高野秀行のレビュー一覧
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いやいや高野さん、何やってるんですか…。
辺境作家と言うからには、「過去異国で危ない体験いっぱいされてるだろうな~」とは思ってだけど、想像を軽く越えてた。
正直「こんなことまで書ちゃっていいの!?」って思いました。
よくある自己啓発本とは違う、高野節とでも言いましょうか。高野さんならではの考え方や体験談は読んでておもしろい。
思ってたより論理的だったのがちょっと意外だったし、時々「ほお~」と頷いてしまった。
内容については下記から想像して欲しい。
*1章「他人のやらないことは無意味でもやる」
*2章「長期スパンで物事を考えない」
*3章「合理的に奇跡を追う」
*4章「他人の非常識な言い分を -
Posted by ブクログ
以前働いていた職場で私のことを娘のように良くしてくれていた部長が突然、「これおもしろいよ」と言って貸してくれた一冊。入社した時は、まさか会社の部長と本の貸し借りをする未来があるなんて想像もしていなかった。実際に読むと本当に面白かったし、「あ〜、部長好きそうだなー」と思った。ボロボロになっていたカバーがどんなに読んでいたかを物語っていた。
その部長は本当に運悪く、コロナが流行り始める前に次の職場も決めず退職することに。私が定期面談で「仕事が楽しいと思えないんです」と悩みを打ち明けた時に「分かる、俺もなんだよね」と共感していた部長は私にとって貴重な味方で、第2の父のようだった。
しばらくは連絡が取 -
Posted by ブクログ
自分の国に文化を異にする人が暮らしている風景って、とっても豊かで。
そして、とっても楽しいことなんだなぁーと思ってしまった一冊(^^ゞ
一時期、アイリッシュパブによく行ってたことがあるんだけど、それは、客のほとんどが外国の人で。日本人があまりいないその空間に、なんとも言えない開放感があったからだった。
隣にいる人(外国人)とおしゃべりを始めて。お互いの感覚の違いを笑ったり、逆に意外に同じな感覚に驚いたり。
そういえば、中国人と京都に遊びに行った時も、やっぱりそんな感じだったし。
また、自分が海外に行った時は、文化や生活水準が全然違うのに、そこで出会う心象風景が不思議と日本そっくりなことに驚い -
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早稲田出身の知り合いは、割と真面目な方が多いので、まさかこんな人達がいるなんて思わなかった。いや、こういう人達が、学研のムーやら川口浩探検隊やらを支えているんだろうなと思った。
解説で宮部みゆきさんが、
「知恵と体力を振り絞り、自分たちの目で事実を
確かめようと、テレ湖までムベンベを追いかけて
いった探検部のメンバーに心から敬意を表しま
す」
と書いていらしたが、言語を理解する能力があって、行動力があって、周囲の理解と援助があって、それでも子どもの頃の憧れを忘れないメンバーがいたから、今こうして私が読書を楽しめるのだろうと思う。昔読んだ、『洞窟の女王』や『ソロモン王の宝窟』や『類 -
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腰痛探検家。笑笑
ホントに腰痛に彷徨い、ひたすら腰痛を治すために前進、、、また戻り、また前進、絶望感、虚脱、希望!期待!
裏切られる
そんな一部始終を見られます。笑笑
また、腰痛を乙女の恋に例え、盲信的に医者を信じて、絶対良くなる、絶対良くなるんだ!とひたすら1人の医者を信じたかと思えば、他の治療に浮気したい気持ちもあったり、かと言って他人に自分の医者を否定されると必死に抗弁するという、ダメ男にハマる女の図がぴったり当てはまるという乙女の恋パターンに陥る患者。
笑笑
これ、腰痛じゃなくても結構多いよね。笑笑
わたしはめまいが酷かったから、まさに一瞬めまいジャングルに身を投げかけたが -
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私はかつて、新大久保でほぼ中国人だけの企業に勤めたことがある。その時は随分、なんじゃこりゃ!?な経験があったのでこの本もどこかで、そうだろう。と思って読み始めた。読み始めたら私がその会社で遭遇したことはまだ可愛い方で、著者の働いていたエイジアンはその何倍もなんじゃこりゃ!?で、斜め上を行きまくっててカオスだった(笑)読みながら私も何度、椅子から転げ落ちそうになったことか(笑)
日本社会、ひいては日本企業で通じることはいっさい通じない、ルールも何もあったもんじゃない。なのに成り立つのだから、ひぇー!!!である(笑)
だけど、読み進めていくうちにそこで働いている多国籍なメンバーが自分勝手というよ -
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「高野秀行」の面白おかしいノンフィクション作品『ミャンマーの柳生一族』を読みました。
紀行は、昨年11月に読んだ「村上春樹」の『もし僕らのことばがウィスキーであったなら』以来ですね。
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旅行ガイドは軍情報部!?
爆笑必至の珍道中記。
探検部の先輩「船戸与一」と取材旅行に出かけたミャンマーは武家社会だった!
二人の南蛮人に疑いを抱いたミャンマー幕府は監視役にあの「柳生一族」を送り込んだ。
しかし意外にも彼らは人懐こくて、へなちょこ。
作家二人と怪しの一族が繰り広げる過激で牧歌的な戦いはどこへ…。
手に汗握り、笑い炸裂。
「椎名誠」氏が「快怪作」 -
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高野秀行さんの著書、これが4冊目となる。
相変わらず面白い。経験している出来事が図抜けて破天荒ということは言うまでもないが、やはり伝える力が素晴らしいのだろうといつも感心するばかりである。
冒頭にあった「私には”間違える力”がある」という言葉。高野さんの本を何冊も読んでいる人であればなるほどなと思う。確かに間違えている、驚くくらいに。
でも何でも突き抜けてしまうとそう感じないから不思議である。それでいて、間違いに途中気付くことがあっても「私には途中でやめるという機能が備わっていない」と言い放ち、更にやりすぎてしまうというからすごい。。
表題作である「世にも奇妙なマラソン大会」他、今回もたくさん