垣根涼介のレビュー一覧
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生き生きとした登場人物
古臭い表現であるが「作者の筆が踊っている」と感じられるほど、生き生きと登場人物を描きあげている。剣の達人や棒術の達人といったような、いわゆる兵法者が生まれたのが室町時代の戦乱期というのが納得できるストーリー展開である。それにしても凄まじい修行を迫力満点に描きあげている。
下巻は才蔵の修行の話から大きく発展して、土一揆の凄まじいまでの描写が中心となる。このような者たちによって、不安定だった室町時代は壊されてゆき、新たなる実力本位の戦国時代が作られていったんだな ということを示している好著である。それにしても読者をグイグイと引っ張ってゆく力は大したものである。 -
Posted by ブクログ
はい、明智光秀です
みんな大好き明智十兵衛光秀さんです
「敵は本能寺にあり!」の人ですね
この明智光秀さんに垣根涼介さんが『光秀の定理』というお話で、愚息という坊主と新九郎という兵法家(まぁ剣豪のことです)という大変魅力的な友垣を与えて、光秀の出世の道のりを描いたんですが、本作はその続編になるわけです
で、この三人にとのちの徳川家康の家臣で「天下の総代官」と称された大久保長安が武田信玄の家臣時代に出会っていたら?という歴史改変の物語なんですね
同時代に生きた興味深い人物の中に小さな共通項を見つけて無理矢理掛け合わせるっていう歴史小説によくある手法なんです(ちなみに大久保長安はめちゃくち -
Posted by ブクログ
垣根涼介さん3作目。本作はビジネス小説です。主人公は村上真介33歳、「リストラ請負会社」で辞職勧告を促す有能面接官‥、恐ろしい設定です。
そもそも、人減らしの首切り専門会社なんて、あり得ませんよね。社員の個人情報を社外へ提供しているし、会社の経営難による人員削減や優遇条件での退職勧奨が適法でも、下手をすれば不当解雇にもなりかねません。
現実社会でも、不景気やコロナ禍の相次ぐ企業倒産など、余りにも身近で切迫感があり、リアルな描写になっています。
真介は、人の運命を預かる仕事ゆえ、手を抜かず用意周到な面接により、リストラ候補者を希望退職に追い込んでゆきます。当然、恨みを買うことも多々あ