垣根涼介のレビュー一覧

  • 借金取りの王子-君たちに明日はない2-

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    シリーズ2作目ですね。
    前作より面白かったです。
    前作はストーリーに自信がなかったのかストーリーに関係ない内容がありました。
    出来ればその部分を省いた作品が読みたかったですね。
    それがこれかな。

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    2022年01月06日
  • 光秀の定理

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    この作品を読んで、「明智光秀」に対するイメージが少し変わりました。モンティ・ホール問題を用いた問題も入っていて、面白かったです。
    はじめて時代小説を読みましたが、大まかな史実を知っている分、それがどう展開されていくのか、どうやってその結末にもっていくのか、ワクワクしながら読むことができました。

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    2022年01月07日
  • 涅槃 下

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    戦国の梟雄宇喜多直家の生涯を知ることができてよかった。中国地方の戦国というものもだいぶわかったし。
    ただ光秀や信長を主題にした小説とは違って、ハッとするような歴史の解釈的なものはそんなにない。商人のことやセックスの細かい描写かな、特徴的なのは。

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    2021年12月10日
  • 涅槃 下

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    光秀、信長の生涯をその行動原理から解き明かした著者が稀代の梟雄といわれる宇喜多直家を解題する。

    策略、謀略を重ねたという直家だが、その行動原理に加え、生い立ち、立ち位置、時代背景から、極めて合理的かつ信義に篤くに行動する人物と描く。

    現代人にとっても非常に共感できる人格となっている。

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    2021年12月09日
  • 涅槃 下

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    戦国武将の宇喜多直家を扱った作品。名前を知っているだけで、よく知らない武将を取り扱った作品が刊行されているが、どれも好意的に取り上げており、この作品も同傾向。それでも、史実を丹念に広いあげながら、作者なりの人物像に仕上げており、説得力、深みのある作品に仕上がっている。宇喜多直家の生涯を描いているので仕方がないが、彼亡き後の宇喜多家について、もう少し踏み込んで頂けたら良かったと思う。

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    2021年12月08日
  • 涅槃 上

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    親父が城を失い、商人の家で育つ。
    長じて浦上家の被官となり、備前に勢力を伸ばす。西方からの毛利、三村連合軍を明善寺合戦で破るとこまで。

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    2021年12月04日
  • 迷子の王様-君たちに明日はない5-

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    仕事を通して、今を楽しめていない奴は、将来も楽しめないよ

    実際の生とは、一瞬ごとにためらい、同じ場所で足踏みし、いくつもの可能性の中のどれに決定すべきか迷っている。
    この形而上的ためらいが、生と関係のあるすべてのものに、不安と戦慄という、紛れもない、特徴をあたえるのである。

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    2021年11月27日
  • 信長の原理 下

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    2・6・2の法則と信長。
    この組み合わせがフィクションであるのに、実際にそうであったかのような錯覚を覚える。

    信長以外の人物も生き生きとしており、特に松永久秀などは歴史上不可解な裏切りを繰り返していたが、実はこういう考えのもとに動いていたのでは、と納得をしてしまうほど。

    光秀の定理に続き、信長・光秀の関係を中心に他の武将の掘り下げも秀逸。原理を理解することに必死な信長に対し、理屈はわからずとも事象を理解し活用する秀吉。原理の見えざる力に翻弄される光秀。

    あらためて光秀の定理を読み返してみて、補完しあう2作品のようにも感じる。松永久秀については全く同じシーンもあり、別の作品ではあるが根底で

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    2021年11月16日
  • 信長の原理 上

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    歴史の流れとしては至って通説に沿ってる。
    働き蟻の割合に気がついていた信長がいかにしてこれを打破できるかを考え続ける話。
    上巻は明智光秀・松永久秀登場にて終わり。今後展開するのか。下巻が楽しみ。

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    2021年11月14日
  • 室町無頼(上)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    垣根涼介氏の歴史物。ルースターが非常に好きだったので、まさかの歴史物という感じではあるが、何ともスッパリと、そして爽やかな歴史小説。大切なものは歴史を経ても同じであって、本質は何か、頭を使って考えて、決して波に飲まれてはいけない。その強いメッセージを軽やかなセリフに載せていく。武家から落ちぶれた家に生まれ、小さい頃から生きるに必死だった才蔵。それを取り巻く無頼者の道賢と蓮田。ともに、武の使い手でありながら、その世の中の動きを見て、そして変えるべきことに焦点を合わせ始めている。世の中とは何なのか、そういう視点と武という筋を通した生き方と、硬軟をうまく書き、読者をじわじわと世界観に引き込む良作。

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    2021年11月08日
  • クレイジーヘヴン

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    フレームがある。枠がある。
    それを抜けていこうとするクレイジーな話。
    描写はドロドロ。グロい。でも、一気に読んでしまう。

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    2021年09月28日
  • 室町無頼(上)(新潮文庫)

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    応仁の乱直前の京で棒術を頼りに生きる青年の物語。マフィアの首領兼警察庁長官の骨皮道賢、なんだか怪しいアジテータ兼関所強盗の蓮田兵衛に振り回されまくる。
    途中で司馬遼太郎ばりの生々しくドライなエロスが混じったと思ったら、終盤はベストキッドのような棒術修行。先が読めなくて楽しい。
    「銭は回転を繰り返すことによって、初めて世に生きる。銭になる」

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    2021年09月14日
  • ワイルド・ソウル(下)

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    主人公に比べたら、自分は恵まれた環境で育ったんだと感じた。自分の仕事の辛さは、主人公に比べたら大した事がない。

    それと、ブラジル人の人柄の良さも垣間見る事が出来て、そういう穏やかな所は見習いたいなと思った。

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    2021年09月07日
  • 室町無頼(上)(新潮文庫)

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    室町時代の京都が舞台の物語。
    蓮田と道賢という少しタイプは違うもののとても魅力的な2人の男と、何故か彼らに可愛がられる才蔵。
    少なくとも歴史の教科書に出てくるような表舞台で語り継がれるような存在ではないものの、この先の日本に何か大きな影響を与えそうな匂いがプンプンする。
    下巻が楽しみです。

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    2021年09月05日
  • ワイルド・ソウル(上)

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    自分の普段の悩みがちっぽけだと感じた。
    ブラジルへの移民の話。過去にそんな過酷な歴史があるとは知らなかった。日本の歴史についても学びたいと思った。前半は辛い話が多かったが、後半は軽快に話が進んだ。結末が気になるので、下も読みたいと思う。

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    2021年08月25日
  • 光秀の定理

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    メチャ面白かった。大河ドラマとイメージが一緒でよくわかった。信長の原理を読んだ後、是非読みたいと思ってた。その期待が期待通りでした。
    我慢強さ、先見性、正義感、プライド、即決断、なんか人間臭くて、あるあるかな(笑)
    日本人らしい^ ^

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    2021年08月13日
  • 迷子の王様-君たちに明日はない5-

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    ネタバレ

    このシリーズ一作目から好きでしたがついに完結。人生観と仕事の関わりがいろんな形で描かれていて楽しく、そして考えさせられるシリーズでした。
    この刊で印象に残ったフレーズは、『世の中がどんどん変わるから、その時点、その時点でのチョイスを死ぬまで繰り返していくしかない。今の現状で判断出来ることに全力をつくし、それ以上考えても答えが出ないことはその時考える。その不確定な未来を含めて楽しめるかというその人自身の覚悟の問題であり、自分の気持ちに従って納得いく判断をすればいい』というというところ。グッときました。

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    2021年08月11日
  • 午前三時のルースター

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    旅行代理店勤務の主人公が、ジュエリー会社の社長に孫息子をベトナムに連れていってほしいという依頼を受ける。孫息子の真の目的は行方不明になった父を探すこと。一方、社長は未亡人となった娘を、提携先の会社と子息と政略結婚させようと画策する。父を探す手がかりは、テレビのベトナム特集でチラと映っていた姿のみ。元テレビマンの主人公の友人を加えた3人で行方不明になった父を探す。
    というわけで、なかなか手の込んだ設定になっていて面白かったです。相変わらず著者の好きなバイクと車のディテールの話が盛り込まれていて、この方面に興味のある人にはたまらないかも知れません。
    今はコロナでなかなか海外に行きたくてもいけないの

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    2021年08月01日
  • サウダージ ヒート アイランドIII

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    ヒートアイランドシリーズ第3作。このシリーズは話に連続性がありながらも、それぞれテーマが大きく異なっており、それぞれ違う楽しみ方ができる。いずれも面白いのは言うまでもない。
    今作は、裏社会のばぶれ者たちでも、好いてしまった女には良くも悪くも振り回されてしまう男たち2名を中心に描かれる。ハーピーエンドにはならないんだろうなと読みながら推測できるが、それがどういう結末になるのか、最後までドキドキしながら楽しめる。にしても男女関係とはいえベッドシーンが多く、表現が生々しくてさながら官能小説のように感じる(笑)
    なお、登場人物の一人の出自が南米系なのには、数年前に読んだワイルド・ソウルを思い出しました

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    2021年07月31日
  • 永遠のディーバ-君たちに明日はない4-

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    普段の首切りから一転、今回は引き留めの話から始まる。逆なので簡単なようで難しいですね。
    それから、社長の高橋の過去が語られる会。そして、いつもの首切りの話と、また引き留めの話。
    いずれの話にしても、面接の対象となった人たちが、また新たな人生に向けて一歩踏み出す感じが良いですね。
    相変わらず、自分が面接に呼ばれたらどうだろうと考えてしまうな。たぶん、SSE(職場測定アンケート)の内容は可もなく不可もなくといったところだろうから、やめろと言われてお金もらってやめるかなあ。その後どうすんのよってあたりが切実になりそうだけれども。

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    2021年07月19日