垣根涼介のレビュー一覧

  • 極楽征夷大将軍 下

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    下巻になると、足利直義と高師直のダブル主人公で物語は進みます。→尊氏のキャラは強いが存在感の薄さが際立ちます。

    楠木正成や新田義貞を抱える後醍醐天皇派と全国の武士の代表足利尊氏軍の戦は大詰めを迎えます。
    更に、幕府開闢後の直義、師直の苦悩と二人を悩ませる周囲の展開が関係性の良かった二人の関係に一個一個亀裂を打ち込んでいきます・・・
    ここからの見所は

    ・新田・楠木にボコられた後にどう逆転の道筋があるのか?
    ・尊氏の長男嫌いは何処まで師直達を悩ませるのか?
    ・この苗字は戦国時代以降に登場するあの人の先祖?
    ・大器晩成、成長著しい足利尊氏!

    と言ったところでしょうか!

    いずれに致しましても、

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    2026年06月21日
  • 信長の原理 上

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    垣根さんの著書である「光秀の定理」の方が私は読んでいて楽しいなと思いながら、上巻を読み終えた。

    ここで出てくる「パレートの法則」は、私も実生活で感じることが度々あった。
    職場で優秀な人は、職員の中の2割程度。この職場で何かを動かそうとする時は、この2割の人に働きかけると、動きやすくなる。他の8割の人は、上司に言われたことしかできないか、言われたことさえできないか…

    この本を読みながら、この8割の人たちをどう扱っていくのかを思いながら、下巻を読みたいと思っている。

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    2026年06月11日
  • 光秀の定理

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    ネタバレ

    信長の原理が面白かったので、こちらも読んでみた。
    本能寺の変に至る光秀の心理や、人間関係がわかりやすく、説得力があり面白かった。
    もし、光秀が勝利していたら…や信長が天下を統一していたら…という想像をかきたてられる読後感で、とても良かった。

    大河ドラマの麒麟がくるのときも思ったけれど、本当に光秀は現代の中間管理職で苦労したんだな、と同情してしまう。
    しかも、部下の命がかかっている仕事ばかり抱えていると思うと、気が狂わないほうがおかしいのかも、と思う。

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    2026年06月10日
  • 君たちに明日はない(新潮文庫)

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    ネタバレ

    リストラ請負会社で働く30代の主人公が様々な会社のリストラ候補の社員と面談をベースに話が進んでいく。
    特に印象に残ったシーンはfile5の音楽プロダクションを経営している会社のリストラ候補者との面談シーン。リストラ候補A(石井)は会社に安定的に利益貢献することを第一に考えているため、実績のあるベテランミュージシャンを優先して、堅実に淡々と利益を積み上げていくスタンス。対して、リストラ候補B(黒川)は売れるか分からない若手ミュージシャンの起用に力を入れているため、利益にバラツキはあるものの、所属ミュージシャンへの思いが溢れていた。この両者の人物像の対比が面白かった。
    本文の中で、「(黒川は)親切

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    2026年06月09日
  • 極楽征夷大将軍 上

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    室町幕府を開いた足利尊氏は、かつては天皇に逆らった「極悪人」とされていたのが、現代になって諸々再評価されてきていたのを、もう一つ踏み込んで、極楽とんぼの「やる気なし、使命感なし、執着なし」のぼんくら男だったとして、尊氏を支えた高師直と弟の直義の視点から交互に語らせたお話。

    二人の関係も、ここ上巻まではうまく回っているのだが…

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    2026年06月07日
  • 月は怒らない

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    最後まで読んで「月」の意味が分かりました。文庫版あとがきでも著者が書いているように、人格がどこか壊れた1人の女と、4人の男のお話です。面白かったです。

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    2026年05月18日
  • 武田の金、毛利の銀

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    愚息と新九郎がまた活躍。光秀が敵であるはずの武田の家臣と大冒険。面白いけれど、垣根涼介はもっと他のは面白いから星は四つ。

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    2026年05月10日
  • 極楽征夷大将軍 下

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    ハードカバーがかなり読みづらそうだったので、文庫化を待っていた作品。
    室町幕府の成立から観応の擾乱までが丁寧に描かれている。この時期、同じ人物が味方になったり、敵になったりを繰り返していた理由がよく分かった。
    尊氏だけでなく、直義や師直のキャラクターも魅力的で、飽きることなく読み終えることが出来た。

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    2026年05月07日
  • 光秀の定理

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    光秀の本能寺の変に至る心情と確率論を融合させ、そこに狂言廻し的な、あるいはもう一つの主人公というべき破戒僧と若き兵法者の生き様や友情が加わって、一味違う歴史物となっている。

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    2026年04月29日
  • 極楽征夷大将軍 上

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    自分が想像していた人物像とはかなり異なるが、確かにこういう解釈もあり得ると感じた。
    どこまでも滑稽な尊氏に親近感を覚えた。

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    2026年04月29日
  • 南米取材放浪記 ラティーノ・ラティーノ!

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    ワイルド・ソウルを読みたいと思いつつ、上下巻の分厚さにためらっている中、古本屋で遭遇。ワイルド・ソウルをもっと読みたくなった。旅行中に読むのに適した本。

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    2026年04月28日
  • 信長の原理 下

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    こちらも再読完了
    新しい切り口での歴史小説。
    本当にこんな話があったのかもしれないな〜っと思ってワクワクした。

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    2026年04月26日
  • ワイルド・ソウル(下)

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    いわた書店の1万円選書でチョイスされた本。

    楽しく読めましたが、個人的には上巻と下巻で印象が大きく異なる作品でした。ブラジル移民の過酷な現実や歴史の歪みを描いた上巻は、細部の描写や思想的な厚みが際立っており、社会派小説として強く引き込まれました。

    一方、貴子とケイを軸にした下巻は一気にエンタメ感が増し、痛快な展開の面白さはあるものの、上巻で感じたリアリティや重みはやや薄れた印象です。

    それでも、「人が人へと恩をつないでいく」というテーマや、国家やシステムに翻弄される個人の姿には一貫した力強さがあり、十分に読みごたえのある作品ではあったと思います。

    全体としては、重厚な歴史小説と復讐劇の

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    2026年04月25日
  • ワイルド・ソウル(上)

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    いわた書店の1万円選書でチョイスされた本。

    楽しく読めましたが、個人的には上巻と下巻で印象が大きく異なる作品でした。ブラジル移民の過酷な現実や歴史の歪みを描いた上巻は、細部の描写や思想的な厚みが際立っており、社会派小説として強く引き込まれました。

    一方、貴子とケイを軸にした下巻は一気にエンタメ感が増し、痛快な展開の面白さはあるものの、上巻で感じたリアリティや重みはやや薄れた印象です。

    それでも、「人が人へと恩をつないでいく」というテーマや、国家やシステムに翻弄される個人の姿には一貫した力強さがあり、十分に読みごたえのある作品ではあったと思います。

    全体としては、重厚な歴史小説と復讐劇の

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    2026年04月25日
  • 極楽征夷大将軍 上

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    室町幕府の成立はあまり興味がなかったが、輪郭はちょいわかった。足利尊氏、直義の解釈は面白い。それにしても後醍醐天皇の悪の強さには驚く。

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    2026年04月25日
  • 武田の金、毛利の銀

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    織田信長の命により、明智光秀が4人チームで武田の金山と毛利の銀山の産出量を調査しに行く物語。明智光秀が友垣たちと金山に向かうと、武田の重臣が現れ銀山への調査には同行したいと申し出て旅を共にすることに。四人の珍道中はユーモアがありとても面白かった。また厳重に警戒された銀山に忍び込む場面は特に緊張感があり引き込まれた。場面が目に浮かぶほど筆者の筆力が凄くて、最後までドキドキ面白かったです!!

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    2026年04月25日
  • 涅槃 下

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    戦国大名あまたいる中でも、悪名高い梟雄(きょうゆう)の一人、宇喜多直家を主人公にした歴史大作。
    戦国の梟雄としては、斉藤道三や北条早雲、松永久秀らが有名ですが、この人も成り上がりの出自や手段を選ばない策略家という点では、彼らに勝るとも及ばない悪人として知られています。

    しかし、本書で描かれる直家は少しイメージが違います。
    没落豪族の嫡子として生まれ、一時は商人に預けられなど艱難辛苦の末、お家を再興。その過程で権謀術数の限りを尽くすわけですが、当時としては当たり前のことだったのではないかと思います。
    むしろ彼の素顔は、忍耐強く、受けた恩を忘れず、部下のことにも深く思いをきたす誠実な武将として描

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    2026年04月25日
  • 極楽征夷大将軍 下

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    全然興味がなかったことだけど、面白かった!
    尊氏めっちゃ好き。
    こいつバカか、と思いながらもお兄ちゃんラブな直義も良かった

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    2026年04月24日
  • 涅槃 下

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    上よりはやや落ちてついてしまったのでは。棟梁としての差配話が中心になってしまったからかもしれない。が周りの優秀な人材がイキイキと動くのがすごく良い。歴史に埋もれない。全般には面白い歴史小説だった。出会いに感謝。

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    2026年04月14日
  • 光秀の定理

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    モンティ・ホール問題を軸にした少し変わった構成の物語で、知的な面白さがある一冊。ラストでは本能寺の変にも触れられていて、明智光秀の性格が細かく描かれているのも印象的だった。光秀を扱った作品は多いけど、本作は少し違った角度から描かれていて新鮮に楽しめた。

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    2026年06月17日