高野秀行のレビュー一覧

  • 異国トーキョー漂流記

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    面白いけど、少し考えさせられる。

    人の行かないところへ行く、人のやらないことをやる、というのが辺境ライターたる私のテーマである。
    変なところに行ったり変なことをすることで出会える人がいる。面白い話ができる。

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    2023年08月17日
  • 謎のアジア納豆―そして帰ってきた〈日本納豆〉―(新潮文庫)

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    2023年に読んだ本ランキングの暫定1位!
    気になることがあればとにかく現地に向かい、実物を見て食べ、作り方を教わり、自分でも作るという質の高い大人の自由研究本。
    納豆に興味がない私のような人間でも驚きの連続でページを捲る手が止まらない。
    現地の写真も沢山掲載されており、写真を通じて現地の雰囲気がよく分かるのもいい。
    本の内容そのものも勿論素晴らしいが、納豆及び納豆生産者に対する作者のリスペクトに感銘を受けた。

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    2023年06月11日
  • 三大陸周遊記

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     14世紀のイスラム(モロッコ)の旅行家、イブン・バットゥータの大旅行記の。全訳は家島先生が東洋文庫全八巻で訳されているが、師匠に当たる前嶋先生の抄訳となる。(このあたりは高野秀行による前書きに詳細がある)。
     モロッコ、エジプト、アラビヤ、黒海周辺、アフガン周辺、インド、アジア、中国(元)と約30年に渡り旅を続けているが、そのヴァイタリティと知的好奇心には脱帽する。
     東方見聞録に比べると、こちらのほうが断然読みやすく、面白い。情報の正確性はともかく、前者がガイドブックとすれば、こちらは旅日記である。善きにしろ悪し気にしろ起こった出来事を克明に記しており、読んでいてワクワクするのである。

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    2023年06月11日
  • 子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答

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    ネタバレ

    沈黙に焦る、ありがとうがないと腹が立つ、体育がだるくて嫌い、など普遍的な悩みに作家7名が趣向を凝らして答えた1冊。
    とくにありがとうがない、という悩みに対し、そもそも世界で「ありがとう」をめったに言わない国の人がおり、水くさいと考える人もいるということを初めて知った。自分の考えだけだと決して浮かばない考えなので、興味深い。
    その他にも「結局悩み解決してないじゃん」といったものもあったが、回答の内容が大喜利のようで面白く、こう考えればいいんだな、自分もこういうところあるなぁと楽しく読めた。
    真剣な悩み解決に一役買う本ではないが、小さいコラムを読んでいるようで面白かった。

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    2023年06月04日
  • 辺境メシ ヤバそうだから食べてみた

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    高野さん、ほんとおもしろい!!
    ヤバそうなものを食べまくるはなし。
    衝撃だったのは、辺境の食事ではなく、美人の女性編集者と東京で食べたスパゲッティ。異物混入なのに、相手の立場を、考えてそのまま食べてしまう。。。辺境の食べ物の話なのに、このエピソードがすごすぎて、全部吹き飛ぶぐらいだった。
    あと、調理前の食材である虫を、間違えて食べたり、、、とか。料理以外のエピソードが強烈すぎる。
    料理は美味しそうな食べ物があり、食べてみたいなーと思うものもあった!辺境に行かなくても食べた気になった!!

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    2023年05月19日
  • アジア新聞屋台村

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    日本社会ひとつの視線で見れば、『迷惑な外国人/日本に馴染まない人々』なんて乱暴な言葉でまとめられてしまいそうな人々も、高野さんの目を通してしまえば、その振る舞いの必然や人間性に滲む母国の文化や出自が、多くの国に自らが身を置いた人ならではの解像度で見えてくる。在野のグローバリズムの擬似体験のみならず、高野さんの成長譚も甘酸っぱくて最高だった。
    小川洋子さんの解説も素晴らしい。

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    2023年04月26日
  • 子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答

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    とても面白い。そして大人も人生の訓示として読むべき?ww私は読むべきだと思います。
    肩の力を抜きながら生き抜く術を教えてくれています。
    回答者様達は、こども向けに言葉を選んで優しい言葉で答えてくれていると思うのですが、内容はけっこう辛辣ですし的を得ています。さすが。
    読んで良かった

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    2023年04月24日
  • 辺境メシ ヤバそうだから食べてみた

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    大変面白かった!一種の孤独のグルメを見てる気がする。食べ物から見える背景とか歴史とか文化とかが大好きな人は是非読むべき
    虫が苦手な人は注意。個人的に1番うわっとなったのは胎盤だった。美味しそうなものも多いし、読んでるとカエルはメジャーな食べ物なんだなという気持ちにもなってくる。ワクワクするので是非他の本も読みたい。

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    2023年03月29日
  • 【カラー版】アヘン王国潜入記

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    ノンフィクションでこんなおもろい作品作っちゃダメだよ。この世のフィクションが全て意味なくなっちゃうって。

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    2023年11月22日
  • 謎の独立国家ソマリランド

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    ソマリアのソマリランド、プントランド、南部ソマリアについて書かれた本。
    ソマリランドの内容を、日本の戦国時代になぞらえて書かれていたので、わかりやすかった。文章も小気味よくテンポ良く読めた。
    紛争あったり、海賊あったり、大変だなーとこっちは勝手に思ってしまうが、住んでいる人たちはそんなことあまり思ってなさそうで、バイタリティ溢れている。
    南部ソマリアで出会った、ハムディはかっこいい!
    女性で若いので、何かと大変なこともあるかと思うが、本当に剛腕すぎる!!
    テーディモの探検にも行ってほしい!

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    2023年03月03日
  • イスラム飲酒紀行

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    ブックカタリストなど複数のインターネットラジオで紹介されていて手に取った。そもそも、タイトルからしておかしい。イスラム=酒はNG、という自分たちの常識からすると、なぜ?となるし、飲めると言っても外国人向けの場所かな?と予想して読んでみたら裏切られた。

    酒が飲みた過ぎていろんな人に出会い頭に「酒は?」と聞くと、様々ながらも最終的にはどのイスラム国もみな隠れて飲んでいて、飲酒の幅が広いという話。しかも、家に連れて行かれたり、怪しげな路地に連れ込まれたりと、いやこれ危険すぎるだろ!と感じながら笑いながら読めた。

    最後の方の「仏教も厳しく酒を禁止されているのに…」という下りも印象的だった。

    とにかく、イスラム圏の印象も変わる良書だった

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    2023年02月27日
  • 怪しいシンドバッド

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    インド、アフリカ、タイ、中国、高野秀行さんの19歳からの冒険やトラブルが楽しく読めた。語学の天才まで1億光年を先に読んでいて、少し重複しているところもあったが、もちろんこちらが元でその頃のことを詳しく書かれていて腑に落ちた。

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    2023年02月26日
  • 辺境メシ ヤバそうだから食べてみた

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    ネタバレ

    一応覚悟して買ったのだけど、やっぱりすごい本でありました。
    巻頭カラーの『豚の生血の和え物』とか、『虫サンド』『水牛の脊髄』『ジュース用のヒキガエル』『モルモットの串焼き』など、インパクト強すぎ。
    「はじめに」で書かれた”注意してほしいのは、食事中に読まないこと。”の意味。
    いや、私の主たる読書時間は食事中なので、それは困るよ。

    雑誌連載なので、最初の方は昆虫食(それも刺激強めのやつ)などが多かったけれど、ネタ切れなのか、それとも軌道修正を強いられたのか、後半は辺境で食べられている美食などもあったりして、食事をしながら読んでも大丈夫でした。(私の方が慣れたのかもしれないけど)

    実際、昆虫食にはまだ抵抗あるけれど、『オオナマズのトムヤム』とか『アヒル肉のビール煮』とか美味しそう。

    あと、広島の「鮫」。
    「ワニ」と言われたり「サメ」と呼ばれたり、一体どっちなんだい?と思うけど、食べてみれば爬虫類の「ワニ」に似た味なんですって。
    ってことは、昔、日本にクロコダイルかアリゲーターがいたってこと?(調べたら化石が発見されてますな)
    だから昔の人はサメを食べて「この味はワニじゃ!」とか言ったのかしら?
    なんて妄想も浮かんでしまう。

    「奥様もよくゲテモノ食に付き合うな」と思ったら、もともと奥様の方がゲテモノ食いのノンフィクション・ライターで、それを唆して記事を書かせていたのが、当時編集者だった著者なのだそう。
    これはもう運命のカップルですな。

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    2023年02月12日
  • 西南シルクロードは密林に消える

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    中国からタイ・ミャンマーの「ワ」州を抜け、インドへ。中国の出国手続きもなく、タイ・ミャンマーへの入国も税関を通ってないので、インドへは不法入国状態。「ワ」のあたりを徒歩で制覇していく様子も、インドから奇跡的に日本に帰国するのも、読んでいてワクワクする冒険譚です。アヘン王国と合わせて読むともっと楽しめると思います。

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    2023年01月06日
  • 【カラー版】ミャンマーの柳生一族

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    高野氏離れが続いていたけど、先日の『語学の天才まで1億光年』によって長い眠りから覚めた。
    自分への快気祝いにと今回手に取ったのは、世にもおどろおどろしいタイトルと表紙が特徴の本書。(相変わらず、刊行年順関係なしに読んでいくスタイルをキープ)
    いつものことながら、彼の文筆にかかれば恐怖は軽減され、寧ろ愉快な気分にさえなっていた。

    早大探検部の先輩で作家の船戸与一氏とミャンマーへ取材に出かけた著者。今回は珍しく観光に近い合法的な旅行なのかと思いきや、そんなはずはなく。題して「柳生一族と過ごすミャンマー辺境14日間」の旅だ。

    ここで早速、謎のワード「柳生一族」が登場。これは現地の軍情報部を徳川家の大目付であった柳生一族に準えた、高野氏による例えである。彼らの監視下で著者と船戸氏は取材をすることになったのだ。
    彼は事あるごとに人や事物の呼称を独自開発しており、例えば政治の実権を握るミャンマー国軍を「徳川家」。他にも「江戸ヤンゴン」「大坂マンダレー」と双方の第一・第二都市をくっ付けたり等しているが、それらが妙にイメージしやすい上にしっくりくるもんだから侮れない。

    内容よりも先に彼の秀逸なネーミングセンスに度肝を抜かれていたが、船戸氏の「(下調べや細かいことは気にしない)行けば何とかなる」マインドにも実は感心していた。
    特にツアーに同行した柳生一派とお酒を酌み交わすシーンは痛快だった。ある程度考えていらっしゃるとは思うが、後は成り行き任せで現地に溶け込むというのが本当にお上手。時には現地の人まで(意図せず)翻弄する。そのスキルの高さに何度も衝(笑)撃を覚えた。
    性格がほぼ真逆の高野氏とは抜群のバディだったんじゃないかな。この2人にかかれば柳生一派の監視役も大したことなく見える笑

    自分も抗議デモの勃発する数年前にミャンマーを訪れたことがある。
    しかし、料理は日本人の口に合うまろやかテイストのものが多く、国民性はどことなくおっとり穏やかというしょぼい感想しか持ち合わせていない…。
    そのせいか、昨今のデモや「柳生一族」・更に主君の「徳川家」に見られる不穏な影と実際目にしたミャンマーがなかなか結び付かずにいる。(本書の旅は色々と腑抜けて見えたが、後日談の「政変」にて一気に意識を持って行かれた。道中では味わうことのなかった胸のざわつきも感知したし)

    ミャンマーの国民性について自分にはおっとり穏やかだと映ったが、高野氏は対等な立場同士だと非常に社交性・国際性が高い人々だと書かれている。(事実、一派への緊張感も次第にではなく、急激に薄れていた)
    民族と宗教の多様性がそれらを養っているというのが何もかもを見てきた著者の推測であるが、それらもまた彼らの寛容さ・穏やかさに直結しているのかな。
    彼が実際目にしたミャンマーを自分も恋しがっている。

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    2022年12月02日
  • 世にも奇妙なマラソン大会

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    -何か面白いことはないか
    夜中にネットサーフィンをしていてたどり着いてしまったのが、西サハラの難民キャンプで開催される“砂漠を走る”マラソン大会。
    直前の申し込みにもかかわらず、ゆる~くエントリーされ、詳しい案内もなく「夜9時マドリッド空港集合」だけ。しかも、マラソンなど経験のない著者。不安を残しながら現地へ飛んだ。

    モロッコと対立する西サハラへの援助を求めることがこの大会の趣旨だったようで、ボランティアに慣れている海外の人々に比べ、著者はそんなことには思いが至らない。
    難民キャンプといっても、それなりに物資は揃い、対立しているといっても平和な西サハラ。
    現地の取材を行いつつも、果たして、砂漠を完走できたのか?

    それと、以前インドで強制送還になったことから、再度インドへの入国するために名前を変えよう!という『名前変更物語』など、

    高野さんの作品は面白い!

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    2022年12月01日
  • 将棋「初段になれるかな」会議

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    『山口恵梨子(えりりん)の女流棋士の日々』で知ったさくらはな。さんたちが、高野秀行六段と行なった「将棋アマ初段になるためにはどうしたらよいか」の鼎談。まずは3マス×3マスを見る(いきなり大局観など身につかない)、藤井聡太の棋譜を読んでも難しすぎて勉強にならない(とはいえ、アマ級位者にも勉強になる棋譜を残す先生もちゃんといる)などなど、色々な心構えが本音ベースで語られていて、とっても面白い。初心者+αの人たちがさらに上達するための方法論として、将棋以外の分野でも参考になると思った。

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    2022年11月04日
  • 西南シルクロードは密林に消える

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    めちゃくちゃ面白いだけでなく、ミャンマーやインドの少数民族問題について勉強にもなり、素晴らしい本です。

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    2022年09月24日
  • 世界のシワに夢を見ろ!(小学館文庫)

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    人の見た事のない物や知らない事を求めて旅?冒険?いや、無謀な挑戦?に突き進んでいく著者のその大きな挑戦の合間に起こった細々した事件を書いたエッセイ。初デートに洞窟に行った話や、フランスで命の危機にあった話など、どれをとっても馬鹿馬鹿しくもスゴくもある抱腹絶倒のエッセイでした。

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    2022年05月23日
  • またやぶけの夕焼け

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    表紙の先頭にいる少年の名は"カッチャン"、これはカッチャン軍団の冒険(遊び)の記録。幼少期をカッチャンと呼ばれて過ごした私はどうしたって自分の当時を重ねてしまう。贔屓目もあるだろうが面白い。少年時代は、宝物だ。

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    2022年05月15日