垣根涼介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
主人公の耕一が日系ブラジル人ということで、
自分の今身近にある話題であることからも
すぐに物語に引き込まれていった。
コロンビアputaのDDのわがままぶりも、
南米ではありそうだと思ったし、
感情豊かで、耕一への想いが溢れているところは
羨ましいとも思った。
対照的に、アキとその彼女の和子は少し自分に重なるところがあった。彼が違う世界の人間だと言うことに切なさを感じながらも一緒にいたのだろうなぁ、とおもったし、最終的に海外に仕事で行ってしまうことは自分の中での落とし所だったのだと思う。最終的にはあの2人は一緒になれない、というかなっても和子は幸せにはなれないと思った。
切ない。
耕一の最期は -
購入済み
しゃれた構成のアンソロジー
煙草をテーマに有名作家の有名小説の番外編ばかりを集めたという大変にしゃれた構成のアンソロジー。
もとの小説を読んでいれば読み返したくなるし、読んでいなければ読みたくなるという、出版社 作家の術中にはまってしまうたちの悪い本。
番外編ではあるが元の本の色合い香りを程よく保った佳作が多い。 -
購入済み
渾身の一作
歴史上悪役とされる人物は数多い。宇喜多直家もその一人。彼に興味を持ち、関係する城跡をめぐったりして情報を手に入れようとしても人物像を明確にできていなかった。情報量が少なすぎる。
本書で彼の人間形成、業績の過程をここまで綿密に書き上げられたことに敬意を表するとともに、描き出された直家の人生に感動した。最後のページで彼の継室に語らせる言葉は重く、ゆえに歴史への興味は尽きない。