高野秀行のレビュー一覧

  • 移民の宴 日本に移り住んだ外国人の不思議な食生活
    久しぶりの高野秀行氏。日本に住む外国人たちは日頃なにを食べているのか様々な国の食卓に、自ら入り込んでいく様はとても楽しく、どれも食べてみたいものばかりだ。ひなのに今回はなぜか入り込み切れなかった。その違和感はあとがきで決定的になってしまった。震災以降、色々ないいことも悪いことも目にして、『おもしろい...続きを読む
  • アジア新聞屋台村
    ひたすら無謀とも言える旅に出てしまう高野さんが5年に渡り関わったアジア新聞社でのエピソードを綴った本です。日本人の中だと異彩を放っている自由人である彼が、アジア人の坩堝である新聞社にいると急に常識人になってしまうのが面白く、恋愛に対してもフラグをボキボキ折まくる姿が可愛らしいです。やはり僕はこの人の...続きを読む
  • 世にも奇妙なマラソン大会
    かなり無茶でおもしろい。基礎体力があるからできるのでしょうな。

    ブルガリアの岩と薔薇>こんなに鮮やかに視点位置を変えられた文章は久しぶり。面白。

    アジアアフリカ奇譚集、二〇年後の夢、楽しくはかない。
  • 世界の辺境とハードボイルド室町時代(集英社インターナショナル)
    対談形式は苦手なのだけど、これは読みやすかった。へぇ〜という歴史トリビアや歴史の見方、学者の世界の舞台裏などが語られ、教養本として楽しく読める。歴史が苦手な人間でもさらっと入り込める。
  • 世界の辺境とハードボイルド室町時代(集英社インターナショナル)
     原始の人類の生活を垣間見るには、いまだ原始の森に住む部族の暮らしを参考にする。では、前近代の日本人の倫理や思考方法を垣間見るには? なんとびっくり現代アフリカのソマリランドとすごく共通点があるのだという。世界の辺境を渡り歩いているノンフィクションライターと日本中世史の専門家と対談し、縦横に共通点を...続きを読む
  • 世界の辺境とハードボイルド室町時代(集英社インターナショナル)
    わたしは歴史が苦手で日本史なんてまったく興味がなくて大河ドラマも見ないのに、これはめちゃめちゃおもしろかった! 一気読み。
    室町時代、戦国大名たちが戦っていた時代は、戦闘のたえない今の世界の辺境地帯に似ている、っていうテーマ。それ以外にもあれこれいろいろなことが語られていく対談ならではのおもしろさ。...続きを読む
  • 移民の宴 日本に移り住んだ外国人の不思議な食生活
    料理だけではなく、食事の準備から
    描かれているのがいい。
    その人のキャラクターが滲みでてくるから。

    大上段に振りかぶってはいないが、
    その国のかたちや、この国のかたちが
    浮かび上がってくる好著。

    それにつけても、文庫本あとがきで
    著書が憂える、ここ数年の日本社会の
    変化は真剣に考えるべき問題だと...続きを読む
  • またやぶけの夕焼け
    うちも公園の真ん前で、よく野球でガラスを割って、怒られてたからすごい自分のことのように読み進めた。高野さんやっぱり面白い。
  • 【カラー版】怪魚ウモッカ格闘記 インドへの道
    インドにまぼろしの怪魚 ウモッカを捜しに旅立ったはずだった。しかもこのウモッカは日本人1人が市場で見かけたというシロモノで、日本のUMAマニアの中だけで盛り上がっているのでした。その情報を頼りに遥かインドまで行こうというのだからすごい。ネタバレになるので書かないけれど、中盤過ぎてもまだ日本にいます。...続きを読む
  • 移民の宴 日本に移り住んだ外国人の不思議な食生活
    辺境作家高野さんが、日本に住む外国人のコミュニティで一緒に食事を取ってそれを取材するという企画もの。

    取り上げられるのは、タイ、イラン、フィリピン、フランス、台湾、イスラム圏の人々、ブラジル、ミャンマー、パキスタン、インド、ロシア、朝鮮族中国人、スーダンの人々。取材の対象は、高野さんのつても多く、...続きを読む
  • 【電子特別カラー版】恋するソマリア
    語学の天才による最新作。海賊の国・ブラックホークが墜ちた国・無政府の国というイメージしかなかったソマリアにここまで入り込んた彼の功績は大きい。前作「謎の独立国家ソマリランド」の続編的な本。写真も多く挿入。よくぞここまでトンデモない旅をするかと半ばあきれながら、ページをめくる手がとまらなかった。201...続きを読む
  • 【電子特別カラー版】恋するソマリア
    「謎の独立国家ソマリランド」に続く、高野さんのソマリア本第2弾。
     「内戦が続いているソマリアで平和な独立国家があるってどういうことなん???」という色んな謎や疑問点、そして今まで映画「ブラックホーク・ダウン」と「何か海賊?がおって日本の石油とか積んだ船が通られへんらしいで?」というイメージしかなか...続きを読む
  • 【電子特別カラー版】恋するソマリア
    現地の本当の生活(食)へと入りこんだり、銃撃戦まで遭ってしまったり、理解も緊張も更にアップした一冊。ニュースでは分からない情勢も分かるけど、国民性はちょっと無理かな…。決して自分では足を踏み入れたくない場所ですが、もっと読みたいとは思ってしまいます。情勢的に難しくなってると思うので、命を優先に考える...続きを読む
  • 異国トーキョー漂流記
    世界津々浦々を訪れてきた冒険家の、でも適度に肩の抜けたあたたかい文章で綴られた、彼が東京で出会った外国人の話。
    高野さんを知ったのは「謎の独立国家ソマリランド」
    これは滅法面白い本で、日本でのソマリランドの知名度を一気に高めた訳ですが、行動力と伝達力(あるいは、洗脳力…?)が両方備わっている高野さん...続きを読む
  • 怪獣記
    この作品は他のUMA追っかけ記録と違って、現地の目撃情報や本人達の体験が含まれているので特におもしろかったです。正体は何だかわからないですが、現象だとしてもドキドキします。
  • 腰痛探検家
    辺境作家高野さんの腰痛との闘いというか、オブセッションの記録。1回6,000円の治療院に通い詰めることができるとは三畳の部屋に一人で住んでいるころから比べるとかなり羽振りがよくなったなあ、とはじめのエピソードを読んでまず思った。結婚もしているし。

    実はそれは手始めで、その後の高野さんの腰痛治療の道...続きを読む
  • 【カラー版】怪魚ウモッカ格闘記 インドへの道
    ウモッカってなにかと思ったら架空の魚なのね。
    しかもインドへ行く話かと思ったら本人空港で入国拒否くらってるしほんとうける笑
  • 移民の宴 日本に移り住んだ外国人の不思議な食生活
    自宅の周りには外国人がたくさん住んでいる。
    中国人や韓国人は、料理もよく知られているのでだいたい何を食べているか分かるが、彫の深い、浅黒い人たちが何を食べているのか、興味津々であった。

    この本にはそんな外国人たちの、異国で暮らす苦労や、同国人同士の『一緒にご飯を食べる』コミュニティー、地元の日本人...続きを読む
  • 移民の宴 日本に移り住んだ外国人の不思議な食生活
    時間は過ぎていくけど変わらないものがある、良くも悪くも変わらない。文庫を手に取り、読み拾う情報の中には、初版が発売された旬の時期を外しているものもある。様々な国の人達が祖国を離れて日本に住み、食べて寝て起きて働いている。決して染まりすぎず、守るべきものは受け継いでいく。不思議なほどに当たり前だからこ...続きを読む
  • 異国トーキョー漂流記
    著者独特の観点が楽しい。
    日本人を客観視できてるのは、おそらく著者の気質によるものではないかと思う。