垣根涼介のレビュー一覧
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愚息が特に魅力的。知性があり、物事の本質を見極めることができる。権力者におもねることが一切ないところは、気持ちが洗われる。。
愚息と新九郎の、息がピッタリ合った関係性が心底、うらやましい。
そんな二人とかけがえのない友情を築いたという点で、光秀の人間くささが際立つ。それゆえ、有能だけれど、愚直で不器用なところが魅力的に思える。
愚息が熱弁した釈迦の論理、かりそめの一場面にいたずらに惑わされず、その背後にある連続する必然を見よ。これは、心にとめておきたい。
根本的に、信長と光秀は見ている世界、目指す世界が違った。歴史の一場面だけを切り取ると、人間の行いが引き起こしたことであり、必然ではない。でも -
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2・6・2の法則と信長。
この組み合わせがフィクションであるのに、実際にそうであったかのような錯覚を覚える。
信長以外の人物も生き生きとしており、特に松永久秀などは歴史上不可解な裏切りを繰り返していたが、実はこういう考えのもとに動いていたのでは、と納得をしてしまうほど。
光秀の定理に続き、信長・光秀の関係を中心に他の武将の掘り下げも秀逸。原理を理解することに必死な信長に対し、理屈はわからずとも事象を理解し活用する秀吉。原理の見えざる力に翻弄される光秀。
あらためて光秀の定理を読み返してみて、補完しあう2作品のようにも感じる。松永久秀については全く同じシーンもあり、別の作品ではあるが根底で -
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ネタバレ垣根涼介氏の歴史物。ルースターが非常に好きだったので、まさかの歴史物という感じではあるが、何ともスッパリと、そして爽やかな歴史小説。大切なものは歴史を経ても同じであって、本質は何か、頭を使って考えて、決して波に飲まれてはいけない。その強いメッセージを軽やかなセリフに載せていく。武家から落ちぶれた家に生まれ、小さい頃から生きるに必死だった才蔵。それを取り巻く無頼者の道賢と蓮田。ともに、武の使い手でありながら、その世の中の動きを見て、そして変えるべきことに焦点を合わせ始めている。世の中とは何なのか、そういう視点と武という筋を通した生き方と、硬軟をうまく書き、読者をじわじわと世界観に引き込む良作。