垣根涼介のレビュー一覧

  • ギャングスター・レッスン

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    『ヒートアイランド』 の続編。渋谷で不良をたばねていたアキが裏金を狙うプロへのスカウトに乗っかって一人前になっていく様を描いたノワールだけど青春な小説。脂っこいのにサッパリとした不思議な垣根小説。

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    2009年10月07日
  • 南米取材放浪記 ラティーノ・ラティーノ!

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    ちょっとだけ、自分も南米旅行している気分になれました。

    危険すぎて怖すぎて実際にはできないからね。

    彼らと私では、生き方も価値観もまるで違うんだろうなぁ、と思った。

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    2009年10月04日
  • 南米取材放浪記 ラティーノ・ラティーノ!

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    サルサをやっているのでつい手にとってしまった本です。
    自分なりに、体と心の声はしっかり感じてるつもりですが、
    本能に従って生きて、それが許される環境ってやっぱり素晴らしいなぁと思いました。

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    2009年10月04日
  • 蜻蛉の夏

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    私が今一番お気に入り作家の最新作。今回は歴史小説に鬼滅の刃を思わせるフィクション的要素が多分に入り込んだ内容で、純粋に歴史小説が好きな方からしたら評価が分かれる作品かなと感じる。なかなか思い切った一冊です。

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    2025年12月04日
  • 光秀の定理

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    信長の定理と同じく、有名な定理を歴史上の人物の個性を説明するために引用するという独自の試みです。
    光秀本人ではなく主に架空の第三者に語らせるところが信長の定理とは異なり、完全なワンパターンを避けているところが良い。
    歴史に「〜たら」を言っても仕方ないですが、光秀が天王山で秀吉に敗れていなかったら日本はどうなっていたのか。もしかしたら徳川幕府も誕生せす、全く違う現在だったのかもしれません。

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    2025年12月03日
  • ワイルド・ソウル(下)

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    下巻は一気読みでした。
    面白かったです。
    なんで映画化されてないのか不思議なくらいスケール感があって、テーマも重い。
    THE BOOMの宮沢和史さんが解説で書いていたが、「半島を出よ」に近いですね。

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    2025年12月01日
  • 武田の金、毛利の銀

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    歴史の転換期にあって、それぞれの生き方を貫くことの難しさがうまく表現できていて、四人旅にもどこか剽軽さが感じられる。作者はもっぱらギャングストーリーがお得意と思っていたので、意外に時代ものオッケーやんって感心しました。ぜひ読みましょう。

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    2025年11月06日
  • 極楽征夷大将軍

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    やる気なさすぎて、所々で笑ってしまった記憶。

    固定観念が崩れて、
    新しい尊氏像が自分の中に出来ました。
    長いですが、読んで良かった。

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    2025年11月02日
  • 蜻蛉の夏

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    織田信長が天下統一へ向け着々と歩みを進めていた元亀元年、「止観の道士」たちの運命が交差する。修行の末に彼らが得た止観の力は、織田家との戦いに大きな影響を与え…。

    「光秀の定理」「信長の原理」を描いてきた垣根涼介、今度の作品は同時代ながらも武術から幻術に世界を拡げた。何だかポケモンのバトルや里見八犬伝を思い起こすような展開だったけれど楽しく読めた。
    (B)

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    2025年10月27日
  • 極楽征夷大将軍

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    足利尊氏の浮世の極楽風を、主に弟の直義や側近の高師直の目線から描かれた物語。尊氏は気弱く、無責任でもあるのに、うすぼんやりとした愛嬌で、ただ執着心がないという一点で、多くの武将から誤解も含みながら慕われたという稀有な人だった。でも、それは弟の直義や高師直の努力があったからである。しかし、絶えず数万の兵の合戦が日常茶飯事で、兵もあっちにころび、こっちにころびと、勢力図も変化し続ける。人の命はとてつもなく軽い。そんな時代に生まれなくてよかったと思う。

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    2025年10月20日
  • 極楽征夷大将軍

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    足利尊氏は優柔不断で出世欲もなく、たまたま名門の一族に生まれてしまっただけの「極楽様」のような平凡な人間だった。

    そんな男が鎌倉幕府崩壊の混沌とした時代でトップに上り詰めてしまった理由は、全くタイプの違う2人、足利直義と高師直に支えられていたからだ。

    直義と師直の2人が活躍すれば、主人公尊氏の存在はかすみ、 2人が窮地に陥れば、尊氏は秘めた力を発揮する。そんなシーソーバランスが延々と続いたのが南北朝時代だった。

    自分の足りないところを補ってくれる他人は必ずいる。そんな根拠のないことを信じ続けたことで念願の征夷大将軍の地位を手にすることができた足利尊氏。力を抜きつつ、自分のできることだけを

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    2025年10月19日
  • 極楽征夷大将軍

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    司馬遼太郎作品の中の大村益次郎が、「足利尊氏のように、朝廷に刃向かう物が西から出てくる場合に備えて、熊本城と大阪城に火薬系兵站を充実させるべし」という主旨のことを唱える場面を何度も読んだので、足利尊氏は西郷隆盛のように、朝敵となることも厭わない豪傑・英傑なのだろう、というイメージを持っていたが、本作における足利尊氏は、ひたすらヘタレ。

    弟の足利直義、家宰の高師直に只管引っ張ってもらいながらも、ここぞという時には妙に求心力を発揮する。

    室町幕府が在京なのは、武士が公家化したからなのかと思っていたけれど、建武の新政前後は、京都が政治の中心地でそこを離れられないくらい政治が流動化していたから、と

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    2025年10月18日
  • 蜻蛉の夏

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    既に時代小説としての地位を確立した著者。本書も十分に面白い内容だが、どうも妖術っぽい話は個人的に好みではないので、評価4で。しかもちょっと無駄に長い気もする。

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    2025年10月17日
  • 涅槃 上

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    幼少期のことがあまりわかっていない宇喜多直家が主人公。

    エロ要素も少しあり、時代物娯楽小説として楽しめる。

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    2025年09月18日
  • 極楽征夷大将軍

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    大作で読み応えあり!!
    ただ、歴史を忠実にたどっているのでしょうが、終盤のつばぜり合いが、味方、敵がいったりきたりなど、少し混乱しました。。。

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    2025年09月17日
  • 室町無頼(上)(新潮文庫)

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    映画が観たかったので先に原作を。
    映画がマカロニウエスタン風と呼ぶにも軽すぎるBGMのせいで残念な出来となっていたので、先に読んでおいて本当に良かった。
    上巻では才蔵の成長を中心にワクワクする展開で読み進めながら、一揆が起こるまでの時代の流れを理解できて良かった。
    なんとなく、男性の夢が詰まった物語の流れのような気もしたりして。

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    2025年09月13日
  • ワイルド・ソウル(下)

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    下巻も面白かったな〜
    復讐の話なので重いテーマではあるが、あんまりそれを感じさせないバランスが絶妙。「結局誰も救われない」等、そういう暗い気持ちを引きずらなくて済む。ただし、復讐が成功して爽快という感じもない。
    登場人物のそれぞれのキャラが良い味を出して、作品の進行を軽やかにしてくれてる感じ。

    初めての作家さんだったので、他の作品も読んでみようかな。

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    2025年09月08日
  • ワイルド・ソウル(上)

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    戦後の移民問題がテーマ。全然詳しいことを知らなかったから勉強になった。もちろん、ストーリーも魅力的だ。

    暴力的に描かれがちなストーリー展開であるにも関わらず、感情的に暴力を振うシーンはあまり見られず、むしろ理性的で各種配慮ある犯罪シーンに圧倒される。犯罪については法で裁かれるべき行為ではあるものの、犯罪者たちのキャラは憎めない。むしろ、愛嬌がある。

    どう完結するのかな。下巻も楽しみ。

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    2025年09月01日
  • 極楽征夷大将軍

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    人生でおよそ20年ぶりの歴史小説。
    歴史小説は大好きだったのが今は少し遠のき、これだけブランクが開くとまぁ進まないむ進まない(笑
    単純に教養の無さと読む時間が取れなかったのが理由ではありますが…。

    しかし、室町幕府の成り立ちを一つ知ることができました。
    果たして尊氏はどんな人間だったのか…大変興味深かったので、読んで正解。

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    2025年08月19日
  • 室町無頼(上)(新潮文庫)

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    映画に触発されて気がつけば2度目の原作読みであった。
    道賢、兵衛との立場を超えた友情と因縁。
    そこに映画で描かれていない才蔵の生い立ちからの成長物語。
    才蔵の師匠も含め登場人物の台詞に含蓄深いものがあり、折を見て振り返りたくなる上巻であった。

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    2025年08月10日