あらすじ
新聞に不思議な広告が掲載された。「人間再生セミナー 小笠原塾」。実態は謎だが、そうそうたる企業が後援し、最終合格者には必ず就職先が斡旋されるという。再起をかけて集まってきた人生の「落ちこぼれ」たちは、期待と不安を胸に抱き、はるか小笠原諸島へと出航する! 迷える大人たちのための、新たなエール小説。
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Posted by ブクログ
努力したからと言って、必ず成功するとは限らない。しかし、成功した者は、すべからく努力している。
手段を目的とするな。
世界がどう見えるかは、自分次第。
自分が考えて辿り着いた自論を文字化してくれている本。
次は、なにが出てくるか楽しみ。
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話が三人の登場人物の視点でコロコロ変わりながら、進んでいくのが新鮮。それぞれの背景を元にした視点で、他の登場人物では描けない部分が見えて面白い。下巻が楽しみ。
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それぞれ心に何かを抱えた老若男女が、小笠原で開催されるセミナーに参加する。
おぉ、意外とマジメな内容だ。
セミナーも怪しくなく良心的っぽい。
で、下。
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評価は4.
内容(BOOKデーターベース)
新聞に不思議な広告が掲載された。「人生再生セミナー 小笠原塾」。実態は謎だが、そうそうたる企業が後援し、最終合格者には必ず就職先が斡旋されるという。再起をかけて集まってきた人生の「落ちこぼれ」たちは、期待と不安を胸に抱き、はるか小笠原諸島へと出航する!迷える大人たちのための、新たなエール小説。
なかなか読むのに時間がかかる・・・下巻へ期待。
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元経団連会長が主催する人生再生セミナー。
講義の内容は一般的な正論を述べるだけでない含蓄があり、また参加者も自分の人生に当てはめて消化していき、それによって周囲の人への接し方も変わっていくという過程の描き方が巧みです。
人生を見つめ直す点において、俺たちに明日はないシリーズと共通するものがありますね。
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小笠原諸島の父島と母島を舞台にした無事試験をパスし、講習を受ければ就職の斡旋を約束した風変わりなセミナーの話し。参加した理由が違う4人の参加者のセミナーでの生活や対応がそれぞれのキャラクターで生き生きと描かれており、読者として惹きつけられる。
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久しぶりに面白い本を読んでいる気がします。ストーリーよりもこの後、自分がどんなことを学べるかにという期待でどんどん読み進めていけました。おそらく自分も人生教習所に入って、いろいろ学びいろいろ感じたいのだろうと。
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ミステリー以外で島の話はサウスパウンド以来かな。
怪しくもない研修と分かってても飽きないのは、
島の描写に心洗われるからか。
原付走らせるシーンなんて気持ちいい。
再就職への気持ちが変わったかどうか、主人公も
はっきりしていない雰囲気もいいな。
初めての著者、他も気になる。
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2014年、7冊目?(か?)
久しく本を読んでいなくて、GWの小笠原より帰京後に読み始め…
人生やり直したい人たちのセミナー、という、その舞台がまさに小笠原諸島は父島でした、と。
丁度世界遺産登録前の時期が舞台ということだけど、あまりにおが丸といい、町の感じといい、まさに、まさにでニヤリとする感じでした。
丁度今回泊まった宿が、セミナーの舞台のホテルに立地が近かったというのもあり…
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異世代間が生み出す交流。そこでなら吐き出せる、新しい自分があるのかも。相変わらず人物描写が巧み。
自意識が人を人たらしめている、ということが印象的。
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なかなか良い。
買ってよかった。
ためになる部分もある。
これを手にする前に、ヒートアイランドシリーズを一通り読んでおいた方がいいかもしれない。
作者のお茶目な部分を垣間見た。
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人生再生セミナーに参加した各主人公たちが、どう再生するのか、下巻が楽しみ。
セミナー会場の、小笠原の父島、母島のそれぞれの描写が魅力的で、行ってみたくなる。
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「人生再生セミナー 小笠原塾」この新聞広告を目にして、集まった個性的な人間たち。人生の再起を考えて、それぞれ思いを抱いて遥か小笠原へ。
自然豊かな小笠原の描写も詳しく描かれていて、世界自然遺産の小笠原に行って見たい思いが更に高まる作品です。
セミナーで中心に描かれている、浅川、柏木、森川、竹崎のその後が・・・。下巻に期待大です。
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文字とはふしぎなものだ。真摯に書かれたものになるほど、ある意味、そらぞれの人間と直接会話を交わすより、その当人の人格を如実に表す。
ある意味、彼らと面と向かって短時間話すよりも、その内面が確実に焙り出される。
それは国も時代も性別も立場さえ簡単に超えるから、私は本が好き。
例えば漱石の書籍を一つも読んだ事のない当時のお隣さんよりも、2013年の私の方が奴とマブダチだ。
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職業問わず落ちこぼれと呼ばれる人は存在する。小笠原諸島を舞台にそんな人達に対する出直しの機会を与えるセミナー。各キャラクターのエピソードとともに、「人生の確率」、「出発点→経由店→着地点」、「認知」といった哲学的な要素をわかりやすく人生に置き換えて描かれている。ストーリーだけでなく、すごく考えさせられる一冊。
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元経団連会長が主催し、そうそうたる団体や企業が後援する「人間再生セミナー 小笠原塾」。
募集広告を目にして集まった個性的な人々は人生の再起をかけ、それぞれの思いを抱いて参加する。
果たして彼らは人生をやり直せるのか。
人生に行きづまった人たちが小笠原で自己啓発セミナーを受ける。
その美しい自然と数奇な歴史に触れることによって、登場人物たちは少しずつ変わっていく。
それだけの話なのですが、妙に心に残るものがありました。
前半は人生の成功確率論や人生の目的設定、自己認知などのセミナーの様子が淡々と描かれ、後半は小笠原の歴史と共に生きた島民たちの体験談が語られていきます。
セミナーを受けただけで人の気持ちはそんなにすぐ変わるものではないと思いますが、気づきを得て少しずつ変容していこうとする登場人物の心の動きは気持ちよく、何だか嬉しかったです。
物語の力点は自己啓発セミナーの内容や小笠原の歴史に置かれているので、キャラクターの絡ませ方やエンタメ小説としての緩急はイマイチだったかな。
でも、年齢は関係なく、心持ちが若い人の再出発を見るのは(読むのは)、いいものですね~。
Posted by ブクログ
引きこもり東大生、元ヤクザ、内気な女性ライター...
小笠原諸島で行われる人間開発セミナー。
小笠原諸島についての歴史や、その魅力が描かれる。
非常に穏やかな作品でした。物語の抑揚が良い意味でない。垣根氏は人間を描くのが非常に上手い。
しかし、コロンビアの例の男が登場するが、垣根作品を読んでる者としては懐かしい。別作品のキャラがでてくると嬉しいね。
Posted by ブクログ
現存する多岐の学問から最大公約数的な人生の方法論を教え、新しい認知を確率させる。
新しい生き方の指針となるセミナー。
個性的な参加者。彼らがどう変わるのか。
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私は垣根さんの「君たちに明日はない」シリーズが結構好きで、この小説もかなり期待して読んだのですが。。。
まず設定が大甘で、離島で人生をやり直すための合宿形式のセミナー、という陳腐さには苦笑しました。
また、セミナーの中身も深いんだか深くないんだか。。。トピック選定はいいんですが、中身が中途半端。途中設定された選抜テストの内容も、、、私ごときでも全部正解が分かってしまいました。。。
後半はなぜか小笠原の歴史と欧米系住民の話。それ自体は大変興味深く読んだのですが、前半との関連性がない。。。
文庫版は上下二巻ですが、上巻の途中で辞めようかと思ったくらいです。
が、読後感が、、、良い。なぜか心に残るんですよね~。
登場人物も、東大生のひきこもり、元やくざ、太っていて自分に自信がないフリーライター、と、こちらも設定に負けず劣らず陳腐なのですが、でも個々の登場人物の心の動きとかセリフ、人間関係と会話は、いいです。さすが垣根さんというところだと思います。
ということで、小笠原の歴史を深く知れたことと、小説として大事な心理描写なんかがちゃんとしてて、読後感も悪くなかったので、☆三つであります。
人生教習所というタイトルとか凝った設定で変に期待させているところが損をしているような気がします。もっと普通の設定で、心理描写や人間関係をもっともっと前面に押し出していたら、よりよい小説だったような気がします。
Posted by ブクログ
新しく人生を変えたい人に向けてのセミナーに参加する人達のお話。
元ヤクザ、引きこもりの東大生、定年した人。。
これまで垣根涼介作品に出てきた脇役の人達もいて、世界が広がります。
下巻も楽しみ。
Posted by ブクログ
現在2章まで読見終えてる。
ストーリーとか、内容は嫌いではないが、太郎中心で書いてたのかと思うと柏木メインになったり、由香メインになったりで、読みづらいところが多々ある。
Posted by ブクログ
『人生再生セミナー 小笠原塾』フリーライター、引きこもり、元ヤクザ、、、様々な事情を抱えた人が人生再起をかけて、生きて行く為の学問と小笠原の自然と歴史を学んでいく。