高野秀行のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
一応雪男と天然の薬草などの資源を探しに行くという縦線があったはずなのだが、すぐにそこから脱線してしまうのが著者の毎度のパターンでおもしろい。本作は特に後半その辺をたまに思い出すだけになりひたすらブータンのお国柄を面白がっているだけになるのでより微笑ましい。
最近まで存在した夜這いの習慣など性に寛容な風土のようで、キリスト教的な性愛感を導入した我が国よりも幸福度が高いのもうなづける。一夫一妻性の徹底とか純愛賛美ってどちらかというと人を不幸にするよね。
村の女たちに酒を飲まされまくる謎の行事が特に印象的だった。あまり酒に強くない自分にとってはおそろしすぎる。。。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレノンフィクション作家(高野氏)と日本中世史を専門にする歴史家(清水氏)が、課題図書をテーマに好き放題に対談、そのやり取りを本にするという、不思議な趣向の本。課題図書になっているのは、どれも普通に本屋の本棚を眺めていたら辿り着けないようなものばかり。どう考えたって、一冊で5,000円を超える翻訳ものとか、全8巻(しかも一冊あたり3,000円ぐらいする)の大旅行記なんぞ手に取ろうということにはならんだろう。
課題図書は流石に畑違いの科学や医療、国際政治とかにはいかないものの、文明論や歴史、民俗史、言語と人文系の主だったトピックが網羅されていて、文系のどこかにいた人なら楽しめる場所がいくつかあるハ -
Posted by ブクログ
クレイジージャーニーにも出ていた、アヘンなどちょっとヤバ目のノンフィクションの多い作家、高野秀行さんと歴史家の清水克行さんが、オススメの本を紹介し合いながら語り合うという内容の本。
紹介されている本は専門的であったり、かなりの長編であったりしてなかなか読む機会はなさそうだが、お二人の対談を読むことでなんとなく概要がつかめるのでありがたい。
はじめに出てくる「ゾミア」という本では文明から離れ、辺境に住んでいる人たちが、文明から取り残されているのではなく、文明から意図的に離れたといった説を話されているが、なんか納得できる。
現代でも多数派であるサラリーマンなどの管理される生き方を嫌い、いろいろな