垣根涼介のレビュー一覧

  • 午前三時のルースター

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    本棚にあったので再読で既視感はあるものの結末は覚えておらず、夢中になって一気読みしました。処女作とは思えない完成度で、やはり垣根さんは天才です。
    父と子の愛、目の前の仕事は人生をかけてやりたいことなのか?と葛藤する気持ち。すごく伝わりました。読み終えた後は「慎一郎くん、頑張って!」と応援したくなる、力強い作品でした。

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    2026年06月13日
  • 室町無頼(下)(新潮文庫)

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    足利尊氏・直義が築いた室町幕府も、八代将軍の頃には飢饉が相次ぎ、幕府や朝廷と民衆の間に大きな隔たりが。そんな苦しい時代に、理不尽な世の中を変えようと立ち上がった蓮田兵衛の知恵、行動力、愛情に感動。また、兵衛を信じてまっすぐに成長していく才蔵の姿にも心を打たれました。歴史の大きな流れの中で、人々の希望や勇気を描いた、とても読み応えのある作品でした!

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    2026年06月13日
  • 極楽征夷大将軍 上

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    足利尊氏と言われても
    ・室町幕府の初代将軍
    ・昔の教科書の足利尊氏は別人
    ・太平記
    ・敗れた楠木正成や新田義貞の方がエピソードが強い
    など、心惹かれるトピックスと私は出逢っていませんでした。

    少し前に少年ジャンプで連載していた『逃げ上手の若君』では北条時行を主人公としており、足利軍団は悪者で描かれておりました。
    その時の尊氏の描かれ方は神のような運気を持っており、何故か強いでした。

    本作の尊氏は、気配りは出来ないけれど人は良く、仕事は出来ないけれど戦場に立てば軍神!?
    掴みどころなく、イラっとくるけど憎めない!??

    いつもは助けられてばかりの弟を助ける場面が何度かあるのですが、涙が出てく

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    2026年06月11日
  • ワイルド・ソウル(下)

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    ネタバレ

    とんでもなく面白い!!2003年の本、面白いものは20年以上経っても面白いし、語り継がれて今の私が読めることに感謝したくなる。
    ブラジル移民。日系ブラジル人の背景にこんな歴史があったとは知らなかった。しかもそれが戦後のことだなんて。第一章を読み終え、ここからどんな悲惨な復讐劇になるのだろうかと思ったら……コミカルなツッコミを混じえつつ、周到に進んでいく様子に思わず応援?したくなる。うまくやったれ!!と思う。
    間違いなくダークな世界だし、凄まじいほどの怨念に縛られているのに、“抜け作”やら“極楽トンボ”と何度も罵られるケイの軟派なキャラクターが話をシリアスにしすぎない。全てを飲み込むような凄みと

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    2026年06月08日
  • 極楽征夷大将軍 上

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    足利尊氏の話。
    マンガ。逃げ上手の若君が大好きなので読んでみたら、メチャクチャ面白い!!!

    逃げ若の尊氏は曹操っぽいが、こっちは劉備っぽい!!ホントになんだが、よくわからない天下人っていう評価なんだなぁ。逆にマンガではカッコ良かった後醍醐天皇と護良親王が少し、嫌な感じで書かれているのが新鮮。

    しかし、自分は逃げ若を読んでいたから、なんとかなったが、でてくる登場人物。これ初見だと、「高氏」「高国」「高家」「高時」がややこしすぎて発狂するのでは?

    しかし、顔はぎエピソード。口での白刃どり等が出てくると思わなかった。これは、太平記にある描写なんだろうなぁ。

    後半も楽しみすぎる!!

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    2026年05月28日
  • 信長の原理 下

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    働き蟻の法則から信長の用兵、部下掌握術と本能寺の変を描いた作品。信長が最期に辿り着いた真理とは?
    個人的に松永久秀が魅力的だった。

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    2026年05月25日
  • 室町無頼(下)(新潮文庫)

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    一気に読み切ったという感じです。
    自分が大学生の頃、司馬遼太郎の歴史小説を、夜通し読みふけり、翌日の講義を欠席した昔日を思い出しました。
    当時は小説の主人公の活躍に心を引かれ没入して読んでいた。今回読んだ「室町無頼」は、室町幕府の施政が崩壊し応仁の乱が始まる前の時代を描いています。誰かが活躍して何かが成し遂げられといったストーリーとして描かれてはおらず、これまで読んだ歴史小説とは趣が異なり少し面食らった感覚です。描かれている時代は救いようのない戦乱の時代の序章的な位置づけですが、誰も救われない浮浪たちの生き様を史実と照らし合わせながら精緻に描いていることにより、この破滅的な浮世の中で生き抜く、

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    2026年05月17日
  • 極楽征夷大将軍 下

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    この小説はすごく面白かったです。
    下巻では、朝敵となった尊氏らが、弟直義や家宰の師直など、足利家の一族郎党とともに、足利の幕府を作り上げます。しかし、高師直の一族と
    直義一派との攻防があり、まずは高家が駆逐され、その後、直義一派も尊氏義詮の将軍家から一掃されます。その後も南朝方や残党との戦は続きます。
    さて、師直や直義が中心となり、時代もこの小説も続きます。自分の考えや自分の家や仲間のことを中心に考え、策を弄して、戦となるのです。様々なすれ違いや判断ミスや勝手な考えで、どちらかが無くなるまで、争いは続き、一度治っても恨みに思う連中がまたむくむくと頭をあげて、いつまでも戦は終わらない。
    でも、や

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    2026年05月17日
  • 極楽征夷大将軍 上

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    足利尊氏の話ですが、何か様子がちがう。
    「やる気なし、使命感なし、執着なし」のぼんくら男とあり、読み始めました。
    弟の直義とか家宰の高師直に、さんざ言われっぱなしで、でも時折情に厚かったりして、何となく時流に乗り、尊氏は足利宗家の棟梁に、なります。
    北条得宗家を潰し、鎌倉幕府を終わらせます。
    二人の参謀に知略や事務仕事は任せて、なんか時代の荒波を乗り続ける尊氏は、後醍醐天皇の命令で、朝敵となってしまいます。
    負け戦は多くとも、最後には、時代は足利家の武家の統治を選ぶのです。

    話はほとんど直義と師直の、独白で進みますが、尊氏への思い、考えは、どうもこうもないものです。それが妙に面白い。家臣にも

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    2026年05月12日
  • 室町無頼(上)(新潮文庫)

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    まだ、上巻しか読んでいないので全体を読み終えての感想は書けません。室町時代の末期の荒れた世相を背景に、自分の中に何か確信を持って生きていく人間を描いている。主人公の才蔵のみならず、彼に関わる人の人生や想いが詳しく描写されている。これらは、下巻での展開に関わりを持たせる伏線なんだろうと想像します。私の少ない知見から、この主人公の設定は、斎藤道三が下地になっていると感じました。
    もっと高い見識を持たれている方は、直ぐに気がつかれたのかもしれませんが、私は、上巻の後半ぐらいになってようやく思い至りました。
    また、主人公が棒術の修行をする中で、具体的な数を基に自分の力量を評価する下りは、同じ著者の作品

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    2026年05月10日
  • 涅槃 下

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    直家の変わらない部分と変わっていく部分、それぞれを見ながら時代の流れを感じた。
    生と死が隣る合わせで、日々緊張感を持って生きていた戦国時代で、生き残る道をひらすら考えて動く。今では考えられない心情です。私たちが日頃気にするようなことは、おそらくこの頃の人にとっては、とても細やかで、もしかしたら、そんな悩みや概念は存在すらしていなかったのではないか、と思うと少し勇気が出ます。
    この本では、宇喜田直家が主人公ですが、当然ながら、登場する武将それぞれに直家のような人生があり、考えがあると思うと、もっと知りたいと思います。
    最後のお福の言葉の通りで、私たちが知りうる歴史はある一面だと感じました。

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    2026年05月09日
  • ワイルド・ソウル(下)

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    下巻は、一日で一気に読んだ、というか、途中で中断できなくて、一気に読めた。それほど、手に汗握る読み応えのある本だった。
    読み終えた直後なので、気持ちの整理ができなくて、表現力の無さに愕然とするが、これはみんなに是非読んで欲しい。
    ブラジル移民のことについての勉強もしてみようと思う。

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    2026年04月30日
  • 涅槃 上

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    ページ数も多く、歴史小説であるため、面白そうではあるが、なかなか手を付けられない中、いざ読み始めたら、面白くて世界に引き込まれてしまった。宇喜田直家とは、全く知らず、この本で初めて知った。考え方が今どきで、直家の気持ちはすごく理解出来るが、その当時では珍しかったと思う。
    すっかり武士となった直家が、今後どんな人生を歩むのか、下巻が楽しみ!

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    2026年04月30日
  • ワイルド・ソウル(上)

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    「光秀の定理」を読んで、垣根涼介氏の本が読みたくて、読んだ本。

    ブラジル移民についての知識がほとんど無かった私には、この本は強烈だった。
    ブラジル移民は、私の両親世代と重なる。両親は、そんなに裕福でない農家出身で、長男ではなかったから、こういう移民政策に飲み込まれていたかもしれないと思うと、複雑な気持ちになった。
    章ごとに新たな展開を迎え、続きが読みたくなる本。早く下巻も読まねば。

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    2026年04月26日
  • 借金取りの王子-君たちに明日はない2-

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    第1弾に引き続き、テンポの良い人間ドラマが面白かった!
    面接を機に葛藤しながら人生を考え直して、より良い方向に進んでいく登場人物の心境に共感したし、心のどこかで現状に疑問を持っていたからこそ、面接が人生を変えるいいきっかけになったと思う。自分自身や人生に常に向き合って、チャンスが来たら身軽に行動できるようにしておくといいと思った。
    真介&陽子カップルの関係性も良かった。美代ちゃん推し。

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    2026年04月26日
  • 蜻蛉の夏

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    戦国乱世の世にあって、止観を操る一党が懸命に命の清流を保とうとする闘いは、最後まで過酷で熾烈だった。本能寺の変にはひょっとして本当に彼らの働きがあったかもしれない。

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    2026年04月16日
  • 光秀の定理

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    素晴らしい時代小説だった。
    ものの考え方、捉え方、読んでいて心地よく、人生の指南書のようであった。
    光秀が主人公であるが、その人物像をより際立足せるために、愚息と新九郎がいる。
    この2人なとても気持ちよく、気付かされることが多かった。本能寺の変を起こした光秀の評価は、時代を経て変わってきている。
    手元に置いておきたい、お気に入りの一冊に出会えた。

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    2026年04月14日
  • 信長の原理 下

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    戦国時代、本当に大変な時代。
    信長自身の頭の良さと感覚の鋭さ、それに従う部下達たち。
    信長が気付いた法則はまさに。

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    2026年04月14日
  • 信長の原理 上

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    織田信長について、あまり考えたことはなかった。彼がいかに企画外であったか、どんな考え方をしたか、生い立ちなどから少し理解できた。
    今の時代にも通ずる考え方でとても面白かった!

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    2026年04月14日
  • 光秀の定理

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    非常に面白かった。内容も然ることながら破戒僧・愚息が抜群に魅力的だった。本能寺の変そのものを描かないというのも良かった。

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    2026年04月12日