垣根涼介のレビュー一覧

  • 迷子の王様-君たちに明日はない5-

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    ネタバレ

    このシリーズ一作目から好きでしたがついに完結。人生観と仕事の関わりがいろんな形で描かれていて楽しく、そして考えさせられるシリーズでした。
    この刊で印象に残ったフレーズは、『世の中がどんどん変わるから、その時点、その時点でのチョイスを死ぬまで繰り返していくしかない。今の現状で判断出来ることに全力をつくし、それ以上考えても答えが出ないことはその時考える。その不確定な未来を含めて楽しめるかというその人自身の覚悟の問題であり、自分の気持ちに従って納得いく判断をすればいい』というというところ。グッときました。

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    2021年08月11日
  • 午前三時のルースター

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    旅行代理店勤務の主人公が、ジュエリー会社の社長に孫息子をベトナムに連れていってほしいという依頼を受ける。孫息子の真の目的は行方不明になった父を探すこと。一方、社長は未亡人となった娘を、提携先の会社と子息と政略結婚させようと画策する。父を探す手がかりは、テレビのベトナム特集でチラと映っていた姿のみ。元テレビマンの主人公の友人を加えた3人で行方不明になった父を探す。
    というわけで、なかなか手の込んだ設定になっていて面白かったです。相変わらず著者の好きなバイクと車のディテールの話が盛り込まれていて、この方面に興味のある人にはたまらないかも知れません。
    今はコロナでなかなか海外に行きたくてもいけないの

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    2021年08月01日
  • サウダージ ヒート アイランドIII

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    ヒートアイランドシリーズ第3作。このシリーズは話に連続性がありながらも、それぞれテーマが大きく異なっており、それぞれ違う楽しみ方ができる。いずれも面白いのは言うまでもない。
    今作は、裏社会のばぶれ者たちでも、好いてしまった女には良くも悪くも振り回されてしまう男たち2名を中心に描かれる。ハーピーエンドにはならないんだろうなと読みながら推測できるが、それがどういう結末になるのか、最後までドキドキしながら楽しめる。にしても男女関係とはいえベッドシーンが多く、表現が生々しくてさながら官能小説のように感じる(笑)
    なお、登場人物の一人の出自が南米系なのには、数年前に読んだワイルド・ソウルを思い出しました

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    2021年07月31日
  • 永遠のディーバ-君たちに明日はない4-

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    普段の首切りから一転、今回は引き留めの話から始まる。逆なので簡単なようで難しいですね。
    それから、社長の高橋の過去が語られる会。そして、いつもの首切りの話と、また引き留めの話。
    いずれの話にしても、面接の対象となった人たちが、また新たな人生に向けて一歩踏み出す感じが良いですね。
    相変わらず、自分が面接に呼ばれたらどうだろうと考えてしまうな。たぶん、SSE(職場測定アンケート)の内容は可もなく不可もなくといったところだろうから、やめろと言われてお金もらってやめるかなあ。その後どうすんのよってあたりが切実になりそうだけれども。

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    2021年07月19日
  • ワイルド・ソウル(上)

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    ネタバレ

    ブラジル移民の歴史を題材にした小説。
    国ぐるみでいい謳い文句だけで人を集め、悲惨な仕打ちを受けさせられた多くの日本人。
    劣悪な環境におかれ、牢人とまで揶揄された移民たち。主人公の衛藤もその1人である。
    過酷すぎる惨状に、読んでいても重苦しい気持ちになった。

    国がそんなに非道なことをするはずない。そんな考えが全く通用しない役人の無責任さに憤りを覚える。

    前半つらい部分が多いが後半からスピード感があり、つながっていく部分も多く、気になって読み進められた。

    衛藤、山本、ケイ、松尾。壮絶な背景を持つ者たちがこれから何を起こすのか。

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    2021年07月08日
  • 光秀の定理

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    光秀となれば、本能寺の変の解釈になる。いろいろな説は飽きてるし、垣根は既に「信長の原理」で一説を選んでいる。裏返しでは面白くないなと思ったが、新九郎、愚息がむしろメインになり、予想以上に面白かった。歴史上の人物も単純に描く事で分かりやすく、なるほどと納得した部分も多い。本能寺、山崎の戦いは二人の追想で流しているし。
    それにしても、原理、定理部分は科学的かもしれないが、強引過ぎるような・・

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    2021年06月28日
  • ギャングスター・レッスン ヒート アイランドII

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    前作からの続きながらも、別世界のお話。メインキャラ以外の登場人物もキャラが立ってて、ドキドキしながらも楽しく読めました。アキのこれからの成長も楽しみ。

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    2021年06月27日
  • ワイルド・ソウル(下)

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    ネタバレ

    結果的に、ハッピーエンドで良かった。

    衛藤、ケイ、松尾、山本達の願いは、日本政府(外務省)に過去の非を認めさせることだった。
    結果として、総理大臣は会見で非を認める発言をした。

    +αとして、以下成果もあった。
    ・日本国民に、過去の政府の過ちを伝える事ができた。
    ・当時の役人に復讐することもできた
    ・捕まらず逃亡もできた(山本は亡くなったが)
    ・日系移民達の裁判に今後有利に働く?
    ・精神面で自由になった

    内容の衝撃は上巻に纏められてた気がするので、下巻での感想は意外にないなぁ。

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    2021年06月20日
  • 信長の原理 上

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    ネタバレ

    歴史に興味があるわけではないけど垣根涼介作品なので読んだ。
    信長ならではの人を評価する基準がだんだんと浸透していくところ、お互いの腹を探り合っているところが読んでいて面白かった。
    まぁ、弟を殺めたり、平等院鳳凰堂焼き討ちにしたりする行動は、心情描写をいくら加えても、わからないけど。

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    2021年05月30日
  • 信長の原理 下

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    昇進により無能化したかつてのヒーローをリストラしていく信長...。その事実に不安を覚える光秀...。本能寺の変は起こるべくして起きた! 垣根流解釈の構造的理解を世に問う時代小説...。
    『光秀の定理』も読んでみたいなぁ。

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    2021年05月21日
  • 信長の原理 上

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    これは組織論、状況適合理論、動機付け理論などが詰まった時代小説というよりビジネス書という感じ。
    信長の飽くなき探究心は、帰蝶に言わせれば「地獄者」...。ではいざ下巻へ。

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    2021年05月19日
  • 月は怒らない

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    『月は怒らない』垣根涼介著作品
    文庫ではなく、単行本。電子ではなく紙の本で(笑)
    表紙が個性的。文庫版と違う。なぜ?! 確かにこれだと、暗すぎる。本の顔は人目を引くために作られたほうが良い。
    内容はというと、あまりパッとしない。だらだらと時間つぶし的な感じで書かれている。だから、読むほうも暇つぶしぐらいに構えて読む。だけれども、偶然作られた、人と人を結ぶ糸のようなものが感じられ、悪い気はしない。一歩間違えればすぐに切れてしまうような糸であっても、その糸は細くなったり太くなったりする。
    例えば、蜘蛛のように口から糸を吐き出さないと、人とかかわることが出来ないのだろうか。でもそうすると、絶えず糸を

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    2021年05月18日
  • 迷子の王様-君たちに明日はない5-

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    真介さんも無職になってしまうのですが、、、。
    リストラ請負会社のコンサルタントというなかなかストレスの感じる仕事をする真介さんも、心優しい一面を感じるシリーズ最終巻だったなと思いました。読み終わりが爽やかで、このシリーズのいい終わり方だったように思います。

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    2021年05月03日
  • 午前三時のルースター

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    登場人物がみんな魅力的 サイゴンは行ったことないけれどその喧騒や混沌とした雰囲気や色彩やにおいまでしてきそうな 一言で言うと痺れました かっこいいなーいつか行きたいところがまた増えた

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    2021年04月28日
  • 信長の原理 下

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    “光秀の定理”ではモンティ・ホール問題をテーマにし、本作では働き蟻の法則を用いて、織田信長と明智光秀をこれまでにない視点で描いた小説連作と言える。

    信長を生涯に渡って悩ませた「人を効率的に遣う手法」、そこにあるどうしようもない規則性。何より面白いのは、信長は神も仏も信じないのに、そういうのを抜きにしてこの世界は何らかの法則に支配されている、という気付きだ。そこに現代では様々な名前が付けられているが、なるほど戦国の時代にしてみれば不思議極まりない事象だろう。

    歴史に連続性を感じられる良書。

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    2021年04月20日
  • 信長の原理 上

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    織田信長の憂鬱、と最近読み直しているラノベタイトルに倣って言い換えても良いのではないかと思う。

    己の才覚に振り回され、周りの理解を得られずも、突き進んでは実績を上げていく信長の苛烈な為人と、それでも原理を見つける冷静な観察眼の対比が面白い。

    ここで出てくる原理は、現代ではパレートの法則、あるいは働き蟻の法則(2:6:2の法則)と呼ばれるものだ。効率的に人を支配するのにどうすればいいか、それを考え続けた信長の発見が戦国の世を動かしていく。

    木下藤吉郎、明智光秀という諸将も現れ、物語は下巻へ。

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    2021年04月20日
  • 借金取りの王子-君たちに明日はない2-

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    リストラ業務請負会社で働く者を主人公にしたシリーズものの二作目。村上と陽子の関係性や仕事でのお互いのキャリアなどの進捗が見えて良かった。普段関わることのないどんな仕事であっても、そこで働く人にはそれぞれの生活がありドラマがあるということを改めて感じた。

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    2021年04月03日
  • ヒート アイランド

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    ネタバレ

    渋谷版ファイトクラブ風孔明の罠じゃ

    中盤から頭脳班のはずのカオルが目立たなくなり戦闘班のアキの1人舞台。

    続きが気になる。

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    2021年03月28日
  • 信長の原理 下

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    信長が行き着いた天の理に、時代を超えた世の宿命を感じます。最期に、自らが滅ぶことが必定だと悟る。盛者必衰の理。
    やっぱり信長はあまり好きになれないなーと思っていたけど、最期の潔さと、死に様までこだわる執着心はさすが。胸を打たれました。

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    2021年03月13日
  • 信長の原理 上

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    信長の視点、思考って、「蟻」なんだ。
    史実かどうかよりも、着眼点が面白いと感じた。
    信長の嗜好がそのまま視点や思考につながっていて、納得できた。

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    2021年03月02日