垣根涼介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
垣根涼介にしてはかなりの長編だし、南米移民の話ということで敬遠してたんだけど、かなりお勧め。めっちゃ面白いです。
最初は戦後の南米移民の話で、かなり悲惨な状況が続くんだけど、その後は現代の話で、垣根涼介らしく、やはりクルマ(今回はRX-7のFDの改造車)が登場し、女子アナと絡んで、とてもセンス良くストーリーが展開していきます。
また、日本の移民政策(棄民政策)については、山崎豊子の「大地の子」がとても良い本で、学校では触れられない日本の恥部を知ることができますが、南米移民も同様な事が行われていたことも日本人として知るべきと思う。
小説から歴史を知るって、たぶん偏っている事が多いだろうけど、 -
Posted by ブクログ
垣根涼介にしてはかなりの長編だし、南米移民の話ということで敬遠してたんだけど、かなりお勧め。めっちゃ面白いです。
最初は戦後の南米移民の話で、かなり悲惨な状況が続くんだけど、その後は現代の話で、垣根涼介らしく、やはりクルマ(今回はRX-7のFDの改造車)が登場し、女子アナと絡んで、とてもセンス良くストーリーが展開していきます。
また、日本の移民政策(棄民政策)については、山崎豊子の「大地の子」がとても良い本で、学校では触れられない日本の恥部を知ることができますが、南米移民も同様な事が行われていたことも日本人として知るべきと思う。
小説から歴史を知るって、たぶん偏っている事が多いだろうけど、 -
Posted by ブクログ
心に残った言葉。「唯一変わらないものがあるとすれば、それは、おそらくは誰かを大事に思っているという、その気持ちだけだろう。その気持ちをお互いに持ち続けられる人間関係だけが、かろうじて生き残っていく。」「ここで上がりっていうような一生安楽な人生は、官僚にでもならない限り、今の時代にはもう来ないよ。折り合いというより、むしろ、その不確定な未来を含めて今を楽しめるか、その気持ちというか、覚悟の問題だと思う。」「変わらないものがあるとしたら、結局はその本人自身の気持ちー何か好きなら、状況が許す限りやり続ければいい。これまでだと思えば、自身の選択において、納得して止めればいい。」
話は、どれも結構感動的 -
Posted by ブクログ
リストラ請負人、村上真介主人公のお仕事小説第4弾。
相変わらず様々な職種に切り込み、物語にわびさびあり、心地よい。
第1巻君たちに明日はない、の頃と比べると、会社員と面接官の1対1の心理描写が少なくなったのは、若干物足りないが、もっと大きい括りでリストラとサラリーマン人生を語りはじめている。勝ち逃げの女王、以外は、今までと違う。違うけど、悪くない。
CAをテーマにした勝ち逃げの女王、定番な感じ。
だいぶ前に、現ヒューマンリアクト社長の高橋により、山三証券をリストラされた昭和のサラリーマン2人から人生を学ぶ、ノーエクスキューズ。各論感がないが、染み入る。
永遠のディーバ。プロのライダーを -
Posted by ブクログ
全体としてこれまでのリストラ屋の村上のトーンから、大分に変わった感じ。
今回は前半と後半で話が変わっている。
前半はこれまでのリストラ屋の村上の物語。後半は村上の会社が時代を反映してなくなる件から、再就職について色々と考えるところが描かれている。
前半はなんだかサラリーマンの応援歌のように感じて読んだ。特に迷子の王様はストーリーはともかく、元研究職の父親との会話がよかった。親父として「やるな」と感じた。
後半は村上と社長の高橋の会話が面白い。その会話の具体的な行動が後半に描かれ、そしてかつて自分がリストラした人から再就職の話をもちかけられる。
一方でこのシリーズで一番思い出に残っている「借金取