垣根涼介のレビュー一覧
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ずんずん読み進めて気がついたらもう残り数ページだった、という感じ
この境遇を生き抜いた人々には圧倒的な強さがあるなと思った
生物として逞しく、一方でマインドの根底には諦めと憎悪があって、これ以上人が強くなれる、というかならざるを得ない条件ってないんじゃないかと思った
私が国際協力に携わる人たちの意志を信じたい、という立場であるがゆえに、組織の動きは時にそれを構成する一人一人の意思の範疇を越えることがあるのかも、と読み終わった直後は思っていたけど、実は私利私欲ばかりの人たちがマジョリティで、そこに意思など存在しなかった、というのがもしかすると実態なのかもしれないなと思い直した
外交の手段である以上、外からの圧力は変えられないけど、ちゃんと現場を見て、自分の意思や信条を曲げずにいられる人たちの組織になっているといいなあ -
Posted by ブクログ
鎌倉末期から南北朝時代の混沌とした時代を駆け抜けた「足利兄弟」、尊氏と直義は正反対のキャラクターだけにお互いを認め合う。時に敵対しながらも(弟は兄に呆れ続けながらも)兄弟の信頼関係だけは失われないのだが、命懸けの権力闘争の中でその「兄弟愛」が戦局に災いしたり味方したりするのが面白い。二人に権力欲が無いからこそ別の価値が頭をもたげる。戦国時代とはまた違った、少し緩い空気感が心地よく、上下巻1000ページも長さを感じずに読めた。
何より尊氏の「極楽」ぶりが緩さの主役。平時は無気力、無責任、優柔不断で何も為さない尊氏が、戦時には不思議な魅力でカリスマとなり勝ち続ける姿は、リーダー論としても考えさせられる。「頭陀袋」のように中身は無くても、誰でもこだわりなく受け入れる懐の深さがあれば、皆がそれぞれに都合よく中身を想像して結束してくれるというリーダーシップもあるのか。隙のない直義のような戦略家の方が一見良さそうに見えるが、それではあまり意気に感じないんだなあ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2000年初頭ってこういうストーリーが流行ったよね。ストリートギャング系。前半はギャング、ヤクザ、強盗、などなど色んな目線から事件が絡み合ってくる。それぞれのバックグラウンドとか、同情したくなるエピソードを添えて。後半は一気に大戦争。いやこれ爪が甘いでしょ!とか、なんでこの行動するのかわからない!(まあでも物語を動かす上では仕方ない)などもありつつ、何よりも、ガキの集団が一枚上手だっていう設定がなんだかなぁ、だけどそれも物語上仕方ない、と後半戦ちょっと冷めた目で読んでたけど、結末は良かったかな。こーゆーのはやっぱり映像で見ないと〜って思ってたらまんまと映画化してた。今度見てみよう。
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免許停止処分を受けた男女7人が、再教育のために合宿形式の「教習所」で5日間を共に過ごすという物語です。
ありがちな成長物語かと思いきや、それぞれの事情や背景が丁寧に描かれ、人はそう簡単に変われない、でも変わろうとする意志は誰にでもある、という視点に共感しました。
テンポよく読ませながらも、不器用な大人たちの姿が沁みてきて、思わず自分に重ねながら読み進めていました。
人生に正解なんてないけれど、立ち止まって振り返る時間も悪くないと思えます。
やや説教臭く感じる場面もありましたが、それすらも年齢を重ねた今だからこそ素直に受け取れましたし、読み終えて、少しだけ姿勢を正したくなる一冊でした。 -
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免許停止処分を受けた男女7人が、再教育のために合宿形式の「教習所」で5日間を共に過ごすという物語です。
ありがちな成長物語かと思いきや、それぞれの事情や背景が丁寧に描かれ、人はそう簡単に変われない、でも変わろうとする意志は誰にでもある、という視点に共感しました。
テンポよく読ませながらも、不器用な大人たちの姿が沁みてきて、思わず自分に重ねながら読み進めていました。
人生に正解なんてないけれど、立ち止まって振り返る時間も悪くないと思えます。
やや説教臭く感じる場面もありましたが、それすらも年齢を重ねた今だからこそ素直に受け取れましたし、読み終えて、少しだけ姿勢を正したくなる一冊でした。