高野秀行のレビュー一覧

  • 移民の宴 日本に移り住んだ外国人の不思議な食生活

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    ヘイトが溢れる今だからこそ、多くの人に読んでほしい。
    「寛容」と「排他的ではない」は違うという言葉にハッとした。
    受け入れなくても良い、理解しなくても良い、まずは排除しないことからはじめよう。
    様々な価値観、文化、信条があっていい。隣にいても良い。そして、できればいっしょに食事をして、楽しく話ができると良い。それだけで日本人にとっても外国人にとっても住みやすい国になる、とこの本を読んで感じた。

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    2025年08月31日
  • 移民の宴 日本に移り住んだ外国人の不思議な食生活

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    日本に移り住んだ外国人を食とコミュニティから見るルポ。雑誌で連載してたらしい

    相変わらず、他にはないとても興味深い本。
    日本に移住している人やコミュニティのルポであり、食をはじめとした様々な文化の紹介であり、2012年の日本の記録でもあり、人間を観察している文学でもある。
    色々な国に行ってみたくなった。日本にいる色々な外国人コミュニティにも興味が沸いた。おそらく自分が知らないけど美味しい料理が世界にはたくさんあるんだろうと感じた。

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    2025年08月28日
  • 世にも奇妙なマラソン大会

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    焼酎お湯割りで寛ぐ晩。ネットを巡って辿り着いたサハラ砂漠を駆け抜けるマラソン大会。手が勝手に動き、参加の意志を告げるメールを打つ。朝起きて後悔してももう遅い。集合場所を告げる返信がある。開催まで3週間足らず。行けない理由は何もない。普段のジョギングは最大15km。42kmの熱砂の道。果たしてゴールはできるのか…男に誘われ口説かれて、人体実験のバイトで満州出征の話を聞く。タイのホテルでItを感じ、沖縄の修学旅行で皆が巨人をみる。中米の村で寝床に入ってくる女性たち。笑いに怪かし。楽しくてタメになる(?)一冊。

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    2025年08月23日
  • 世界の納豆をめぐる探検

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    納豆が好きで気になった1冊。
    そしたら、『イスラム飲酒紀行』が面白くて
    気になり出した高野さんの作品だった。
    まさか!!!
    たくさんのふしぎで出会えるとは…!

    アジアのみならず、アフリカでも納豆に
    出会えるとは思っていなかった。

    そして、どれも日本の納豆菌と
    同じような納豆菌とのこと。

    魅力的すぎた。

    あと、イラストの中にナチュラルに写真が
    使われていて、クスッとさせてもらった。

    納豆についての熱量もすごかったから、
    高野さんが書いた他の納豆作品も読みたい。

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    2025年07月25日
  • 腰痛探検家

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    一定年齢以上の多くの人の悩みでありながら、意外と気にせず生きてる人も多い腰痛
    著述のネタを確保する意識が却って仇となり腰痛世界で遭難させる結果になったように思える

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    2025年07月18日
  • 【カラー版】アヘン王国潜入記

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    凄い本ですね。
    あとがきに書いてある「善悪の彼岸」、説明は出来ないけどなんとなく分かる気がします。本当に誰もやらない事をする。
    でも出版社に持っていくと「それ日本人に関係ある?」だって!
    関係無いから面白いんよ!と思ってしまった。次の本が楽しみ。

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    2025年07月16日
  • 幻獣ムベンベを追え

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    探検部ってどんなことしてるんだろう?と学生時代思っていた(なんとなく近寄りがたかった)んだけど、こんなことをしていたのか笑

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    2025年07月05日
  • 恋するソマリア

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    ソマリランドに片思いする高野さんの記録。自分も仕事柄あちこちに行くので、時どきある土地に惹き込まれまるという体験はするけど、本を何冊も書けちゃう高野さんの熱量ってすごいなぁ。片思いパワー笑

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    2025年07月05日
  • 怪しいシンドバッド

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    中国最強!
    トイレ事情を読んでいると、私には無理だなと思ってしまう。
    またまた面白い。次はアヘン王国楽しみ。

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    2025年06月30日
  • 【電子特別カラー版】恋するソマリア

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    めっちゃ面白かった。。。フィクションみたいなノンフィクション。異世界ファンタジーかと思ったらすごい現実。

    前作からの登場人物も元気に過ごしてるし、タカノがどんどんソマリ社会に馴染んで居場所が出来ているので安心感ある。しかし、ソマリ人は超速で走るライオンの群れとはまさにそんな感じ。日本人にはきっつい。裏切られたような気分に何回囚われて、一瞬の気持ちが通じた瞬間の天国がクセになる。柔らかめのDVやん。

    ラストの銃撃にショックを受けたけど、それまでは恐怖の大魔王(やばめの便秘)が一番恐ろしい存在に見えてたから、それもすごい。

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    2025年06月28日
  • 異国トーキョー漂流記

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    20代〜30代前半の高野秀行作品は恋やら愛やらが出てきて趣が違う。ゲラゲラとバカ笑いさせられる中でもちょっと泣けたりする。スペイン語教師の話はムズムズする内容だった。笑
    外国人に積極的に関わることでどれだけの人が救われてきたのか。差別や分断に対抗する人の優しさが身に沁みる。
    特にイラク人との話では交流の中で「もうこれ以上立ち入れない」という局面に至る。彼の様子からイラク社会が恐怖に満ちていたことが見て取れる。国際的な問題の困難さに打ちひしがれる場面だ。
    それでも、次の盲目のスーダン人とプロ野球を見る話では、高野秀行の優しさが彼を助けている。世界平和を実現するためにはこれしかないのだ。

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    2025年06月15日
  • 【カラー版】アヘン王国潜入記

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    牧歌的な農村と官僚主義・強権的な軍事組織が、アヘンの栽培を基底として共存している。ゴールデントライアングルのワ州はその構造自体も奇妙な三角形だ。
    ただ本書でわかるのは個々に名前があり、そこに実際に生きている人々のリアルな暮らしぶりで、その生活は意外に普通、ただアヘンを育てていて軍の支配下にあるという奇妙なバランスを保っている。
    高野秀行は相手を下に見たり、過剰に気を遣ったりしない。あらゆる人にがっぷり四つで対するから、自然な反応が現れる。大いに喜ぶし、泣くし、怒るし、笑う。世界のどんなところにも普通の人間が住んでいるということを思い出させてくれる。

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    2025年05月31日
  • 世界の納豆をめぐる探検

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    ネタバレ

    とても読みやすい。ちょっと脱線するけど、3年のすがたをかえる大豆の時に紹介してみたい。3年でも読めそう。
    納豆が、日本以外にもある。ワラ以外で包んでもできる。大豆じゃなくてもできる。なんてびっくり!

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    2025年05月25日
  • イスラム飲酒紀行

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    以下の2条件に当てはまる人には読むタイミングを考えた方がいいと思う。

    ① お酒が好きな人
    ② 暫くお酒を飲めない環境に行く人

    ①も②も当てはまる私はとても悶々としながらこの本を読み進めた。逆に言えば、悶々としながらでも読みたくなる本だ。

    この本は言わば、お酒が入りにくい場所で何とか酒を見つけ、めちゃくちゃ美味しく楽しんだっていうルポ。

    私は酒が好きなのにも関わらず、規則で飲んじゃいけない場所(宗教と言うよりは現場の規律維持のため)、且、インドネシアの暑い場所に滞在していたため、著者の酒にありつくサクセスストーリーを読めば読む程、喉の渇きが強くなっていくのを覚えた。目を瞑れば浮かぶの、水滴の着いた銀の缶に浮かぶ、ゴシック体なのか明朝体なのか分からない「ASAHI」の力強い文字...

    辛くなるのは分かっているのだが、この本の著者の経験と酒への執念、それを客観視したりできていなかったりする語り口が癖になり、読み進めてしまう。

    イスラムと言っても多様で、敬虔厳格だと思っていた中東地域でも飲む人は飲むって事を知れたのは新たな発見。

    川を遡行するスピードボートに乗りながら、現場から街に戻っている最中にこの感想を書いている。外はカンカン照りで今日もバカ暑そうだ。この本とキツく長かった禁酒現場出張のおかげで、今日のビールは絶対美味しいぞ!

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    2025年05月23日
  • 世界の辺境とハードボイルド室町時代(集英社インターナショナル)

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    この間読んだ高野秀行がめちゃくちゃ面白かったので、読んでみた。やっぱり面白い。専門は違うがバックグラウンドは似ている2人。ものすごい知識量だけど、それを感じさせないフランクさ。
    濃い内容の対談集。
    お二人の率直な会話から、それぞれ自分からは言わないような個人的な話なんかが聞けるのもめちゃ面白かった。
    教養主義の死に絶えた時代だけど、やはり、「ものごとを普遍化して考える能力は文字を読むことで高まる」「抽象的にものごとを考えるには読み書きができないとだめ」「経済発展のきばんは人々の教養」
    という言葉に励まされる。この本がでて10年、ますますみんな文字から離れてるけど、本を読む啓蒙が広がるといいなぁ。

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    2025年05月19日
  • 世界の納豆をめぐる探検

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    ⸺納豆て、日本の専売特許じゃない!

    高野さんは今まで納豆本を2冊出している(第二集の方は未読)。この絵本はおそらく、それを足してエッセンスを取り出してスケラッコさんの絵で小学生にもわかるものにしたものだと思う。

    高野本の魅力は、ひとつはその饒舌の文体にあるのだけど、今回は封印している。でも、おそらくそのお陰で高野本史上最高にわかりやすくなっている。いや、今までもわかりやすかったんだけど、回りくどい面白いエピソードは省略して結論だけを述べる潔さと、全てカラー写真とはいかない高野本の欠点を補うかのようにカラーのイラストが対象国の風俗を如実に説明して、何よりも写真よりもイラストの方が遥かに料理の中身がわかりやすい。

    第一集のミャンマーの納豆煎餅、ネパールの潰したキネマ(納豆)など今ひとつイメージわかなかったものが、今回見事にわかった。

    その他興味深いことを箇条書き。
    ・菓子箱納豆(簡単手づくり納豆)は、煮た大豆を箱の中に稲藁と入れて、コタツの中で2-3晩温める。岩手県には「雪納豆」なんてのもある。一度食べたい。
    ・中国ミャオ族のガオヨウはほぼ日本納豆(シダの葉を使う)。
    ・韓国チョングッチャンは納豆汁。今では生チョングッチャンも売られている。特産は全州隣の元州(ワンジュ)。隠れキリスタンの多い地域で、3日で作れる納豆が逃げる時重宝したらしい。作り方は煮豆に藁を入れる方式。全州の食は有名で数度食べに行ったが、この背景は全く知らなかった。隠れキリスタンの木造教会見てみたい。
    ・中国朝鮮族のチョングッチャンはパック納豆をタレと一緒にお椀に開けてお湯を入れるだけ。今度真似しよう。
    ・納豆菌はアジアも日本も基本同じだった。
    ・アフリカにも納豆があった。
    ・第一集では、納豆は縄文時代から始まった説を唱えたが、今回は大豆由来の納豆以前に、その親種であるつる豆からも納豆ができることを発見。結果、納豆が先で、その後に大豆が作られた説を高野さんは唱えている。
    ・納豆は世界各地で、豊かではない、肉や魚を摂取しにくい所で伝わってきた。それは手軽に取れて、栄養高く、出汁にもなるものだったからだろう。

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    2025年05月13日
  • 世界の納豆をめぐる探検

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    面白い!
    アフリカにまで納豆があるのも面白いし、食べ方も違うのも興味深い。
    豆が違っても納豆の匂いがするのは納豆菌が発酵すると同じ匂いがするのかとか気になること沢山ある。

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    2025年05月12日
  • イラク水滸伝

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    壮大な冒険だと思う。イラクに対するイメージも変わったし、もっと歴史や文化を知りたいと思った。イラクで出会った仲間たちはみんなステキな人たちだった。

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    2025年05月10日
  • またやぶけの夕焼け

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    高野さんのフィクション作品。
    著者の実際の少年時代をベースにしたものと思われるが、大変リアルで面白い。

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    2025年05月06日
  • 異国トーキョー漂流記

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    言語は覚えようとしないのにブトー(舞踏)には夢中になるフランス人。お金に窮してビザの申請用紙に手数料をとるザイール大使館。ウエキと称して日系人となりすますが入管を却下される百一人のペルー人。日本語を話せずバイトの口を断られ続けるイラク人。東京ドームでお手盛りの実況の下、野球を解説する盲目のスーダン人。…国内にいながら異国を旅する。外国人の視点に立って、自国を体験する。必ずしも同調はしなくても、彼らの靴を履いて漂流してみる。いつしか東京はトーキョーになる。移民国家になりつつあるこの国で折り合いをつけていく。

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    2025年04月28日