あらすじ
「何か未知のもの」に出会いたい。その一心で若者ならぬバカ者はアフリカで怪獣を、中国で野人を、南米で幻覚剤を探してさまよう。ついでにゲリラとお友達になったり、インドで一文無しになったり。喉元過ぎれば性懲りもなくまた出かけ、痛い目にあうのがこの男。笑って呆れて、でもなぜかまぶしい辺境冒険傑作。
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高野さんが若い!
10代後半から20代後半、体力と探求心に満ち溢れた高野さんの10年間の冒険....面白くってあっという間に読んでしまいました。心からオススメさせて頂きます^_^
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インド、アフリカ、タイ、中国、高野秀行さんの19歳からの冒険やトラブルが楽しく読めた。語学の天才まで1億光年を先に読んでいて、少し重複しているところもあったが、もちろんこちらが元でその頃のことを詳しく書かれていて腑に落ちた。
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10年間の冒険を集積した1冊。既に一冊の冒険譚になった章もあったが、脇の話として楽しめた。第六章客家の土楼や第七章の野人は読み応えがあった。カバーデザインがあまりに漫画チックなので、最初は買おうかどうか迷ったが、読後感に影響はなかった。大槻ケンヂ氏の解説も好ましい。同じ1966年生まれだが、大槻氏は早生まれ。著者は私の同級であった。
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もう何冊目かの高野さんの本。
これは彼が19歳から29歳にかけて経験した旅や海外生活をまとめたものなんですが
今回も常識を逸脱していてなおかつ無茶しまくりです。
中国で人間の胎盤を食べて
カニバリズムorカストロジー?!
なんて考えたり
コロンビアで白い粉まみれになったり
幻の幻覚剤「ヤヘイ」でミラクルトリップしたり
ほんともう元気が出る一冊です!
オススメ!
Posted by ブクログ
若き日の高野さんのショート集。
1冊の本にできない程度の話の寄せ集めと見くびるなかれ。
ひとつひとつが予想以上に濃い。
人間の胎盤食べる話や麻薬戦争中のコロンビアで幻の幻覚剤を探す話などはものすごかった。
なによりも中国での野人探しが面白い。
高野秀行とUMAの相性の良さを再認識した。
Posted by ブクログ
高野さん7冊目。
高野さんの若い頃のいくつかの探検を1冊の本にしたもの。
『ワセダ』の時期とも被るので、日本でこんなことをしていた時、海外でそんなことをしていたのかぁなんて楽しみ方もできる。
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UMA冒険譚ではなく、エッセイ集。これはこれでユーモアいっぱいで楽しい。というか、かなり危ない橋を渡っているのに驚く。海外で強制退去の恐怖にかられるというのは経験したくないもんだ。
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高野秀行の旅行記の細々したものの寄せ集め。だがこういう端物こそ高野秀行の醍醐味であり、長編より楽しめた。しばしば出てくる雑学的異文化論は非常に興味深い。特にコロンビア編はすごく面白かった。。カバーイラストが黒田硫黄ってところも◎
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気分が凹み気味の時には高野秀行の本を読みたくなります。
辺境ライターを自称する彼の本を読めば、自分も旅をした気分になれます。
彼の旅はいつもメチャメチャですが、ほんと面白いです。
怪獣を探しにコンゴへ行ったり、「幻の幻覚剤」を探しに内戦盛んなコロンビアへ単身乗り込んだり・・・。
無鉄砲で危険な旅をしてますが、彼は各国の言語を身につけているので、いろんな人と出会い助けられて、無事に日本へ帰国できてます。
夕食直前に中国のトイレの話を読んだので、食欲が失せました。
面白かったですが ・・・笑
中国の土楼はいつか見に行きたいですね〜!
Posted by ブクログ
あとがきでご本人も仰っていたけれど、無謀な行動が結構書いてある。巻き込まれて死んでいてもおかしくなかった。危険だけれど、その行動力があるから読者の私は楽しく作品を読ませてもらえている。そこはやはり複雑な気持ちになる。
ムベンベからファンになったのでまさにその時期も含めたエピソードがいくつもあり、作者の若かりし頃の歴史を知るような感覚だった。
特に第五章コロンビア編のヤヘイと、第六章の客家編が興味深かった。
Posted by ブクログ
四半世紀前の作品だから『辺境メシ』や『語学の天才まで一億光年』などで既読のエピソードも多かったけれど(胎盤餃子なんて3回目)高野さんの「若気の至り」(あとがきで高野さん自身が言っている)を楽しめる一冊。
張保羅のエピソードとソリマンのエピソードは初めて読んだが、前者は『すばらしい墜落』、後者は『百年の孤独』に通じるものがあって、短いながら読み応えがあった。
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『ワセダ三畳青春記』があまりに気に入って、高野秀行の文庫化されている著作すべてを大人買い。『ワセダ』を超えるものにはめぐりあえそうにないけれど、どれもそこそこ面白く、ときにしんみりさせてくれます。「世の中で真に重要な情報とは二種類しかない。一つは自分の身を守るための情報、もう一つは人を元気にさせる情報」、高野氏が先輩から言われた言葉だそうです。大槻ケンヂの解説も○。
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なんだか解説ばっかりほめているような気もするが、まったく高野さんの文庫はどれもこれも解説が良い。この本は大槻ケンジ。高野さんとは同い年だそうで、共感たっぷりに高野本の魅力を熱く熱く語っている。
「共感したくなる等身大の人間味と、共感しかねる危険野郎としての無茶とが、類い希なユーモア感覚で奇跡のように繋がっている」「このアンバランスな人物像こそが作者最大の魅力であるのだ」 う~ん、お見事!
ついでにもひとつ、中味と関係ないことを言うと、このカバー絵はいただけない。
Posted by ブクログ
高野秀行氏の僻地旅行記の小ネタ集。小ネタといっても普通の人にとっては一生に一度あるかないかという出来事のオンパレード。毎度の如く高野さんのハチャメチャぶりに笑わされます。
Posted by ブクログ
著者の旅総集編的な作り。一つ一つの旅が実に濃い!贅沢な一冊。”中国の野人探し””幻の幻覚剤探訪”と相変わらず怪しい旅が一杯。高野秀行という作家を知るにはちょうど良い一冊だと思う。