垣根涼介のレビュー一覧

  • 狛犬ジョンの軌跡

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    なんだろう?

    犬(のような生き物)と主人公との関係が徐々に変化して行く様子が描かれていて、物語の中にすーっと引き込まれて行った。
    犬の思考と主人公の思考が対で交互に書かれていく形式でした。
    私も自営業者。主人公も彼女も共に自営業者で感情移入しやすかった。

    ところで弁当屋の女の子はどうしたのかな?
    彼女の気持ちも痛い程よくわかる。家に行ったら彼女がいたなんて学生の頃のシチュエーションにそっくり。

    ジョンはどうなるんだろう。

    うーん。色んな点で面白い小説だった。

    私はもう犬は飼えない。
    大好きだった犬が老体になり家を抜け出して川で溺れて死んだ。河原で見つけた時の衝撃は忘れないし、今でも悲

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    2016年11月25日
  • 迷子の王様-君たちに明日はない5-

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    21世紀も10年以上を経過し、団塊世代があらかた退職し終わり、バブル期までの産業構造があらかた終焉してしまった現在、こういった「リストラ」という言葉自体も意味合いを変えてきた。垣根がそれを感じて、当シリーズの幕引きを考えたということだろう。
    前作までよりも、主人公「真介」が、各FIleでの当事者に対して関与する割合は、ずっと薄く儚いものとなっている。当事者は既に今の時代なりの自分の考えを持っているので、請負人が荒っぽい干渉をするまでもなくなってきているから。
    当シリーズ、楽しく読ませてきてもらいました。

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    2018年10月19日
  • 永遠のディーバ-君たちに明日はない4-

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    さまざまな人の人生観を見ることができるこのシリーズは本当におもしろいですね。作者がよく調べているのだろうと思います。リストラというネガティブな話題ながらも、読後感は爽やかで、新しい人生を応援したくなります。ほんのりと力をもらえる作品です。

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    2016年06月24日
  • 人生教習所(下)

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    人生の教習所は、日常の中にある非日常を見出すことができれば卒業だ。小生は日々の生活に汲々として惰性の中に埋没している。旅にでるか、金がない。本の世界で我慢する。

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    2016年06月13日
  • サイドストーリーズ

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    またあの人たちに会える喜びとまだ知らない人たちの日常を垣間見れるお試し的感覚。
    何作か読みたい本も見つかってとっても得した気分。

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    2016年05月30日
  • サイドストーリーズ

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    アンソロジーは、未読の作家さん探しに持ってこい!
    と、こちら即買い。
    しかし・・・しくじった⁉️
    よくれば、タイトルが、「サイドストーリーズ」
    ということは・・・本編ありきだった(笑)
    既読は、「百瀬〜」と「まほろば駅前〜」のみ。
    いくつか本編読んで、ようやく積読から脱出。
    ドラマ化されてるもの たくさんあって、
    本シリーズ読んでなくても
    イメージ湧いて 十分楽しめました。
    姫川玲子シリーズ、北天の馬シリーズに興味津々

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    2016年05月11日
  • 永遠のディーバ-君たちに明日はない4-

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    仕事に対する自分の向き合い方を、再チェックしたくなると読みたくなるシリーズ。リストラ請負人としては、当然会社の資源としての人と接していくわけですが、資源の側にいる私も、エピソード毎にしみるものがあります。でも、なんだか非常な感じが薄れてきているような気も・・・
    解説の「必要とされなくなった場所にいてはいけないんだよ」っていう言葉がしみました。理不尽だとかいう前に、資源側としては、どのようなヒトが必要とされているのかをちゃんと把握しておけってことですよね。

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    2016年05月01日
  • クレイジーヘヴン

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    2回目。なんで自分って!ネガティブに!自信ないし嫌なことに逃げてるからやな。本書みたいに正面からぶつかっていかないとだめなのかな。

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    2016年04月01日
  • 人生教習所(上)

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    久しぶりに面白い本を読んでいる気がします。ストーリーよりもこの後、自分がどんなことを学べるかにという期待でどんどん読み進めていけました。おそらく自分も人生教習所に入って、いろいろ学びいろいろ感じたいのだろうと。

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    2016年03月10日
  • 狛犬ジョンの軌跡

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    ネタバレ

    2016/3/4
    始まりのワクワク感がすごい。
    でも最後はちょっと物足りない。
    もっと仲良くなったらよかったのに。
    元の神社に連れて行ったときおびえてたのはなぜなんだろう。
    なんか説明あったのかな。
    当たり前に分かるの?私分からなかったんだけど。
    使えてた神様に怒られると思ったのかな?
    でも怒られてどうされるのが怖かったんだろう。
    それもわからない。
    それにしても狛犬が実体化したら洋犬になるのね。

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    2016年03月06日
  • サウダージ ヒート アイランドIII

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    なんか登場人物がバブルっぽい。めっさイケメンの男と金髪のラテン系美人の組み合わせが、でも俺日本の女とかもう興味ねーよとか、言ってたりして、なんぞこれ、30年前のリボンかマーガレットに出てくる花沢君レベルだよ、超イケてるよ。マジで。
    しかし実はそういう設定も狙ってるんではないかと思わせるほどに、しつこく、男どもに、俺かっこ悪いな、と言わせ続けるのは、なんだろうか、見た目とは裏腹に心は弱い男の気持ちをなんとやら、とかそういうやつか。
    まぁなんだかんだと言いながらも、最後の方とか、ほら言わんこっちゃないよ!という予定調和の世界ながらも、それゆえのドキドキ感が意外や悪くなかったわけでした。

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    2016年03月03日
  • ボーダー ヒート アイランドIV

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    渋谷のギャングチーム雅を語る集団が現れた。それをぶっつぶすためにカオルとアキ、桃井と柿沢が動く。真実を知ってしまったカオルの友人のいとこアキラに死んでもらう…。

    カオルはやっぱり東大に入っていた。最後にカオルとアキがファイトパーティーに乗り込んでいくシーンは最高。

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    2016年03月03日
  • 永遠のディーバ-君たちに明日はない4-

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    表題の短編が一番心に残りました。新たな一歩を踏み出すラストは自分も頑張ろうと思わせてくれます。優秀な人材を逆に会社に残そうとする2編は今までと毛色が違うパターン。ただ主人公たちも達観している感じで緊張感はあまりなく、ちょっと残念な感じ。今回は特に真介の活躍する場面があまりなく相手の方が一枚上手のような話ばかり。初期の頃のほうが面白かったなと思っていたら次作で完結との事。最後期待してます。

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    2015年11月29日
  • 永遠のディーバ-君たちに明日はない4-

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    「君たちに明日はない」シリーズ第4弾。リストラ請負人・村上真介が今回も人生の選択に関わっていく。
    本作に登場する業界は、航空会社、証券会社、楽器メーカーにファミレス。このシリーズは業界の内情を知ることができるのが人気の秘訣だろう。
    表題作は、シリーズ屈指の名作。その道を突き進むことができるのは、技術じゃなくて気持ちだ。とても大切なことを教わった気がする。

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    2015年11月25日
  • 永遠のディーバ-君たちに明日はない4-

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    これまでの作品と比べ、人生観・仕事観の要素が強くなってウエットさが増した印象。
    それはそれで悪くなく、自分としては満足しています。
    特に社長の過去に纏わるエピソードが良かったです。

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    2015年11月14日
  • 狛犬ジョンの軌跡

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    犬ファンタジー大活劇。

    全編、垣根氏の趣味嗜好思想主義主張てんこもり。
    好きですね、車。

    黒犬のターンが少なかったように思います。
    ここらへん読み足りなかったス。

    個人的には、主人公がカッコつけで語らない×××の場面を黒犬氏に全暴露されてたところが面白かった。

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    2015年08月25日
  • ギャングスター・レッスン ヒート アイランドII

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    アキと柿沢、桃井の物語。
    テクニックはともかく、桃井の人間味がたまらなくいい!
    昔の彼女との出会いと別れ、アキの気遣い、中々泣かせる。
    本番の時のアキの緊張ぶりがまたひしひしと伝わってきて、面白かった。
    ヤクザの柏木もお人好しで、愛すべきキャラだと思う。この人で一本かけるのでは?と思ってしまう。期待を裏切らない一冊!

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    2015年08月02日
  • 狛犬ジョンの軌跡

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    4/5くらいまでの面白さは★4.5!
    所々ユーモアがあり、続きも気になり、どんどん先に進みたくなる。

    ただ、ラストだけは★3…。
    もっと太刀川とジョンの絡みがみたい。続編希望。

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    2015年07月29日
  • 狛犬ジョンの軌跡

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    ネタバレ

    単行本発売が2012年の割には、どうも初期の垣根涼介氏っぽい文章だな…、と思っていたら、実は「ワイルド・ソウル」よりも以前に原型が書かれた作品だった、と著者あとがきで明かされており、合点がいった。

    神社の狛犬が何かの拍子で生身の体を得、生命体として動き回る、という設定がまず面白い。
    その狛犬と濃厚に絡む2人の登場人物も、いかにも垣根氏らしい書き込みで、充分に魅力的に造形されている。
    狛犬を含む各キャラクターたちの行動原理については、ちょっと首を捻ってしまうくだりもあるが、作者の膂力でねじ伏せ、"読ませる"物語に仕上げている。
    狛犬を、"帰る場所を持たない何者か&

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    2015年07月21日
  • サイドストーリーズ

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    ダ・ヴィンチ編集部編のサイドストーリーズを読みました。

    姫川玲子シリーズ、榎本径シリーズ、さよならドビュッシー、天地明察、まほろ駅前シリーズなどの登場人物たちの「一服ひろば」を題材にしたサイドストーリー短編集でした。
    元のシリーズも楽しんで読んでいたので、これらの短編もおもしろく読みました。

    12編のうち半分は元のシリーズを読んでいないのですが、これを機会に読んでみたいな、と思いました。

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    2015年05月16日