高野秀行のレビュー一覧

  • 辺境メシ ヤバそうだから食べてみた

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    高野秀行氏の旅を「ゲテモノ」という切り口で纏めた副読本的作品。
    ときどき、マスターキートン読んでるような、そんな感覚があった。

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    2023年11月02日
  • 【カラー版】アヘン王国潜入記

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    高野さんの本は、自分の知らない土地に実際に行ったような感覚になれるところが魅力だと思う。それもただの取材というような表面的な滞在ではなく、高野さん自身が興味ある事をとことんやり尽くしているからこそ、ライブ感があるのだと思う。

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    2023年10月30日
  • 未来国家ブータン

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    ブータンという国が現世に存在していることの奇跡を感じました。国王やエリートが純心で、国のことを常に最優先で考えていること、国民に仏教の教えが根付いており、殺生を嫌う(小さな虫であっても)ゆえに、生物の多様性が守られていること、割と伝統文化が重んじられ、実質は多民族国家であるということなどが印象的でした。

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    2023年10月29日
  • 【カラー版】ミャンマーの柳生一族

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    船戸与一さんの取材旅行についていく中で、当時のミャンマーの政治状況を日本の江戸時代に例えて面白く説明してくれる正にエンタメノンフィクションになっている。
    ミャンマーが識字率の高い読書大国とは驚いた。
    この旅で関わった政府の人たちが属する派閥も高野さんの帰国後少ししてボスが失脚し大勢が逮捕されており、高野さんの旅はその瞬間のチャンスをつかんで行うことができているのだなと思う。

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    2023年09月24日
  • 幻獣ムベンベを追え

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    コンゴ・ジャーニーからの流れで読む。こちらはより真剣にムベンベを探しているが、最後には一種の悟りの境地に達するあたりは探検家として通る道なのかも。

    紀行作家としての格はなかなかオハンロンにかなわないが、破格の探検行の中にも大学のクラブらしいノリも感じられ、身近に引き寄せて楽しく読めた。コンゴ・ジャーニーの前日譚として共通の登場人物(ドクターやドゥーブラ)も出てきて興味深い。

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    2023年09月18日
  • 怪しいシンドバッド

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    高野さん7冊目。
    高野さんの若い頃のいくつかの探検を1冊の本にしたもの。
    『ワセダ』の時期とも被るので、日本でこんなことをしていた時、海外でそんなことをしていたのかぁなんて楽しみ方もできる。

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    2023年09月18日
  • 異国トーキョー漂流記

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    高野さん6冊目。
    高野さんの本は海外に行ってアレコレ面白いことをする者がほとんどだけど、今回は海外から日本に来た外国人と高野さんが関わった中でのお話。
    やはり”ヘン”な人は“ヘン”な人と縁があるのだなぁと、高野さん流の外国人との交流を笑いながら楽しく読ませていただいた。
    この中に、高野さんが大学を無事7年生で卒業できるキッカケとなったエマニュエル・ドンガラさんも出てくる。高野さんが訳した(卒論にもなった)この方の著作も読みたいなとカチカチ調べていたら、メルカリでドンガラさんの名前で検索すると「ジョニー・マッド・ドッグ」という映画のDVDが出てくる。これは大学の平和についての授業で、先生が映画好

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    2023年09月17日
  • 三大陸周遊記

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    高野秀行氏がナビゲーションを務める『三大陸周遊記』にやって参りました!彼が手掛けたまえがきはやっぱり面白かった!何ならもっとはっちゃけても良かったくらい。
    面白いだけでなく、彼特有のユーモラスな語り口調のおかげで十分良い予習になるし、面白い視点のまま本書に臨める。

    著者のイブン・バットゥータは、モロッコ出身の大旅行家。
    22歳の頃聖地メッカ巡礼を目的に故郷を離れたが、やがて世界旅行へと乗り出す。その範囲は北アフリカからユーラシア大陸を横断して中国と、ザッと世界半周は制覇している。
    本書は1977年刊の同タイトルに高野氏のナビゲーションを加え、復刊したもの。高野氏曰く原書の4分の1に抄訳されて

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    2023年09月15日
  • イラク水滸伝

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    世界最古の文明ことメソポタミア文明発祥の地、
    ティグリス川とユーフラテス川流域の湿地帯“アフワール”を旅した冒険ノンフィクション。

    おそらく多くの日本人にとって危険なイメージを持たれている国イラクに、コロナ禍を挟んで3回も渡航しているバイタリティが凄いし、現地の人と“友達になる”コミュ力にはただただ脱帽。
    現地の食文化、宗教観、ライフスタイル、価値観に時に驚かされ、時に考えさせられた。
    湿地帯の葦でできた館“ムディーフ”はシンプルな構造でいて豪華絢爛、水牛の乳製品“ゲーマル”も一度で良いから食べてみたくなるくらい美味しそうだ。著者らの冒険を通じて古代文明、シュメール人に思いを馳せるロマンがあ

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    2024年09月04日
  • 【カラー版】巨流アマゾンを遡れ

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    高野さんのノンフィクションを読み始めて3冊目。
    高野さん的にはどちらかといえば普通の旅行かもしれないが、普通の人が普通に行える旅行ではない。笑
    これが元の本ではガイドブックとして出版されていたのが驚いた。元の本ではガイド的なものもつけていたというが、大部分が本書の内容では読み物としては抜群に面白いがガイドブックとしては役に立たないでしょう笑。

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    2023年09月09日
  • イスラム飲酒紀行

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    私は酒飲みである。休肝日はまだない。
    お酒好きの高野さんが、イスラム圏でお酒を探し出して飲むお話。
    相変わらずの面白さ!!イスラム圏で、お酒とか大丈夫なん?とおもったが、結構大丈夫そうだった。どこでもお酒飲みたい人がいるんだなーと思った。(こそこそ探して飲んでいたが)
    イスタンブールのラク飲んでみたい!
    イスラム圏への理解も深まる?ので、おすすめです。

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    2023年09月01日
  • 西南シルクロードは密林に消える

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    ネタバレ

    この人の書く文章は笑いが入ってて引き込まれる。よく文章の書き方の本とか、この人は文才があるね、とかいうけどこれは違うのかもしれない。体験が面白ければ文章は必然的に面白くなる。日本人がわざわざ中国通ってインドまで二ヶ月も歩きっぱなしなんて、聞いたことがない。最高の作家。

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    2023年07月21日
  • ワセダ三畳青春記

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    先日、早稲田界隈を散策した。高田馬場から早大キャンバスへ。どういうわけか神楽坂まで行ってしまった。野々村荘はどこにあったのだろう。家賃1万2千円の3畳間。時は90年代。バブルがはじけ不況が始まる。失われた30年に入るとき。…未亡人の気のいいおばちゃん。勝手に他人の部屋の電話に出る司法浪人ケンゾウさん。腐ったものを調理して異臭を放つ”守銭奴”。風呂には行かずにプールで済ませる著者。自由人でその日を楽しむ。面白おかしく描かれた青春期。将来への不安もきっとあっただろう。去っていった人のその後の人生も気になる。

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    2023年07月17日
  • ワセダ三畳青春記

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    ネタバレ

    めちゃくちゃに面白い。少し昔の話ではあるが、早稲田生の日々の日常が見れる。それにしてもこれぞ大学生って感じで、堕落した生活は読んでいると逆に元気が出てきた。
    やりたいことをやるという精神、行動力は全然自分なんかよりすごくて素直にかっこいいなとも思った。

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    2023年07月08日
  • アジア新聞屋台村

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    小説ってことだけど、なんだか妙にノンフィクションっぽいよな。。多分にリアルというか。
    しかしアジアって妙に入り混じってるよねぇ。ここにモンゴルとかインドか入れたら更に発散しそうで。そういうゴチャゴチャ感を適当に感じ取るのが吉。
    しかしこの本が出てから20年。長いか短いか分からんけど、ミャンマーにしても台湾にしても、どんどん変わっていってて、まぁアジアもまだまだ変化しそうよね。

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    2023年05月21日
  • 【カラー版】アヘン王国潜入記

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    アヘン生産国ワ州に潜入し、ケシの栽培から収穫までを追いかけるノンフィクション。
    過程で自身もアヘンにハマり、アヘン中毒になる展開までを赤裸々に告白。
    リアルすぎる生活や人間模様が、非常に面白く、紙数はまあまあ多いけどさっと読めてしまう。

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    2023年05月21日
  • 移民の宴 日本に移り住んだ外国人の不思議な食生活

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    日本にいる外国人の食事を通してわかったその人となりや文化が興味深い。登場する人たちはそれぞれ魅力的。そして何よりその人たちを描く高野さんの文章が面白く、楽しい時間を過ごせた。

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    2023年05月16日
  • 恋するソマリア

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    高野秀行のソマリアシリーズ第二作。
    前回に引き続き、ワイヤッブやハムディなどの主要人物は登場し、喧嘩あり、戦争ありの波乱万丈物語。
    終盤にかけて、ソマリ人の生き方というか、世界観が色濃く表現されるが、読んでるだけで好きになっていく。
    住みたいとも思わないけど。

    怒鳴るのはソマリの文化よ!!!が好き。

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    2023年05月04日
  • 西南シルクロードは密林に消える

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    作者は『持っている』としかいいようがない。驚くべき旅の一部始終が記されている。ただ、長すぎるのと、同じような話が続くため(本当にあったことなので仕方ないのだが)、読むのに時間がかかった。

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    2023年05月04日
  • 異国トーキョー漂流記

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    いつものような外国での冒険ではなく、東京で出会った外国人との交流、というかもっと積極的なやりとりな感じですが、異国に来た彼らの感じた日本や筆者との友情をリアルに感じさせる一冊。外国人てこんな感じ、外国人の見た日本ってこんな感じでしょ、という凝り固まった考えを吹き飛ばしてくれる本でした。

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    2023年04月27日