高野秀行のレビュー一覧

  • 辺境メシ ヤバそうだから食べてみた

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    盛りだくさんでした。お腹いっぱいです。

    私なんかが日頃食べてる料理、食材などはマンネリでレパートリーが少なく、狭い世界で生きてるなぁと思わされた。食材として見ていなかったもの(ゴリラなど)が食べられていることや、やたらと手の込んだ調理法などがあることを知って、あらためて世界は広く人間の歴史は長いなぁと思った。
    本書に登場する料理や食材のほとんど、特に昆虫食、は個人的に食べるのは無理であるが、中には、タイの爆弾ナマズことヤムプラードックフーやトルコのカイセリマントゥなど食べてみたいと思う料理もあった。

    その他にも、
    調理時間がやたらと長いコソボのフリア、タイのおばさんの口噛み酒、南米のカエルのジュース、羊の胃袋の中身のスープ、韓国の超絶臭いホンオ、幻覚が見えるヤヘイ、猫の餌、などなど凄すぎです。

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    2025年09月23日
  • 世界のシワに夢を見ろ!(小学館文庫)

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    「世界のシワ」とは「辺境」のこと。
    高野さんが訪れた辺境でのアレやコレやが詰まった一冊。
    閉所恐怖症の私は冒頭のデートの話でもうゾワゾワ。
    全体的に「ムリムリムリ」というエピソードばかりなのですが
    高野さんのおかげで、ゴロゴロしながら笑って読めます。最高です。

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    2025年09月11日
  • 幻獣ムベンベを追え

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    男子大学生って面白いよな、とは前々から思っていた。高校生よりは大人になってるけど社会人には満たない、未熟さや無責任さが若干残っている危うさはありつつも、知識があるためいろいろなことが出来てしまう。でもまぁ、なんてったって早稲田大学。頭の良い学生さんたちはまたちょっと違うよなきっと。

    …と思い読み始めたらめちゃくちゃ面白かった。考えてみたら、謎の怪獣モケーレ・ムベンベを探しに行く時点で充分私の思う男子大学生であった…

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    2025年09月06日
  • イラク水滸伝

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    50代になってもやんちゃな冒険家である高野氏が今回向かったのは、サダムフセインやISなどイスラム過激派の印象が付きまとう、日本人の大半が危険でしかないと思っているであろうイラクである。ただ忘れてはならないのが、この国が原初の文明を生み出した場所であるということだ。
    彼はこの旅で、世界でも有数の危険地帯でありながら、世界最古の歴史を持つ国、そして砂漠の印象の強い中東の一国の中の湿地帯(!?)で暮らす人々の謎を解き明かすとのことで、旅の目的からして様々な情報がぶつかり合い混沌に満ちている。案の定旅の道程も複雑かつ困難が溢れ返るもので、綴られる文章も序盤から中盤にかけてカオスそのものであった。

    本文に書かれている通り、そもそもイラクという国が大変複雑な国だ。シュメール人によるウル・ウルク・ラガシュといった世界史で誰もが覚えるであろう都市国家による支配から始まり、アッカドやバビロニア、アッシリアといったセム語圏の民族に統治が移り、続いてペルシア時代、イスラム教徒の侵攻、モンゴル遊牧民による破壊を経てオスマン帝国支配下に入る。ササン朝あたりまで農業面で重要視されていたイラク(特に南部)であったが、イスラムとモンゴルの侵攻によってその地盤を破壊され、オスマン帝国時代からは、中心地から地理的に遠かったために辺境として扱われ、支配が行き届いていなかったという。

    もともとシュメールの都市国家からあぶれたアウトサイダーが割拠していた南部湿地帯は、本書で語られるマンダ教徒やユダヤ人、支配してきた王朝から爪弾きされた人々や、カルマト派のような各地で略奪を働く荒くれ者たちといった様々な人々が、理由は様々あれど逃げ込んできて定住してきた場所だった。オスマン帝国時代に辺境として定着したことによってその混沌としたごた混ぜ具合は更に加速し、今度はイギリス統治に反抗する人々や、共産党員まで逃げ込んでくるといった、もはや悪も正義もなく、ただ「従いたくない!」という反骨精神のみを共有した人々が集まってくるようになった。そんなアウトサイダーたちが民族や宗教の垣根を超えて身を寄せ合って生きてきた場所、それがイラク南部の湿地帯【アフワール】なのだ。

    こう整理する目的で書いていてもわけがわからなくなりそうになるが、本書の序盤から中盤にかけてはイラクの成り立ちの複雑さや氏族の多様さの解説を丁寧にしてくれている分その情報量は脳みそを押し潰すかのようで、それに現地の治安問題や氏族間のやりとり、公安のマークなど、次から次へと襲いかかる困難な問題の対処や説明が加わってるためにかなり読みづらい。さらに高野氏とシェイフ山田二人が異国人であるために常に多くの人々から監視されている状態で不自由しており、いつもの軽快なユーモアもあまり見られず文章も重苦しいものになっている。毎年水量やルートの変わる湿地帯の作り出す変幻自在の迷路に迷い込んでいるかのようにその文章は混迷を極めている。

    極め付けは2度の下見を経て本格的な旅に乗り出そうとしたところでのコロナパンデミックだ。これはもう読んでいるこちらですら、「あーもう終わったな。」と思ってしまうほどに絶望的なもので、高野氏とシェイフ山田の心境は本当に耐え難いほど辛いものだったと思う。ここで正直本を閉じようかな、と思ってしまったくらいだ。

    しかしここから先は、カタルシスしか待っていなかったのである。

    ソマリランドを超える程の情報量による読みづらさはあるが、終盤は開幕がウソだったかのように気持ちよく楽しく興奮しながら読める。もし序盤で諦めてしまった人がいるとしたら、ぜひもう一度トライしてほしい。3回目の現地入りからは、情報の渦が一気に整理されて収束し、いつもの高野氏の熱気の漲る冒険が戻ってくる。これまでよりも強烈なものとして。読後感はさながらサムペキンパーの映画を見終わったあとのようだ。

    分厚い単行本に恐るることなかれ。ゆっくり読んで楽しんでほしい。シェイフ山田のキャッチーでわかりやすいイラスト群も必見だ。

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    2025年09月06日
  • 語学の天才まで1億光年(集英社インターナショナル)

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    めちゃくちゃ、めちゃくちゃ面白かった〜!もっと早く読めば良かった〜!旅行記としては刺激的、語学については知的好奇心を満たしてくれ、学ぶとは?体験とは?といった抽象的な問についても、おもしろ可笑しく考察してくれている。語学の勉強法についても学べて、いったいこの本からいくつの刺激を受けたか分からない。そして、経験を笑いに変えられる、著者の心広さ、たくましさに尊敬の念を覚える。もっと、硬派な本かと思っていた。

    読書はこういう体験をさせてくれるから止められない。ありがとう、である。

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    2025年09月04日
  • 世界の辺境とハードボイルド室町時代(集英社インターナショナル)

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    なんとも刺激的な本。

    辺境作家の高野秀行さんと「喧嘩両成敗の誕生」が出世作となった歴史学者清水克之さんの対談集。

    高野秀行さんはデビュー作の「幻獣ムベンベを追え」から注目している好きな作家さん。一方清水克之さんは日本の中世の民衆史が専門の学者さん。

    普通に考えると共通性もないお二人がソマリランドを媒介にして出会い、社会や国の在り方、果ては人間の思考のあり方の根源にまで想いを巡らせている。

    その論考は新たな発見に満ちゾワゾワと今までの常識を揺さぶられる。

    高野秀行さんの辺境作家としての行動力にばかりに目が行きがちだが、高野さんの緻密な思考回路や斬新な歴史解釈に、清水さんがインスパイアされて知識と事実に裏付けられた確固たる解釈や解説を的確に与え、それに対して高野さんが自らの体験を元にして話題をどんどん深め発展させていく。

    なんとも面白く楽しい対談集であるのだ。

    今は文庫でも出ている様なのでぜひ興味のある方は読んでほしい。良質なブックガイドの側面もある。

    私もますば「喧嘩両成敗の誕生」を積読本の山から掘り起こし読んでみたい。た

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    2025年09月02日
  • 西南シルクロードは密林に消える

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    高野秀行、20年ほど前の経験。中国、マレーシア、インド国境を徒歩で、車で、象で行く話。
    そして皆に助けられて日本に帰れた話。
    凄くハードな経験なのに、笑い飛ばしてしまう(読みながら笑ってしまう)明るさ。
    おススメ。

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    2025年08月24日
  • 【カラー版】ミャンマーの柳生一族

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    高野さんが先輩作家・船戸与一さんの取材旅行に同行した2週間のミャンマー旅。
    20年くらい前のことですが、ミャンマーの社会が日本の武家社会みたいなことに気づいた高野さん。
    旅の監視役となるミャンマー国軍の情報部がまるで柳生一族じゃないか!から始まります。
    ミャンマー国軍を徳川家にたとえて、柳生一族、老中、大目付まで出てきて、おもしろく、ミャンマーの国家の対立の様子などがわかりました。
    柳生一族とも打ち解けてしまう高野さんの人間力が大好き。
    辺境と言われる場所の、普通は知ることのできない人々の素の姿や魅力を引き出す力もさすが高野さん。

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    2025年08月23日
  • イラク水滸伝

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    誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをし、誰も書かない本を書く」著者のポリシーに感銘を受けた身として、とても興味深い内容であった。

    まず、イラクという日本から見れば常に戦争をしているイメージのある国(実際はそうではない)であること。マイノリティの住む世界最古の文明、メソポタミア文明の興ったティグリス川、ユーフラテス川が舞台であること。

    いずれも冒険心をくすぐられるだけでなく、現地民とのリアルなやり取りが読んでいてとても楽しかった。写真も随所に織り交ぜられ、イメージがしやすかった。

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    2025年08月12日
  • イラク水滸伝

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    イラクの湿地帯=アフワールについて書かれた本。世界史上にはレジスタンスあるいはアナーキー的な湿地帯が存在するらしく、その中の一つである中国の水滸伝になぞらえ「イラク水滸伝」と題されている。

    「湿地帯の恐ろしさは、その境界があいまいなところにある。(…)鈍色の雲が地平線まで垂れ込めた空の下、どこまでも続く湿地とも荒れ地ともつかない土地を走っていると、なんだか世界の始まる前の原初の状態にいるような感覚にとらわれる。」

    と書かれてるけど、回想やイラクに関する歴史について脱線が多い序盤は今どこにいるんだっけ?と自身が湿地帯に迷い込んだように感じることがしばしば…翌日とか何時とか、時間経過を示したり示さなかったりするし(ちまちま読み進めたのが悪かったのかも)。

    第1章〜第3章
    :2018年1月 イラク初訪問
    第5章
    :2019年5月 アフワール再訪 いよいよ舟造り
    第6章
    :2019年の秋 舟旅決行が山田隊長の誤診で中止
    → 来春に決行の予定がコロナ禍で中止
    2020年10月 マーシュアラブを知る
    2022年3月 アフワール再訪
    チバーイシュ町周辺でタラーデに
    乗る(表紙の写真)

    ブリコラージュという単語が何度も出てくるけどその場しのぎかもしれない、でもその試行錯誤で最終目標としていた舟旅に漕ぎ着けたことがすごい。

    あとがきにある通り「思いつくかぎり何でもやった」が故のボリュームで、イラクそしてアフワールの魅力が描き出されている。ゲーマルやマスムータを食べてみたいと思うと同時にイラク戦争などイラクの歴史もちゃんと勉強したいと思った。

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    2025年08月12日
  • 謎のアジア納豆―そして帰ってきた〈日本納豆〉―(新潮文庫)

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    アジアの山岳地帯にだけ根付いている謎のアジア納豆を調べるという行為は、まずは辺境の旅を一周終えている高野秀行でないと辿り着けない境地であり、深みのある本だった。
    基本的にはいつものバカ話なのだが、日本でアジア納豆作成に挑む場面は意味不明な感動があった。
    これを読んでる間、たまらなくなって毎日納豆を食べていた。
    さらには日本にある外国料理店でアジア納豆を食べられないのかとネパール料理店やビルマ料理店を調べてみたがなかなか見つからない。やはり手前納豆はそんな手軽に表に出てくるものではないのだと痛感している。

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    2025年08月09日
  • 世にも奇妙なマラソン大会

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    いつも通り面白かった。

    もちろん表題作も良かったけれど、とくに好きなのはインド入国のための悪戦苦闘するお話。この直前に西南シルクロードのお話を読んでいたので、さらに楽しく読めた。

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    2025年08月09日
  • ワセダ三畳青春記

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    三畳一間と言わないまでも、昔ながらの下宿の様子がわかる自伝的作品として、藤子不二雄A『まんが道』や吾妻ひでお『地を這う魚』などがあげられるが、本書にはこれらの作品とはまた違った趣きがありむちゃくちゃに楽しませてもらった。
    なにせ登場人物達が面白い。パンの耳を貰ってきて毎朝食べるほど異常なほどケチな上、寝返りをうつ音にすら苦情をいれる「守銭奴」、弁護士目指して熱量MAXで他人に世話を焼いて迷惑をかけまくる「ケンゾウさん」、また探検部関係者では宇宙旅行を本気で提唱し始めたり、チョウセンアサガオをどこかから掻っ払ってきた先輩の「加藤さん」、そして盟友のイシカワやキタといった多種多様な奇人変人たちが集まる野々村荘とはなんなのか、そしてそこに溶け込む高野秀行とはどれほどまでにぶっ飛んでいる(良い意味で)のか、と考えているうちにどんどん次のページをめくってしまう。まさに読む手を止められなくなってしまう。
    所々常識的に問題があるのでは?といった場面もあるが、そんな些細なことを気にしていてはこの本を楽しめない。限りなく自由な人たちを自由な気持ちで眺めてみれば良い。気づけば腹を抱えて笑っている自分自身に気づくことであろう。日々の疲れやストレスを吹っ飛ばすのに最適な「読む抗鬱剤」、それが『ワセダ三畳青春記』である。

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    2025年08月06日
  • 【カラー版】アヘン王国潜入記

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    普通、ミャンマーの山中にある世界最大のアヘン生産地に半年も行かないよ。
    政治的に意図的に隔離されていて、そこには私たちと変わらない気持ちで泣いて笑って生活する人たちがいる。

    全文はブログで
    www.akapannotes.com

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    2025年09月06日
  • 【カラー版】アヘン王国潜入記

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    高野氏の著作に関しては飲酒に目覚めた後の少しおちゃらけた文章に慣れていたので、本書の真面目で鋭い語り口には度肝を抜かれた。一般的には知られていないであろう、少数民族を無数に抱えたビルマという国が英国に好き放題にされた後独立国家として目覚め、その統治の難しさから軍事独裁政権に踏み切った実情をしっかりと語り、中国共産党の息のかかったビルマ共産党に侵略され、そこから独立したにも関わらず中国的官僚制度や文化から抜け出すことができず、麻薬に関係した場合は死刑になるという厳罰で持ってこの植物に臨む中国に対してヘロインを密輸する奇妙で矛盾に満ちたワ州という反軍事政権の暗部を日の元にさらけ出し、この汚いビジネスに加担する中国の公安を掻い潜りワ州の上層部を説き伏せて実際にアヘン栽培を行う村に潜入するという、多くのジャーナリストでも忌避するであろう道を突き進んでいく著者の行動は、刊行された当時多くの人の胸を打ったであろう。発売当初にこの書物を知らなかったことが悔やまれる。

    それにしてもアヘンの効果とは恐ろしいものである。悪性腫瘍からくるものも含むどんな体の不調ですら一時的に緩和し、本人が自覚症状を感じる間もなく中毒症状へ誘っていく。多くの孤立した軍事政権が薬物売買によって戦費を稼ぐ理由がよくわかる。しかしその収入は本書で記されているように薬物の密輸ルートを維持し幹部の私腹を肥やすために使われ、末端で栽培する人々にはまったく還元されない。我々の知らない場所でこのようなえげつない行為が行われることを、本書は改めて思い起こさせてくれるのである。

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    2025年08月03日
  • 移民の宴 日本に移り住んだ外国人の不思議な食生活

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    日本で暮らす外国人ってどんなご飯を食べているのか。
    高野さんが各地の外国人のコミュニティで取材し
    食べ、味わい尽くした一冊です。

    どういう経緯でここに住んでいるのか
    外国人を取り巻く状況とか
    異国で体験する震災とか…
    様々な事情がありつつも、みなさん自国の誇りをもちながら柔軟に明るく暮らしている様子が伝わってきます。

    高野さんの人たらしのキャラクターもいいなぁ。
    あと、お腹がすく!

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    2025年08月01日
  • 異国トーキョー漂流記

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    積極的に謎の企画を立ち上げて海外にいってアホをやらかしてくる多言語話者で貧乏な著者が、逆に様々な境遇で日本にやってくる外国人と東京を歩き、それぞれの国の文化や価値観、そして「トーキョー」という外国人から見た都会を見つめ直していく、笑いあり涙ありのノンフィクション。アメリカを非難しつつもマクドナルドを美味そうに平らげるイラク人や、暗黒舞踏に憧れて貧乏生活を送るフランス人など多種多様な人々と著者が織りなす台本のない喜劇に腹を抱えて笑い、時に鋭い指摘に極東に位置する日本という国の異様さにもハッとさせられる。一筋縄では行かないのに読みやすく、世界についての扉を開いてくれる良著である。

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    2025年07月28日
  • 幻獣ムベンベを追え

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    モケーレ・ムベンベ、知ってる!!
    でも周りは誰も知らないしテレビとかにも出てこない。そのうち「私が作り出したマボロシだったんかな…」と思い始めたその時、この本を見つけました。

    早稲田大学の探検部、謎の怪獣ムベンベを探してコンゴの奥地へ。
    現地のガイドにやられ、高熱にやられ、食糧が尽き
    ムベンベはなかなか見つからず〜

    ムベンベに対してこんなに熱い人達がいたなんてもう感動。
    しかも、自分には絶対全く1ミリも縁のない世界だからこそ、知りたい事がありすぎ。高野さんおもしろすぎ。

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    2025年07月25日
  • 異国トーキョー漂流記

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    探検は無いが、高野さんのとてつもない優しさとそそっかしさが満載で面白い。
    マクドナルド好きのイラク人の話と、飛行機でたまたま隣に座ってたペルー人の話は、まさにノンフィクションはフィクションより滑稽なりである。またどちらも切ないオチがあって印象深い。

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    2025年07月25日
  • 【カラー版】ミャンマーの柳生一族

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    舩戸与一の付き添いという緩い立場の高野秀行がのびのびと笑いの才覚を発揮されており、面白くて仕方ない。
    他のミャンマー2作もとても面白いが、これは病気になったりヒルに襲われたりしないので軽く読めて良い。
    ミャンマーにおける秘密警察のような役割を担う柳生が、次第にアホな高野・船戸ペアに懐柔されていくのが笑える。トイレの前で待つ三十兵衛、本当に勘弁して。
    外国の小難しい政争を日本史になぞらえて説明するという意味不明な技法を開発しており、これは後にソマリランドなどでも活かされることになる。
    とにかく笑えて楽しい馬鹿な小説だ。

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    2025年07月19日