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内戦が続き無政府状態のソマリア。だがそこには、現代のテクノロジーと伝統的な氏族社会が融合した摩訶不思議な世界が広がっていた。ベテランジャーナリスト・ワイヤッブや22歳にして南部ソマリアの首都で支局長を務める剛腕美女ハムディらに導かれて、著者はソマリ世界に深く足を踏み入れていく――。世界で最も危険なエリアの真実見たり! “片想い”炸裂の過激ノンフィクション。
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Posted by ブクログ
著者の高野さんのソマリアに対する想いは、タイトルの通りまさに恋。好きだからもっと知りたい、忘れられたくない、ドライにされるけどそれ故にさらに燃え上がる。そんな様子は面白くありつつ、なんだか健気で応援したくなる。色んなことがてんこ盛りで感想がまとまらないが、高野さんの情熱溢れる本に、読者の私もソマリア...続きを読むに恋させられてしまった。もっと知りたくなる、不思議な魅力を持つソマリア。 よりディープなソマリアを知ることができる本書は、ソマリア一般家庭の話から今回は謎の南部の話まで幅広く、そのテンションはまさにジェットコースターのようだが、それがたまらなく、最後まで飽きずにあっという間に読めてしまう。 それにしても高野さんの文章はどんな話もおもしろく、人を引き込む力があると思う。恐怖の大王の話はこちらも手に汗握るほどの臨場感に溢れ、神々しい光がありありと目に浮かんだ。しばらくして、一体私は何を読まされているのだろうと我に返った。
2冊目でもまだまだ味のするソマリ世界! モガディシュの情勢が落ち着いたこともあり、本の大部分はソマリ人の生活や料理の話に割かれており、のほほんと読める。 ところが、高野さんが知事に連れられてソマリア南部に出発してからはあまりにも凄まじい。ただのMADMAXじゃねえか。 こんな訳の分からない出来事を擬...続きを読む似体験させてくれる高野秀行さんに感謝。めちゃくちゃ面白かった。
ソマリ世界に恋焦がれてしまった、高野さんのソマリア紀行本第二段。高野さんのソマリランドに対する飽くなき好奇心が突き抜け過ぎて、片思いを拗らせてしまったようになっちゃっている。前作のソマリランドに比べてより庶民の生活に触れており、かなり詳しいソマリア文化紹介本でもある。とても読みやすい。恐怖の大王のあ...続きを読むたり、かなり緊迫感があってドキドキしてしまった。
高野さんの作品を読んだのは本書が初めてだが、すっかりファンになってしまった。すぐに本屋に走り高野さんの本を買い漁った。 ソマリアと言えば、我々からすれば「海賊」ぐらいのイメージしかないが、内に入ってみなければ分からない目から鱗の話ばかりで恐れ入った。 現地人との掛け合いが存分に書かれているのだが、...続きを読むそれが面白くて、つい笑ってしまうシーンもあった。 特に衝撃的だったのは、筆者が滞在終盤に、実際に襲撃にあったことである。その臨場感が伝わってくるリアルな描写に興奮した。
高野さんの本、初めて読ませていただきました。 恋するソマリアというよりは、ソマリアに恋する高野さんって感じですが笑 正直私はソマリアという国に内戦の負のイメージしか持っていなかったのですが、密着による細かいソマリア文化の描写、国民性を知りとても興味深い国だなあと思いました。
ソマリアへの恋から生まれる体を張った取材力は圧巻。とにかく面白いのに、ソマリアに対する不幸な先入観が払拭される(もちろんそれもソマリアの事実ではあるが。)。人はこんなにも逞しくて強いのだと清々しい勇気をもらえる。
異国を知る上で大事なのは言語、音楽、料理。 胸に刻みます。 客人を最大限にもてなすソマリア人。 客人で無くなる時に最大の喜びを感じるのでした。 高野さんのソマリアへの熱い恋が伝わってきた。 頑張れ、ハムディ!!!
最高に面白い本だった 世界的に破滅国家として認識されているソマリア。その北部にある自力で政府樹立を果たすも未だ国際社会に認められないソマリランド。筆者がその生活に深く立ち入り、得られた貴重な経験がまとめられている。 ニュースは悪いことしか取り上げない。そのため、我々はアフリカ、その中でもソマリア...続きを読むなどはついついこの世の地獄であるかのような想像をしてしまう。しかし、日本のように衛生的で快適ではないものの、そこには幸せな生活があり、小粋なジョークを飛ばす人々がいる。そんな当たり前なことを深く再認識させてくれる。 また、欧米諸国の力によらず、自力で政府樹立の大きな1つの要因となった氏族文化も非常に興味深い。一見、日本の戦国時代のようであるが、うまく現代社会に適応させている。(ただ、国際社会にそれを認知させられてはいないが…) 現代の日本とは大きく異なった社会制度を、筆者が自ら社会に飛び込むことで解き明かしていく様はまるで冒険小説のようだった。 「その国の人々のことを知るために必要なのは、言葉、料理、音楽である」 これから、旅をする時はこの言葉を胸に刻んでいきたい。
台風13号が接近し、通過しようとする日に読み終えた。既刊『謎の独立国家ソマリランド』は、本書で何回目かのソマリ旅の間も完成してはいなかったのだ。と言うことは、もしもモガディショからアル・シャバーブが潜む最前線で命を落としていたら……本書と合わせて無事出版、文庫化されて良かった! ソマリアへの恋心全開...続きを読むで執筆されて、ちょっと引いてしまう面も否めないが、著者の辺境での活動には脱帽だ。
出てくる人みんな愛おしくなる 全然遠い国、地域の話なのになんだか似てるなぁとか楽しそうと思える ソマリの家庭料理を教わってる時が一番好きだった
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恋するソマリア
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高野秀行
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