高野秀行のレビュー一覧
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興味をそそるタイトルに座布団2枚。
著者、19歳から29歳までの語学をめぐる風雲録。フランス語に始まり、リンガラ語、ボタミア語、スペイン語、ポルトガル語、タイ語、シャン語、ビルマ語、中国語、ワ語。舞台はインド、コンゴ、ザイール、ブラジル、ペルー、コロンビア、タイ、ミャンマー、中国。
しかし著者にとって、ことばはあくまで探検を成就するための手段。ポリグロットやマルチリンガルになるのが目的ではない。ことばは、現地の人々との間に良好な人間関係を作るため、情報を得て、探検を可能にするためにある。
語学の習得は現地主義。予習が可能なら、ある程度予習して、現地に乗り込む。現地の人とコミュニケーションをする -
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めちゃくちゃ面白い。
高野秀行が日本の生活について書くということは、彼の実力が発揮されるアジア・アフリカの辺境エリアとは真逆のステージを書くことになるため、地味な作品となることを予想したところ、それは大きな間違いであった。
浮世離れした高野秀行が居る場所は全て辺境と化すのであり、そこがゴールデントライアングルであろうとソマリランドであろうと日本であろうとも彼の周りでは訳の分からない面白いことが起こり続けるのだ。それどころか生活の話となると内容の濃さが段違いに上がり、高野作品の中でも最高傑作と呼んで差し支えない面白さだ。
私が特に好きなのは「プールへ行こう!」で、区民大会に出て名前を呼ばれるくだ -
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ネタバレ納豆は日本だけの食文化という「常識」を吹き飛ばしてくれる。
高野秀行『謎のアジア納豆』『幻のアフリカ納豆を追え!』をもとにした、子ども向け納豆解説。ふだんのノンフィクションのスピード感はない代わりに、発見のエッセンスが詰まっている。
納豆に類するものがほかの文化にもあるのか。それは、実際に世界中を旅して食べてみないことにはわからない。かくして著者は納豆探検の旅に出る。韓国のチョングッチャンに始まり、ミャンマーのせんべい納豆、ネパールのキネマ、中国ミャオ族のガオヨウ、ナイジェリアのダワダワ、ブルキナファソのバオバブ納豆、etc。納豆は世界中にある。
しかし、納豆はいつどこで始まったのか。おそらく -
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最初から最後までずっとわくわくしながら読んだ。
世界がまだ広かった時代(スマホやネットのない時代)の冒険譚。
作者の飾らない性格も好ましい。災難に見舞われても、むしろ美味しいと思える不屈の精神。こんなに自分に正直に生きること(好きなことだけしてる人生)のかっこよさ。
個人的に南米や中国のマジックリアリズムについて書かれた箇所が特にわくわくした。
言語を通した文化人類学的な考察もユーモアを混ぜながらわかりやすく、何よりめっちゃ面白く(ウケることへの嗅覚が文章にも反映されてて、時々声出して笑った)でもちゃんと参考文献や註もあり、学術的にも面白いという。また、比較言語学的な視点からの考察も、実地で見 -
購入済み
高野さんが若い!
10代後半から20代後半、体力と探求心に満ち溢れた高野さんの10年間の冒険....面白くってあっという間に読んでしまいました。心からオススメさせて頂きます^_^
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購入済み
高野さんの意外な一面
この本を読んでますます高野秀行という人間が好きになりました。僕も腰痛持ちなので高野さんの境遇や考え方には深く共感できる部分があり、高野秀行という人間がより一層身近に感じられるようになりました。ただしっかりとご自身の苦しかった経験を読んでいて人を楽しませるエンタメに昇華させている部分に高野さんの作家としての実力の高さを感じました^_^
心からオススメさせて頂きます^_^ -
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ソマリランドのルポで一気に高野さんの視点の面白さ、世界の辺境の地の興味がそそられました。私は酒のみではありませんが、イスラム文化は大好きで敬愛しています。実際に、この中から、イランとトルコに行ったことがあります。その時の楽しい旅の思い出がよみがえりました。
イランって、外国人観光客は秘密警察に常に監視されている?私たちはそんな感じがしなかったので、ちょっとびっくりです。もしかしたら気づかなかっただけかしら?
酒を飲んで楽しくなる。この人間の娯楽を遮断されたイスラム世界。でも、実は寛容だったりする。隠れて飲んでいる。アタチュルクはアル中並みの酒飲みだったか(笑)翻って、仏教の方が、明確に飲酒を禁 -
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椎名誠氏のミャンマー本を読んだので続いてこちらを。
「柳生一族」の意味を知らないまま読み始めたので、日本から逃げた誰かの話だと思い込んでいた。反省。
ミャンマーで江戸時代の柳生一族のようにスパイ活動をする集団と、船戸さんの取材に通訳として同行する高野さんの現地取材小説。ミャンマーにはほとんど正規入国していないという高野さんが、おもしろおかしく、しかし真面目にミャンマーの現状を紹介している。そして、最後の最後にまたミャンマーに変化が起きてびっくりである。
ミャンマーの周縁部の統治状況、パンロンでのアウンサン遺構の紹介の雑さ、ミャンマーの識字率の高さ、椎名本で出てきたタナカ(こちらではタナッカー) -
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著者の高野さんのソマリアに対する想いは、タイトルの通りまさに恋。好きだからもっと知りたい、忘れられたくない、ドライにされるけどそれ故にさらに燃え上がる。そんな様子は面白くありつつ、なんだか健気で応援したくなる。色んなことがてんこ盛りで感想がまとまらないが、高野さんの情熱溢れる本に、読者の私もソマリアに恋させられてしまった。もっと知りたくなる、不思議な魅力を持つソマリア。
よりディープなソマリアを知ることができる本書は、ソマリア一般家庭の話から今回は謎の南部の話まで幅広く、そのテンションはまさにジェットコースターのようだが、それがたまらなく、最後まで飽きずにあっという間に読めてしまう。
それ -
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涙なしには読めなかった。
グルメ要素を期待して読むと少しがっかりするかもしれない。
だけど、「あなたの食事事情を教えてください」という最初の入りで、一緒に食事を交わすことで文化や国籍は違えど打ち解けられる。
そして打ち解けることで、本当にその人の事を知れる。
だから他文化に触れたい、日本に住んでいる外国人を知りたい、そんな期待を持ってこの本を読むと、かなり満足度がある。
著者の高野さんの人柄がもっと好きになる本。
盲目の旦那さんとの結婚を機に、スーダンから日本に来た女性、フィリピン女性たち、色んな過酷な状況も乗り越え日本で暮らすイランの女性。
自分の実家が近くにないのはもちろん、母国語で -
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“行け、韓国とアフリカへ。我らが仲間を探すのだ・・・”
納豆の声に導かれ、再び探求の旅へ。
カラー口絵8ページ
・プロローグ
第1章 謎のアフリカ納豆 カノ/ナイジェリア
第2章 アフリカ美食大陸の納豆 ジガンショール/セネガル
第3章 韓国のカオス納豆チョングッチャン
DMZ(非武装地帯)編 パジュ/韓国
第4章 韓国のカオス納豆チョングッチャン
隠れキリシタン編スンチャン郡~ワンジュ郡/韓国
第5章 アフリカ納豆炊き込み飯
ワガドゥグ~コムシルガ/ブルキナファソ
第6章 キャバレーでシャンパンとハイビスカス納豆
バム県/ブルキナファソ
第7章 幻のバオバブ納 -
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アジアの辺境の地で出会ったのは、納豆。
何故、納豆がそこにある?そもそも納豆とは?
3年間の探訪レポで追求した納豆ワールドを堪能あれ!
カラー口絵8ページ
・プロローグ 日本は納豆後進国なのか?
第一章 納豆は外国のソウルフードだった!? チェンマイ/タイ
第二章 納豆とは何か
第三章 山のニューヨークの味噌納豆 チェントゥン/ミャンマー
第四章 火花を散らす納豆ナショナリズム タウンジー/ミャンマー
第五章 幻の竹納豆を追え! ミッチーナ/ミャンマー
第六章 納豆
第七章 アジア納豆は日本の納豆と同じなのか、ちがうのか
第八章 女王陛下の納豆護衛隊 パッタリ/ネパール
第九章 日本納豆の起 -