高野秀行のレビュー一覧

  • 謎のアジア納豆―そして帰ってきた〈日本納豆〉―(新潮文庫)

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    ネタバレ

     アフリカ納豆の本を買おうと思っていたら間違って買ってしまったのだけど、こちらが前作となっていたので順番は正しかった。間違って買ったと思ったので、モチベーションが上がらなかったのだけど、読んでいると面白い。しかも納豆は毎日のように食べているのに全く気にしたことがなく、当たり前だと思っていたことが当たり前ではなかったような足元がぐらぐらしてくる感じが気持ちいい。

     シャン州の納豆や各地の納豆を食べてみたいという興味に駆られ、納豆の自作も簡単そうなのでやってみたくなる。今は気軽に外国に行ける状況ではないのだけど、これから先外国に行く機会があったら、日本では食べることができない、現地の人が食べてい

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    2021年06月10日
  • 謎の独立国家ソマリランド

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    「氏族」という概念があるのを初めて知った。とても面白い仕組みで、さすがに細かな分類や経緯は読んでいて難しかったけれど氏族の何たるかやその掟(ヘール)についてはざっと理解できた。
    筆者、バリバリカートやってるな。
    ソマリ語ってどんなものなんだろうと思った。
    写真がもっとあればより良かった。

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    2021年05月02日
  • 腰痛探検家

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    腰痛持ちなら、読めばまるで自分自身のことではないかと思うのではないだろうか。マッサージは効くようなそうでもないような感じ。
    医者もどこに行ったら結局正解なのか悩みと混迷が深まるばかりの日々。
    ちょっと良くなったらすぐに活動をしすぎて悪化。
    結末がどうなるのか、この本を読み終えても気になってしまう。
    どうぞお大事に。

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    2021年03月20日
  • 幻のアフリカ納豆を追え!―そして現れた〈サピエンス納豆〉―

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    アジア納豆に引き続きこちらも読んだ おもしろかった〜
    驚異的な美味さというバオバブ納豆、すごく気になる
    韓国のチョングッチャンからとった納豆菌の納豆が日本で製品化して売られてるというのも気になる

    魚の出汁と合わせるというとこを読みながらタラコと納豆をご飯にかけたら美味いのではと思いついたのでこんどやりたい

    追記 たらこ納豆ご飯ものすごく美味しいのでもう数回食べてる これにネギや卵をかけたら大変なことになりそう

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    2021年03月17日
  • 謎のアジア納豆―そして帰ってきた〈日本納豆〉―(新潮文庫)

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    日本食と言われていた納豆が実は世界中で食べられてたとは、知らなかったのでびっくり

    火を通すメニューが豊富ということで、読んでいて作ってみたくなり、スパイスやニンニクで納豆スープを作ってみた
    納豆のだしだけだとどうも味が薄いと思って味の素を入れたらかなり美味しくなって、本で書かれたとおりだわーとなった

    つぎはアフリカ納豆の本を読むよ

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    2021年02月26日
  • 恋するソマリア

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    高野さんの作品を読んだのは本書が初めてだが、すっかりファンになってしまった。すぐに本屋に走り高野さんの本を買い漁った。

    ソマリアと言えば、我々からすれば「海賊」ぐらいのイメージしかないが、内に入ってみなければ分からない目から鱗の話ばかりで恐れ入った。
    現地人との掛け合いが存分に書かれているのだが、それが面白くて、つい笑ってしまうシーンもあった。

    特に衝撃的だったのは、筆者が滞在終盤に、実際に襲撃にあったことである。その臨場感が伝わってくるリアルな描写に興奮した。

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    2021年02月15日
  • 未来国家ブータン

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    自由だけど個人が迷いや葛藤を抱かないようなシステムがあるのとてもうらやましい
    でも虫が殺せない決まりで布団でダニに刺されまくるのは困る
    納豆の本も買ってあるのでこれから読むのが楽しみ

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    2021年01月31日
  • 異国トーキョー漂流記

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    2021/01/13

    自然消滅していく、お話がものすごーく好きです。

    少し悲しかったり、光が見えたり、笑えたり、高野先生の冒険も好きですが、エッセイもいいですね。

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    2021年01月14日
  • 幻のアフリカ納豆を追え!―そして現れた〈サピエンス納豆〉―

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    前にたまたま手にとってみた同作者のソマリアの紀行文がやたらと面白かったので手にとってたみた本作はタイトルのとおり世界の納豆を食べ歩くというもので、自分も納豆というものは日本固有の食べものでは、と思っていたのですがアフリカとアジアの一部では納豆が日常的に食べられているのだとか。本作で取り上げられているのはナイジェリア、セネガル、大韓民国、ブルキナファソ。アフリカ系のものは大豆ではなく現地のパルキア豆を使うのが一般的だがブルキナファソにはバオバブの実やハイビスカスの種から作る納豆もある。そしてこれは懺悔しなければいけないのだけどアフリカの内陸部では人は手に入るものをしかたなく素朴な味付けで食べてい

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    2021年01月13日
  • 世にも奇妙なマラソン大会

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    高野さんの作品には元気をもらいます。西サハラマラソン大会もしかり、ペルシャ人もしかり。ただ、小市民たる自分には、改名をめぐる奥さんとのやり取り(攻防?)に、一番笑わせてもらいました。辺境ルポライターのパートナーを持つって、どんな気分なんだろう。インド入国の方法よりも想像が難しいです。

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    2021年01月04日
  • 謎のアジア納豆―そして帰ってきた〈日本納豆〉―(新潮文庫)

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    納豆を探して巡る辺境の旅!約500ページのドキュメンタリー。高野ワールド炸裂で全く飽きさせない。納豆の食文化を通じての民俗学、文化人類学研究と言っても過言ではない作品。読むだけじゃなく、実際にそんな旅をしてみたい。

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    2021年01月03日
  • 謎のアジア納豆―そして帰ってきた〈日本納豆〉―(新潮文庫)

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    アジアで作られているという"アジア納豆"を探しに行くドキュメンタリー。
    作り方は違うものの匂いや味は日本の納豆に近いという。
    いつも食べている納豆なのに知らない事だらけ。
    まさかアジアにも納豆があるだなんて…

    結構分厚いけどおもしろいのでどんどん読めます!
    学者さんじゃないのに好奇心だけで
    ここまで追い求めるのはすごいと思いました。
    (間違っていたらすみません)

    地名や民族に馴染みがないので
    途中途中わからなくなることがあったので
    自分でわかりやすい様にメモを取りながら
    読み進めていますが、
    自分で自分がどこを目指しているの

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    2020年11月20日
  • 幻のアフリカ納豆を追え!―そして現れた〈サピエンス納豆〉―

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    いやあ、凄かった。壮大と言うにふさわしい。
    前作も「納豆は日本の食文化」という思い込みを打ち砕くには十分であったが、この本の最後のサピエンス納豆という仮説は学者が検証するに値するのではないか。
    高野さんは学者ではないけど、この行動力、頭の回転、発想力はそんじょそこらの学者がかなうものではないからなあ。しかし、学者のようにひとつのことだけをやるには才能がありすぎるのだ。ここまでくると、ただの「ノンフィクション作家」でいいのか?とすら思う。
    『謎のアジア納豆』とあわせて高野秀行の代表作だろう。
    本当に感動した。

    でも、冷静に考えたらソマリアのときも、これは高野さんの代表作!と思ったのよね。他の人

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    2020年11月09日
  • 怪獣記

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    ネタバレ

    UMAってものには実は興味はあまりないんだけど、読んでみてすぐ引き込まれた。

    UMAの探索のはずなのに、民族問題や政治思想まで踏み入れて、最後にはなぜか立場逆転!?みたいなことになっていて、冒険記としてたいへん面白かった。

    ジャナワールという真偽不明で、地元民からはほぼ確実にオワコン認定されているものを通して見る人間模様、というのがとても不思議な感じがしたのと、それに加えて景色の浮かぶ文章が良かった。トルコに行きたくなった。

    2007年刊行なので、その後がとても気になる。結局、正体は何だったのか!?

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    2020年11月04日
  • 幻のアフリカ納豆を追え!―そして現れた〈サピエンス納豆〉―

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    いやあ、貴重な文献ともなりそうな納豆調査紀行。
    いつも通りの楽しい高野さんの珍道中でありながら、最終章は論文としても成立する文章。納豆はこんなに世界中で食べられていたとは!!

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    2020年10月31日
  • 幻のアフリカ納豆を追え!―そして現れた〈サピエンス納豆〉―

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    高野作品の1ファンですが、今作も本当に面白かったです。面白かった、と一言で片付けられない労力をヒシヒシと感じてはおりますが、その言葉しかありません。1日1食は必須で、たまに3食食べる大大大好き納豆の話なのでいつも以上に興味深く読ませていただきました。「ソマリランド」で講談社ノンフィクション賞受賞されましたが、結構真面目で深刻な主題にしかノンフィクション賞をあげない風潮には大いに憤りを感じます。このような日常的なものを追いかける労作にこそ大宅賞をあげてもよいのではと感じます。

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    2020年10月29日
  • 幻のアフリカ納豆を追え!―そして現れた〈サピエンス納豆〉―

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    納豆を通して調査の面白さ・難しさ・思い込みが感じられる。どこの人間でもやっぱり似たよなことするんだと思った。
    最後のハイビスカス・バオバブ納豆のところで無意味な作業とそれを補うべく追加された有用な作業がどのような経緯で発生したのか気になる。特に追加された作業。あと無意味な作業にはおのずからどこかで気づくのだろうか。

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    2020年10月20日
  • 謎のアジア納豆―そして帰ってきた〈日本納豆〉―(新潮文庫)

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    ひょんなことからアジア納豆を追うことになった著者。行動力と操る言語は健在で、東南アジアから日本国内を巡る。その中で、日本は納豆先進国ではなかった。アジアでも日本でも納豆づくりを体験し、本書は次第に納豆文化人類学の様相を呈してくる。それが深く、また面白い! 続編も楽しみだ。

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    2020年09月30日
  • 謎の独立国家ソマリランド

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    ソマリランド、内戦可にあるソマリアのなかにありながらすごく治安がよいラピュタのような国(国としては認められていないが)。
    以前未来世紀ジパングで特集していて上記のような程度の知識しかなかったが、高野氏の潜入・取材力によって、物語のようにソマリ人の特徴、またソマリランドの設立?の流れが色鮮やかに入ってきて本の分厚さが全く苦にならなかった。
    ソマリランドにとどまらず、海賊国家プントランドとリアル北斗の拳の南部ソマリアも取材したことでより色濃くソマリの流れやそれぞれの氏族の言い分があり、多方面からの視点がとりあげられててよりソマリランドとは、ソマリ人とは、ということが浮き彫りになっている。
    カート宴

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    2020年09月25日
  • 腰痛探検家

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    腰痛という、数多くの人が体験しているだろうことをここまで面白く書けるんだから、やはりさすが。とにかくもかくにも面白い

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    2020年09月21日