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トルコ東部のワン湖に棲むといわれる謎の巨大生物ジャナワール。果たしてそれは本物かフェイクか。現場に飛んだ著者はクソ真面目な取材でその真実に切り込んでいく。イスラム復興主義やクルド問題をかきわけた末、目の前に謎の驚くべき物体が現れた! 興奮と笑いが渦巻く100%ガチンコ・ノンフィクション。
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Posted by ブクログ
最後の最後に奇跡?が起こります。笑 映像がヤラセと判明した時点で普通の人であれば萎えると思いますが、ここが作者の違う所で萌え燃えてます。しかも萌え燃え作者と愉快なチームはしっかりと結果を残すことができたようです。
トルコ東部のワン湖で目撃されているUMA、”ジャナワール”の真偽を確認するため、現地に飛び、目撃者に取材を試み、湖周囲の村々を全て周り目撃情報を探し求め、その過程でイスラムやクルド人問題などにも遭遇しつつ、最終的には「いないんじゃね?」という結果に落ち着きそうになったその時! というノンフィクション...続きを読む。とにかくそのスタンス、内容、文章全て真面目に取り組んでいるのに面白いというのが一番の謎。
”本の雑誌40年特集"から、かな。それは置いても、筆者の他作品はとても楽しませてもらったし、本作も読んでみたい度は高い。そしてUMA。一時期かなり興味あったな~、みたいな感傷に耽りながらも、そういえば最近はめっきり縁遠くなったもんだ、と思いつつ読み進めた次第。8割方読み進めるまでは殆どがス...続きを読むカで、すったもんだはあったけど、結局見つかりませんでした的な、バタバタ劇を楽しむ本かと思い始めたところで、核心に迫る事態が出来する。遭遇を抜きにしても十分楽しませてもらったし、笑わせてもらったけど、クライマックスで興奮もひとしお。怪獣っているんですね。ワクワクする。
著者の文庫は集英社か講談社に大別される。そして本書は講談社だ。いきなり巻頭カラーページが充実! 並々ならぬ力の入れ具合は、果たして妥当であったと巻末で納得した。著者のこだわりである未知の未知生物を探すトルコの旅は、いつものように現地の人達との交流の面白さと、民族問題に対する洞察に唸らされた。ワン湖一...続きを読む周の探査を終えようとしたその時、未確認物体(生物であるかも今のところ不明)を目撃するとは驚きだ。解説には、あの宮田珠己氏だったのも最高!
今度の高野くんはすごいぞ!ついにやった!でも周りの反応は何!ちょっとひどくない?高野くんも早いとこ続編お願い!それより調査に行って!
タイトルだけ見ると普通の未確認生物探検ものっぽいが、中身はとにかくてんこもり。謎の巨大生物ジャナワールを追ってトルコのワン湖に向かうが、その先にはUMA界の不思議な縁とか、しっちゃかめっちゃかなトルコ情勢とか、やたら怪しいアラブ人とか、不思議生物ジャナワールがどうでもよくなるような面白さ。 そして最...続きを読む後の数ページの静かな驚き。 笑いつつも、クルド人問題やイスラム原理主義が新聞や教科書の中じゃない現実とはこういうものかと考え込んだりもした。
オモシロかった! やってることはいつもの通り阿呆じゃないかと言う事(ごめんなさい)だけど、今回は見つかっただと!? ある種、見つかるわけないし、、とコチラも安心して読んでいたのにw 出来事に対しての評価というかツッコミが最高。 なんだこれは?というコトに対しての意見がほんとにオモシロい。
この手の珍獣ハンター系の話は、どうせ見つからない(だって、見つかってたらとっくに大ニュースになっててるはずだし)という前提がまずあるのだが、「あれ!?もしかして…」的な展開が発生して、後半はあっという間に読み終えてしまった。 文章がちょうど良く面白くて、久々にトルコ(ワン湖行ってみたい)へ行ってみた...続きを読むくなったし、他の本も読んでみようと思った。
この作品は他のUMA追っかけ記録と違って、現地の目撃情報や本人達の体験が含まれているので特におもしろかったです。正体は何だかわからないですが、現象だとしてもドキドキします。
UMA(未確認動物)探索を語るのは難しい。その歴史と分類を小辞典風に纏めたものならJバルロワの『幻の動物たち』等の秀作がある。フィクションなら作家の想像力次第では如何なる世界でも紡ぎ出せる。但、自らが関わった探査行を描く場合、発見できなかったという事実が先にあるのが普通である。万が一発見されていたら...続きを読む当然大ニュースになっている筈。発見のない探検を如何に描くか?『幻獣ムベンベを追え』は眩いばかりの青春群像だった。『怪魚ウモッカ~』ではカフカの城的不条理な手法を使った。本作では?何と筆者は未知と遭遇してしまう! 『さていよいよ出発だ。勝負だ。本年四十歳の私は、Tシャツにビニール袋をまきつけ、下は短パンに裸足、右にパドル代わりの板切れ、左にカメを抱えて、水辺に浮かべた幼児用ボートに乗り込んだ。』φ(.. ) ジャナワ―ルの潜み住むというワン湖へと漕ぎ出す筆者。これぞ男のロマンかな?(2013年04月01日) ”~記”のつく題名でざっと思い付くのは、古くは「方丈記」、海の向こうでは我が偏愛の「さすらいの記」(ヘルマン・ヘッセ)、近くは直木賞作家・葉室麟氏の「秋月記」及び「蜩ノ記」。このラインナップに並べるとひときわ異彩を放つ高野秀行氏の「怪獣記」。いやあ、実にシュールで良い。^^;2013年03月28日
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