垣根涼介のレビュー一覧

  • ギャングスター・レッスン ヒート アイランドII

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    2作目もとても面白かった。
    1作目ではギャング団のリーダーだったアキが、ギャング団を解散し裏金強奪グループの一員として一人前になるために修業するという話。
    リーダーだったアキが下っ端として鍛えられていくという、アキ自身の立ち位置が前作とは正反対になっているというのも興味をそそられる設定だと思った。銃の撃ち方や車の運転の仕方、ヤマの予行練習などを経て実戦に突入するのだが、はたしてうまくいくのか。
    なお、今作で登場する憎めないキャラの柏木は『人生教習所』で再登場する。柏木のその後の人生がどうなったか気になる人は『人生教習所』もぜひ。

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    2024年07月11日
  • ボーダー ヒート アイランドIV

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    シリーズ全体を通してだけど、柿沢の仕事に対する考え方や姿勢が好きだし勉強になる。
    今作では柿沢達がやっている仕事で一番大事なことは何かという話をしていたが、それは決して柿沢達の仕事だけでなく、一般の仕事においても最も大事なことのひとつであると自分は思っている。

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    2024年07月09日
  • 涅槃 上

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     宇喜多直家が家を再興し、中国地方で毛利家に次ぐ武門に成り上がっていく物語。
     上巻と下巻に分かれていて、両方とも450ページを超える大作。宇喜多家の名前は関ヶ原で少し見るぐらいで、ほとんど知らなかったため、すごく興味深く、また面白く読めました。
     直家の生い立ちが到底武士とは言えないくらしだったことに驚きました。どこまで史実でどこまで創作がわからないですが、垣根先生の武将好きと、徹底した取材が成せる大作で、下巻も楽しみになりました。

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    2024年06月27日
  • 涅槃 下

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     宇喜多直家が家を再興し、中国地方で毛利家に次ぐ武門に成り上がっていく物語。
     宇喜多家の名前は関ヶ原で少し見るぐらいで、ほとんど知らなかったため、すごく興味深く、また面白く読めました。直家の生い立ちや町造りの考え方、黒田家や毛利家との関わりなど、どこまで史実でどこまで創作がわからないですが、その場面をありありと思い浮かべながら読めました。
     垣根先生の武将好きと、徹底した取材が成せる大作だと感じました。

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    2024年06月27日
  • ゆりかごで眠れ(上) 新装版

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    コロンビアの日系マフィアが孤児だった少女とともに来日。真の来日の目的は…
    悪役側も魅力的。警察側はクセありすぎ。下巻に期待!

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    2024年06月27日
  • 光秀の定理

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    初垣根。明智十兵衛光秀と聞いて、一番に思い浮かぶことそれは「本能寺の変」だ。というかこれしかない…。作品を通し"明智光秀"に想いを馳せる——この瞬間がたまらなく好きだ。これは実在した人物だからこそだと思う。敗者の歴史を知ることこそ、本当の歴史を知ることだ。

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    2024年06月22日
  • 君たちに明日はない(新潮文庫)

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    リストラ請け負い会社に勤める村上。クビにするのもされるのも嫌だけど、物語として読むのには新鮮で興味深かった。

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    2024年06月17日
  • 光秀の定理

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    愚息が相島一之さんにしか思えなくて...
    あ、十兵衛は長谷川博己さんだったんだけど、『金柑』のくだりから、『なんか違う』ってなってきた

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    2024年06月07日
  • ボーダー ヒート アイランドIV

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    ヒートアイランドのカオルが久しぶりに登場するシリーズ第四弾。午前三時のルースターの世界とも交錯するので、本書を読む前には午前三時のルースターをご一読あれ。

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    2024年05月30日
  • 人生教習所(下)

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    前半の予想から大外れはしないものの
    研修の中身(島の歴史や島民の暮らし)が
    割合に重くて、ただの娯楽小説では
    なかったのかぁと少し驚いた。

    巻末の謝辞によれば小笠原の歴史や自然、
    日本への返還前後の話は実際の話を聞きながら
    書かれたものとあり、今まで知らなかった
    多くの歴史に触れた。
    日本への返還と言えば沖縄のことしか
    考えが及ばなかったが、小笠原に
    激変の時代があったこと、その歴史的背景
    を受けての観光産業の在り様、
    読み始めの印象とは大きく変わって
    考えさせられることが多かった。

    セミナー後の登場人物の変化も楽しい。
    主人公が語る、今の日本ではどういう生き方だって
    自由だ。でもそれと引

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    2024年05月10日
  • 室町無頼(下)(新潮文庫)

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    応仁の乱の直前という時代は、意外と描かれていないと思う。骨皮道賢という名前は、応仁の乱を描いた作品の中で「悪役」として登場することはあったけど、「志」を持った人物として描かれた作品は、初めてだった。来年の映画の封切りが楽しみだ。

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    2024年05月01日
  • 君たちに明日はない(新潮文庫)

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    主人公の仕事は実質「首切り屋」。働いてる人を調査し、話し合うことで自主退職に追い込む。正直大抵の小説では敵キャラだろう。だが、この作品ではそのキャラが主人公となって、いろいろな人たちとドラマを紡ぎながら生活していく。話し合い相手と恋に落ち、同級生と出会いそれでもなお仕事をこなしていく。印象的だった事は、主人公はこの仕事に誇りこそ持っているけれど、人の首を切ると言う仕事を楽しんでいるわけではないと言うことだ。誠心誠意面接担当者と向き合い、話を深めていくからこそ、読者は心を動かされるのだろう。

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    2024年04月30日
  • 涅槃 下

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    いざ下巻。涅槃のポーズで読書しながら、この小説と涅槃の意味を考える。

    権謀術数渦巻く戦国の世において、敵味方も日々入れ替わり、時に親族さえも殺める。権力欲と肉欲を持ちながらも、しかし、配下の生活や義理人情を重んじる。こうした生々しい俗世から、どこか浮世離れしていく思考は、死と隣り合わせの日常における「命の軽さ」ゆえか。死ぬ事が当たり前の時代、今よりもっと、人生とは自らを思想的にも世俗的にも「成り上がり」を目指すゲームみたいなものだったのではあるまいか。

    こうした戦国時代を生きた宇喜田直家の生涯を著者垣根流に書き上げたのが本作。エンタメ要素は強いが、だからこそ、一層面白い。

    世俗を達観した

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    2024年03月24日
  • 涅槃 上

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    雑誌のインタビューで著者自身が次のように語る。「斎藤道三・松永久秀と並んで悪名高き備前の戦国大名・宇喜多直家の生涯。悪人である宇喜多直家は、言われているほど非道でもなく、むしろとても現代的でモダンだ。いわゆる武将の枠をはみ出す異色の経歴。いち早く戦国の世において武士道的な非合理性より経済合理性を追求するその姿勢。かつて司馬遼太郎の『竜馬がゆく』が無名だった坂本龍馬の位置づけを変えたように、本作は日本史上の宇喜多直家の位置づけを転換させる大胆な解釈を施す」

    歴史好きだけではなく、恋愛小説としての読みどころもある第一級のエンタメだと。『信長の原理』や『光秀の定理』で有名な垣根涼介氏。私はこの二作

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    2024年03月20日
  • 信長の原理 上

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    織田家の尾張統一から姉川の戦いまでの話。

    歴史小説の中ではかなり読みやすい。

    信長の心情を細かく描いており、本当にこんな風に思っていたのかもと感じることができる。

    歴史の流れも理解できるので良い。

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    2024年03月17日
  • 室町無頼(下)(新潮文庫)

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    (下)はもっと駆け抜けた!こんなに疾走感のある小説を読んだのは久しぶり…!

    本題に入る前に訂正しておきたいのが、(上)のレビューで才蔵の修行について「ユニークだ」と書いたこと。(上)では彼の成長をワクワクしながら追っていたけど、冷静に考えれば半端なく命懸けである。
    深手の傷を負えばまだ良い方で、身体が不自由になったり下手すれば落命することだって充分ありうる。自分ならまず生きて帰ってはこれないだろう。自分に置き換えるのもおかしな話だが…汗
    そんな修羅のような特訓メニューを生き延びた彼の戦場での無双っぷりが、物語の疾走感を助長させていた!(それでいてあどけなさのギャップがまた凄まじい笑)

    「だ

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    2024年03月17日
  • ゆりかごで眠れ(上) 新装版

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    昔、読んだような記憶があるんだけど、新装版のこれを手に取ってしもうた。
    読み進むと、実に気持ち良く頭に入ってくる。最近の歴史物はイマイチおもろなかったが、昔の作品の方が読み応えがあるように思うのはワシだけかいな。

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    2024年03月14日
  • ゆりかごで眠れ(下) 新装版

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    昔、読んだような記憶があるんだけど、新装版のこれを手に取ってしもうた。
    読み進むと、実に気持ち良く頭に入ってくる。最近の歴史物はイマイチおもろなかったが、昔の作品の方が読み応えがあるように思うのはワシだけかいな。

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    2024年03月14日
  • 午前三時のルースター

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    ネタバレ

    面白かったー!
    登場人物が魅力的に描かれてるのがまず良かった。主人公の長瀬は器用で何でもそつ無くこなす感じ。でもそんな自分について理解もしてるからたまにちょっと嫌になるという人間らしさもある。
    もう1人の主人公とも言える少年、慎一郎も16歳とは思えない冷静さで子供ならではのうるささ、青さみたいなのがほとんど感じられず(彼の生まれ育った境遇によるもの)もしかしたら不自然というかこんな子供いないのかもしれんけど…読んでるぶんには無茶なことしたりせんからイラつかされんで良かった。
    ベトナム現地の運転手のビエンや娼婦のメイ、長瀬の友人(と素直に言えるのか分からんくらいには仲良しこよしって感じの関係性で

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    2024年03月12日
  • 信長の原理 下

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    何度も挫折しそうになりながらもようやく読破。なんで挫折しそうになったかというとシンプルに自分の知識量の無さ故…当時の方々は様々な名前を持っていて漢字も読みづらいし誰が誰だかよく分かんなくてついていけなくなる瞬間が何度かあった。
    途中から物語の大枠だけ捉えられるように、あまり気にしないことにした(笑)
    でも織田信長だけでなく、それぞれの登場人物の心の移り変わりなども事細かに描いていて、読んでいる時は感情的に心が揺れ動き、あとがきを読んでいろいろと納得。
    好きだなと思った人は松永久秀。彼と織田との関係が好きだった。もちろん主人公は織田信長なので、自然と信長に肩入れをしていた私…ラストはグッときて静

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    2024年03月10日