垣根涼介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
垣根涼介さん3作目。本作はビジネス小説です。主人公は村上真介33歳、「リストラ請負会社」で辞職勧告を促す有能面接官‥、恐ろしい設定です。
そもそも、人減らしの首切り専門会社なんて、あり得ませんよね。社員の個人情報を社外へ提供しているし、会社の経営難による人員削減や優遇条件での退職勧奨が適法でも、下手をすれば不当解雇にもなりかねません。
現実社会でも、不景気やコロナ禍の相次ぐ企業倒産など、余りにも身近で切迫感があり、リアルな描写になっています。
真介は、人の運命を預かる仕事ゆえ、手を抜かず用意周到な面接により、リストラ候補者を希望退職に追い込んでゆきます。当然、恨みを買うことも多々あ -
Posted by ブクログ
明智光秀と友垣である愚息、新九郎、そして土屋十兵衛がメインキャラ。
信長の命を受けて武田の金と毛利の銀の算出量を調査しにいく。愚息の倭寇だった経歴とかモンティホール問題を使った賭け事とか、それから信玄が海を目指したのは塩じゃなくて港と交易だという見方とか、土屋が武田の直臣として出てきたほぼその瞬間から大久保長安っぽい匂わせかたとか、ちょっと知っている人間の「おれ知ってます」って思いたい欲を満たす仕掛けがいろいろ。
甲斐の湯之奥金山は土屋十兵衛との取引で情報を得て、その後スリリングな展開になるのは石見銀山。うまく忍び込んでなんとか脱出もできて結局はめでたし。小説の舞台になった土地のことはもちろん