垣根涼介のレビュー一覧
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室町時代、没落武士の子で天涯孤独の少年才蔵は用心棒として土倉を営む法妙坊暁信に雇われる。
ある日土倉は盗賊に襲われるが、頭目骨皮道賢に見込まれ、百姓からの信頼を集める浮浪の徒蓮田兵衛に預けられ、棒術の修行を経て生きる術を身につける。
応仁の乱前夜を一揆側の視点から描いた歴史小説であるが、歴史に従い...続きを読むPosted by ブクログ -
過酷な修行を経て六尺棒の使い手となった才蔵は腕試しを通じて人を見る目、器量を上げる。
一方で蓮田は蜂起を計画し身内の武士だけが優遇される室町の体制に一石投じようとする。
道賢、兵衛、才蔵とその仲間達の行く末は、、、Posted by ブクログ -
たった1回の予告編で「観たい」と思わせる映画は久しぶりかもしれない。そのまま原作を読む運びとなった。
映画の方(来年1月公開)はエグい描写もあるようだが、不思議なもので原作版だとそこは何の気なしに読み進められる。(※あくまで!個人の感想です) (下)で全てをまとめようか迷ったけど、(上)から凄かった...続きを読むPosted by ブクログ -
昔の移民政策の当事者達の復讐劇のお話。移民後の政府の説明とかけ離れた現地での惨状から始まり、時間は経ち、日本での当時の政府関係者達への報復へと移り変わっていく。
章ごとに視点が切り替わり、登場人物それぞれにストーリーがあり、皆んな何かを抱えており、全員に魅力を感じた。
前半では、移民後の凄惨な実態が...続きを読むPosted by ブクログ -
垣根涼介さんのハードボイルドな小説!
ヒートアイランドやワイルドソウルとは少し違う話。
コロンビアの移民の話や、子供の精神医学の話は少し興味が湧きました。
私の子供の頃の話ですが、学校の授業で母の似顔絵を描くという課題があったのですが、ほとんどの生徒がバストアップや顔だけの似顔絵を描くのに対し...続きを読むPosted by ブクログ -
面白い!おもしろすぎる!
ブラジルを中心とした日系人の苦労、言葉では言い表せない悲哀、日本政府のひどさが描かれているにもかかわらず、登場人物のキャラクター・ストーリー展開のスピード感に圧倒された。文庫上下巻1,000ページ?を一気に読まざるを得ない内容だった。
垣根涼介さん、初めて読んだが1冊で虜に...続きを読むPosted by ブクログ -
本のバックボーンは極めてシリアスなのだけど、入念に練られた復讐劇そのものは、最高のエンターテイメントだった。ほぼ一気読み。こんなに面白い本があるのか、という感じだった。
ブラジル棄民日系二世ケイとテレビ局報道部貴子の恋愛は、外務省襲撃事件の犯人とそのスクープ者というありえないような緊張関係の中での...続きを読むPosted by ブクログ