垣根涼介のレビュー一覧
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下巻になると、足利直義と高師直のダブル主人公で物語は進みます。→尊氏のキャラは強いが存在感の薄さが際立ちます。
楠木正成や新田義貞を抱える後醍醐天皇派と全国の武士の代表足利尊氏軍の戦は大詰めを迎えます。
更に、幕府開闢後の直義、師直の苦悩と二人を悩ませる周囲の展開が関係性の良かった二人の関係に一個一個亀裂を打ち込んでいきます・・・
ここからの見所は
・新田・楠木にボコられた後にどう逆転の道筋があるのか?
・尊氏の長男嫌いは何処まで師直達を悩ませるのか?
・この苗字は戦国時代以降に登場するあの人の先祖?
・大器晩成、成長著しい足利尊氏!
と言ったところでしょうか!
いずれに致しましても、 -
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ネタバレリストラ請負会社で働く30代の主人公が様々な会社のリストラ候補の社員と面談をベースに話が進んでいく。
特に印象に残ったシーンはfile5の音楽プロダクションを経営している会社のリストラ候補者との面談シーン。リストラ候補A(石井)は会社に安定的に利益貢献することを第一に考えているため、実績のあるベテランミュージシャンを優先して、堅実に淡々と利益を積み上げていくスタンス。対して、リストラ候補B(黒川)は売れるか分からない若手ミュージシャンの起用に力を入れているため、利益にバラツキはあるものの、所属ミュージシャンへの思いが溢れていた。この両者の人物像の対比が面白かった。
本文の中で、「(黒川は)親切 -
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いわた書店の1万円選書でチョイスされた本。
楽しく読めましたが、個人的には上巻と下巻で印象が大きく異なる作品でした。ブラジル移民の過酷な現実や歴史の歪みを描いた上巻は、細部の描写や思想的な厚みが際立っており、社会派小説として強く引き込まれました。
一方、貴子とケイを軸にした下巻は一気にエンタメ感が増し、痛快な展開の面白さはあるものの、上巻で感じたリアリティや重みはやや薄れた印象です。
それでも、「人が人へと恩をつないでいく」というテーマや、国家やシステムに翻弄される個人の姿には一貫した力強さがあり、十分に読みごたえのある作品ではあったと思います。
全体としては、重厚な歴史小説と復讐劇の -
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いわた書店の1万円選書でチョイスされた本。
楽しく読めましたが、個人的には上巻と下巻で印象が大きく異なる作品でした。ブラジル移民の過酷な現実や歴史の歪みを描いた上巻は、細部の描写や思想的な厚みが際立っており、社会派小説として強く引き込まれました。
一方、貴子とケイを軸にした下巻は一気にエンタメ感が増し、痛快な展開の面白さはあるものの、上巻で感じたリアリティや重みはやや薄れた印象です。
それでも、「人が人へと恩をつないでいく」というテーマや、国家やシステムに翻弄される個人の姿には一貫した力強さがあり、十分に読みごたえのある作品ではあったと思います。
全体としては、重厚な歴史小説と復讐劇の -
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戦国大名あまたいる中でも、悪名高い梟雄(きょうゆう)の一人、宇喜多直家を主人公にした歴史大作。
戦国の梟雄としては、斉藤道三や北条早雲、松永久秀らが有名ですが、この人も成り上がりの出自や手段を選ばない策略家という点では、彼らに勝るとも及ばない悪人として知られています。
しかし、本書で描かれる直家は少しイメージが違います。
没落豪族の嫡子として生まれ、一時は商人に預けられなど艱難辛苦の末、お家を再興。その過程で権謀術数の限りを尽くすわけですが、当時としては当たり前のことだったのではないかと思います。
むしろ彼の素顔は、忍耐強く、受けた恩を忘れず、部下のことにも深く思いをきたす誠実な武将として描