垣根涼介のレビュー一覧

  • 室町無頼(下)(新潮文庫)

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    一気に読み切ったという感じです。
    自分が大学生の頃、司馬遼太郎の歴史小説を、夜通し読みふけり、翌日の講義を欠席した昔日を思い出しました。
    当時は小説の主人公の活躍に心を引かれ没入して読んでいた。今回読んだ「室町無頼」は、室町幕府の施政が崩壊し応仁の乱が始まる前の時代を描いています。誰かが活躍して何かが成し遂げられといったストーリーとして描かれてはおらず、これまで読んだ歴史小説とは趣が異なり少し面食らった感覚です。描かれている時代は救いようのない戦乱の時代の序章的な位置づけですが、誰も救われない浮浪たちの生き様を史実と照らし合わせながら精緻に描いていることにより、この破滅的な浮世の中で生き抜く、

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    2026年05月17日
  • 極楽征夷大将軍 下

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    この小説はすごく面白かったです。
    下巻では、朝敵となった尊氏らが、弟直義や家宰の師直など、足利家の一族郎党とともに、足利の幕府を作り上げます。しかし、高師直の一族と
    直義一派との攻防があり、まずは高家が駆逐され、その後、直義一派も尊氏義詮の将軍家から一掃されます。その後も南朝方や残党との戦は続きます。
    さて、師直や直義が中心となり、時代もこの小説も続きます。自分の考えや自分の家や仲間のことを中心に考え、策を弄して、戦となるのです。様々なすれ違いや判断ミスや勝手な考えで、どちらかが無くなるまで、争いは続き、一度治っても恨みに思う連中がまたむくむくと頭をあげて、いつまでも戦は終わらない。
    でも、や

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    2026年05月17日
  • 極楽征夷大将軍 上

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    足利尊氏の話ですが、何か様子がちがう。
    「やる気なし、使命感なし、執着なし」のぼんくら男とあり、読み始めました。
    弟の直義とか家宰の高師直に、さんざ言われっぱなしで、でも時折情に厚かったりして、何となく時流に乗り、尊氏は足利宗家の棟梁に、なります。
    北条得宗家を潰し、鎌倉幕府を終わらせます。
    二人の参謀に知略や事務仕事は任せて、なんか時代の荒波を乗り続ける尊氏は、後醍醐天皇の命令で、朝敵となってしまいます。
    負け戦は多くとも、最後には、時代は足利家の武家の統治を選ぶのです。

    話はほとんど直義と師直の、独白で進みますが、尊氏への思い、考えは、どうもこうもないものです。それが妙に面白い。家臣にも

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    2026年05月12日
  • 室町無頼(上)(新潮文庫)

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    まだ、上巻しか読んでいないので全体を読み終えての感想は書けません。室町時代の末期の荒れた世相を背景に、自分の中に何か確信を持って生きていく人間を描いている。主人公の才蔵のみならず、彼に関わる人の人生や想いが詳しく描写されている。これらは、下巻での展開に関わりを持たせる伏線なんだろうと想像します。私の少ない知見から、この主人公の設定は、斎藤道三が下地になっていると感じました。
    もっと高い見識を持たれている方は、直ぐに気がつかれたのかもしれませんが、私は、上巻の後半ぐらいになってようやく思い至りました。
    また、主人公が棒術の修行をする中で、具体的な数を基に自分の力量を評価する下りは、同じ著者の作品

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    2026年05月10日
  • 涅槃 下

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    直家の変わらない部分と変わっていく部分、それぞれを見ながら時代の流れを感じた。
    生と死が隣る合わせで、日々緊張感を持って生きていた戦国時代で、生き残る道をひらすら考えて動く。今では考えられない心情です。私たちが日頃気にするようなことは、おそらくこの頃の人にとっては、とても細やかで、もしかしたら、そんな悩みや概念は存在すらしていなかったのではないか、と思うと少し勇気が出ます。
    この本では、宇喜田直家が主人公ですが、当然ながら、登場する武将それぞれに直家のような人生があり、考えがあると思うと、もっと知りたいと思います。
    最後のお福の言葉の通りで、私たちが知りうる歴史はある一面だと感じました。

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    2026年05月09日
  • ワイルド・ソウル(下)

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    下巻は、一日で一気に読んだ、というか、途中で中断できなくて、一気に読めた。それほど、手に汗握る読み応えのある本だった。
    読み終えた直後なので、気持ちの整理ができなくて、表現力の無さに愕然とするが、これはみんなに是非読んで欲しい。
    ブラジル移民のことについての勉強もしてみようと思う。

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    2026年04月30日
  • 涅槃 上

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    ページ数も多く、歴史小説であるため、面白そうではあるが、なかなか手を付けられない中、いざ読み始めたら、面白くて世界に引き込まれてしまった。宇喜田直家とは、全く知らず、この本で初めて知った。考え方が今どきで、直家の気持ちはすごく理解出来るが、その当時では珍しかったと思う。
    すっかり武士となった直家が、今後どんな人生を歩むのか、下巻が楽しみ!

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    2026年04月30日
  • ワイルド・ソウル(上)

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    「光秀の定理」を読んで、垣根涼介氏の本が読みたくて、読んだ本。

    ブラジル移民についての知識がほとんど無かった私には、この本は強烈だった。
    ブラジル移民は、私の両親世代と重なる。両親は、そんなに裕福でない農家出身で、長男ではなかったから、こういう移民政策に飲み込まれていたかもしれないと思うと、複雑な気持ちになった。
    章ごとに新たな展開を迎え、続きが読みたくなる本。早く下巻も読まねば。

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    2026年04月26日
  • 借金取りの王子-君たちに明日はない2-

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    第1弾に引き続き、テンポの良い人間ドラマが面白かった!
    面接を機に葛藤しながら人生を考え直して、より良い方向に進んでいく登場人物の心境に共感したし、心のどこかで現状に疑問を持っていたからこそ、面接が人生を変えるいいきっかけになったと思う。自分自身や人生に常に向き合って、チャンスが来たら身軽に行動できるようにしておくといいと思った。
    真介&陽子カップルの関係性も良かった。美代ちゃん推し。

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    2026年04月26日
  • 蜻蛉の夏

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    戦国乱世の世にあって、止観を操る一党が懸命に命の清流を保とうとする闘いは、最後まで過酷で熾烈だった。本能寺の変にはひょっとして本当に彼らの働きがあったかもしれない。

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    2026年04月16日
  • 光秀の定理

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    素晴らしい時代小説だった。
    ものの考え方、捉え方、読んでいて心地よく、人生の指南書のようであった。
    光秀が主人公であるが、その人物像をより際立足せるために、愚息と新九郎がいる。
    この2人なとても気持ちよく、気付かされることが多かった。本能寺の変を起こした光秀の評価は、時代を経て変わってきている。
    手元に置いておきたい、お気に入りの一冊に出会えた。

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    2026年04月14日
  • 信長の原理 下

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    戦国時代、本当に大変な時代。
    信長自身の頭の良さと感覚の鋭さ、それに従う部下達たち。
    信長が気付いた法則はまさに。

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    2026年04月14日
  • 信長の原理 上

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    織田信長について、あまり考えたことはなかった。彼がいかに企画外であったか、どんな考え方をしたか、生い立ちなどから少し理解できた。
    今の時代にも通ずる考え方でとても面白かった!

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    2026年04月14日
  • 光秀の定理

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    非常に面白かった。内容も然ることながら破戒僧・愚息が抜群に魅力的だった。本能寺の変そのものを描かないというのも良かった。

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    2026年04月12日
  • 涅槃 上

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    初めての垣根涼介さん。面白すぎてびっくりしてしまった。戦国武将の宇喜多直家の一生を描く。名前くらいしか知らない武将でしたが、一気に大ファンになってしまいました。最悪の父親の元に生まれ不遇な少年時代を過ごすも、人情と先見の明がある商人・阿部善定に見込まれて扶育され宇喜多家を再興する。家族と配下の人たちを大事にし自分からは絶対裏切らない、武士と商人が共に栄える街づくりを志す。木も見て森も見る、今の岡山の発展はこの方あってこそだったのですね。岡山へ旅をしたいと思いました。しばらく垣根涼介さんにハマりそうです。

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    2026年04月11日
  • 信長の原理 下

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    ネタバレ

    大河ドラマもちょうど同じ頃の時代に差し掛かっていたので、より理解が深まる気がして、とても面白かった。
    史実というよりも、それぞれの人物の内面や思考が中心に描かれていて、歴史小説が苦手でも読みやすかった。

    十の仕事を終わらせたら、十二の仕事がきて、それが終わったら、十五の仕事…という秀吉の台詞は、現代の会社員にも通ずるところがあると思うし、他にも共感できるところがあった。光秀や秀吉が、権六や他の家臣に対して、何でこんなこともわからないのか…と呆れるところとかも。

    光秀の定理と室町無頼も面白そうなので、読んでみたい。

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    2026年04月05日
  • 涅槃 上

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    面白かった。垣根先生が描いた歴史小説を初めて読んだ。調略、準備、先を読む。商人のような視点、ビジネスのような視点を持って、戦国の世を生き抜こうとする宇喜田直家に惚れてしまう。これまでにない視点が新しいかも。男女の交わりの描写も、ある意味、新鮮だったし、兜首をあげねはならぬ初陣の描写はハラハラドキドキした。下巻も楽しみ。この本との出会いに感謝。

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    2026年03月29日
  • 涅槃 下

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    宇喜多直家についてあまり知らなかった。確かに前妻と子との関係により、悪い印象があるが、お福との関係や街づくりは良い領主と思える。

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    2026年03月21日
  • ワイルド・ソウル(下)

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    ケイと松尾。もともとワイルドだったケイと、ワイルドを取り戻した松尾。ふたりに幸あれ!っていいたいです。

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    2026年02月08日
  • 君たちに明日はない(新潮文庫)

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    リストラ専門サラリーマン。
    短編でチャプターごとに人間物語が実に現実的で共感を得やすい。飛んだハッピーエンドでもなく、バッドエンドでもないが、小さくも喜びとワクワクを感じさせられる作品。

    それぞれの人間物語があるが、現会社での立ち位置は如何にあるのか。辞める、辞めさせられる中にも対極の場合もある。
    読む前と後では
    自分自身どこの立場に置かれてるか俯瞰してみたいと思った。

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    2026年01月18日