高野秀行のレビュー一覧
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世界の納豆をめぐる探検
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試し読み
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Posted by ブクログ
20代〜30代前半の高野秀行作品は恋やら愛やらが出てきて趣が違う。ゲラゲラとバカ笑いさせられる中でもちょっと泣けたりする。スペイン語教師の話はムズムズする内容だった。笑
外国人に積極的に関わることでどれだけの人が救われてきたのか。差別や分断に対抗する人の優しさが身に沁みる。
特にイラク人との話では交流の中で「もうこれ以上立ち入れない」という局面に至る。彼の様子からイラク社会が恐怖に満ちていたことが見て取れる。国際的な問題の困難さに打ちひしがれる場面だ。
それでも、次の盲目のスーダン人とプロ野球を見る話では、高野秀行の優しさが彼を助けている。世界平和を実現するためにはこれしかないのだ。 -
Posted by ブクログ
牧歌的な農村と官僚主義・強権的な軍事組織が、アヘンの栽培を基底として共存している。ゴールデントライアングルのワ州はその構造自体も奇妙な三角形だ。
ただ本書でわかるのは個々に名前があり、そこに実際に生きている人々のリアルな暮らしぶりで、その生活は意外に普通、ただアヘンを育てていて軍の支配下にあるという奇妙なバランスを保っている。
高野秀行は相手を下に見たり、過剰に気を遣ったりしない。あらゆる人にがっぷり四つで対するから、自然な反応が現れる。大いに喜ぶし、泣くし、怒るし、笑う。世界のどんなところにも普通の人間が住んでいるということを思い出させてくれる。 -
世界の納豆をめぐる探検
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Posted by ブクログ
以下の2条件に当てはまる人には読むタイミングを考えた方がいいと思う。
① お酒が好きな人
② 暫くお酒を飲めない環境に行く人
①も②も当てはまる私はとても悶々としながらこの本を読み進めた。逆に言えば、悶々としながらでも読みたくなる本だ。
この本は言わば、お酒が入りにくい場所で何とか酒を見つけ、めちゃくちゃ美味しく楽しんだっていうルポ。
私は酒が好きなのにも関わらず、規則で飲んじゃいけない場所(宗教と言うよりは現場の規律維持のため)、且、インドネシアの暑い場所に滞在していたため、著者の酒にありつくサクセスストーリーを読めば読む程、喉の渇きが強くなっていくのを覚えた。目を瞑れば浮かぶの、水滴の着いた銀の缶に浮かぶ、ゴシック体なのか明朝体なのか分からない「ASAHI」の力強い文字...
辛くなるのは分かっているのだが、この本の著者の経験と酒への執念、それを客観視したりできていなかったりする語り口が癖になり、読み進めてしまう。
イスラムと言っても多様で、敬虔厳格だと思っていた中東地域でも飲む人は飲むって事を知れたのは新たな発見。
川を遡行するスピードボートに乗りながら、現場から街に戻っている最中にこの感想を書いている。外はカンカン照りで今日もバカ暑そうだ。この本とキツく長かった禁酒現場出張のおかげで、今日のビールは絶対美味しいぞ! -
Posted by ブクログ
この間読んだ高野秀行がめちゃくちゃ面白かったので、読んでみた。やっぱり面白い。専門は違うがバックグラウンドは似ている2人。ものすごい知識量だけど、それを感じさせないフランクさ。
濃い内容の対談集。
お二人の率直な会話から、それぞれ自分からは言わないような個人的な話なんかが聞けるのもめちゃ面白かった。
教養主義の死に絶えた時代だけど、やはり、「ものごとを普遍化して考える能力は文字を読むことで高まる」「抽象的にものごとを考えるには読み書きができないとだめ」「経済発展のきばんは人々の教養」
という言葉に励まされる。この本がでて10年、ますますみんな文字から離れてるけど、本を読む啓蒙が広がるといいなぁ。 -
世界の納豆をめぐる探検
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Posted by ブクログ
⸺納豆て、日本の専売特許じゃない!
高野さんは今まで納豆本を2冊出している(第二集の方は未読)。この絵本はおそらく、それを足してエッセンスを取り出してスケラッコさんの絵で小学生にもわかるものにしたものだと思う。
高野本の魅力は、ひとつはその饒舌の文体にあるのだけど、今回は封印している。でも、おそらくそのお陰で高野本史上最高にわかりやすくなっている。いや、今までもわかりやすかったんだけど、回りくどい面白いエピソードは省略して結論だけを述べる潔さと、全てカラー写真とはいかない高野本の欠点を補うかのようにカラーのイラストが対象国の風俗を如実に説明して、何よりも写真よりもイラストの方が遥かに料理の中身がわかりやすい。
第一集のミャンマーの納豆煎餅、ネパールの潰したキネマ(納豆)など今ひとつイメージわかなかったものが、今回見事にわかった。
その他興味深いことを箇条書き。
・菓子箱納豆(簡単手づくり納豆)は、煮た大豆を箱の中に稲藁と入れて、コタツの中で2-3晩温める。岩手県には「雪納豆」なんてのもある。一度食べたい。
・中国ミャオ族のガオヨウはほぼ日本納豆(シダの葉を使う)。
・韓国チョングッチャンは納豆汁。今では生チョングッチャンも売られている。特産は全州隣の元州(ワンジュ)。隠れキリスタンの多い地域で、3日で作れる納豆が逃げる時重宝したらしい。作り方は煮豆に藁を入れる方式。全州の食は有名で数度食べに行ったが、この背景は全く知らなかった。隠れキリスタンの木造教会見てみたい。
・中国朝鮮族のチョングッチャンはパック納豆をタレと一緒にお椀に開けてお湯を入れるだけ。今度真似しよう。
・納豆菌はアジアも日本も基本同じだった。
・アフリカにも納豆があった。
・第一集では、納豆は縄文時代から始まった説を唱えたが、今回は大豆由来の納豆以前に、その親種であるつる豆からも納豆ができることを発見。結果、納豆が先で、その後に大豆が作られた説を高野さんは唱えている。
・納豆は世界各地で、豊かではない、肉や魚を摂取しにくい所で伝わってきた。それは手軽に取れて、栄養高く、出汁にもなるものだったからだろう。 -
世界の納豆をめぐる探検
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