垣根涼介のレビュー一覧
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ネタバレ大泉洋主演とのことで気になっていた時代劇もの。
ガンダムジークアクスや忍たまと並んでたのでこっちも見てみようかと思ったものの、どうやら原作がある様子、しかも著者がなんか聞いたことある垣根涼介さん。
何を読んだのかと著者近影を見てみても、最近の作品には全然ピンとこない。名前を覚えてたのは午前三時のルースター、2000年の作品だった… 25年前、だと…
高校卒業したときじゃないか。若い。そしてもちろんその本の内容は全く覚えていない。
とはいえ、これも縁だし、映画より小説のほうが好きなので、映画は見るかもしれないがとりあえず原作を読んでみることにする。これに関してはネタバレとかは気にしない。
原 -
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お恥ずかしながら初めての垣根作品。上巻の性描写の露骨さにドン引きしたが、下巻では、かなりのめり込んだ。お城の名前と城主、国の名前と位置、関東に住む私には毛利の安芸くらいしかわからず、巻頭の地図を見まくり、人物名もググりまくりだった。それはそれで面白く、心に残る作品だった。
そして、涅槃という単語。わたしも両親を亡くして以降、人が死ぬことについて頻繁に考えるようになった。この作品の中では、亡くなる人たちの涅槃への旅立ちの場面が、とても美しい文章で表現されているなあと印象的だった。
どなたかのレビューに書いてあったが、「宇喜多直家をぜひ大河ドラマの主人公に‼︎」という署名があって、わたしも迷わ -
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いやー長かった。549ページ2段組。
足利尊氏の印象って、室町幕府の初代の将軍でしょ、それしか無かった。正直、興味をひかれる人物でも無かった。
が、極楽征夷大将軍と言うタイトルと帯の【やる気なし使命感なし執着なし】が絶妙過ぎて興味をひかれてしまった(まあ勿論、直木賞受賞と言うことも大きな理由の1つ)。
読んでみると、幕府を立ち上げた初代将軍とはかけ離れたイメージの人物像で。なんなんだこの人は。本当にやる気ないな、掴みどころのない人だな。これは直義(弟)や師直は大変だな。
でもなぜかとても魅力的。器が大きい、と言うと少し言葉のイメージとは違うような気もするが。少なくとも、大方の人はこう言う風には -
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後半戦!
前半戦はケイたちが何か企んでいることが分かるのだが、何が行われるのか?どうなるのか?期待MAXのところで終わった。
後半戦は全速力で話が動いていく。
日本政府への復讐劇が始まった。
貴子は外務省襲撃事件の一部始終をレポートした。彼女がレポート出来たのには事情があったのだが、彼女は良心の呵責に苛まれる。
そんな中、さらなる事件が世間を震撼させる。
気持ちは常に犯人側にある私。
犯人側に想定外のことが起こる度にハラハラドキドキが止まらない。
貴子さんの性格もかっこいいのだが、ケイの人となりもどんどん好きになる(*^▽^*)
ただの陽気なスケベヤローだと思っていたのに -
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新しく、どハマりする作家さんに出会えた。
最高の展開。人物描写。いずれもお見事。
そして、何より、何でも与えられる、安全、丁寧、優しい、今の風潮とは一線を画し、自ら考えることの大切さをこれでもかと、伝えてくれる。
与えられたもの、既存のルールに盲目に従うのではなく、ゼロベースで、自分の足で立つことの大切さを描く。浪漫。ネガティブケイパビリティについても言及する。
努力、友情、勝利、夢は叶うという、幻想に毒されない、リアルを生きることが描かれる。
そして、成長のメカニズム、心の動きも具に描写されている。
珠玉のものがたり。
聞くだけでなく、たまには自分で考えろ
おのれでこの世の仕組みを -
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文庫化したら、絶対読もうと思っていた本です。
地元民なので一度はちゃんと知っておきたかった
宇喜多家について、ゼロの知識が深まり
よかったです。
登場人物多いし、
この時代ならではの、裏切り、寝返り等々
後半慌ただしい
上巻は、比較的物語要素多く楽しめ
下巻は、物語要素あるけれど
時を追って駆けていった感があります
心情を描きながらも、人生を描き切った感
直家だけでなく、諸説ある歴史を書き切るのは
大変だと思います。
司馬遼太郎さんの本が一時期とてもはまって
大好きですが
もう少し、直家中心にもっといってもよかったかなーと
思うとこもあるけど
充分楽しめました。
ちなみに上巻の際どい