垣根涼介のレビュー一覧

  • 涅槃 上
    宇喜多直家かあ、
    さすが垣根涼介は目の付け所が良い。
    西から毛利、東から織田の足音が聞こえてくる下巻へ。

    作品紹介・あらすじ
    死後440年、蹴りに蹴り続けられた男、宇喜多直家。その実像を浮き彫りにする。『光秀の定理』『室町無頼』『信長の原理』――歴史小説界に革命を起こし続ける著者が描く、戦国史上最...続きを読む
  • 君たちに明日はない(新潮文庫)
    1.著者;垣根氏は小説家。小学生の頃から小説を読み始め、「月と六ペンス」に感動。大学卒業後に、リクルート→商社→旅行会社に勤務。求人広告の制作で文章やコピーを書いていたのが作家になるキッカケ。文章力が高い純文学を読み、会社から帰宅後に小説執筆の生活を続けた。「午前三時のルースター」でサントリーミステ...続きを読む
  • 君たちに明日はない(新潮文庫)
    登場する人物一人一人にストーリーがある。
    皆、それぞれの思いを背負って生きている。

    何故か夢中になって読んでしまう。
    村上真介が今後どのような展開を迎えていくのか、彼がこの仕事を続ける上で何を思うのか、続きが気になる。
  • 君たちに明日はない(新潮文庫)
    今までに読んだことのないような雰囲気の作品だった。リストラ業務を請け負う会社の話しだけど、やたら現実的で話しにすごく引き込まれた。続編もぜひ読んでみたい。
  • 信長の原理 下
    初めての歴史小説。馴染みのない言葉だらけで電子辞書片手に読みましたが、面白く一気に読んでしまいましが、会話文少なめなのが少し読みずらかった
    今作のキーワード「働きアリの法則」と史実を違和感なく融合させていて、またこの法則にこだわったが故の結末、ぜひ読んで見てほしいです!
  • 君たちに明日はない(新潮文庫)
    リストラを生業にする男、村上。彼を取り巻く「ごく普通」の人々。

    人間の心の描写がいやらしい上、人生のなかでも取り分け暗い部分を取り扱った作品ではあるが、読んでいると元気が出てくる。
  • 狛犬ジョンの軌跡
    狛犬の化身・黒犬のジョンと、建築家・太刀川要の衝撃的な出会いと、同居生活と、事件と、別れのお話。
    とにかく描写が丁寧。ちょっとくどいくらい。でも、そこがまた良かったりもする。
    ジョン(というか黒犬と呼んだ方がしっくりくるのだけど)が神社を抜け出した切っ掛けが切なくてプロローグを何度も読み返してしまっ...続きを読む
  • ワイルド・ソウル(上)
    珍しく一気読みした。ブラジルとか南米に移民した人たちが、現地に行ったら条件が全く違ったこの話は実話なんだね。聞いたことはあったけど、まさかここまでだとは。

    北朝鮮への帰国事業と変わらないくらい嘘じゃない。しかも、あれは祖国に帰れる人もいたけど、南米行きは、全く関係ない場所だもんね。日本って、つくづ...続きを読む
  • 信長の原理 下
    なぜ信長は自分を裏切った松永久秀を許したのか。
    作中では、松永は信長に似ていると信長自身が考えていたと描かれている。世の根本を疑い、自前の見方を持っていると。そして、それを突き詰めることができている人物は多くない。信玄や謙信でさえも、できていない。

    しかし、人はその姿勢を貫き続けることはできないと...続きを読む
  • 君たちに明日はない(新潮文庫)
    連作短編形式の長編。若くモテ男の主人公が、他人の人生を左右する業務に苦悩しながらも真摯に取り組む成長物語。シリーズでパート5まで出版されているので人気があるのだろう。

    何というか、サラリーマンの妄想が詰まった小説。
    リストラを生業とする主人公が担当した女子社員と恋愛関係になったり、イイ感じになった...続きを読む
  • 信長の原理 上
    明智光秀は好きな武将なので、『光秀の定理』からの流れで読み始めた。

    『定理』では信長は、光秀でさえ分からなかったベイズ推定を、たちどころに理解してしまうほど合理的な人物として描かれている。(『信長の原理』は『定理』と同じ時間軸なのだろうか。)
    信長の父、信秀は彼を評して「心が渇いている」と述べてい...続きを読む
  • 涅槃 上
    面白いんだけど、直家のうらやまけしからんエピソードに引っ張られた感はある。
    もっと男臭くい話で良いかとも思いました。やっぱりうらやまけしからん。
  • 涅槃 下
    宇喜多直家、名前は知れども来歴はあまり知らなかった。創作要素も多いのかもしれないが、著者の歴史小説に一貫してある、理の通った話で楽しめた。
  • ワイルド・ソウル(下)
    目がしばしばする( ¯꒳​¯ )ᐝ一気に読み切った。

    政府への復讐、、

    でも人を殺めない。目的はそこでは無い。

    綿密な計画が進んで行くスリルさ。

    衛藤、松尾、山本、ケイ、それぞれの決意が1つになり信頼を生みここまでやれてしまう。

    そんな中でのケイと貴子の計画外の動きがちょっとしたスパイス...続きを読む
  • ワイルド・ソウル(上)
    日本人が昔、開拓して成功する夢を持ちどこかの国へ家族と移住したが、大変な苦労をした。そんな話しは漠然とテレビか何かで聞いた事があった。


    まさにそれだった。こんなに酷かったのか、、
    フィクションノンフィクション、、線引きが付かない。
    でも過酷さは想像を絶するものやったんやろなぁ、、

    そこから這い...続きを読む
  • 永遠のディーバ-君たちに明日はない4-
    君たちに明日はないシリーズ第四弾!

    すでに本シリーズを読んでいる方は、本作の主人公村上真介がリストラ面接官である事をご存知かと思う。今回の真介の受け持つリストラ対象者は

    航空会社の勝ち逃げCA
    CAの給料が思ったほど高くない事に驚き!

    楽器メーカーの元バンドマンの課長
    才能、技術、努力、持って...続きを読む
  • 涅槃 下
    戦国時代の備前周辺の話という事で、人間関係に馴染みがなく、途中まで勢力の分布が理解できずに読み進めている感じもあったが、秀吉達が出てきて以降は理解も進み各人のうごめきを楽しめた。

    お恥ずかしながら、実は終わりの方まで宇喜多秀家の話かと思ってたくらいで…新鮮な戦国物語。
    岡山城に行ってみたくなったな...続きを読む
  • 迷子の王様-君たちに明日はない5-
    仕事とは?働くとは?ひいてはしあわせとは?につながる問いを投げかける。
    とうとう最後。
    社会の変化に伴って、仕事や会社のありようも変わる。そしてリストラ屋も。秀逸な終わり方。名残惜しい。
  • ワイルド・ソウル(下)
    まあまあ面白かった
    最初のエピローグの感じで進んでいくのかと思いきやハードボイルドだった
    個人的にはエピローグの方向性のままのほうが好きかな
    それにしても信長といい
    この作家はちょっといいかも
  • 涅槃 下
    宇喜多直家の士農工商や性別、外見にとらわれない柔軟な物の見方に胸がすく思い。歴史物があまり得意ではないので、特に後半、史実の記載が多く退屈に感じてしまったが、全体的には面白かった。