垣根涼介のレビュー一覧

  • 涅槃 上

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    宇喜多直家の城を追われてから元服しお家再興を果たし明禅寺崩れに勝利するまで。
    幼少期に商家で庇護されたことで、独特の合理的思考と計算力、人物眼に優れる。
    八郎が一生懸命ひたむきに物事に当たるので周りがつい手助けする様子が微笑ましい。槍の稽古は当然としても女性への手ほどきまで恐れ入る。
    郎党がいないと知って助けた柿谷の心情が特に心に残った。

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    2022年03月22日
  • 涅槃 上

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    父親の不甲斐なさや継母の仕打ちが酷すぎて読むのやめたくなりそうでした。
    槍の師匠の柿谷。初陣に助力してくれて結局…泣けました。紗代との出会い。「足るを知る」

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    2022年03月17日
  • 午前三時のルースター

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    ネタバレ

    ベトナムで死んだことになっているはずの父親が、海外ドキュメンタリー番組の風景の一部に映っていた・・!
    父親を探しに行く少年と、それを手伝う旅行代理店所属の主人公とその仲間たち(現地調達含む)のお話。現地でドタバタと父親探しを進め、やがてある事実に辿り着く。

    父親は家族と仕事(宝石店の跡取りになるはずだった。。)を捨て、ベトナムで少し危険を伴いながらもやりがいのある仕事をしていた。それでも少年の心は晴れたのだろう。

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    2022年03月14日
  • 信長の原理 下

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    史実はサラリと描き、その時の心情を中心に描かれていて非常に面白かった。
    いかに正論であってもパワハラ上司はやはりダメと言うことか

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    2022年03月13日
  • ワイルド・ソウル(上)

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    ネタバレ

    登場人物がこんがらがってしまったので、軽く読み直した。
    外務省の良い事ばかりの謳い文句に騙され、ブラジル入植募集に応募し、海を渡った開拓者達が国に復讐する話。
    広い土地を与えられ、土壌の質的に作れないことを伝えられず、野菜は作られていないから、飛ぶように売れると言われ、希望のみを持って行った人達。外務省は全く感知せず、病で死ぬ人、逃げ出しても身を売ってしか生活できず、日々生きるだけ。終いには外務省にパスポートを奪われ、ブラジルで奴隷扱いされていた。

    衛藤は妻と弟と来るが、2人に先立たれ、開拓地を後にする。貧しく辛い人生を送り、青果市場で成功する。残った野口家族に開拓地に戻る約束をしていたが、

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    2022年03月05日
  • ボーダー ヒート アイランドIV

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    シリーズ4作目。シリーズだから様々な視点、キャラクター、展開があって全く問題なし。
    歴史小説に転向して久しいが、シリーズ5作目を待ち望んでいます!

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    2022年03月01日
  • ワイルド・ソウル(上)

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    戦後のブラジル移民計画政策。事実との差がどれ程かわからないが、こんな政策が真面目に行われていたのかと思うと許せない。
    最近読んだ、葉真中顕の「灼熱」からこちらの作品を思い出した。

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    2022年02月25日
  • 涅槃 下

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    一人の人物に焦点を当てるというより、流転を表現した小説なので、人物の物語として読もうとしたら面白くないかもしれない。
    気分がすごく高揚するようなものでは無いですが、人生の一抹の寂しさと人並みの幸せを感じるところは好き。

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    2022年02月21日
  • 涅槃 上

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    垣根涼介さんの「信長の原理」が大好きでこちらも読んでいます。

    とつぜんびっくりするくらいの濡れ場があるので、じゃっかん人にオススメしにくいですが面白くなるだろうと思って読んでる。

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    2022年02月14日
  • 涅槃 下

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    宇喜多直家の生涯の後半だ、戦国時代一国一城の主になり如何に国を守り領土を広げ、臣下を守り生き抜くか現代の会社経営にも通じるものがある。会社を興し今に至る当社辞める社員が殆どいないな、なんて思いながら読みました。

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    2022年02月12日
  • 光秀の定理

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    愚息が特に魅力的。知性があり、物事の本質を見極めることができる。権力者におもねることが一切ないところは、気持ちが洗われる。。
    愚息と新九郎の、息がピッタリ合った関係性が心底、うらやましい。
    そんな二人とかけがえのない友情を築いたという点で、光秀の人間くささが際立つ。それゆえ、有能だけれど、愚直で不器用なところが魅力的に思える。
    愚息が熱弁した釈迦の論理、かりそめの一場面にいたずらに惑わされず、その背後にある連続する必然を見よ。これは、心にとめておきたい。
    根本的に、信長と光秀は見ている世界、目指す世界が違った。歴史の一場面だけを切り取ると、人間の行いが引き起こしたことであり、必然ではない。でも

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    2022年02月11日
  • 光秀の定理

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    歴史モノとしては、少し視点が変わっていると思います。
    お決まりの本能寺の変までを描くのとは、ちょっと違う。
    私は、信長に仕えるまでのことをほとんど知らない状態。
    でも本が邪魔することなく、すんなり大河ドラマを見る事もできたなぁ。
    一応フィクション作品です。

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    2022年02月11日
  • 涅槃 上

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    戦国時代の小説は実に面白い。本書は宇喜多直家の幼少時第から一国一城の主となり四十代になるまでの物語だ。極貧の幼少年期、兜首を取り一国一城の主そして策略によって大きく領土を広げ三村との戦までの前半の話だ。やはり戦国時代の人物小説は手に汗握り面白いな❗️

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    2022年02月05日
  • 迷子の王様-君たちに明日はない5-

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    シリーズ5作目で最後。
    まだまだ続けて欲しかったけど仕方ないですね。
    働くという事を再確認させられました。
    考えさせられます。

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    2022年01月26日
  • 光秀の定理

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    明智光秀という人物の幅

    細川幽斎の冷徹さ

    を歴史小説で描くとこんなに面白くなるのかと思った。

    なにより、オリジナルキャラも物語にハマっていて非常に読んでいていい役割だな。と。

    垣根さんの著作はこれで2冊目。

    3冊目も今後読んでいくつもり。

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    2022年01月22日
  • 涅槃 上

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    信長の野望、大河ドラマ、他の歴史小説でその存在に興味を持っていた宇喜多直家の事を深く知る事ができた。置かれた立場によってそれぞれに正義はある。弱者の戦略、商人的な合理的な考え方、自家の存続の為に自分が悪者になる潔さ、なかなかに好感の持てる人物であった。
    歴史の脇役からの視点で有名な歴史上の人物や出来事を見るのも違った解釈ができて面白い。
    かなりのページ数だが、夢中で読んだ。

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    2022年01月22日
  • 涅槃 下

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    下巻P16〈武士道とはそもそもが畜生道〉どこまでも冷静な直家をもっても、
    誰がどう動くか正確に読み取ることはできない。
    それぞれが懸命に生きたということ。
    心理戦にもぐいぐい引き込まれ、虚しい気持ちを共有したような気分。
    黒田官兵衛のことをもっと知りたいと思う。興味は尽きない。

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    2022年01月19日
  • 涅槃 上

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    「戦国三大悪人」のひとりと言われる宇喜多直家の生涯。
    没落した宇喜多家は商人の阿部善定に引き取られ世話を受ける。
    善定のような商人になりたかったと語る八郎(直家)を描く。
    善定と出会ったことで直家の運命は良い方へ流れたと思いたい。
    下巻へ

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    2022年01月19日
  • 張り込み姫-君たちに明日はない3-

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    シリーズ3作目ですね。
    何だかんだあっても最後は良い方向にいきますね。
    4話の中では『みんなの力』が自分は一番好きです。
    次が読みたいですね。

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    2022年01月07日
  • 室町無頼(下)(新潮文庫)

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    男の友情と信頼を描いてるような気が。応仁の乱は知識もなく、テレビでならず者が暴れていたと言っていた気がしたが、この本では一揆の先駆けで自分が先導して後世の模範としたいという信念があり、幕府の衰弱と百姓の疲弊で暴れ回って世の中をどうにかしたいと奔走する。
    かっこよく描かれているので飽きることなく読める。

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    2022年01月07日