高野秀行のレビュー一覧
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⸺納豆て、日本の専売特許じゃない!
高野さんは今まで納豆本を2冊出している(第二集の方は未読)。この絵本はおそらく、それを足してエッセンスを取り出してスケラッコさんの絵で小学生にもわかるものにしたものだと思う。
高野本の魅力は、ひとつはその饒舌の文体にあるのだけど、今回は封印している。でも、おそらくそのお陰で高野本史上最高にわかりやすくなっている。いや、今までもわかりやすかったんだけど、回りくどい面白いエピソードは省略して結論だけを述べる潔さと、全てカラー写真とはいかない高野本の欠点を補うかのようにカラーのイラストが対象国の風俗を如実に説明して、何よりも写真よりもイラストの方が遥かに料理の -
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500ページ弱のボリュームにちょっと引きましたが、面白かった。
ティグリス・ユーフラテス川の合流地点に湿地帯があるのは知らなかったし、その地域が古代メソポタミアの時代からフセイン政権前後を通じてアナーキーな存在だったとは!そのアフワール=湿地帯に住む人が次々に出て来るがみんな面白い(高野氏の表現が秀逸なのだろうけど)。船づくりの話も面白かったけど、冒頭の船を漕ぐ船頭の姿はかっこいいです。謎の刺繍布を追う旅では古代都市ウルクも訪れるし、鯉の円盤焼きも一度は食べてみたいけど(何度もは....飽きてきつそう)、実際に行くのは高野さんに任せて、本で読んで楽しませてもらいました。 -
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ネタバレ納豆が日本だけの食材じゃないなんて!
えっ本当?!と思う日本人が多いのではないかな。
韓国、中国、アフリカなど世界各地で、そして日本では、説によると稲作が始まった弥生時代から食べられているようです。
納豆ワールドが想像より古くて広いことに驚きます。
まあ正直なところ、納豆について深く考えたことはなかったですが。
私の好きな納豆は『山わさび納豆』。
ここ1,2年はこれしか買っていません。本当に美味しいです。
好きな納豆料理は「納豆揚げ」。
子供達が保育園の給食で食べて気に入り、レシピを聞いて家でも作っています。
ボリュームもあり、ねっとり、さっぱり(ポン酢で)、とても気に入って、子供達より -
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著者は早稲田大学探検部当時に書いた『幻獣ムベンベを追え』でデビュー。本書は同部先輩の船戸与一が小説の題材旅行でミャンマーを訪れることになり、案内役として高野氏に同行を依頼し、その道中を面白可笑しく書き綴っている。
たいに隣接する反軍事政権のゲリラちくを何度も訪れ、ヘロイン栽培にも手を染めた著者、その内容を書籍にもして一部は英訳されていることから、ミャンマー入国許可は降りないと心配していたが、すんなりビザが発行された。逆に船戸氏にはなかなかビザが発行されない。理由は氏の書籍が反政府軍事団体に好意的な内容が多いこと。高野氏に、ちょっぴり不貞腐れる。
トヨタランドクルーザーで各地を巡るが、必ず謎のミ -
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500ページ近くにもなる長大なノンフィクション。ちょびちょび読んでいたので少々時間がかかりましたが読み終わりました。面白かった!
元々、古代文明好きなのでイラクには興味津々だったのですが昨今の情勢不安の中こんなフリーで行ってしまえる著者先生方の行動力と逞しさにただただ脱帽です。
「イラク」と「水滸伝(読んだことないですが中国のお話だと言う程度の知識はあり)」って一体なんの関係が??と首を捻りつつ読み始めたのですが、水滸伝的な世界がイラクの湿地帯に存在するって話なんですね。水滸伝を知らないわたしでも十分楽しめましたが、読んで知ってたらまた別の楽しみがあったのかな?機会があったら「水滸伝」読ん -
- カート
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試し読み
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いやあ面白かった!麻薬をバリバリと食って現地の人びとになじんでしまう高野さんのパワーはいつものことながら、今回はアルシャバーブが跋扈するモガディシュにまで行ってしまうのだから心配になるが、そういうことだったのか!と膝打ちまくり。わかりにくい氏族の関係を日本の武家に変換しちゃうなど、真面目な学術書では禁じ手をやってみせるのがまた驚くほどわかりやすいのである。高野さんが伝えるソマリランドや、もとソマリアの中の独立国のありかたは、国際社会の「常識」から大きく外れているが、驚きつつ読むうちに、しだいに自分の信じていた「常識」そのものを大きく揺さぶられているのに気づく。日本いや世界最高のジャーナリストの
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ムベンベとかソマリランドとか、とんでもないものを追いかけるノンフィクション作家、高野秀行さんの新著。
分厚い本。分厚すぎる。もしかしたら今回は小説なのか?と思って読み始める。
いや違った。ドキュメンタリー、ノンフィクションだった。
高野さん自身がイラクに行って、船で湿地帯を進む。
船を作る。食事をもてなされる、、、
最初はその国民性の意外性など興味深かった。
・・・でも正直だんだん飽きてきてしまった。
人間のパターンもいろいろあるけど、なんだかんだイラク人、だんだん慣れる。
写真はそれなりにあるが、そんなにイメージを膨らませることができない。
文章だけだとどうしても、、、
後半は惰性。長すぎた -
Posted by ブクログ
ビルマのワ州に潜入し、ケシの種まきから収穫までを体験し、アヘン中毒になるという体験は高野さんの中でも最も辺境ポイントの高い作品だろう。
その奇抜さ故に学術的価値も生じているのだが、あまりにも辺境すぎる。
言語の壁だけでなく文明の壁があまりにも高く、訳の分からないことが起こりすぎていて、高野作品にしては楽しさが劣る。
他の作品では高野さんと現地人がもっと深いところで通じ合っていて爆笑を掻っ攫うシーンも多いのだが、ワ人との間ではそういう場面が少なかった。(アヘン中毒者同士の奇妙な心の通じ方も興味深くはあるのだが)
あとがきに「ワ州と日本の間に接点がなさすぎる」という理由で出版に苦労したとあったが、