垣根涼介のレビュー一覧

  • 信長の原理 上
    当初の質にこだわる厳しさから、蟻を見て気づく原理の厳しさへの変容がストーリーに合わせて進み今までにない面白さ。
  • 君たちに明日はない(新潮文庫)
    仕事にモヤモヤ感があり再読。

    主人公であるリストラ請負人の視点と、その対象者側の人間ドラマ。

    あとがきにて筆者が“小説は、魅力的な人物像を描くことがもっとも重要だと、私は考えている”と語るように、登場人物がみんな距離が近く感じる。

    だから読んでて、リストラを通告する側、される側に感情移入してし...続きを読む
  • 君たちに明日はない
    仕事にモヤモヤ感があり再読。

    主人公であるリストラ請負人の視点と、その対象者側の人間ドラマ。

    あとがきにて筆者が“小説は、魅力的な人物像を描くことがもっとも重要だと、私は考えている”と語るように、登場人物がみんな距離が近く感じる。

    だから読んでて、リストラを通告する側、される側に感情移入してし...続きを読む
  • ヒート アイランド
    タイトルどおり、若者の、男の、ギャングの熱量を感じられる作品。特にクライマックスシーンは、読み始めたら止まらないこと間違いナシ。個人的にもここまでワクワクドキドキするラストは珍しい。そして続編を読まずにはいられない。
    しかしそれも、自身が渋谷やギャングに無縁の人間だからかも? 渋谷ってやっぱり怖い街...続きを読む
  • 信長の原理 下
    各武将の心中にスポットを当てることによってか、もの凄い臨場感。「働き蟻の法則」も見事に史実に当てはめているのにも感服。歴史小説=フィクションながらも、この本に書いてあることが歴史の真実と思ってしまうほどのもの。思わず「光秀の定理」の最終章を読み返すと同時に、垣根涼介の他の歴史小説も絶対読まねばと改め...続きを読む
  • 信長の原理 上
    垣根涼介の歴史本にはなぜかどんどん引き込まれてしまう。それは単なく歴史の叙述の域を完全に超えており、人の心に焦点を当て、その結果の行動が我々の持つ歴史上の人物へのイメージに合致するからだろう。下巻に勢いよく没入できること間違いナシ。
  • 午前三時のルースター
    垣根涼介さんは光秀の定理から興味を持ちそれから少しずつ読んでいってます。
    歴史小説や時代小説がほとんどですが、この本を手に取り冒頭を少し読むと凄く興味の湧く内容に驚き、買って帰り2日で読みました。
    時代小説以外を読むのはかなり久しぶりで、且つ本当に楽しめたのは初めてでした。
    自分にとっては思い入れの...続きを読む
  • 張り込み姫-君たちに明日はない3-
    君たちに明日はないシリーズ第三弾。
    今回は、英会話学校、旅行会社、自動車ディーラー、出版社の写真週刊誌部門の4本立て。
    相変わらず、迫真の退職勧告面接も面白い(不謹慎)んですが、今回は自動車ディーラーの話(みんなの力)が最高でした。
    一流の腕を持つが、一方で会社の意向に沿わないところもあり出世が遅れ...続きを読む
  • 借金取りの王子-君たちに明日はない2-
    リストラ面接代行会社に勤務する主人公と、以前その主人公に面接を受けた年上の女性を中心に、百貨店、保険会社、消費者金融、地方のホテルといった企業のリストラ面接の模様と、その面接された人たちの生き方の話の中編集。
    シリーズ2巻目ということで、設定も頭に入っているし、すらすら読めました。そして面白いです。...続きを読む
  • 信長の原理 下
    ~2021.04.03
    誰もを信じることができない人の不幸。

    これまでの信長とは違う内面からのいやらしさ、強さ、そして、脆さを感じる本。
  • ワイルド・ソウル(下)
    第二次世界大戦後のブラジルへの移民政策についての史実をベースに、移民一世・二世、テレビ局ディレクターなどの人生を絡み合わせた物語がドキュメントタッチで描かれれいる。聞くに耐えない苦しみから主人公たちがそれぞれ、どうやって解放されていくか描かれており、長編にもかかわらずいいペースで読み切ることが出来た...続きを読む
  • 光秀の定理
    自分にとってはとてもタイムリーで珍しく一気読みしました。歴史小説はなかなか手が出ないけれどほんと面白かったあ。
  • 信長の原理 上
    率直に面白かったと思う。
    歴史小説として、上巻では桶狭間の合戦描写も良く描かれていた一方、現代ビジネスにも通ずる組織論としてもなるほどと書かれており、興味深く読めた。
  • ワイルド・ソウル(下)
    知りたいと思っていた、南米移民の真実。
    希望に溢れ南米に行ったはずが日本政府に騙されてたんだ。歴史では習っていない真実。手の届きそうな近代の事実だからこそ考えさせられた。
    ストーリーは面白すぎる!
  • 信長の原理 下
    めちゃめちゃ面白かった。なぜ本能寺の変に至ったか、諸説の中で一番納得できる。遠い時代の戦国武将が、まるで同じ時代を生きている人のように感じられる。作者はサラリーマン経験者かな?アイデアと筆力に脱帽。
  • ワイルド・ソウル(上)

    ブラジルに半ば騙される形で移民して地獄を見た日本人が日本政府に四半世紀ほど経ってから復讐をするというストーリー。フィクションといえども戦前のブラジル移民の事情など事実を元にして書かれていたので勉強になった。そんなひどい移民政策が昔日本で行われてたとは。気になってネットで調べたらドミニカへの移民がま...続きを読む
  • 信長の原理 上
    2013年に「光秀の定理」という作品が出ていて、光秀をよりわかるためには信長もよりわかるべきとのことで書かれた作品のようです。私は先にこちらを読んでしまいました。後々、「光秀の定理」を読んだとしたらこれが吉と出るか凶と出るかは不明です。本作、とんでもな面白さです。史実にかなり忠実に描かれているものと...続きを読む
  • 信長の原理 下
    上下巻にわかれている本作ですが、全体の感想を上に書いてしまいました笑 こちらにもこれだけは書いておきます。これ凄い作品です
  • 室町無頼(下)(新潮文庫)
    室町時代の混沌とした描写を描ききった著作。

    あっという間に読んでしまった。

    上下巻共に躍動感がある描写が、私好みだった。

    作者の他の作品も読んでいきたい。
  • 室町無頼(上)(新潮文庫)
    あっという間に読んでしまった。

    応仁の乱直前の不安定な情勢。

    この史料が少ない時代を、生々と描く。

    下巻も期待したい。