垣根涼介のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ大泉洋主演とのことで気になっていた時代劇もの。
ガンダムジークアクスや忍たまと並んでたのでこっちも見てみようかと思ったものの、どうやら原作がある様子、しかも著者がなんか聞いたことある垣根涼介さん。
何を読んだのかと著者近影を見てみても、最近の作品には全然ピンとこない。名前を覚えてたのは午前三時のルースター、2000年の作品だった… 25年前、だと…
高校卒業したときじゃないか。若い。そしてもちろんその本の内容は全く覚えていない。
とはいえ、これも縁だし、映画より小説のほうが好きなので、映画は見るかもしれないがとりあえず原作を読んでみることにする。これに関してはネタバレとかは気にしない。
原作第一だからむしろ映画を見てしまうことの方がネタバレ判定なのだ。
そして読み終わった。上下別だけど、上巻の方に全部感想書いちゃうぜ。
ただ、感想というと「面白かった!」だけになってしまうのが我ながら浅くて情けない。が、娯楽小説ってそういうもんだし…
とはいえ、これまで読んできた歴史小説とはなんか違う感じがした。特に違うのは、ときに触れ現代の知識と比べて補足してくれるという読みやすさ。
例えば京都の地理だったり、その当時の文化は今の文化で言うとこれこれ、みたいな。最初は急に頭を現代に戻されてびっくりするが、慣れると注釈が本文に入っているような感じに読める。
そしてもう一つ違うのは、修行シーンが長い!上下巻あるのだが、上巻ではその修業が終わりすらしない。主人公の才蔵はもともと強くはあるのだが、まだ全然無敵ではなく、なんか偶然強かった純朴な若者で、下巻の中盤くらいでようやく強いシーンが描かれ始める。
それまでは主人公以外の二人のメインキャラについて描かれる方が長く、まあこの二人もかっこいい。本人が言っているように、「人としてどこか欠けている」のだが、社会のために命を賭けて動いている。そして大局を見ている。
また、舞台が京都ということで地理に疎いが関西人の自分には案外場所がわかる。まあ、出てくるのが鴨川や伏見稲荷とかなので、関西人でなくても分かるとは思うが。
なので、その頃の京都では餓死者が鴨川に浮かび、その腐肉をカラスがついばんでいた、みたいな描写があると、今飛んでいるカラスはそんなカラスたちの子孫なんだなぁとかエグい想像をしてしまったりする。地理関係ないけど。
フィクションなのかなと思ったけど、才蔵はともかくかっこいい大人たち二人は実在していたらしく、それを膨らませて書いたのがこの小説らしい。
しかし映画版、もしかして才蔵が大泉洋なのか?なんかイメージがだいぶ違うが、それはそれで結構気になる。見てみたくなった。 -
Posted by ブクログ
お恥ずかしながら初めての垣根作品。上巻の性描写の露骨さにドン引きしたが、下巻では、かなりのめり込んだ。お城の名前と城主、国の名前と位置、関東に住む私には毛利の安芸くらいしかわからず、巻頭の地図を見まくり、人物名もググりまくりだった。それはそれで面白く、心に残る作品だった。
そして、涅槃という単語。わたしも両親を亡くして以降、人が死ぬことについて頻繁に考えるようになった。この作品の中では、亡くなる人たちの涅槃への旅立ちの場面が、とても美しい文章で表現されているなあと印象的だった。
どなたかのレビューに書いてあったが、「宇喜多直家をぜひ大河ドラマの主人公に‼︎」という署名があって、わたしも迷わず賛同してしまった(^^)
続けて、木下昌輝さんの「宇喜多の捨て嫁」を読んじゃおうと思う。 -
Posted by ブクログ
後半戦!
前半戦はケイたちが何か企んでいることが分かるのだが、何が行われるのか?どうなるのか?期待MAXのところで終わった。
後半戦は全速力で話が動いていく。
日本政府への復讐劇が始まった。
貴子は外務省襲撃事件の一部始終をレポートした。彼女がレポート出来たのには事情があったのだが、彼女は良心の呵責に苛まれる。
そんな中、さらなる事件が世間を震撼させる。
気持ちは常に犯人側にある私。
犯人側に想定外のことが起こる度にハラハラドキドキが止まらない。
貴子さんの性格もかっこいいのだが、ケイの人となりもどんどん好きになる(*^▽^*)
ただの陽気なスケベヤローだと思っていたのに、なかなか良いとこあるなぁと(*^▽^*)
マツダのセブンでの高速走行も読んでいるだけなのにすっごい臨場感!速度を感じてしまった!
このボリューム感も最高でした!
面白かった! -
Posted by ブクログ
新しく、どハマりする作家さんに出会えた。
最高の展開。人物描写。いずれもお見事。
そして、何より、何でも与えられる、安全、丁寧、優しい、今の風潮とは一線を画し、自ら考えることの大切さをこれでもかと、伝えてくれる。
与えられたもの、既存のルールに盲目に従うのではなく、ゼロベースで、自分の足で立つことの大切さを描く。浪漫。ネガティブケイパビリティについても言及する。
努力、友情、勝利、夢は叶うという、幻想に毒されない、リアルを生きることが描かれる。
そして、成長のメカニズム、心の動きも具に描写されている。
珠玉のものがたり。
聞くだけでなく、たまには自分で考えろ
おのれでこの世の仕組みを考えぬ者は、死ぬまで他人の遣い走りで終わる
分からぬことはわからぬこととして、当座は受け入れておく。留保する勇気だ
謙虚であれ。未熟な自分を受け入れ、人に盲従することなく、信じよ。間合いを測りつつも、相手を敬え