高野秀行のレビュー一覧
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ムベンベとかソマリランドとか、とんでもないものを追いかけるノンフィクション作家、高野秀行さんの新著。
分厚い本。分厚すぎる。もしかしたら今回は小説なのか?と思って読み始める。
いや違った。ドキュメンタリー、ノンフィクションだった。
高野さん自身がイラクに行って、船で湿地帯を進む。
船を作る。食事をもてなされる、、、
最初はその国民性の意外性など興味深かった。
・・・でも正直だんだん飽きてきてしまった。
人間のパターンもいろいろあるけど、なんだかんだイラク人、だんだん慣れる。
写真はそれなりにあるが、そんなにイメージを膨らませることができない。
文章だけだとどうしても、、、
後半は惰性。長すぎた -
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ビルマのワ州に潜入し、ケシの種まきから収穫までを体験し、アヘン中毒になるという体験は高野さんの中でも最も辺境ポイントの高い作品だろう。
その奇抜さ故に学術的価値も生じているのだが、あまりにも辺境すぎる。
言語の壁だけでなく文明の壁があまりにも高く、訳の分からないことが起こりすぎていて、高野作品にしては楽しさが劣る。
他の作品では高野さんと現地人がもっと深いところで通じ合っていて爆笑を掻っ攫うシーンも多いのだが、ワ人との間ではそういう場面が少なかった。(アヘン中毒者同士の奇妙な心の通じ方も興味深くはあるのだが)
あとがきに「ワ州と日本の間に接点がなさすぎる」という理由で出版に苦労したとあったが、 -
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高野秀行デビュー作。
幻の怪獣ムベンベを探すというのが主旨であるが、途中からそんなことよりもマラリア、飢餓、ハント、人の交流・対立といった他のわけのわからない事象が次々と襲い掛かってくる。
ゾンビをまともに相手にしなくなったウォーキング・デッドの終盤みたいだ。
登場人物の多さがネックで、誰が誰だかよく分からないまま読み進めた。
それを反省してか、後の高野作品では水滸伝や源平合戦に準えてあだ名をつけるようにしてくれて読みやすい。
人の多さは悪いことだけではなくて、冒険に対する視点の多さが面白さも生んでいる。
マラリアでずっと倒れていただけの隊員の考えていたことなんて凄まじかった。
大学生と -
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高野秀行さんの納豆関係の本を探してたことが、出会い。
あ、絵本だ。でもこれ、大人が読んでも面白い!
最初に日本の納豆。
工場でも伝統的な作り方でも、簡単で難しい。
納豆汁は郷土食の本にもあったので、最近食べたばかり。
身体が温まって美味しいんだなぁ。
世界の納豆は、アジアではミャンマー、ネパール、
中国ミャオ族、韓国など。
アフリカではナイジェリア、ブルキナファソなど。
大豆だけでないことが興味深かった。バオバブの種とか~。
そして納豆の起源。ツルマメでの縄文納豆作りが楽しかった。
分かり易い文章で、写真を上手く融合させた絵も美味しそう。
納豆は幸せと平和の中にある。
ちなみにうちでは、キムチ -
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なかなかアヘンを吸わない。歴史である。まずは歴史の話しである。ビルマの、あるいはミャンマーの、ワ州の。そしてそれは必要な話しだった。
村に入る、住む、暮らす。そしてアヘン(ケシ)の種をまく。
あとは草むしり、来る日も来る日も。
早くアヘンを吸え、そう思うがまだ吸わない。
村人たちが登場するのだ。それは普通の人たちで普通の暮らしをしている。
それが日本人からは妙で、近づきがたいが近づけばファニーで、温かく、受け入れられる。
この村人たちとの会話や、エピソードが楽しく、ときに物悲しく。
前半に説明された、このワ州をとりまく戦争の歴史が背景にあるのが、ここできいてくる。
著者がようやくアヘンを吸う頃 -
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実は長年高野秀行さんの熱烈なファンで、妊娠中もトークショーに行き、その時にお腹にいた子はもう中、そうもう中学生である。
イラクといえば、テレビで観た戦地のイメージしかなかったが、何と大湿地帯があるという。
作者はその地で幻の舟「タラーデ」を作ってもらい、湿地帯を舟で旅する計画を立てる。
高野さんにいつも感心するのは、現地のことばをいち早く覚え、コミュニケーションをとり、現地の人が食べるものを食べてすぐに仲良くなる事。さらに、ただ楽しかった、だけではなく、その土地の伝統や風習、そこに住む人の人物像までを細かく描写していること。
溢れるほどある旅行記や探検記とは全く別物の次元の作品を描く。今 -
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めくるめく語学の習得と現地の探検内容が書かれたもの。探検に行った目的とその成果が気になったら、より深掘りされた別書を読んでみてねってお勧めしてくれる流れがあって、初めて読んだ著作がこちらで正解だったように感じました。
マイナーな地元言語を話せると、現地の人はどんな反応をしてくるか。地域に違いもあって面白かった。
『どの言語社会も近代化や経済発展、情報革命などに伴い、不特定多数の人やよそ者と接する機会が増える。その時、自分に敵意がないことを相手に知らせたり、親しみをもってもらったりするために、TPOにあまり関係なく、誰にでも使える挨拶語や儀礼語を使うようになる。-第5章 世界で最も不思議な国の -
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推しのノンフィクション作家•高野秀行さんの新刊。今回は絵本なので、納豆の作り方や起源に始まり、世界各国の納豆文化がイラストを交えて面白おかしく学べる。
辺境の地を冒険することで有名な作者。世界広しといえど、おそらくは高野さんしか書き得ないユニークな内容。納豆探しにアジアやアフリカへ。知的好奇心を実際の行動に繋げるところがこの方の凄いところ。ブルキナファソの「鯛の納豆焼きびたし」を食べてみたい。しかし、ブルキナファソに行く機会ないなー(笑)
我が家でもほぼ毎晩食べている納豆。決してご馳走ではないけれど、親しい人たちと一緒に食べる「家族のような存在」とは、言い得て妙だ。
スケラッコ氏の絵も作品世界