高野秀行のレビュー一覧

  • 謎の独立国家ソマリランド

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    『世界の辺境とハードボイルド室町時代』を読んで、こちらの本に飛んできた。手にとって、「分厚っ…」と声に出てしまうほどの本の厚みで、読みきれるのか不安になりましたが、かなり難しい異文化を、ユーモアのある語り口で面白おかしくリポート&解説してくれています。

    ソマリランドに来てみました、的な(かなりハードな)旅行記のような始まりで、ソマリの人々のことやソマリランドのあちこちに訪ねていった様子が描かれます。

    著者がソマリランドのことを「地上のラピュタ」とまず言っていたけれど、これが最初はピンと来なかった。アフリカの民主主義国家、だけだったら、「そんなところがあるんだ~」と思うくらいです

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    2026年02月14日
  • 語学の天才まで1億光年(集英社インターナショナル)

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    言語への情熱とユーモアに溢れ、外国語を学びたくなった。高野さんの文章は読んでいて楽しい。話したいことがあれば話せる、言語にはその言語のノリがあるという話が興味深い。言語は脳だけでなく、練習や反復といった身体性の部分が大きいのだと知った。どの言語も美しい、という結論がとても素敵だ。

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    2026年02月14日
  • 西南シルクロードは密林に消える

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    ビルマを経由してインド北東と中国四川省をむすぶ交易路として昔栄えたと言われてる西南シルクロードを辿るお話。しかし、西南シルクロードについては本書を読んでもなんだかぼやっとしてる。
    只々、著者をほぼ最初から最後までエスコートしたビルマのゲリラメンバーたちとの人間模様が面白い。
    しかし何故ゲリラたちは、数々の苦難を乗り越えてまで、親切に責任感を持って著者をエスコートしたのか謎のままである。

    本書は25年ほど前の話であるが、
    中国の内陸部(ビルマとの国境付近)の街である大理なんかはもうずいぶん近代化、観光地化していたようである。
    また本書にある地図を見て、
    インドの北東部はバングラディシュにえぐら

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    2026年02月11日
  • 世界の辺境とハードボイルド室町時代(集英社インターナショナル)

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    ずいぶんと前に知って、ようやく買って、さらに積読してたのを今頃読み終えました!(いや、もっと早く読めよ!)

    めっちゃ面白かった!
    高野秀行さんと清水克行さんのそれぞれのお話がとても興味深くてわくわくしました。
    お二人の他の著書を気になって検索中です。

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    2026年02月08日
  • 語学の天才まで1億光年(集英社インターナショナル)

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    内容が刺激的だし、文章がうまい!
    こういう風に冒険を伴った言語学習なら、外国語=英語?がもっと好きになる中高生が増えると思う。
    そもそも、カリキュラムは「外国語」であって「英語」では無いのだから、何語であっても良いはずだ。
    著者自身が破天荒な学習者だから、教える立場に立ったときの教え方も、ユニーク!
    あと、言語が持つノリと言う考え方も面白かった。音楽のノリと言語は、やはりとても関係があると思った。話す言葉によって、なんと話者の気性まで変わってしまうのだから。
    情報を伝えるための言語と仲良くなるための言語と言うカテゴリー分けも面白い。
    だからいくら翻訳機能が発達しても言語学習はなくならないと言う

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    2026年01月28日
  • 語学の天才まで1億光年(集英社インターナショナル)

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    ネタバレ

    普段読書をしない私でもものすごくハマった作品です。著者のキャラクターが自分にものすごく似ていて、感情移入しやすくペラペラと読むことができました。冒頭らへんの、英単語を野球の打順のように覚えたというところが面白すぎて、笑いが止まりませんでした。彼の本を他にも読んでみたいと思ったので、教えていただけるとありがたいです。

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    2026年01月25日
  • 酒を主食とする人々

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    ネタバレ

    本書は、アフリカのエチオピアに2週間という短い期間。
    TBS『グレートジャーニー』という番組で著者が観た、主食をお酒だけで生活している酒呑み民族の実態を伝える驚き旅本である。

    子供達がなんと、一日5リットルのお酒を主食にしているとか、驚きのお酒ネタの場面が沢山出てくるから
    酒呑みにはたまらない。

    後半の病院での、ビックリ場面は、本書をお酒を呑みながら読むと、更に本書を楽しめること間違いなし。

    著者がエピローグで語っているのに納得した。
    WHOの報告では『アルコールは少量でも健康に有害』とあるが、アフリカ民族のお酒を主食にしている実態を知って欲しいと語る。
    その民族は一日中お酒を呑んでも、

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    2026年01月18日
  • 酒を主食とする人々

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    自分では行けない場所、できない体験を高野さんを介して知ることができて幸せです。

    今回はエチオピア南部へ。
    タイトル通り、お酒を主食とする人たちの暮らしに潜入。

    文句なしに面白かったので、本文の紹介はなし。みなさま、ぜひ読んでください。

    かわりに、些細な私の変化をお知らせします。

    あまりお酒を飲めないからか、日中から飲むことや酔っ払いには厳しい目を向けがちな私。
    でも、読み終わったその日は(お正月の親族の集まりということもあり)昼からワインを飲んだし、ビールを飲む夫にも笑顔で接することができました。

    もうひとつ。
    お酒を主食とする、つまり固形物をほとんど食べない日常が、とても快適だった

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    2026年01月05日
  • 語学の天才まで1億光年(集英社インターナショナル)

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    「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをし、誰も書かない本を書く」をポリシーとする筆者・高野秀行は、幻獣ムベンベを追い求めてコンゴへ行き、幻覚剤を求めてコロンビア周辺の南米を旅し、ケレン味たっぷりの野望をもってタイの大学で日本語講師になり、ゴールデントライアングル(タイ、ラオス、ミャンマーの国境にかつて広がっていた麻薬地帯)でケシ栽培をする。目的を達成するためには、現地住民との交流が必要で、そのためになら辺境言語だって学ぶ。相当トリッキーな人間だ。そしてそれらの経験に基づいた、言語習得論もたいへんに面白い。

    印象に残ったのは「言語は能だけでなく、目、耳、口、手を駆使する身体的な技術体系

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    2026年01月02日
  • 酒を主食とする人々

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    いつだって高野秀行さんの本は面白い。『謎の独立国家ソマリランド』で大ファンになって以降いろいろ読んだけど、最初の本『幻獣ムベンベを追え』しかり、アフリカものが一番面白い。結局、日本的常識に浸りきっている私のような日本人からすると、一番想像を絶する世界がアフリカなんだろう。そして、辺境マニアの高野氏でさえ特別だというのだから、本当にコンソもデラシャもすごすぎる民族。
    アルコールという常識に一石を投じる。私のようなアルコールが飲めない(分解できない)体質の人はコンソやデラシャにはいないんだろうか?
    ただ、同じ女性として、アフリカにおける家父長制、男尊女卑については胸がギュッと悲しみに潰される。でき

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    2025年12月15日
  • 酒を主食とする人々

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    ネタバレ


    インジェラアレルギーから始まったエチオピアへの旅。
    ビザが取れない、長い長い道のり、未知なる酒"チャガ"、ヤラセ村・ホルテ村の人々、未知なる酒"パルショータ"、未だ続く村同士の抗争etc.
    高野さんの喋り口調が思い起こされながら読み進めました。
    エチオピアに入ってから出会った人々のことや口にしたもの、目に入った景色が、自分がリアルに体験したことのように感じられて、没入感マックスで読めました!

    アルマズがコーディネーターとして働ける日も近いのかな?

    村同士の抗争で"焼き討ち"が未だに行われているというのに、不謹慎にも笑ってしまった

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    2025年12月12日
  • 【カラー版】アヘン王国潜入記

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    いろいろ気にはなるけどとにかく良いこの表紙に、いつもの高野節を期待して「めっちゃ面白そう」と手に取りました。印象ちょっと違いますね。
    ケシの栽培に密着するためミャンマーの山岳地帯・ワ州に乗り込んだ高野さん。
    歴史的にも政治的にも複雑。反政府ゲリラの支配区であるワ州の小さな村は、武器の調達・食糧の自給のためにアヘンの生産が公認されている状態。
    そこで、ケシの種まきから収穫までの7カ月間を村人と共に過ごします。
    「アイ・ラオ」という村人ネームを授かった高野さん。言語や文化の壁はありながらもとことん郷に従い、ケシ畑で奮闘し、村人と打ち解けていきます。
    時には険悪になったり怒られたり、全く「お客さん」

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    2025年12月06日
  • 世にも奇妙なマラソン大会

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    書店員が選ぶMBTI別おすすめ書籍なんてXの投稿が目について、ESTPにおすすめらしい本書を読んでみた。
    マラソンも、冒険も、難民も、なーーんも興味も知識も無い私だけど、もうめちゃくちゃ面白かった。
    完全におもしれー男にメロメロである。
    著者の高野さんもすごいけど、ESTPにはこの本がおすすめですよとPOPを作った書店員も同じぐらいすごいわ。

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    2025年11月29日
  • 世にも奇妙なマラソン大会

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    サハラ・マラソン、面白すぎる。
    まず西サハラという世界最大の紛争地があることを初めて知った。地理的な問題と、戦闘が膠着状態であるが故にニュースにならないマイナーな地域について知ることができるのが高野秀行作品の醍醐味だ。
    『腰痛探検家』から続けて読んだので、本作でも自分のフィジカルとメンタルについて描写する能力の高さが遺憾なく発揮されており、めちゃくちゃ面白かった。
    マラソンを楽しいと微塵にも思わなかったが、本作で初めてその魅力を理解できた。
    他の短編も小粒ながら面白い。

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    2025年11月29日
  • 世界の納豆をめぐる探検

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    写真と絵のバランスが絶妙だった!リアリティを出しすぎないほんわかした雰囲気だけど、興味深い!これはこども達にも読ませたい1冊。

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    2025年11月19日
  • 謎のアジア納豆―そして帰ってきた〈日本納豆〉―(新潮文庫)

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    納豆を題材にした、壮大な大人の自由研究のような、または世界一おもしろくて読みやすい論文のような、単なる納豆エッセイとは違う、最高におもしろい納豆をめぐる冒険記。

    健康にいいとわかっていても納豆はそんなに得意ではなくて、頑張って月に1回食べるくらいだったのに、読み始めたその日から、読めば読むほど納豆が食べたくてたまらなくて、毎日納豆食べてます。
    冷房庫に納豆がないと不安になって常に補充するほどに。

    納豆は日本のものと思っていたけれど、むしろ日本は納豆後進国では?という高野さんの視点。
    アジアの納豆を食べる地域の分布の考察や、各地の食べ方や納豆との向き合い方が本当に興味深くておもしろかったです

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    2025年11月15日
  • 語学の天才まで1億光年(集英社インターナショナル)

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    辺境ノンフィクション作家の青春語学体験記。

    “辺境ノンフィクション作家”だけあって 挑んだ言葉が???!!!
    「リンガラ語」「ボミタバ語」「シャン語」「ワ語」などなど。聞いたこともないような言葉が続々。

    もちろん「英語」を始め、メジャーな「フランス語」「イタリア語」「スペイン語」「ポルトガル語」
    「中国語」も。

    「タイ語」「ビルマ語」も。

    「英語」ひとつだけでも 四苦八苦している私にとっては 驚きの連続。
    しかし 彼と私の学びの姿勢の違いは 歴然としている。彼には それぞれの言語を話す民族の事を知りたいと思う“必死さ”。どうしてもの“必要性”。

    語学には興味あるが、この“必死さ”と“

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    2025年11月14日
  • 謎の独立国家ソマリランド

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    謎の独立国家を確かめに、危険とされるアフリカの国へほぼ単身で行き、そして成り立ちを把握できるまで粘り強く途中で飽きらめることなく取材をして書き上げた本作品はもうエンタテインメントノンフィクションの枠を超えている。
    著者の現地の人に馴染んでしまうパーソナリティも凄いが、さすがに今回はカートの存在が大きかったのであろうと思った。

    10年以上前の本であるが、この一冊でソマリアの少し前までの状況が把握できてしまう。現状もあまり変わっていないようだ。

    敢えて難を言うとすれば、
    ソマリの氏族の立ち位置を分かりやすくするために日本の武将名を氏族名にくっつけているが、私個人的には少し読みづらく感じた(笑。

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    2025年10月21日
  • 謎のアジア納豆―そして帰ってきた〈日本納豆〉―(新潮文庫)

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    面白くて面白すぎて、大事に大事に読みました。元々納豆は大好きでしたが、読み進めるほど愛しさが増してお腹が空きました。少しでも興味を持たれたら是非読んでほしい。ただし冷蔵庫に納豆の在庫があることを確認してから読むことをお勧めします。

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    2025年10月18日
  • 腰痛探検家

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    果たして人の腰痛の話など面白くないだろうと思いつつも少し期待して読んでみた。
    そして期待通り面白かった。このお方は冒険譚抜きでも面白い話が書ける人だったのだ!
    新しい診療を始めるたびに、今度こそは治るのではとスッキリしたい気持ちがどんどん読み進ませる。
    探検ではないけれど探検話を読んだかのような錯覚に陥る。

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    2025年10月02日