垣根涼介のレビュー一覧
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足利尊氏と言われても
・室町幕府の初代将軍
・昔の教科書の足利尊氏は別人
・太平記
・敗れた楠木正成や新田義貞の方がエピソードが強い
など、心惹かれるトピックスと私は出逢っていませんでした。
少し前に少年ジャンプで連載していた『逃げ上手の若君』では北条時行を主人公としており、足利軍団は悪者で描かれておりました。
その時の尊氏の描かれ方は神のような運気を持っており、何故か強いでした。
本作の尊氏は、気配りは出来ないけれど人は良く、仕事は出来ないけれど戦場に立てば軍神!?
掴みどころなく、イラっとくるけど憎めない!??
いつもは助けられてばかりの弟を助ける場面が何度かあるのですが、涙が出てく -
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ネタバレとんでもなく面白い!!2003年の本、面白いものは20年以上経っても面白いし、語り継がれて今の私が読めることに感謝したくなる。
ブラジル移民。日系ブラジル人の背景にこんな歴史があったとは知らなかった。しかもそれが戦後のことだなんて。第一章を読み終え、ここからどんな悲惨な復讐劇になるのだろうかと思ったら……コミカルなツッコミを混じえつつ、周到に進んでいく様子に思わず応援?したくなる。うまくやったれ!!と思う。
間違いなくダークな世界だし、凄まじいほどの怨念に縛られているのに、“抜け作”やら“極楽トンボ”と何度も罵られるケイの軟派なキャラクターが話をシリアスにしすぎない。全てを飲み込むような凄みと -
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足利尊氏の話。
マンガ。逃げ上手の若君が大好きなので読んでみたら、メチャクチャ面白い!!!
逃げ若の尊氏は曹操っぽいが、こっちは劉備っぽい!!ホントになんだが、よくわからない天下人っていう評価なんだなぁ。逆にマンガではカッコ良かった後醍醐天皇と護良親王が少し、嫌な感じで書かれているのが新鮮。
しかし、自分は逃げ若を読んでいたから、なんとかなったが、でてくる登場人物。これ初見だと、「高氏」「高国」「高家」「高時」がややこしすぎて発狂するのでは?
しかし、顔はぎエピソード。口での白刃どり等が出てくると思わなかった。これは、太平記にある描写なんだろうなぁ。
後半も楽しみすぎる!! -
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一気に読み切ったという感じです。
自分が大学生の頃、司馬遼太郎の歴史小説を、夜通し読みふけり、翌日の講義を欠席した昔日を思い出しました。
当時は小説の主人公の活躍に心を引かれ没入して読んでいた。今回読んだ「室町無頼」は、室町幕府の施政が崩壊し応仁の乱が始まる前の時代を描いています。誰かが活躍して何かが成し遂げられといったストーリーとして描かれてはおらず、これまで読んだ歴史小説とは趣が異なり少し面食らった感覚です。描かれている時代は救いようのない戦乱の時代の序章的な位置づけですが、誰も救われない浮浪たちの生き様を史実と照らし合わせながら精緻に描いていることにより、この破滅的な浮世の中で生き抜く、 -
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この小説はすごく面白かったです。
下巻では、朝敵となった尊氏らが、弟直義や家宰の師直など、足利家の一族郎党とともに、足利の幕府を作り上げます。しかし、高師直の一族と
直義一派との攻防があり、まずは高家が駆逐され、その後、直義一派も尊氏義詮の将軍家から一掃されます。その後も南朝方や残党との戦は続きます。
さて、師直や直義が中心となり、時代もこの小説も続きます。自分の考えや自分の家や仲間のことを中心に考え、策を弄して、戦となるのです。様々なすれ違いや判断ミスや勝手な考えで、どちらかが無くなるまで、争いは続き、一度治っても恨みに思う連中がまたむくむくと頭をあげて、いつまでも戦は終わらない。
でも、や -
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足利尊氏の話ですが、何か様子がちがう。
「やる気なし、使命感なし、執着なし」のぼんくら男とあり、読み始めました。
弟の直義とか家宰の高師直に、さんざ言われっぱなしで、でも時折情に厚かったりして、何となく時流に乗り、尊氏は足利宗家の棟梁に、なります。
北条得宗家を潰し、鎌倉幕府を終わらせます。
二人の参謀に知略や事務仕事は任せて、なんか時代の荒波を乗り続ける尊氏は、後醍醐天皇の命令で、朝敵となってしまいます。
負け戦は多くとも、最後には、時代は足利家の武家の統治を選ぶのです。
話はほとんど直義と師直の、独白で進みますが、尊氏への思い、考えは、どうもこうもないものです。それが妙に面白い。家臣にも -
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まだ、上巻しか読んでいないので全体を読み終えての感想は書けません。室町時代の末期の荒れた世相を背景に、自分の中に何か確信を持って生きていく人間を描いている。主人公の才蔵のみならず、彼に関わる人の人生や想いが詳しく描写されている。これらは、下巻での展開に関わりを持たせる伏線なんだろうと想像します。私の少ない知見から、この主人公の設定は、斎藤道三が下地になっていると感じました。
もっと高い見識を持たれている方は、直ぐに気がつかれたのかもしれませんが、私は、上巻の後半ぐらいになってようやく思い至りました。
また、主人公が棒術の修行をする中で、具体的な数を基に自分の力量を評価する下りは、同じ著者の作品 -
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直家の変わらない部分と変わっていく部分、それぞれを見ながら時代の流れを感じた。
生と死が隣る合わせで、日々緊張感を持って生きていた戦国時代で、生き残る道をひらすら考えて動く。今では考えられない心情です。私たちが日頃気にするようなことは、おそらくこの頃の人にとっては、とても細やかで、もしかしたら、そんな悩みや概念は存在すらしていなかったのではないか、と思うと少し勇気が出ます。
この本では、宇喜田直家が主人公ですが、当然ながら、登場する武将それぞれに直家のような人生があり、考えがあると思うと、もっと知りたいと思います。
最後のお福の言葉の通りで、私たちが知りうる歴史はある一面だと感じました。