垣根涼介のレビュー一覧

  • サイドストーリーズ

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    鯨と煙の冒険(『百瀬、こっちを向いて』番外編/中田栄一)
    一服広場の謎(『防犯探偵・榎本径』シリーズ番外編/貴志祐介)
    皇帝の宿(『校閲ガール』番外編/宮木あや子)
    街で立ち止まる時(『ススキノ探偵』シリーズ番外編/東直己)
    同窓会(『君たちに明日はない』シリーズ番外編/垣根涼介)
    心の距離なんて実際の距離にくらべれば、(『遠くでずっとそばにいる』番外編/狗飼恭子)
    平和と希望と(『さよならドビュッシー』番外編/中山七里)
    ゴロさんのテラス(『春を背負って』番外編/笹本稜平)
    雁首仲間(『天地明察』番外編/冲方丁)
    落としの玲子(『姫川玲子』シリーズ番外編/誉田哲也)
    オレンジの水面(『北天の

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    2024年10月06日
  • 武田の金、毛利の銀

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    ネタバレ

    『光秀の定理』の続編。というか、時代は『光秀の定理』より前。
    光秀、新九郎、愚息3人が、信長の命を受け、武田と毛利の財務状況を密偵するお話。途中から、土屋十兵衛長安が加わり、4人での行動になる。

    時代物として、面白い視点での作品だと思った。
    目線がちょこちょこ変わるので、文章が少し読みにくかった。肝心の密偵部分が、地味?なのか、記録説明みたいで、少し飽きたりしちゃった。
    冒頭の旅に出る前と、密偵から帰ってきてからの信長とのやり取りや、土屋のその後をの数ページの方が面白かった。

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    2024年09月29日
  • 光秀の定理

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    『ワイルド・ソウル』や『ヒートアイランド』の著者初の歴史小説。

    数多くの作品になる明智光秀。

    本作では、永禄三年の京で牢人中の身であり、若き兵法者と辻博打で身を立てる破戒僧との出会いから始まる。

    本能寺の変が起こるまでが描かれる。

    作中、仏教哲学が引き合いに出されるが、破戒僧のキャラ立ちが秀逸で、何とも言えない面白さ。

    現代社会にまま置き換えられる。

    『室町無頼』なる作品も出ているようなので、こちらも気になるところ。

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    2024年09月18日
  • 武田の金、毛利の銀

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    明智光秀、愚息、新九郎のお馴染みトリオに新キャラの久兵衛が加わり武田と毛利の秘密を探る冒険物に

    光秀の定理を最近読んだばかりなのでそこまででもなかったが古参の読者さんは懐かしさを感じるのでは?
    理屈少な目で前作前々作ほど面白くは感じなかった

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    2024年09月16日
  • 信長の原理 下

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    定番コースだと思うが、「君たちに明日はない」、「ワイルド・ソウル」からの流れで、垣根涼介の歴史物を読み終えた。(「光秀の定理」は未読)

    信長・秀吉・家康の天下人三名の世間一般の人気はこの登場順通りだと思うが、上司として誰が良いか、というと、逆の順だろうと改めて思った。
    信長が現代の株式会社の社長であれば、解任動議が毎回出るだろう。

    信長による家康謀殺計画はフィクションの筈だが、妙にリアリティを感じてしまうのは、信長のキャラが立っているが故か。
    信長程の合理的精神の持ち主が「織田家」という価値観をほんとうに重視したのか史実としてはよく知らないが、違っていて欲しい、と思った。

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    2024年09月12日
  • 君たちに明日はない(新潮文庫)

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    極楽征夷大将軍は読む予定は今のところないのですが、
    2005年第18回山本周五郎賞 受賞作

    リストラ請負会社に勤める主人公
    依頼のあった会社のリストラターゲットとなった社員達と面談し、依願退職に持ち込むのがお仕事

    そのリストラ対象者の会社人生と人柄を描く
    File1から5
    そこそこ人間ドラマが面白かったのですが
    多少中途半端感が残るかなと思いました
    ですが、やっぱり思い直し この面談のその後は
    想像してくださいというスタンスが
    この作品の良さだと思いました
    リストラ対象者だった女性とこの主人公が
    お付き合いを始めるのですが
    まあ、お似合いのふたりですのでよろしいかと

    リストラ依頼の業種は

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    2024年09月03日
  • 信長の原理 上

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    タイトルに惹かれて読み始めた。
    二・六・二もしくは二・八のパレートの話に自然に気がついた信長がそれを家臣の統率にどう活かしたものかと逡巡するまで。

    司馬遼太郎もので元亀天正の史実(に近いもの)は一通り頭に入っていたつもりだけど、本作では信長の頭の中が記述の中心なので、飽きずに読めた。

    下巻が楽しみだ。

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    2024年08月27日
  • 室町無頼(下)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    才蔵の鬼のような強さに圧倒される。かっこいい。兵衛と道賢の最期は悲しかった。みんな生きていてほしかったと思うほど、それぞれ好きになってた。

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    2024年07月24日
  • 君たちに明日はない(新潮文庫)

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    学生時代の同級生を自首退職に追い込む話が一番面白かった。真介の友人である山下の大学名がツボに入ってしまって涙が出るほど笑った。この大学名のどこに笑いどころがあるの?と思われるかもしれないが、小説を読んでてこんなに笑ったのは初めてかもしれない。

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    2024年07月22日
  • 室町無頼(上)(新潮文庫)

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    才蔵の人生がこれからどうなっていくのか、惹き込まれていった。道賢も兵衛も師匠も才蔵も、みんな憎めないいいキャラクター。読んでるこちらも才蔵と一緒になって、訳も分からず振り回されている。

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    2024年07月21日
  • 張り込み姫-君たちに明日はない3-

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    リストラ請負業社ヒューマン・リアクト社のエース社員村上真介シリーズの第三弾。

    リストラ面談という修羅場で現れるひとそれぞれの仕事観を見せつけられると、自ずと自分のことも顧みることとなり、同時に励みにもなる。

    4篇とも良かったが、敢えて選ぶと、2番目の「やどかりの人生」が一番良かった。
    仕事に適度に手を抜きながらも、会社に必要な最低限のリターンは確実に出し続ける、という勤務姿勢は、主人公村上真介の往時の姿と全く同じ。
    そうやって空けた時間で取り組む対象が違うだけで。作家志望のサラリーマンなど腐るほどいるのだろうけど、実際に夢を叶えるひとは極々僅かだろうし、運良くデビュー出来ても筆一本で喰って

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    2024年07月14日
  • 借金取りの王子-君たちに明日はない2-

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    生き残りの厳しい企業もあるだろうし、家庭の事情やライフスタイルも変わるし、終身雇用ってなかなか難しい。そんな事を考えさせられる小説。

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    2024年07月10日
  • 借金取りの王子-君たちに明日はない2-

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    仕事を辞めるっていう選択は必ずしも後ろ向きではなくて、周りから見たら仕事ができるからって必ずしも本人は幸せでなくて、というショートストーリーでした。
    どれも良かったのは、それぞれの話の登場人物が謙虚だったからかな。

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    2024年06月11日
  • 君たちに明日はない(新潮文庫)

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    主人公の真介は、リストラ専門のクビ切り面接官。
    さまざまな会社から依頼され、面接をしていく。

    登場人物のキャラが濃く、特に『オモチャの男』が面白かった。

    トラブルで面接が長引き、大事な約束に遅れてしまいそうになるも「この仕事で手を抜くわけにはいかない。人の運命を預かる職業だ。」と真介の仕事に対する姿勢が良い。

    クビを切る側も切られる側も、色々な気持ちを抱えて必死で生きているんだなと感じた。

    自分があまり読まないタイプの文体だったので、なかなか慣れなかったけども、機会があれば他のシリーズも読んでみたい。

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    2024年05月08日
  • ヒート アイランド

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    結局こーゆーストーリーは好きですね
    若者が中心に活躍するバイオレンスな小説

    自分は今40歳なんですけど、ここに出てくる世の中に出回らない金をふんだくるメンバーの2人が自分より年下だと思うと、まだ子供だなぁっ、落ち着いてないなぁと思うし、こーゆー人間を描く時にこんぐらいの年代なのかと思ってショックを受けました

    小説と関係ない事書いちゃったけど、カッコいい、余裕のある若者、中年が良き

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    2024年04月22日
  • 午前三時のルースター

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    デビュー作でこれを書けるのは、相当人間観察しないと書けないと思う。キャラクターや人物背景の設定がしっかりされていて、疾走感を感じられた。

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    2024年01月28日
  • 月は怒らない

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    本屋でたまたま見かけてあらすじ読んで買ってみました。出だしはすごくよかったです。後半あれあれあれっとなり、結果ううん?という感じでそのときの自分には難しかったみたいです。

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    2024年01月25日
  • 借金取りの王子-君たちに明日はない2-

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    「君たちに明日はない」、「ワイルド・ソウル」、に続いて垣根涼介作品3作目。
    「君たちに明日はない」の続編で、出来は本作の方が上か。

    表題作の「借金取りの王子」が出色。王子の両親が、結局は二人の結婚を許したのは、彼女の気迫と愛の深さ故なんだろう。それにしても消費者金融業の激務ぶりには驚いた。回収の世界が厳しいのは当然として、本社が支店にかけるプレッシャーのえげつなさといったら。。(自分の勤める会社が純白に思えてきた。。)

    他の話も全部よかった。

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    2023年12月26日
  • 永遠のディーバ-君たちに明日はない4-

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    『君たちに明日はない』第4弾

    リストラ請負会社『日本ヒューマンリアクト』面接官・村上真介。

    『勝ち逃げの女王』 AJAの勝ち組CA。
    ただCAの給料の安さにびっくり。こんなに安かったの…
    会社は残って欲しいって、思うんだろうが。
    辞めてもいいよ、家族のために。
    特に子どものために。

    『ノー・エクスキューズ』 破綻した山三証券OBたち。『日本ヒューマンリアクト』社長・高橋がリストラした元山三証券社員。

    『もう必要とされなくなった場所にいてはいけないんだよ』と。
    確かにそうだ。
    ならさっさと新しい道を探すべきだ。

    『永遠のディーバ』 楽器メーカー『ハヤマ』管弦打事業部営業課長でくすぶる元

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    2023年12月25日
  • 月は怒らない

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    人の心を読めない冷めた人間関係
    人格が読めない変わった一人の女性が三人の男と付き合いを始める。それは心の隙間(寂しさ、不安等)を埋める為。人の出会いには必ず別れがつきものだが、この書にはその二人に大きな心の傷を残し構わず去っていく、と言う小説だ。現代、相手の真意を気にせずドライに別れること、振った振られた未練を残さず安易に去れるのは今風なのだろうか。ネット上に生きる情がない生体者には全く問題ないような気もするが、少々寂しい感がする。

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    2023年12月24日