。
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『月は怒らない』垣根涼介著作品
文庫ではなく、単行本。電子ではなく紙の本で(笑)
表紙が個性的。文庫版と違う。なぜ?! 確かにこれだと、暗すぎる。本の顔は人目を引くために作られたほうが良い。
内容はというと、あまりパッとしない。だらだらと時間つぶし的な感じで書かれている。だから、読むほうも暇つぶしぐらいに構えて読む。だけれども、偶然作られた、人と人を結ぶ糸のようなものが感じられ、悪い気はしない。一歩間違えればすぐに切れてしまうような糸であっても、その糸は細くなったり太くなったりする。
例えば、蜘蛛のように口から糸を吐き出さないと、人とかかわることが出来ないのだろうか。でもそうすると、絶えず糸を作り続けなければならない。そうしなければ、孤独になってしまう。
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微妙に揺れるストーリー、人生きていれば何らかの陰があろう。 私の幼年期ではあまり感性が無かった様なので理解が出来ないが、ある出来事での糧は出来ると思う。 しかし、この三人の職は、ストーリーに展開に味が出ていると思う。主人公の女性のイメージはいままであまり見かけないなぁ(笑)
出逢っても環境が違うから、ピン
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1708 スタートは筆者らしい暴力的なはじまりだったが、その後の禅問答の様な展開はらしく無い作品。でもジンワリと心に響いて読後もすっきりしました。二人とも前向きに歩んで欲しい!
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垣根作品が好きです。登場人物はみんなどっか欠けてて、でも憎めない。今度は主人公をどんな車に乗せてくるのかと楽しみに読み進めると、まあ実にマニアックな国産車をチョイス。このセンスがたまらない。
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併読中のヒートアイランドシリーズと少しかぶるイメージ。
もう少し人生観への示唆が含まれているかな。
いずれにせよ光が当たらない人生を生きる男の描き方が独特の世界観を構築しています。
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いつもと違う本屋さんの平台にあって
なんとなく惹かれて手に取った本です
読み始めて、途中でやめることができなくなり
どうして、そんな風に達観していられるのかと
不安になってしまったり
心の弱さで、言わなくてもいいことを言い
それが大きな失敗に繋がっていく様子に
悲しく胸が痛みました
ヒトは所詮、他人の人生は背負えないーー。
突然,この文章が飛び込んできたとき
どっきりとして、胸をさされるような痛みに襲われました
恭子が、梶原が、和田が、幸せになりますように
自分なりに納得のできる人生を生きていて欲しいと
そして、自分もまた・・・・と
切に切に思ってしまっています
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ナイフの使い方は期待通り。
物語、というよりも哲学的な内容が濃い本だった。
あーあ、これは作者の哲学オナニーを見せつけられるんかな、とガッカリしていたが、
参考になる内容があったので、ここに書き記す。
性病を含め、病気のほぼ九割五分は、経口感染によるという。だから、人と接触した直後に、うがいさえ徹底的にやっていれば、ほぼ世の中の病気は防ぐことができる。
ふむふむだぜ。
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本屋でたまたま見かけてあらすじ読んで買ってみました。出だしはすごくよかったです。後半あれあれあれっとなり、結果ううん?という感じでそのときの自分には難しかったみたいです。
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人の心を読めない冷めた人間関係
人格が読めない変わった一人の女性が三人の男と付き合いを始める。それは心の隙間(寂しさ、不安等)を埋める為。人の出会いには必ず別れがつきものだが、この書にはその二人に大きな心の傷を残し構わず去っていく、と言う小説だ。現代、相手の真意を気にせずドライに別れること、振った振られた未練を残さず安易に去れるのは今風なのだろうか。ネット上に生きる情がない生体者には全く問題ないような気もするが、少々寂しい感がする。
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この本はなんだ?哲学的な恋愛小説か??整った容姿だが地味な役所勤めの恭子は、ある一定の男性を瞬時に虜にしてしまうミステリアスな女。3人の男たちが同時進行で彼女に惚れ、彼女もまた三股状態を維持してしまう。出てくる男たちの思考が、女は女神(恭子)か娼婦(性欲の対象)の2択になっているのがいかにも男性的でちょっと萎える。男性読者の目線だと、恭子は魅力的なんだろうか?女の私にはちょっとわかりかねるが、変化球の恋愛小説としてはアリなのかな?感想が難しい一冊だ。
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何処か壊れた女を介した何処か壊れた四人の男の物語。
吉祥寺の市役所に勤める地味目の女。
ひょんなことから、極道者ではないが限りなくグレーな男、市役所の目の前の交番の男、チャラついた大学生、病を抱える晴れた日曜の二時に亀に餌付けする初老。
誰からも好かれるというわけではなく、ある特定の人種にのみ好かれる。
過去に歩んできた人生が、その人物の表情、面構え、ものの見方、視線の動かし方、言葉の使い方を表す。
何処と無く共鳴し共感、共振する。
陰を落とした過去を持つ者は、言わずもがな、同じく陰を落とした過去を持つ者に魅せられる。
静かな一冊だが、作者が後書きで記すように仏教的な要素が強い。
人の出会いって、そうだよな、と。
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一人の女性をめぐるミステリアスな話。でもミステリーではないかな。垣根さんの作品ぽくなく、精神世界の話なのか、仏教ぽい話。でもおもしろくよめました。説教ぽくないし。
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恭子は市役所勤務の地味な女性。美人ではあるが特別目をひく程では無い。しかしチンピラ、警察官、大学生合計3人と付き合っている。彼らは彼女のどこにそれほど惹かれるのだろうか。
いやあ、これ僕なら絶対いやだなあ。しかも誰にも結果献身的かつ距離を保って付き合っているので、これじゃ自分が付き合っているのか不安になっておかしくなっちゃうでしょう。
垣根涼介さんにしてはエロは薄めで、禅問答みたいな感じだなと思ったらそういう精神傾向の時期に書かれた本だったんですね。納得。
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4人の男性を虜にする女性。大衆的に受けのいい女性よりも、1人の人を魅了する女性になりたいと思う。その秘訣は何なんだろう、と期待しながら読み進めていったけど、結局は整った顔と、心を擽るような深い芯で通じる孤独。孤独はあるが整った顔はない。たぶん、どちらも必要要素で、ただ孤独だけあるやつは相手にされない。結局、顔前提かよ、って。
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悟りを開いた人生観を持った女性の話
人生は誰かに寄り添って生きることはできるけどその人生はいつまでも自分だけのもので交わることはない
というのは正論だけどさびしい
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なかなか感情移入は難しい。
私はこれほど達観もできないし、孤独に耐えられないだろう。
しかし、ギクリとくるものも幾つかあった。
「私をこんなにも愛してくれている」というのは形を変えた自己陶酔。
正論すぎた。一瞬受け入れられずにいた。
私は完璧な自己陶酔型であったのを、この年になってようやく確認した。
恥ずかしいと思った。
けどそれが自分なのだとも思う。
自分のことが好き。多分そうなのだろう。
ただ認めたくなかった。自分がそんな陳腐なものだと認識したくなかった。
しかし、それ自体が完璧な自己陶酔だ。
気づいたときには、笑っていた。
私は陳腐な生き物だった。
また、生きるに意味もなにもない。
この言葉にも考えさせられる。
けど、意味もない人生がどれほどのものなのか。
真実は必ずしも人を救わない。
逃げでもいい。意味を見出し、自身の立ち位置を見出したい。
それでいいのだと思う。
悪あがきの人生も悪くはない。
Posted by ブクログ
初めての垣根涼介作品。
読み返したいと思うまでの作品ではなかったが、私は結構嫌いじゃないな、と思った。
最初は全くそんなことは感じなかったが、物語が、だんだん終幕に向けて進んでいくあたりから、いきなり哲学っぽい話が出て来はじめるのが、なんか若干浮いてる感があった。
無理やりはめた的な。
消化しきる前に、サクサク読み進めたので、はっきりわからないが、そのあたりの部分で、おや?と思う箇所があったからかもしれない。
タイトルいいね。
言葉がいいとか、擬人法がいいのではなく、
物語上で、意味がわかった時にそう思った。
ポイントである、恭子の過去に関するキーセンテンスをダイレクト。
意外と平均評価が低いんだなぁと驚き。
かなり甘く評価つければ、4つでもいいけど。
Posted by ブクログ
「三谷恭子」という、市役所勤務の25歳の女性に翻弄される、裏社会の仕事をする梶原、大学生の弘樹、警官の和田という3人の男達の話。
同時に3人の男たちと関係を持つ恭子。特別美人と言う訳ではないが、一言話すことにより彼女にたちまちひかれていく、という男達が後を絶たず、ストーカーにも何度も遭ったことが有るという。
公園で毎週末彼女と話している病気を持つ老人との会話が、唯一彼女の内面を知ることができる場面。しかし、過去に辛い経験をしていることは匂わせておきながらも具体的には最後まで謎。もうすこし掘り下げても良かったのでは。
展開はスピーディーで一日で読めたのだが、あまりキャラクターに魅力を感じることができなかったので60点といったとこ。