高野秀行のレビュー一覧

  • 【カラー版】ミャンマーの柳生一族

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    舩戸与一の付き添いという緩い立場の高野秀行がのびのびと笑いの才覚を発揮されており、面白くて仕方ない。
    他のミャンマー2作もとても面白いが、これは病気になったりヒルに襲われたりしないので軽く読めて良い。
    ミャンマーにおける秘密警察のような役割を担う柳生が、次第にアホな高野・船戸ペアに懐柔されていくのが笑える。トイレの前で待つ三十兵衛、本当に勘弁して。
    外国の小難しい政争を日本史になぞらえて説明するという意味不明な技法を開発しており、これは後にソマリランドなどでも活かされることになる。
    とにかく笑えて楽しい馬鹿な小説だ。

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    2025年07月19日
  • 世界の納豆をめぐる探検

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    著者の納豆への熱ーーい想いが伝わって突き抜けていく!
    数日かけて読み聞かせた文章量!!
    絵本だけど熱量が半端ない!

    納豆って日本だけのものだと思ってたのよ。
    だって、外国の人って納豆食べられないイメージが強いじゃない。
    そしたらアジアどころかアフリカにまであるなんて!!!

    そしてアフリカにまで行って納豆作ってもらって食べてくるんだもん、びっくりよ笑
    挙げ句の果てには縄文人も納豆食べてたんじゃないかって自分で縄文時代の納豆(本当にあったのかどうかは不明だけど)作って食べるんだもん。
    納豆への愛が凄まじい。

    それにしても、日本の納豆菌とアジアの納豆菌の遺伝子がほぼ同じっていうのには驚いたなぁ

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    2025年07月17日
  • 酒を主食とする人々

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    予約してサイン入りを購入して、忙しいのもあり、大事に大事にようやく読み進めました。
    ページが残り少なくなってくると、悲しいあるある...また後日談を楽しみに生きよう

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    2025年07月17日
  • 西南シルクロードは密林に消える

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    高野秀行作品は多々読んできたが、その中でも道程の長さとアウトローっぷりは最大級だ。
    カチン軍と行動してるときに中国の公安に捕まる場面はハラハラしたし、めちゃくちゃな言い訳に爆笑してしまった。
    ナガ人の世話になっているときの大どんでん返しにも笑った。
    高野さんが現地人と育んだ友情や、日韓ワールドカップの熱狂、モンゴロイド人の団結といった描写は外国人排斥に熱狂する今の日本のニュースと落差を感じた。

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    2025年07月17日
  • 西南シルクロードは密林に消える

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    過去何冊か著者の本を読んできたけれど、一番激しかった気がする。これまで読んできた本も現実離れしていたが、数段越えてきた。

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    2025年07月06日
  • 謎のアジア納豆―そして帰ってきた〈日本納豆〉―(新潮文庫)

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    意外とアジアのあちこちにあった納豆。
    これ読むと納豆が食べたくなっちゃう(›´ω`‹ )ハラヘリペコグゥ...

    なんだか自分で納豆が作れるような気がしてくる。

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    2025年06月26日
  • 酒を主食とする人々

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    めちゃくちゃ面白かった。銀河鉄道999の例え、わかりやすぅい。砂野さんの『酒を食べる』、重版してる!一般向けの本、ワタシも読みたいです!

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    2025年06月20日
  • 酒を主食とする人々

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    面白かった。インジェラ食べてみたい。
    パルショータは勝手にHuelのような完全食のようなものに想像した。

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    2025年08月14日
  • 語学の天才まで1億光年(集英社インターナショナル)

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    興味をそそるタイトルに座布団2枚。
    著者、19歳から29歳までの語学をめぐる風雲録。フランス語に始まり、リンガラ語、ボタミア語、スペイン語、ポルトガル語、タイ語、シャン語、ビルマ語、中国語、ワ語。舞台はインド、コンゴ、ザイール、ブラジル、ペルー、コロンビア、タイ、ミャンマー、中国。
    しかし著者にとって、ことばはあくまで探検を成就するための手段。ポリグロットやマルチリンガルになるのが目的ではない。ことばは、現地の人々との間に良好な人間関係を作るため、情報を得て、探検を可能にするためにある。
    語学の習得は現地主義。予習が可能なら、ある程度予習して、現地に乗り込む。現地の人とコミュニケーションをする

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    2025年06月01日
  • ワセダ三畳青春記

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    めちゃくちゃ面白い。
    高野秀行が日本の生活について書くということは、彼の実力が発揮されるアジア・アフリカの辺境エリアとは真逆のステージを書くことになるため、地味な作品となることを予想したところ、それは大きな間違いであった。
    浮世離れした高野秀行が居る場所は全て辺境と化すのであり、そこがゴールデントライアングルであろうとソマリランドであろうと日本であろうとも彼の周りでは訳の分からない面白いことが起こり続けるのだ。それどころか生活の話となると内容の濃さが段違いに上がり、高野作品の中でも最高傑作と呼んで差し支えない面白さだ。
    私が特に好きなのは「プールへ行こう!」で、区民大会に出て名前を呼ばれるくだ

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    2025年05月31日
  • 世界の納豆をめぐる探検

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    ネタバレ

    納豆は日本だけの食文化という「常識」を吹き飛ばしてくれる。
    高野秀行『謎のアジア納豆』『幻のアフリカ納豆を追え!』をもとにした、子ども向け納豆解説。ふだんのノンフィクションのスピード感はない代わりに、発見のエッセンスが詰まっている。
    納豆に類するものがほかの文化にもあるのか。それは、実際に世界中を旅して食べてみないことにはわからない。かくして著者は納豆探検の旅に出る。韓国のチョングッチャンに始まり、ミャンマーのせんべい納豆、ネパールのキネマ、中国ミャオ族のガオヨウ、ナイジェリアのダワダワ、ブルキナファソのバオバブ納豆、etc。納豆は世界中にある。
    しかし、納豆はいつどこで始まったのか。おそらく

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    2025年05月31日
  • 語学の天才まで1億光年(集英社インターナショナル)

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    最初から最後までずっとわくわくしながら読んだ。
    世界がまだ広かった時代(スマホやネットのない時代)の冒険譚。
    作者の飾らない性格も好ましい。災難に見舞われても、むしろ美味しいと思える不屈の精神。こんなに自分に正直に生きること(好きなことだけしてる人生)のかっこよさ。
    個人的に南米や中国のマジックリアリズムについて書かれた箇所が特にわくわくした。
    言語を通した文化人類学的な考察もユーモアを混ぜながらわかりやすく、何よりめっちゃ面白く(ウケることへの嗅覚が文章にも反映されてて、時々声出して笑った)でもちゃんと参考文献や註もあり、学術的にも面白いという。また、比較言語学的な視点からの考察も、実地で見

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    2025年05月12日
  • 怪しいシンドバッド

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    高野さんが若い!

    10代後半から20代後半、体力と探求心に満ち溢れた高野さんの10年間の冒険....面白くってあっという間に読んでしまいました。心からオススメさせて頂きます^_^

    #笑える #ドキドキハラハラ #エモい

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    2025年05月04日
  • ワセダ三畳青春記

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    ただただおもろい。漫画みたいなぶっ飛んだ人々の青春。基本楽しく読みながら、たまに身につまされたり、ジンとしたり。

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    2025年05月02日
  • 腰痛探検家

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    高野さんの意外な一面

    この本を読んでますます高野秀行という人間が好きになりました。僕も腰痛持ちなので高野さんの境遇や考え方には深く共感できる部分があり、高野秀行という人間がより一層身近に感じられるようになりました。ただしっかりとご自身の苦しかった経験を読んでいて人を楽しませるエンタメに昇華させている部分に高野さんの作家としての実力の高さを感じました^_^
    心からオススメさせて頂きます^_^

    #笑える #タメになる #ハッピー

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    2025年04月27日
  • イスラム飲酒紀行

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    ソマリランドのルポで一気に高野さんの視点の面白さ、世界の辺境の地の興味がそそられました。私は酒のみではありませんが、イスラム文化は大好きで敬愛しています。実際に、この中から、イランとトルコに行ったことがあります。その時の楽しい旅の思い出がよみがえりました。
    イランって、外国人観光客は秘密警察に常に監視されている?私たちはそんな感じがしなかったので、ちょっとびっくりです。もしかしたら気づかなかっただけかしら?
    酒を飲んで楽しくなる。この人間の娯楽を遮断されたイスラム世界。でも、実は寛容だったりする。隠れて飲んでいる。アタチュルクはアル中並みの酒飲みだったか(笑)翻って、仏教の方が、明確に飲酒を禁

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    2025年04月20日
  • イラク水滸伝

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    イラクのコアな部分だけでなく基本的なことも知れる。イラクについてよく知らなくても楽しく読める本。
    恥ずかしながら水滸伝についてほとんど知識が無かったので、調べてみたら、そちらにも少し興味が広がりました。
    一度に何度も美味しい本です。

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    2025年05月04日
  • 【カラー版】ミャンマーの柳生一族

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    椎名誠氏のミャンマー本を読んだので続いてこちらを。
    「柳生一族」の意味を知らないまま読み始めたので、日本から逃げた誰かの話だと思い込んでいた。反省。
    ミャンマーで江戸時代の柳生一族のようにスパイ活動をする集団と、船戸さんの取材に通訳として同行する高野さんの現地取材小説。ミャンマーにはほとんど正規入国していないという高野さんが、おもしろおかしく、しかし真面目にミャンマーの現状を紹介している。そして、最後の最後にまたミャンマーに変化が起きてびっくりである。
    ミャンマーの周縁部の統治状況、パンロンでのアウンサン遺構の紹介の雑さ、ミャンマーの識字率の高さ、椎名本で出てきたタナカ(こちらではタナッカー)

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    2025年04月12日
  • 世にも奇妙なマラソン大会

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    初めて高野秀行さんの本を読みました。
    めちゃ面白い!
    これを読んでる途中に「怪魚〜」をネットでポチりました。
    この方の本を集めたい。
    クスクスできる本って素晴らしい

    追記
    さっきwikiで高野さんを検索したら、誕生日が同じでびっくりしました。凄いな。

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    2025年04月06日
  • 語学の天才まで1億光年(集英社インターナショナル)

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    秘境への冒険物語として、沢木耕太郎の『深夜特急』を読んだ時みたいなワクワク感も味わえるし、言語や世界地理の勉強にもなるし、楽しい本だった。この著者の他の冒険?の本も読んでみたくなる。
    最後の、機械翻訳が進化した現在の語学をやる意味についての言及も、考えさせられるものがあった。

    著者の、ビルマ語の手書きノートを見たら文字の可愛さに惹かれて、アルファベット以外の文字を使う言語も勉強してみたくなってしまった笑 でも肝心の目的がはっきりしてないから、続かないかなぁ

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    2025年03月23日