垣根涼介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
長い小説だったー。
3週間くらいかかったんじゃないかな。
それでも室町時代を知らなさすぎて、面白く読めました。飽きずにグイグイ読んだよ、このスピードですが。
舞台は鎌倉末期、北条宗家の御家人の中でも格上の足利家。
正妻の子ではなく、後継問題にも関わらないはずだった尊氏と直義兄弟。
この2人があれよあれよという間に御輿に乗せられ、前に出ると朝敵になってしまい、上皇を担ぎ出し、南北朝時代が始まっちゃう。
やっぱり戦国の世ですね。
鎌倉から続く血塗られた時代。
尊氏の性格は呑気で人当たりが良く魅力的で、戦上手な武将たちに好かれる。
一方仲が良い弟直義は、兄をきっちりサポートして、ずっと裏方で差配 -
Posted by ブクログ
旦那に勧められてたやつやっと読んでみた。
上巻は事を起こす原因の方ー設定がいい。戦後間もないブラジル移民のコミューンを取り扱った社会派サスペンス。
壮絶。この人達がどうなるのか気になって仕方がない。
下巻は本格的な復讐劇だろう。
マフィアのエログロやハードボイルド系はお腹いっぱいだし、サスペンスはあまり好きではないが
この小説には
その復讐劇に至る心理過程に強い衝撃と丁寧な説得力がある。人間の闇と生命力に魅せられ、夜を徹して読んでしまうくらい
印象的だったのは
「白米が食べたい」って言葉…
切実に遺伝子レベルに訴えてきた
棄民の事は詳しくは知らないが事実ではある。ルポや歴史本を読もうと -
Posted by ブクログ
初代征夷大将軍・足利尊氏の半生を描いた歴史長編。
第169回直木三十五賞受賞作。
欲なし・やる気なしの兄と、しっかり者の弟。
重臣の高師直に、赤松円心など登場人物がとても魅力的。円心とか情に厚くてまさしく理想の「武士」って感じの気持ちの良さ。
反して後醍醐天皇の欲まみれな事…。(どこまで史実に忠実なのかわからないけど)いつの世もこういう身分と人間性が比例しない人いるんだよなぁ…
一番好きなのはP249。私も泣いた。何という胸熱展開。
後半は盟友のようだった人達が袂を別つのが悲しいので余計に。
血の通った人間味が感じられる物語で、とても面白く読めました。