垣根涼介のレビュー一覧

  • 借金取りの王子-君たちに明日はない2-

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    ネタバレ


    君たちに明日はない第2弾。連続短編の形式は変わらないが、前回の続きとして時間が流れており続編として楽しめる。色んな企業での場面が垣間見えて面白い。今回も、職場測定アンケートSSEが活躍。8歳年上の陽子との関係も随所に。特に、題名になっている消費者金融の話は何度読んでも泣ける5の由来。男勝りの池口と優しい宏明。池口の暗い過去、猛アタックと美佐子の決意、親の説得とタンカ。「一生ヒロを食べさせていく覚悟と自信と証拠がある」言い訳せずストレート、時折素直な池口に感動させられる。陽子の話の「人にやさしく」の引用も〇。

    百貨店の斜陽の外商部でトップの女性の話、女性コンプレックスから生保レディのまとめ

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    2020年08月08日
  • 迷子の王様-君たちに明日はない5-

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    ついに完結してしまったシリーズ小説。読み終わってしまうのが惜しいとここまで思うのは稀でした。終わり方も、絶妙の一言。決まった結論を求めない、このシリーズらしい。
    「あなたにとって、仕事とは何ですか?」と問いかけ続けるこのシリーズ。将来に悩みや不安のある全ての人々に猛烈に勧めます。
    「その時点その時点でのチョイスを、死ぬまで繰り返していくしかない」「変わらないものがあるとしたら、結局はその本人自身の気持ちだけ」「お金は必要だけど、でもやっぱりお金のためだけじゃ、チト辛い」……死ぬまで楽しく働き続ける生き方、これからも探し続けて行きたいものです。

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    2020年06月28日
  • ワイルド・ソウル(上)

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    戦後日本政府の募集でブラジルに渡った日本人たち。彼らはすでに田畑や家がありお金を稼ぐことができると信じ、未知の地へ発った。しかし入植地は密林で、移民らは病気で次々と命を落とした。

    現実にその様なことが起こっていたと考えると、なんとも無念である。
    国を信じたのに、国に裏切られる。

    それから生き残りの同志たちの、日本政府への復讐劇が始まる。下巻での復讐劇の内容が楽しみ。

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    2020年06月06日
  • 永遠のディーバ-君たちに明日はない4-

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    早くもシリーズ4作目。読み進めていく上での安定感が半端ない。残り1作で完結してしまうのが惜しい、長編でこの感覚は久しぶり。
    話が進むたびに、「人生人それぞれ」「価値観人それぞれ」というメッセージ性が強くなっているように感じる。そしてそれらが、おそらくは誰もが直結する「働く」ということ。自分にとっての働くとは何か、楽しいと感じるのであればどういうことに対してか。何かのタイミングでそれを掴むことができれば、おのずとその後の生き方は変わってくるのだろうし、そのタイミングでってやっぱり仕事を変えるタイミングなのだろう。自分は一度そのタイミングを少し実感できたので、あと一歩という感じかな。
    いずれにせよ

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    2020年05月07日
  • ワイルド・ソウル(下)

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    幼い頃、「何で南米の人なのに日本人みたいな名前なんだろう。。。」と疑問に思い、答えを知らぬまま時が過ぎましたが、この作品を読んで答えがわかりました。歴史は「授業で教えてもらう知識」という認識でしたが、教科書を作る日本政府にとって都合の悪い歴史は授業内容から取り除かれている情報も多い。知る為には自分で疑問を持って調べなければならないことを再認識しました。
    まるで官僚による組織犯罪。省庁・政府・国会周りはグレーな印象を抱かせる問題提起が多いです。火のない所に煙は立たないと思うので、一般市民は日々国に対して興味を持ち続けなければならないと思いました。
    また大きな組織にいると、他責の念から無意識に他人

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    2020年05月04日
  • ワイルド・ソウル(上)

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    ネタバレ

    幼い頃、「何で南米の人なのに日本人みたいな名前なんだろう。。。」と疑問に思い、答えを知らぬまま時が過ぎましたが、この作品を読んで答えがわかりました。歴史は「授業で教えてもらう知識」という認識でしたが、教科書を作る日本政府にとって都合の悪い歴史は授業内容から取り除かれている情報も多い。知る為には自分で疑問を持って調べなければならないことを再認識しました。

    まるで官僚による組織犯罪。省庁・政府・国会周りはグレーな印象を抱かせる問題提起が多いです。火のない所に煙は立たないと思うので、一般市民は日々国に対して興味を持ち続けなければならないと思いました。

    また大きな組織にいると、他責の念から無意識に

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    2020年05月04日
  • ワイルド・ソウル(下)

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    垣根涼介にしてはかなりの長編だし、南米移民の話ということで敬遠してたんだけど、かなりお勧め。めっちゃ面白いです。

    最初は戦後の南米移民の話で、かなり悲惨な状況が続くんだけど、その後は現代の話で、垣根涼介らしく、やはりクルマ(今回はRX-7のFDの改造車)が登場し、女子アナと絡んで、とてもセンス良くストーリーが展開していきます。

    また、日本の移民政策(棄民政策)については、山崎豊子の「大地の子」がとても良い本で、学校では触れられない日本の恥部を知ることができますが、南米移民も同様な事が行われていたことも日本人として知るべきと思う。
    小説から歴史を知るって、たぶん偏っている事が多いだろうけど、

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    2020年04月16日
  • 借金取りの王子-君たちに明日はない2-

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    それぞれの立場。それぞれの境遇。それぞれの人生。あまりにサクサク読めてしまうのは何でかな……と思っていたら、解説の「嘘っぽい設定がないからその世界に一気に身を委ねられる」という言葉で腑に落ちました。

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    2020年04月05日
  • 張り込み姫-君たちに明日はない3-

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    君たちに明日はない シリーズの三作品目!

    リストラ受託会社で働く村上真介が様々な業種で働く人達を面接していく。

    リストラ会社と聞いて冷たさを感じるかもしれませんが、そんな事はありません。
    今回は自動車の整備士の話(第3話 みんなの力)が秀逸でした!

    ずっと続いて欲しいシリーズです!

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    2019年09月23日
  • 永遠のディーバ-君たちに明日はない4-

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    リストラ面接官第4弾。今回1と4はリストラ面接だけど対象者を引き止めるのが仕事。でもどっちもやめられちゃうのね。パレートの法則は聞いたことあった。真介がが知らないのが意外。高橋社長の過去は結構色々あったのね。

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    2019年08月18日
  • 南米取材放浪記 ラティーノ・ラティーノ!

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    今から13年前に出版された、南米取材記。
    著者ー垣根氏作品『ワイルド・ソウル』を
    執筆するための取材も兼ねた旅行の中から、
    自分の感覚を呼び覚ますようなエピソードを
    地方独特の人間模様を交えながら
    やけに細かく綴っている
    本のカバーに小さな写真達がずらりと並んでる
    それらを眺めながら読み進めると
    今でいう、SNSのインスタグラムを眺めているようで
    とても興味深い
    時代の先取りをしていたのだろう
    小説とはまた違う味がして
    著者の人間性が表れていてよいと思う
    おすすめの本
    すぐ読めるし…

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    2019年07月24日
  • 迷子の王様-君たちに明日はない5-

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    心に残った言葉。「唯一変わらないものがあるとすれば、それは、おそらくは誰かを大事に思っているという、その気持ちだけだろう。その気持ちをお互いに持ち続けられる人間関係だけが、かろうじて生き残っていく。」「ここで上がりっていうような一生安楽な人生は、官僚にでもならない限り、今の時代にはもう来ないよ。折り合いというより、むしろ、その不確定な未来を含めて今を楽しめるか、その気持ちというか、覚悟の問題だと思う。」「変わらないものがあるとしたら、結局はその本人自身の気持ちー何か好きなら、状況が許す限りやり続ければいい。これまでだと思えば、自身の選択において、納得して止めればいい。」
    話は、どれも結構感動的

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    2019年07月07日
  • 迷子の王様-君たちに明日はない5-

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    リストラ請負人、村上真介のお仕事小説、最終版。
    今までの4作品とはやや趣が異なる。
    最初に読んだときは、第5弾にしてストーリーの息切れ感あり、残念ながらそろそろネタ切れなのかと思ったが、2回目読んでみると、コレはコレで味わい深かった。
    リストラ云々というより、仕事とは?というところに焦点が絞られた作品。特に、あとがきは人生の教訓的な記述でもあり、何度でも読み返したいし、君たちに明日はないシリーズの締めに相応しい文章であると思う。

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    2019年05月05日
  • ヒート アイランド

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    あぁ、すばらしい。
    緊張感漂う描写、男の世界。筋書きは複雑だがわかりやすい。
    「面白い」と力強く言い切れる作品。

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    2019年04月14日
  • 真夏の島に咲く花は

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    フィージーを舞台にした、いつもの垣根作品らしく幸せとは何か、楽園を求めてを掘り下げた作品。登場人物が丁寧に描写されていてとても奥行きのある出来。エログロ表現が出てこないこともあって個人的にはかなり好きな作品。

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    2019年02月21日
  • ボーダー ヒート アイランドIV

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    ヒートアイランドのその後のカオル篇。何といっても「午前三時のルースター」の慎一郎とのコラボがうれしい。シリーズの中で一番面白かった。

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    2019年01月19日
  • 張り込み姫-君たちに明日はない3-

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    シリーズ第3作。今回は一層リストラされる側がメインだ。感動した。特に「みんなの力」「張り込み姫」の2作は泣ける傑作。文庫本の東山彰良氏の解説込で必読だ。

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    2018年11月14日
  • 永遠のディーバ-君たちに明日はない4-

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    リストラ請負人、村上真介主人公のお仕事小説第4弾。
    相変わらず様々な職種に切り込み、物語にわびさびあり、心地よい。

    第1巻君たちに明日はない、の頃と比べると、会社員と面接官の1対1の心理描写が少なくなったのは、若干物足りないが、もっと大きい括りでリストラとサラリーマン人生を語りはじめている。勝ち逃げの女王、以外は、今までと違う。違うけど、悪くない。

    CAをテーマにした勝ち逃げの女王、定番な感じ。

    だいぶ前に、現ヒューマンリアクト社長の高橋により、山三証券をリストラされた昭和のサラリーマン2人から人生を学ぶ、ノーエクスキューズ。各論感がないが、染み入る。

    永遠のディーバ。プロのライダーを

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    2018年05月01日
  • 迷子の王様-君たちに明日はない5-

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    全体としてこれまでのリストラ屋の村上のトーンから、大分に変わった感じ。
    今回は前半と後半で話が変わっている。
    前半はこれまでのリストラ屋の村上の物語。後半は村上の会社が時代を反映してなくなる件から、再就職について色々と考えるところが描かれている。
    前半はなんだかサラリーマンの応援歌のように感じて読んだ。特に迷子の王様はストーリーはともかく、元研究職の父親との会話がよかった。親父として「やるな」と感じた。
    後半は村上と社長の高橋の会話が面白い。その会話の具体的な行動が後半に描かれ、そしてかつて自分がリストラした人から再就職の話をもちかけられる。
    一方でこのシリーズで一番思い出に残っている「借金取

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    2017年12月08日
  • 月は怒らない

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    ひとの救いのない絶望感に焦点を当てて記述し、しかし前向きな希望のある読後感で、もっとこの作者の悩みの産物である作品を味わいたいと思った。

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    2017年11月20日