高野秀行のレビュー一覧

  • 辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦

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    "聞いたこともないような本、読んだことがない本について、二人の専門家が語る奥深い本になっている。「謎の国家ソマリランド」を書いたノンフィクション作家の高橋秀行さんと歴史家である清水克行さんがお互い本を紹介し、一方はその本を読んだうえでの対談となっているようだ。
    中には全8巻ある大書もあるので、この対談への準備は並大抵のものではなかったはず。地政学、歴史、文化、言語など様々な考察があり好奇心をくすぐられる。
    テーマとなっている書物は以下
    「ゾミア」ジェームズ・C・スコット
    「世界史のなかの戦国日本」村井章介
    「大旅行記」全八巻 イブン・バットゥータ
    「将門記」作者不明
    「ギケイキ」町田

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    2018年11月25日
  • 世界の辺境とハードボイルド室町時代(集英社インターナショナル)

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    ネタバレ

    星を見ると言うことは、同時に過去(の星の姿)を見ることであるように、現在の『辺境』(ソマリアやミャンマー)を見ることで日本の過去の社会への理解が進むというのは、不思議なようでいて、全く不思議じゃないようで。同じ人間なんだな。
    そして、歴史学者とノンフィクション作家の対談のはずが、読んでいるうちにどっちの発言かわからなくなることが多々あって、その辺りもとても面白かった。しかし、話題がどれだけ変化してもお互いにボールに食らいついていけるのは凄い!
    この二人の著作を読みたくなった。

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    2018年10月14日
  • 恋するソマリア

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    最高に面白い本だった

    世界的に破滅国家として認識されているソマリア。その北部にある自力で政府樹立を果たすも未だ国際社会に認められないソマリランド。筆者がその生活に深く立ち入り、得られた貴重な経験がまとめられている。

    ニュースは悪いことしか取り上げない。そのため、我々はアフリカ、その中でもソマリアなどはついついこの世の地獄であるかのような想像をしてしまう。しかし、日本のように衛生的で快適ではないものの、そこには幸せな生活があり、小粋なジョークを飛ばす人々がいる。そんな当たり前なことを深く再認識させてくれる。

    また、欧米諸国の力によらず、自力で政府樹立の大きな1つの要因となった氏族文化も非常

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    2018年10月12日
  • 【電子特別カラー版】恋するソマリア

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    なにこれ、抜群に面白い!!
    この夏のクリーンヒットです。
    これを読んで「ソマリアに行きたい」とは全く思わないけど、世界の広さを感じさせてくれる、視野を広げさせてくれる逸品です。

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    2018年09月21日
  • 【電子特別カラー版】恋するソマリア

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    おろしれー。これ読んだらソマリア行きたくなる人8割。カートやりたくなる人5割。けど、やっぱり行く勇気無いなの人が9割9分でしょうね。
    高野さんじゃないと無理だよ… 人間性、楽天性、語学力、文化への好奇心
    ソマリアと言えば、アフリカの角、海賊、くらいのイメージしかなかったけど、自主的な民主化とかできたとは全く知りませんでした。(たぶんみんな、知らない)
    ソマリランドでの一種牧歌的な生活から一変、南部ソマリアでの取材(ある意味軟禁?)はおもしれー、と読んでたら帰り道で一変して命の危険にも晒されるんだけど、なんかそれも面白く感じてしまう。
    そして、ハムディを日本に呼ぼうとしたら… のオチもスケールが

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    2018年09月02日
  • 恋するソマリア

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    台風13号が接近し、通過しようとする日に読み終えた。既刊『謎の独立国家ソマリランド』は、本書で何回目かのソマリ旅の間も完成してはいなかったのだ。と言うことは、もしもモガディショからアル・シャバーブが潜む最前線で命を落としていたら……本書と合わせて無事出版、文庫化されて良かった! ソマリアへの恋心全開で執筆されて、ちょっと引いてしまう面も否めないが、著者の辺境での活動には脱帽だ。

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    2018年08月10日
  • 地図のない場所で眠りたい

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    早稲田大学探検部OBで作家のお二人による対談集。
    高野さんの本は好きで、よく読んでいるので気になって読みました。

    探検部時代の話から、作家としての考え方や苦労、そしてお互いの作品について語り合うコーナーなど盛りだくさん。探検部時代の話をOB同士で語り合っているのがとても楽しいです。
    途中途中で面白そうな本も多々紹介されて、また読みたくなりました。お二人の本ももっと読み進めたいです。

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    2018年07月24日
  • 辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦

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    前作あるのか!課題図書も読みたし。うふう。
    【課題図書】
    ゾミア 脱国家の世界史/ジェームズ・C・スコット
    世界史のなかの戦国日本/村井章介
    大旅行記/イブン・バットゥータ
    将門記
    ギケイキ 千年の流転/町田康
    ピダハン 「言語本能」を越える文化と世界観/ダニエル・L・エヴェレット
    列島創世記/松本武彦
    日本語スタンダードの歴史―ミヤコ言葉から言文一致まで/野村剛史

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    2018年07月20日
  • 世にも奇妙なマラソン大会

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    酔った勢いで西サハラの難民キャンプを走るサハラマラソンに応募してしまった作者。今までに走ったことがあるのは15km程度だというのに、砂漠でのフルマラソンを完走できるのか?

    ・ブルガリアの岩と薔薇
    ブルガリアのバスで隣になった陽気な男。彼に誘われ、彼の家で一泊することになる。ところが彼は愛をささやき始め…。

    ・名前変更物語
    昔、うっかりインドに密入国をしてしまったため、作者はブラックリストに載っている。しかし謎の怪魚ウモッカを探すため、どうしてもインドに行きたい。そこで彼は名前の変更の道を探し始める。

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    2018年06月26日
  • 辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦

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    読み終わった。一気読み。決して辺境も日本史の中世にも特段の興味があった訳ではないが、高野さんと装丁のデザインに惹かれて、また清水さんの序文を読んでこれは買わなあかんやつやと買った。いざ読み始めると予想以上に引き込まれて難しい専門の話でも微に入り細に入る解説で読みやすく理解する事ができた。おわりにに高野さんも書いておられたがこれが教養というやつなのかと思った。もっともっと知識を吸収したい、そんな気にさせてくれた。前著もぜひ手に取って読んでみたい。

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    2018年06月05日
  • 辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦

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    日本中世史の研究者と辺境冒険家の対談本第二弾!
    難しい話も出てくるが、二人の熱気が伝わってくるのが良い。

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    2018年05月30日
  • 西南シルクロードは密林に消える

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    ネタバレ

    これまでに読んだ高野氏の本の中では一番人との繋がりを感じる内容だった。人に助けられ、人手をフルに使って渡り歩き、自らが運ばれるモノとして道筋を体現して見せた。
    無鉄砲すぎて現実と思えない上に驚きの連続だったけど、何度吹き出したから分からない。特にジャングルを行く間は読んでいて本当に面白かった。
    根っからの善人も悪人もいないのだと思う。どの面を見せているかで印象は変わってくる。壮絶な旅の一端を見せてもらった。

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    2018年05月05日
  • 辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦

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    ネタバレ

    ここで紹介された本、どれもまず自分からは手に取ろうとはしないだろうが、みな読んでみたくてたまらなくなった。特に『世界のなかの戦国日本』は文庫なのできっと買う。

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    2018年05月05日
  • 辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦

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    ホント、この二人おもろい。
    こういうその分野に詳しい人を一人入れた読書会って、やったらすごい楽しそう。

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    2018年04月30日
  • 世界の辺境とハードボイルド室町時代(集英社インターナショナル)

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    まずは、2人の知識の膨大さ、引き出しの多さに驚き。
    あまり歴史に詳しくないため、下の解説を読みつつ、引用される人や書籍が多かったので、次に読んでみたい本も増えました。
    最後の方で、今の日本に住んでいた良かったと思ってしまうのは思考が停止しているとの指摘があり、はっとさせられた。
    確かに、世界は広く、住んでるところだけが世界ではない。過去の日本や世界に目を向けて多様性や今の日本を客観視する目は必要だと思った。

    ◾️村社会の所以。応仁の乱前後からの日本人の同調圧力が強い理由は、年貢を納めるのは村単位だから、個人が納められないと村で負担していた。生命の共同体であった→ミャンマーでは、税は個人単位だ

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    2018年04月26日
  • 辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦

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    いやあ面白かったなあと本篇を読み終え、笑う用意をしながら高野さんによるあとがきを読み出したのだが、まったくこのあとがきは素晴らしかった。感動的ですらあった。教養とは何か、なぜ教養は必要なのか、ということを、これほどわかりやすい言葉で実感をもって語っている文章を他に知らない。
    「教養とは、自分がいる『今ここ』を時間と空間のなかに位置づける羅針盤であり、人生の終わりまで必要なもの」
    胸にしみ通るような言葉だ。

    以前出たお二人の対談本「世界の辺境とハードボイルド室町時代」がとても良かったので、第二弾を期待していたのだが、これは少し趣向を変えた読書会的内容となっている。まあ当然かもしれないが、選書が

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    2018年04月09日
  • 幻獣ムベンベを追え

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    とにかく文章がうまい、読ませるなというのが第一印象。
    早稲田大学の探検部に所属時していた時の出版だが、
    平均的大学生の文章力を余裕で超えている。

    氏は、後に数多くの冒険モノを出版しているが、
    処女作には、作家の全てが宿るというか、この作品には、全てが詰まっている。
    明らかに、著者は、変わりモノだが、その変わりモノを突き通し、
    今では、辺境作家として、一つの地位を築いている。

    今の大学生で、これだけ、無茶苦茶なことをやる人はいないと思う。
    また、そういうことも、今は必要とされていない。

    当時は、世界一周したら、いくらか価値があったのだ。
    今は、その価値はあるかと聞かれたら、多くの人は、そん

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    2018年04月07日
  • アジア新聞屋台村

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    魅力的な人たちにたくさん出会える本。こんな生き方があるのか、こんな考え方があるのかと、普段凝り固まっていた頭が少し柔らかくなったように思う。自分の生き方は自分で決めていく。自分の好きなことを見失わないよう、もっと柔軟に生きていきたいと思った。

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    2018年03月18日
  • イスラム飲酒紀行

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    面白さを保ちながらも、宗教的、文化的示唆に富んでいて、本書も止まる事なく読ませてもらった。

    イスラム原理主義化が進んでいると言われるこの時代に、古くから地域に根付いている「習慣としての酒」に着眼しているのがさすが。

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    2018年01月29日
  • 世界の辺境とハードボイルド室町時代(集英社インターナショナル)

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    辺境滞在に裏打ちされた経験と日本史歴史学者の最新の知識が次々に披露され しかもなんだかリンクしている驚異の対談

    ふたりの対談終盤 現代日本が特殊でアジアやアフリカの辺境や室町時代の日本の方が 世界的に普遍性をもった社会なんじゃないか
    今生きている社会がすべてとは思わないでほしい
    との結論に至る
    なんとも憑き物が落ちるような感覚を受ける本

    知識としてもっとも意外性があったのは アフリカで日本の中古車が売れる理由
    日本の車がすごいということでなく クルマの持ち主が代わった瞬間に、価格が6割に下落する国は日本しかない 中古車輸出ビジネスは日本しか成り立たない それがケガレ意識と関係している
    って

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    2018年01月13日