垣根涼介のレビュー一覧

  • 室町無頼(上)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    大泉洋主演とのことで気になっていた時代劇もの。
    ガンダムジークアクスや忍たまと並んでたのでこっちも見てみようかと思ったものの、どうやら原作がある様子、しかも著者がなんか聞いたことある垣根涼介さん。

    何を読んだのかと著者近影を見てみても、最近の作品には全然ピンとこない。名前を覚えてたのは午前三時のルースター、2000年の作品だった… 25年前、だと…
    高校卒業したときじゃないか。若い。そしてもちろんその本の内容は全く覚えていない。

    とはいえ、これも縁だし、映画より小説のほうが好きなので、映画は見るかもしれないがとりあえず原作を読んでみることにする。これに関してはネタバレとかは気にしない。

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    2025年01月27日
  • 室町無頼(下)(新潮文庫)

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     室町時代が舞台の小説は、源平合戦、戦国時代、幕末・明治、戦中・戦後の時代に比べ少ない印象を受けるので読みました。
     徳政一揆が題材の小説で巻末に描かれた歴史背景の解説的な描写は、良かったです。兵衛、道賢は史実にも記載がある人物みたいですが知らなかったので興味深く読めました。無頼達の生き様を通じ生きるということを改めて考えさせられました。
     室町時代が舞台の小説をもっと読みたい。
     

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    2025年01月26日
  • 涅槃 下

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    お恥ずかしながら初めての垣根作品。上巻の性描写の露骨さにドン引きしたが、下巻では、かなりのめり込んだ。お城の名前と城主、国の名前と位置、関東に住む私には毛利の安芸くらいしかわからず、巻頭の地図を見まくり、人物名もググりまくりだった。それはそれで面白く、心に残る作品だった。

    そして、涅槃という単語。わたしも両親を亡くして以降、人が死ぬことについて頻繁に考えるようになった。この作品の中では、亡くなる人たちの涅槃への旅立ちの場面が、とても美しい文章で表現されているなあと印象的だった。

    どなたかのレビューに書いてあったが、「宇喜多直家をぜひ大河ドラマの主人公に‼︎」という署名があって、わたしも迷わ

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    2025年01月13日
  • 室町無頼(下)(新潮文庫)

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    兵衛、道賢、才蔵...カッコいいな笑
    厳しい時代や状況にも負けずに自分の信じた道を進んでいく無頼なりの生き方
    映画も先行公開で観に行きましたが、原作を読んでいく個人的にオススメかなw
    何回リピートで観に行こうかな笑

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    2025年01月12日
  • 室町無頼(上)(新潮文庫)

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    室町時代が舞台であり、歴史背景を細かく描写しているわりにすごく読みやすいと思う。
    上巻は兵衛というよりも、才蔵と道賢を中心に描かれてる割合が多い気がしますが、面白かったです!
    下巻も楽しみ!

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    2025年01月10日
  • 室町無頼(下)(新潮文庫)

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    魅力的な登場人物に引き込まれる。
    物語の展開も痛快である。
    話が進むに伴い、成長していく登場人物にも寄り添える。
    「無頼」という生き方にも共感してしまう。
    非常に面白く、読みごたえがあった。

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    2025年01月09日
  • ヒート アイランド

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    垣根涼介さんの修羅場が男を磨くという信念がふんだんに取り込まれていた。
    これから完成に向かう男を完成された男は見抜き、パートナーに加える。そして共に修羅場をくぐることで、完成に近づく機会を与えてやるのだ。
    男社会特有の挫折と輝きを垣間見れた。
    ノワール系ではないから、爽快に読み続けられるのかもしれない。

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    2025年01月01日
  • 極楽征夷大将軍

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    いやー長かった。549ページ2段組。
    足利尊氏の印象って、室町幕府の初代の将軍でしょ、それしか無かった。正直、興味をひかれる人物でも無かった。
    が、極楽征夷大将軍と言うタイトルと帯の【やる気なし使命感なし執着なし】が絶妙過ぎて興味をひかれてしまった(まあ勿論、直木賞受賞と言うことも大きな理由の1つ)。
    読んでみると、幕府を立ち上げた初代将軍とはかけ離れたイメージの人物像で。なんなんだこの人は。本当にやる気ないな、掴みどころのない人だな。これは直義(弟)や師直は大変だな。
    でもなぜかとても魅力的。器が大きい、と言うと少し言葉のイメージとは違うような気もするが。少なくとも、大方の人はこう言う風には

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    2024年11月16日
  • ワイルド・ソウル(下)

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    後半戦!

    前半戦はケイたちが何か企んでいることが分かるのだが、何が行われるのか?どうなるのか?期待MAXのところで終わった。


    後半戦は全速力で話が動いていく。
    日本政府への復讐劇が始まった。

    貴子は外務省襲撃事件の一部始終をレポートした。彼女がレポート出来たのには事情があったのだが、彼女は良心の呵責に苛まれる。

    そんな中、さらなる事件が世間を震撼させる。




    気持ちは常に犯人側にある私。
    犯人側に想定外のことが起こる度にハラハラドキドキが止まらない。

    貴子さんの性格もかっこいいのだが、ケイの人となりもどんどん好きになる(*^▽^*)

    ただの陽気なスケベヤローだと思っていたのに

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    2024年11月13日
  • 涅槃 下

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    ずっと隣で直家を見ているような、とても素晴らしい作品だった。共に悩み、苦しんだ。もう1つの生を生きたような感じまでさせてくれる一作であった。

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    2024年11月09日
  • 極楽征夷大将軍

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    足利尊氏側の本を初めて読んだが学びが多く非常に面白かった。
    ・単なる戦記ではなく、事がそこに至った経緯やそれぞれの考えがわかりやすく書かれおり学びが多い
    ・人の世はいつの時代も自分の家族をどう護るかに執着している→尊氏も直義も子をなしてから自分の一存では行動できなくなっていると思う
    ・処罰に情が挟まっておりそれが争いが絶えなかった原因と思う
    ・向背が激しい

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    2024年11月02日
  • 涅槃 下

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    こんなに魅力的な宇喜多直家のことが知れてよかった。感動する部分も多く、最後の方は泣きそうになった。秀家についても知りたくなった。以前岡山城に行ったことがあるが、宇喜多直家のことを知った上でまた行きたい。先日岡山城のホームページを見に行ったら、宇喜多家を大河ドラマにするための投票みたいなのがあり、投票した。大河でも観たい!

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    2024年10月29日
  • 涅槃 下

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    宇喜多直家の生涯。 岡山周辺の土豪の領主として東の織田信長にどう対応するかを生涯の目的にし、生きた人生。最後は信長ではなく、秀吉に臣従し、西郷着丈は西軍として、豊臣家と共に滅んだ。ただ直家の生き方は負けない、裏切らないということでお家存続を図った。素晴らしい生き方だと思う。

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    2024年10月25日
  • ワイルド・ソウル(上)

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    ホラーでいう「ひとこわ(人間の仕業だったのかよ...)」に入るんじゃないだろうか。
    人間がする所業には思えない。
    フィクションであれ、似たような事が実際起きただなんてものすごく衝撃的だった。
    愛も恨みも遺伝していく怖さも学んだ。
    だれも恨まずに生きていくのが理想だけれど、もし私がケイ達の環境におかれたらどうなってしまうのだろうか。
    私の今の環境が恵まれたものなんだと改めて感じた。

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    2024年10月23日
  • 涅槃 下

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    宇喜多直家は、苦労を重ねてスタートアップから大企業に創りあげた創業社長に思えてしまう。
    かなり今までの本とは違う印象を持った。以前読んだ黒牢城ともオーバラップしていて面白く読めた。

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    2024年10月14日
  • 室町無頼(下)(新潮文庫)

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    室町時代の小説を探していたら、何冊か読んだことのある垣根涼介さんの本があったので読んでみた。とても面白かった。蓮田兵衛、骨皮道賢という人物について知れたし、魅力ある人物が多くて良かった。映画は必ず観ます。芳王子は松本若菜さん。

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    2024年09月28日
  • 涅槃 上

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    ネタバレ

    宇喜多家の再興を描いた物語。
    宇喜多秀家のイメージからこのような辛酸を舐めた家ということを初めて知った。
    読みやすい文体でストーリーも面白く一気に読まされた。上巻の途中はまるでワイルド・ソウルかというくらいエロかった(笑)

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    2024年09月21日
  • 武田の金、毛利の銀

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    織田信長に、武田と毛利の資金源である湯之奥金山と石見銀山の産出量の調査を命じられた明智光秀。盟友の新九郎、愚息と共に調査に赴くがそこで出会ったのは武田の家臣土屋十兵衛長安であった…。知恵者で意外に人情熱い光秀と冷徹で切れ物の信長の人物描写が興味深い。この作者さんらしい歴史物で面白いが、正直、ハードボイルドや明日はないシリーズも読んでみたいなあ。

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    2024年09月08日
  • 室町無頼(上)(新潮文庫)

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    新しく、どハマりする作家さんに出会えた。
    最高の展開。人物描写。いずれもお見事。
    そして、何より、何でも与えられる、安全、丁寧、優しい、今の風潮とは一線を画し、自ら考えることの大切さをこれでもかと、伝えてくれる。

    与えられたもの、既存のルールに盲目に従うのではなく、ゼロベースで、自分の足で立つことの大切さを描く。浪漫。ネガティブケイパビリティについても言及する。

    努力、友情、勝利、夢は叶うという、幻想に毒されない、リアルを生きることが描かれる。
    そして、成長のメカニズム、心の動きも具に描写されている。

    珠玉のものがたり。


    聞くだけでなく、たまには自分で考えろ
    おのれでこの世の仕組みを

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    2024年09月04日
  • 涅槃 下

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    文庫化したら、絶対読もうと思っていた本です。
    地元民なので一度はちゃんと知っておきたかった
    宇喜多家について、ゼロの知識が深まり
    よかったです。

    登場人物多いし、
    この時代ならではの、裏切り、寝返り等々
    後半慌ただしい

    上巻は、比較的物語要素多く楽しめ
    下巻は、物語要素あるけれど
    時を追って駆けていった感があります
    心情を描きながらも、人生を描き切った感

    直家だけでなく、諸説ある歴史を書き切るのは
    大変だと思います。

    司馬遼太郎さんの本が一時期とてもはまって
    大好きですが
    もう少し、直家中心にもっといってもよかったかなーと
    思うとこもあるけど
    充分楽しめました。

    ちなみに上巻の際どい

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    2024年09月03日