垣根涼介のレビュー一覧

  • 室町無頼(上)(新潮文庫)

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    最初は読むのが辛かったがどんどん引き込まれていく。才蔵の理詰めで考えるのを破天荒で壊していく師匠ら。過酷な訓練で何を得ることができるのか下巻がたのしみ。

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    2022年01月03日
  • 涅槃 上

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    ネタバレ

    宇喜多直家の歴史小説。一族を滅ぼされ、福岡の豪商・阿部善定のもとで過ごすことになった幼少期から、武士になり、城を持ち、戦に勝ち、備前において、その地位を固めていく30~40代くらいまでのところまで。
    垣根さんの女性観が、この小説でもハッキリ現れていて面白い。紗代さんのキャラクター設定とか。
    商人として生きたかった直家の設定も、切ないが面白く読めた。宇喜多直家の事は、正直、あまり知らなかったのだが、とても興味を覚えたし、彼の感覚は、当時としては変わっていたのかもしれないが、現代としては仕事できる人そのものであり、もっと知られていても良いはずなのにな、と思った。
    『歴史は、常に勝者の都合によって捏

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    2021年11月24日
  • 涅槃 下

    ネタバレ 購入済み

    久々痺れた小説

    表現することができません。
    本書を読む前までは宇喜多直家は真田昌幸と同類という先入観でいましたが、そうではないという感想。
    自身の立場と立ち回りの中で求められることを、立ち回った人。
    マーケティング力が長けた経営者という印象でした。

    マジで面白かったです
    ありがとうございました。

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    2021年11月19日
  • 信長の原理 下

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    下巻を読んで中身の深さを知った。当たり前と言えば当たり前。
    「働き蟻の原理」に基づいた作品。信長はこの原理を徹底的に考え抜く人物になっている。また信長の有力家臣団のそれぞれの原理が描かれていた。その違いが見所。
    特に明智は大きく取り上げられ、第二の主人公。最後の本能寺へと止まらない、止めることができない流れが面白く、自身のページをめくる手も止まらなかった。笑

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    2021年11月14日
  • 涅槃 上

    購入済み

    宇喜多直家というお題

    宇喜多直家。個人的には大好きな真田昌幸と同等の武将。でも主役として扱われた話が少ない。
    そんな中での本書。ましてや幼少時からのお話。面白くない訳がないと思い読み進めたらまじで面白い。
    あっという間に上巻読破。
    さっさと下巻に行きます。

    マジで面白いです。

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    2021年10月25日
  • ボーダー ヒート アイランドIV

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    ヒートアイランドシリーズ4作目。1作目以来にアキとカオルが再会するとなると、テンション上がらないわけがない。
    久々に会うのはそういう理由で、こういう目的ねと思って読んでいたら、思わぬ方向に話が進展。そして当初から薄々感づかせてくれる「午前3時のルースター」とのつながり。そして痛快なエピローグ。大変楽しく読めました。
    まだまだ続きが読みたいところだけど、シリーズラストなんだろうなぁ。

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    2021年08月08日
  • 借金取りの王子-君たちに明日はない2-

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    前作同様、基本的には各章独立した話でさくさくと読みやすい。

    前作は真介、陽子の恋の行方に焦点を当てるシーンも多かったが、今作は被面接者やその周囲の人物にスポットが当たる話がより多くなったと思う。

    仕事を続けることが幸せとも限らないし、続けることで見えてくることもある…という2つの側面がある。

    表題作、借金取りの王子がすごく良かった。
    主人公はほぼ何もしてないけど…

    陽子の会社に派遣社員を手配する話も、また違った切り口で面白かった。

    このシリーズのすごいところは、主人公がカッコつけの三枚目風なのに嫌味を感じないところだと思う。
    今後のシリーズも期待したい。

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    2021年07月22日
  • 信長の原理 下

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    原理に気づいた秀吉と、最後に原理に流された光秀を上手く描いており舌を巻く。
    ビジネスにおいてもこの原理は当てはまるしその様に動いている。

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    2021年07月01日
  • 信長の原理 上

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    当初の質にこだわる厳しさから、蟻を見て気づく原理の厳しさへの変容がストーリーに合わせて進み今までにない面白さ。

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    2021年07月01日
  • ヒート アイランド

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    タイトルどおり、若者の、男の、ギャングの熱量を感じられる作品。特にクライマックスシーンは、読み始めたら止まらないこと間違いナシ。個人的にもここまでワクワクドキドキするラストは珍しい。そして続編を読まずにはいられない。
    しかしそれも、自身が渋谷やギャングに無縁の人間だからかも? 渋谷ってやっぱり怖い街なんだな近づかないようにしようという感想も同時に抱きました(笑)

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    2021年06月12日
  • 信長の原理 下

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    各武将の心中にスポットを当てることによってか、もの凄い臨場感。「働き蟻の法則」も見事に史実に当てはめているのにも感服。歴史小説=フィクションながらも、この本に書いてあることが歴史の真実と思ってしまうほどのもの。思わず「光秀の定理」の最終章を読み返すと同時に、垣根涼介の他の歴史小説も絶対読まねばと改めて思いました。

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    2021年05月09日
  • 信長の原理 上

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    垣根涼介の歴史本にはなぜかどんどん引き込まれてしまう。それは単なく歴史の叙述の域を完全に超えており、人の心に焦点を当て、その結果の行動が我々の持つ歴史上の人物へのイメージに合致するからだろう。下巻に勢いよく没入できること間違いナシ。

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    2021年05月05日
  • 午前三時のルースター

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    垣根涼介さんは光秀の定理から興味を持ちそれから少しずつ読んでいってます。
    歴史小説や時代小説がほとんどですが、この本を手に取り冒頭を少し読むと凄く興味の湧く内容に驚き、買って帰り2日で読みました。
    時代小説以外を読むのはかなり久しぶりで、且つ本当に楽しめたのは初めてでした。
    自分にとっては思い入れのある作品となりました。

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    2021年05月02日
  • 張り込み姫-君たちに明日はない3-

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    君たちに明日はないシリーズ第三弾。
    今回は、英会話学校、旅行会社、自動車ディーラー、出版社の写真週刊誌部門の4本立て。
    相変わらず、迫真の退職勧告面接も面白い(不謹慎)んですが、今回は自動車ディーラーの話(みんなの力)が最高でした。
    一流の腕を持つが、一方で会社の意向に沿わないところもあり出世が遅れている自動車整備士が主人公の話。延々と興味ないクルマの話が続いて、正直このシリーズもこれでもういいかな・・と思ったところで、終盤オチが見えてきた最後の方、それでも泣かされるという展開に自分でも驚きました。ひとことで言えば情なんでしょうけど、読者の心を揺さぶる筆致に感動しました。
    やっぱり続編読みたい

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    2021年05月01日
  • 借金取りの王子-君たちに明日はない2-

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    リストラ面接代行会社に勤務する主人公と、以前その主人公に面接を受けた年上の女性を中心に、百貨店、保険会社、消費者金融、地方のホテルといった企業のリストラ面接の模様と、その面接された人たちの生き方の話の中編集。
    シリーズ2巻目ということで、設定も頭に入っているし、すらすら読めました。そして面白いです。やっぱり自分が早期退職勧告されたらどうするかな、いくら積まれたら心が揺らぐかなと想像してしまいます。
    消費者金融の話はエグみが強く、いくら給料が高くても、絶対こんなところで働きたくないわって思います。まあでも、借りる人がいる限り、成り立つ商売なのでしょうね。。
    最後、リストラと違うちょっと面白い展開

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    2021年04月20日
  • 信長の原理 下

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    ~2021.04.03
    誰もを信じることができない人の不幸。

    これまでの信長とは違う内面からのいやらしさ、強さ、そして、脆さを感じる本。

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    2021年04月04日
  • ワイルド・ソウル(下)

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    第二次世界大戦後のブラジルへの移民政策についての史実をベースに、移民一世・二世、テレビ局ディレクターなどの人生を絡み合わせた物語がドキュメントタッチで描かれれいる。聞くに耐えない苦しみから主人公たちがそれぞれ、どうやって解放されていくか描かれており、長編にもかかわらずいいペースで読み切ることが出来た。最後がハッピーエンドを思わされる展開になっており後味が良く、気分よく読み終えることが出来たところも★5をつけた理由のひとつ。

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    2021年03月18日
  • 信長の原理 上

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    率直に面白かったと思う。
    歴史小説として、上巻では桶狭間の合戦描写も良く描かれていた一方、現代ビジネスにも通ずる組織論としてもなるほどと書かれており、興味深く読めた。

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    2021年02月26日
  • ワイルド・ソウル(下)

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    知りたいと思っていた、南米移民の真実。
    希望に溢れ南米に行ったはずが日本政府に騙されてたんだ。歴史では習っていない真実。手の届きそうな近代の事実だからこそ考えさせられた。
    ストーリーは面白すぎる!

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    2021年02月21日
  • ワイルド・ソウル(上)

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    ネタバレ


    ブラジルに半ば騙される形で移民して地獄を見た日本人が日本政府に四半世紀ほど経ってから復讐をするというストーリー。フィクションといえども戦前のブラジル移民の事情など事実を元にして書かれていたので勉強になった。そんなひどい移民政策が昔日本で行われてたとは。気になってネットで調べたらドミニカへの移民がまさにこの小説で描かれている地獄に近いんだとわかった。臨場感のある文章が素晴らしい。特に下巻の方で松尾がマリオを助手席に乗せたままFDで狂ったように速度を上げていくシーンは息を呑んだ。小説とは思えないような緊迫感があった。あと語彙力もだいぶ上がった。難しい言葉も多く使われてて勉強になった。しかし、こん

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    2021年02月08日