垣根涼介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
垣根さんの小説を読み漁るようになり彼の紡ぎだす世界観に魅力され
いつしか彼自身にものすごく興味を抱くようになりました。
これは小説の舞台になる南米の取材をまとめた紀行文!
いわば彼の初となるエッセイ集なわけです。
私が喉から手が出るほど読みたかった一冊で本屋で見つけた時は目が輝きました!
内容はもうほんとによかった!
引き込まれてあっという間に読み切るほどです。
私の文章力ではこの感動を伝えきれないので心に響いた一部を抜粋させてもらいます
『あたしはこの世界を愛しているよ。ぜんぶ、全部好きだよ。
だからあなたもそうすればいい。』
『あんたがもし今が楽しかったら、その楽しかった思いを、いつか誰かに分けてあげればいい。
そういうふうにして、世界は繋がってゆくもんだよ。』
南米の人の温かさや大きな愛が伝わってきました。
『大事なものほど明確な言語にはなりにくい。なぜならそれは意識の彼岸にあるものだから。』
垣根さんが南米で感じた心の何かがひゅっと抜け落ち、代わりに新しい何かが入ってきた、あの感覚。
私は読み終えたあとこの本から同じような感覚を味わうことができました。
さらに垣根さんが好きになったのは言うまでもありません。 -
Posted by ブクログ
ずんずん読み進めて気がついたらもう残り数ページだった、という感じ
この境遇を生き抜いた人々には圧倒的な強さがあるなと思った
生物として逞しく、一方でマインドの根底には諦めと憎悪があって、これ以上人が強くなれる、というかならざるを得ない条件ってないんじゃないかと思った
私が国際協力に携わる人たちの意志を信じたい、という立場であるがゆえに、組織の動きは時にそれを構成する一人一人の意思の範疇を越えることがあるのかも、と読み終わった直後は思っていたけど、実は私利私欲ばかりの人たちがマジョリティで、そこに意思など存在しなかった、というのがもしかすると実態なのかもしれないなと思い直した
外交の手段である以上、外からの圧力は変えられないけど、ちゃんと現場を見て、自分の意思や信条を曲げずにいられる人たちの組織になっているといいなあ -
Posted by ブクログ
鎌倉末期から南北朝時代の混沌とした時代を駆け抜けた「足利兄弟」、尊氏と直義は正反対のキャラクターだけにお互いを認め合う。時に敵対しながらも(弟は兄に呆れ続けながらも)兄弟の信頼関係だけは失われないのだが、命懸けの権力闘争の中でその「兄弟愛」が戦局に災いしたり味方したりするのが面白い。二人に権力欲が無いからこそ別の価値が頭をもたげる。戦国時代とはまた違った、少し緩い空気感が心地よく、上下巻1000ページも長さを感じずに読めた。
何より尊氏の「極楽」ぶりが緩さの主役。平時は無気力、無責任、優柔不断で何も為さない尊氏が、戦時には不思議な魅力でカリスマとなり勝ち続ける姿は、リーダー論としても考えさせられる。「頭陀袋」のように中身は無くても、誰でもこだわりなく受け入れる懐の深さがあれば、皆がそれぞれに都合よく中身を想像して結束してくれるというリーダーシップもあるのか。隙のない直義のような戦略家の方が一見良さそうに見えるが、それではあまり意気に感じないんだなあ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2000年初頭ってこういうストーリーが流行ったよね。ストリートギャング系。前半はギャング、ヤクザ、強盗、などなど色んな目線から事件が絡み合ってくる。それぞれのバックグラウンドとか、同情したくなるエピソードを添えて。後半は一気に大戦争。いやこれ爪が甘いでしょ!とか、なんでこの行動するのかわからない!(まあでも物語を動かす上では仕方ない)などもありつつ、何よりも、ガキの集団が一枚上手だっていう設定がなんだかなぁ、だけどそれも物語上仕方ない、と後半戦ちょっと冷めた目で読んでたけど、結末は良かったかな。こーゆーのはやっぱり映像で見ないと〜って思ってたらまんまと映画化してた。今度見てみよう。