垣根涼介のレビュー一覧

  • 光秀の定理

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    大河ドラマでもやっていたし、光秀に対する評価が色々と変わってきていて面白い。この小説も愚息達との関係性がいい味出してる。読みやすかった。

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    2021年12月26日
  • 涅槃 上

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    宇喜多直家が宇喜多家を再興し、領地を広げていく。
    それにしても、性の修行、長すぎた!笑
    下巻に続く。

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    2021年12月24日
  • 涅槃 下

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    仕物(暗殺)を得意にした卑怯な謀略家というイメージの宇喜多直家の物語下巻。

    こちらでは勢力を拡大しつつある織田信長に付くのかどうかの葛藤、長年の付き合いがある黒田満隆・官兵衛親子を通じての秀吉からの取り込み工作、毛利家・三村家・浦上一族・尼子一族などの一大勢力と渡り合い領地と石高を増やしていく様子などが描かれていく。

    上巻のレビューでも触れたが、木下昌輝さんの「宇喜多の捨て嫁」とは家族関係も描かれ方が違う。
    最初の妻やその間に生まれた娘たちとは距離があり最後まで和解することはなかった。だが後添いであるお福と彼女の連れ子、そしてお福との間に生まれた嫡男(後の秀家)とは睦まじい。睦まじ過ぎて上

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    2021年10月29日
  • 光秀の定理

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    本人の視点のみではなく、明智光秀と関わった人物の目を通してみた「明智光秀」についても描かれており、また、新たな視点で見れた。
    また、本能寺の変に至る経緯についても、なるほどと思わされる中身だった

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    2021年10月24日
  • 涅槃 上

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    木下昌輝さんの「宇喜多の捨て嫁」を読んで以来、気になっている宇喜多直家。
    仕物(暗殺)を得意とし、特に娘を嫁がせてはその家を滅ぼすという、武士としてはダークなやり方にネガティブなイメージを持っていた宇喜多直家を木下さんは様々な視点で新たな印象に変えてくれた。

    今回の垣根涼介さんの「涅槃」は450ページ超上下巻という大作。
    上巻では不遇の少年時代から宇喜多家再興までを描く。

    木下版ではサラッと描かれていた少年時代に130ページを割いている。落城した砥石城から落ち延び、豪商・阿部善定に庇護された数年間は直家の人間形成や考え方の基礎を作ることになる。
    父・興家は全く頼りにならないばかりか善定の娘

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    2021年10月20日
  • 涅槃 上

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     殺し殺されは武士の常。
     男の妬みは女のそれより根が深い。

     ここは土豪が乱立する備前の国。
     有力豪族であった宇喜多家だが、同じ浦上家家臣の島村氏に夜襲をかけられて落城し没落していた。
     一戦もせずに逃亡を図った現当主、興家と妻、そして幼子の三人は備前福岡の商人の家で逃亡生活を送っていた。
     何もすることのない日々。
     そのやるせなさに、八郎は鬱屈していた。

     武士になんかなりたくなかった。
     八郎は成長し、やがて再びかつての主君、浦上のもとに出仕する。
     女を知り、槍を学び、そして一城の主として乱世を生きる。


     そこらのビジネス本を読むよりは、よほど役に立つ歴史小説。
     今回のテ

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    2021年10月14日
  • 迷子の王様-君たちに明日はない5-

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    最後に来てこういう展開か。終わり方としてはスッキリしていて好きです。
    考え方は人それぞれ、幸せも人それぞれ。
    好きなことを仕事にできて、尚且つ稼げたら文句ないけど、なかなかそうは行かない。好きなことを仕事にして、食べていける程度稼ぐ?でも家族がいたら厳しいし、同意が得られないと無理。だったら私は、好きなことをするために、好きではないけどそこそこ稼げる仕事をする。──とりあえず今は。

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    2021年08月07日
  • 光秀の定理

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    ★★★ 本能寺の変の描写はないが、光秀の生きざまが淡々と語られる。面白し。「わしはの、十兵衛どの、自分が馬鹿だとも思ってはおらぬが、さりとて凡人の域を出るような頭でもないことも知っている。また、そう常に自覚して生きることが、せめて凡人から愚者の道に墜ちぬ唯一の方法だとも感じている。」,「人間が持って生まれた本来の能力に、その素地に、たいした違いなどはない。それをそれら本人たちがある目的意識に向かってひたすらに磨き、鍛錬していくからこそ、能力が初めて他を圧する才能を産み落とすのである。」深いねぇ。

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    2021年07月20日
  • 信長の原理 下

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    「光秀の定理」を読んだときには、[確率論、モンティホール問題]を取り込んだ斬新な切り口だと思ったが、本書はその新鮮さが失われて、[働き蟻の法則]にこだわりすぎて、やや食傷気味になった。光秀が、信長に反旗を翻す過程もちょっと無理筋でこじつけすぎるような気がする。最近は時代ものが多いが、垣根ファンとしては、「ヒートアイランド」や「君たちに明日はない」シリーズのような現代作品が読みたいのだが。

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    2021年07月19日
  • 張り込み姫-君たちに明日はない3-

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    リストラ面接官が、今日もあちらこちらへ。

    旅行会社も驚きでしたが、記者もあるのだな、と。
    最後の話ですが、これもまたすごいというか
    ぎりぎりまで普通に仕事していたのに…な
    気持ちでいっぱいです。
    モチベーションの問題があるので
    こんなもの、でしょうが。

    そんなリストラされる相手の合間に
    ちらちら語られるリストラ面接官の私生活。
    まぁそんなものじゃないでしょうか??w

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    2021年07月02日
  • 午前三時のルースター

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    ぼちぼちですかね。
    読みやすくてよいのですが、少し展開がありふれていて面白味にはかけているかもしれませんね。
    垣根さんの期待値が高いせいかもしれないです。
    登場人物がみんなかっこよく描かれていて、
    ほんとにハードボイルドな感じでした。

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    2021年04月10日
  • 狛犬ジョンの軌跡

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    ★3.1 2021.03.30

    太刀川要が深夜のドライブ中に遭遇した大きな黒い犬。
    太刀川とその大きな犬の視点が交互に語られるハードボイルドっぽい物語。
    太刀川と大きな犬の似たもの同士な不器用な優しさ。
    彼らの人生が今後どこかで再度交差することを願う。


    ↓↓↓内容↓↓↓
    太刀川要が深夜に遭遇した異様な大きさの黒犬は、半死半生の状態だった。動物病院へ駆け込むと、不可解なことに判別不能の犬種で獣医も戸惑うばかり。やがて始まった共同生活は、かたくなに孤独を貫く男の見慣れた風景を変えていく。そして湧き起こる、ある疑惑の真相とは―。ジョンの眼差しを通じて見つめる人の営み、滑稽さ、哀しみ。淡く胸に

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    2021年03月31日
  • 人生教習所(下)

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    おもしろく読み進めていたのですが、最後はあっけなく…ちょつと物足りなかったです。
    この研修が、彼らのその後の人生にどう生かされたのか生かされなかったのか、そのあたりがもっと深く書かれると思っていたのですが。

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    2021年05月23日
  • ヒート アイランド

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    男が熱くなる要素が多分に散りばめられた本書。ファイトパーティーを開きトップに君臨するアキとカオル。非合法カジノから金銭強奪するプロフェッショナル達。そこに絡む裏社会のヤクザ多数。出てくる人間はハードボイルドなのに各人思考は緻密で、生い立ちや想いは熱く繊細。死者は多数出るのだが残忍さよりもかっこよさや憧れを魅せられる。ラストで一年後の再開を望む敵とそれを了承する仲間。最後までかっこよさを貫いた作品。

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    2021年01月09日
  • 迷子の王様-君たちに明日はない5-

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    内容(「BOOK」データベースより)
    「会社を辞めて、これからどうするつもりなんですか?」リストラ面接官として村上真介が今回対峙するのは―鼻っ柱の強い美容部員、台湾に身売りした家電メーカーのエース研究員、ペースを狂わせる不思議ちゃん書店員。そして最後にクビを切られるのは、なんと真介自身!?変わりゆく時代を見据え、働くこと=生きることの意義を探す人々を応援する人気シリーズ、旅立ちの全四話。

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    2020年11月24日
  • 永遠のディーバ-君たちに明日はない4-

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    内容(「BOOK」データベースより)
    リストラ面接官・村上真介の今度の相手は、航空会社の勝ち組CA、楽器メーカーでくすぶる元バンドマン、ファミレスの超優秀店長、おまけに、破綻した証券会社のOBたち。企業ブランドも価値観も揺らぐ時代、あなたは明日をどう生きる?全ての働き人たちにパワーを届ける、人気お仕事小説第4弾!

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    2020年11月24日
  • 張り込み姫-君たちに明日はない3-

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    内容(「BOOK」データベースより)
    「一生の仕事なんて、ありえないんじゃないんですか?」変わり続ける時代の中で、リストラ面接官の村上真介が新たにターゲットとするのは―英会話スクール講師、旅行代理店の営業マン、自動車の整備士、そして老舗出版社のゴシップ誌記者。ぎりぎりの心で働く人たちの本音と向き合ううちに、初めて真介自身の気持ちにも変化が訪れ…仕事の意味を再構築する、大人気お仕事小説シリーズ第3弾。

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    2020年11月24日
  • 借金取りの王子-君たちに明日はない2-

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    内容(「BOOK」データベースより)
    「誰かが辞めなければならないなら、私、辞めます」企業のリストラを代行する会社で働く真介の今回の面接相手は―真面目で仕事もできるのになぜか辞めたがるデパガ、女性恐怖症の生保社員に、秘められた純愛に生きるサラ金勤めのイケメンなどなど、一筋縄ではいかない相手ばかり。八歳年上の陽子との恋も波瀾の予感!?勤労者にパワーをくれる、笑って泣ける人気シリーズ、第二弾。

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    2020年11月24日
  • 信長の原理 上

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    「働き蟻の法則」に頭を悩ませる信長。蟻の大群を相手にした〝実験〟がちょっと滑稽。お決まりの合戦シーンは少なめで、しかもサラッと描かれているのが良い。読むのはあの大傑作「ワイルド・ソウル」以来の垣根作品、時代小説も悪くないと思いつつ下巻へ。

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    2020年11月15日
  • 信長の原理 上

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    (上下巻共通)
    信長に社会学的視点とキレやすい性格と理性的な性格を持たせてみた話。
    各人物の行動はその通りなんだけど、思考に独自性がありますね。
    途中そこまで法則通りになるのかなぁと思わないこともないけど、あり得そうな気もするのが作者の力でしょうか。
    最終盤の展開が幾分強引に感じないでもないですが、それは登場人物がそれぞれ歳を取ってそれなりに思考がかたくなになってしまったんだろうということで。

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    2020年11月01日