あらすじ
ライバル組織への復讐を果たし、日本人の想像を絶する方法で、警視庁からのパパリト奪還を急ぐリキ。そのさなか、迷子になった娘カーサーを保護した元刑事・若槻妙子と彼は出会った……。憎しみと悲しみ、そして諦めという人生の檻を破り、安らぎと光を追い求めた男と女。血と喧噪の旅路の果て、彼らに訪れた結末とは――。〈解説〉佐藤 究
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Posted by ブクログ
久しぶりに垣根涼介の作品を読んだ。予想どおり、ワイルドソウルと似てるといえば似てる。でも、ちょっとハードボイルドな設定に振り過ぎのような。個人的にはルースターとヒートアイランドの方がキャラの性格が若干柔らかい感じで、感情移入できて好きかな。8年前に知り合ったコロンビア人の女の子はスーパーフレンドリーだったけど、こんな社会の上流階級育ちだったのかなあ。
Posted by ブクログ
最初はいまいち入り込めなく最後も呆気なかったが、トータルでみると面白く読めた小説だった。
やっぱり垣根涼介の犯罪小説はとても面白い。
仁義をひとつのテーマとしたのか。パトとパパリトのお互い嫌い合っている中でも相手を助けてやるっていう関係性が良かった。
Posted by ブクログ
昔、読んだような記憶があるんだけど、新装版のこれを手に取ってしもうた。
読み進むと、実に気持ち良く頭に入ってくる。最近の歴史物はイマイチおもろなかったが、昔の作品の方が読み応えがあるように思うのはワシだけかいな。
Posted by ブクログ
リーダーとして大事なのは裏切らない、切り捨てない。
そんな事が出来る人がいるだろうか?
裏切られない為に、裏切らない。
見切られないように、切り捨てない。
最終的に自分の利益を追求する人が一番多くて
次が組織の利益
そして、一番最後に他人の利益
つい最近、Yahoo!ニュースで見たのですが、日本人は自分が得をするよりも他人が得をする事が嫌なそうです。
悪く言えば礼儀正しくて意地が悪い民族らしいです・・・
本作品の主人公のリキコバヤシは理想的なリーダーです。
ネガティヴなモノに突き進んでいるため、自分を大切にしていないせいかも知れませんが、部下との約束を大事にしています。部下も大事にします。
そんな、人間に成れればと思います。
警察署に勾留され続けている部下パパリトのためマフィアの若きリーダー リキコバヤシは日本人なら想像しない方法で奪還の計画を進めていた。
警察を辞めた若槻妙子がストーリーにどう絡んでくるのか?
血と抗争の果てに訪れる結末は・・・