垣根涼介のレビュー一覧

  • ワイルド・ソウル(下)

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    垣根涼介にしてはかなりの長編だし、南米移民の話ということで敬遠してたんだけど、かなりお勧め。めっちゃ面白いです。

    最初は戦後の南米移民の話で、かなり悲惨な状況が続くんだけど、その後は現代の話で、垣根涼介らしく、やはりクルマ(今回はRX-7のFDの改造車)が登場し、女子アナと絡んで、とてもセンス良くストーリーが展開していきます。

    また、日本の移民政策(棄民政策)については、山崎豊子の「大地の子」がとても良い本で、学校では触れられない日本の恥部を知ることができますが、南米移民も同様な事が行われていたことも日本人として知るべきと思う。
    小説から歴史を知るって、たぶん偏っている事が多いだろうけど、

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    2020年04月16日
  • ワイルド・ソウル(上)

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    垣根涼介にしてはかなりの長編だし、南米移民の話ということで敬遠してたんだけど、かなりお勧め。めっちゃ面白いです。

    最初は戦後の南米移民の話で、かなり悲惨な状況が続くんだけど、その後は現代の話で、垣根涼介らしく、やはりクルマ(今回はRX-7のFDの改造車)が登場し、女子アナと絡んで、とてもセンス良くストーリーが展開していきます。

    また、日本の移民政策(棄民政策)については、山崎豊子の「大地の子」がとても良い本で、学校では触れられない日本の恥部を知ることができますが、南米移民も同様な事が行われていたことも日本人として知るべきと思う。
    小説から歴史を知るって、たぶん偏っている事が多いだろうけど、

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    2020年04月16日
  • 借金取りの王子-君たちに明日はない2-

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    それぞれの立場。それぞれの境遇。それぞれの人生。あまりにサクサク読めてしまうのは何でかな……と思っていたら、解説の「嘘っぽい設定がないからその世界に一気に身を委ねられる」という言葉で腑に落ちました。

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    2020年04月05日
  • ワイルド・ソウル(下)

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    久々に良い本に巡り合った。日系ブラジル人のそのルーツ。涙無しに語れない。ノンフィクションとフィクションの絶妙なお話。

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    2020年04月04日
  • 午前三時のルースター

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    去年、ワイルドソウルを読んで知った著者。新千歳空港の本屋で発見して購入。
    ワイルドソウルを彷彿とさせる、手に汗握る常に次が気になる展開。旅行先が自分も東南アジアだったということもあってか、楽しくサクサク読めた。と同時に、どんなレールが敷かれていても、人生の価値観って人それぞれだよねと思わせる作品。

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    2020年03月15日
  • 張り込み姫-君たちに明日はない3-

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    君たちに明日はない シリーズの三作品目!

    リストラ受託会社で働く村上真介が様々な業種で働く人達を面接していく。

    リストラ会社と聞いて冷たさを感じるかもしれませんが、そんな事はありません。
    今回は自動車の整備士の話(第3話 みんなの力)が秀逸でした!

    ずっと続いて欲しいシリーズです!

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    2019年09月23日
  • 永遠のディーバ-君たちに明日はない4-

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    リストラ面接官第4弾。今回1と4はリストラ面接だけど対象者を引き止めるのが仕事。でもどっちもやめられちゃうのね。パレートの法則は聞いたことあった。真介がが知らないのが意外。高橋社長の過去は結構色々あったのね。

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    2019年08月18日
  • 南米取材放浪記 ラティーノ・ラティーノ!

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    今から13年前に出版された、南米取材記。
    著者ー垣根氏作品『ワイルド・ソウル』を
    執筆するための取材も兼ねた旅行の中から、
    自分の感覚を呼び覚ますようなエピソードを
    地方独特の人間模様を交えながら
    やけに細かく綴っている
    本のカバーに小さな写真達がずらりと並んでる
    それらを眺めながら読み進めると
    今でいう、SNSのインスタグラムを眺めているようで
    とても興味深い
    時代の先取りをしていたのだろう
    小説とはまた違う味がして
    著者の人間性が表れていてよいと思う
    おすすめの本
    すぐ読めるし…

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    2019年07月24日
  • 迷子の王様-君たちに明日はない5-

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    心に残った言葉。「唯一変わらないものがあるとすれば、それは、おそらくは誰かを大事に思っているという、その気持ちだけだろう。その気持ちをお互いに持ち続けられる人間関係だけが、かろうじて生き残っていく。」「ここで上がりっていうような一生安楽な人生は、官僚にでもならない限り、今の時代にはもう来ないよ。折り合いというより、むしろ、その不確定な未来を含めて今を楽しめるか、その気持ちというか、覚悟の問題だと思う。」「変わらないものがあるとしたら、結局はその本人自身の気持ちー何か好きなら、状況が許す限りやり続ければいい。これまでだと思えば、自身の選択において、納得して止めればいい。」
    話は、どれも結構感動的

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    2019年07月07日
  • 迷子の王様-君たちに明日はない5-

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    リストラ請負人、村上真介のお仕事小説、最終版。
    今までの4作品とはやや趣が異なる。
    最初に読んだときは、第5弾にしてストーリーの息切れ感あり、残念ながらそろそろネタ切れなのかと思ったが、2回目読んでみると、コレはコレで味わい深かった。
    リストラ云々というより、仕事とは?というところに焦点が絞られた作品。特に、あとがきは人生の教訓的な記述でもあり、何度でも読み返したいし、君たちに明日はないシリーズの締めに相応しい文章であると思う。

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    2019年05月05日
  • ヒート アイランド

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    あぁ、すばらしい。
    緊張感漂う描写、男の世界。筋書きは複雑だがわかりやすい。
    「面白い」と力強く言い切れる作品。

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    2019年04月14日
  • 真夏の島に咲く花は

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    フィージーを舞台にした、いつもの垣根作品らしく幸せとは何か、楽園を求めてを掘り下げた作品。登場人物が丁寧に描写されていてとても奥行きのある出来。エログロ表現が出てこないこともあって個人的にはかなり好きな作品。

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    2019年02月21日
  • ボーダー ヒート アイランドIV

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    ヒートアイランドのその後のカオル篇。何といっても「午前三時のルースター」の慎一郎とのコラボがうれしい。シリーズの中で一番面白かった。

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    2019年01月19日
  • 張り込み姫-君たちに明日はない3-

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    シリーズ第3作。今回は一層リストラされる側がメインだ。感動した。特に「みんなの力」「張り込み姫」の2作は泣ける傑作。文庫本の東山彰良氏の解説込で必読だ。

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    2018年11月14日
  • 永遠のディーバ-君たちに明日はない4-

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    リストラ請負人、村上真介主人公のお仕事小説第4弾。
    相変わらず様々な職種に切り込み、物語にわびさびあり、心地よい。

    第1巻君たちに明日はない、の頃と比べると、会社員と面接官の1対1の心理描写が少なくなったのは、若干物足りないが、もっと大きい括りでリストラとサラリーマン人生を語りはじめている。勝ち逃げの女王、以外は、今までと違う。違うけど、悪くない。

    CAをテーマにした勝ち逃げの女王、定番な感じ。

    だいぶ前に、現ヒューマンリアクト社長の高橋により、山三証券をリストラされた昭和のサラリーマン2人から人生を学ぶ、ノーエクスキューズ。各論感がないが、染み入る。

    永遠のディーバ。プロのライダーを

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    2018年05月01日
  • 迷子の王様-君たちに明日はない5-

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    全体としてこれまでのリストラ屋の村上のトーンから、大分に変わった感じ。
    今回は前半と後半で話が変わっている。
    前半はこれまでのリストラ屋の村上の物語。後半は村上の会社が時代を反映してなくなる件から、再就職について色々と考えるところが描かれている。
    前半はなんだかサラリーマンの応援歌のように感じて読んだ。特に迷子の王様はストーリーはともかく、元研究職の父親との会話がよかった。親父として「やるな」と感じた。
    後半は村上と社長の高橋の会話が面白い。その会話の具体的な行動が後半に描かれ、そしてかつて自分がリストラした人から再就職の話をもちかけられる。
    一方でこのシリーズで一番思い出に残っている「借金取

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    2017年12月08日
  • 月は怒らない

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    ひとの救いのない絶望感に焦点を当てて記述し、しかし前向きな希望のある読後感で、もっとこの作者の悩みの産物である作品を味わいたいと思った。

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    2017年11月20日
  • 迷子の王様-君たちに明日はない5-

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    ネタバレ

    何度も読み返すいい言葉があって、やっぱり前向けてすっと心も軽くなれるとてもいい余韻。
    このシリーズラストだったのか。まだまだ読みたい。

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    2017年08月27日
  • 迷子の王様-君たちに明日はない5-

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    大好きなシリーズが終わるのは、残念です。生き方、働き方の示唆に富んだ作品で、それでいて読み疲れない語り口が良かったです。ところどころおしゃれな雰囲気も良かったです。

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    2023年11月27日
  • サウダージ ヒート アイランドIII

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    故郷を捨て、過去を消し、ひたすら悪事を働いてきた日系ブラジル人の高木耕一は、コロンビア人の出稼ぎ売春婦DDと出逢う。
    気分屋でアタマが悪く、金に汚い女。
    だが耕一はどうしようもなくDDに惹かれ、引き摺られていく。
    DDのために大金を獲ようと、耕一はかつて自分を捨てた仲間―裏金強奪のプロである柿沢に接触する。

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    2017年01月27日