高野秀行のレビュー一覧

  • 異国トーキョー漂流記

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    ちょっとググれば知りたい情報仕入れて大抵の言語を多少なり学ぶ術があって、面倒な人付き合いもそこそこにしてあちこち飛び回れる、大層便利な時代になった。もーこんなまわりくどいこと好き好んででもしないと体験できない。真面目で不器用で真っ直ぐな高野青年が、ひとつひとつの出会いの中で、いろんなものの見え方、捉え方を発見しながら国際人となる過程を見届けているようでとても面白い。

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    2024年11月11日
  • ワセダ三畳青春記

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    初めて読むノンフィクションだったが、とても面白かった。誰も行ったことのない場所へ行き、誰も書かないような本を書く、という高野さんのモットーが素敵✨

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    2024年10月26日
  • 辺境メシ ヤバそうだから食べてみた

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    ゲテモノは無知なら来るものなんだろうな。どんな辺境メシにも成り立ちの理由や歴史があって、それらをご馳走として食べてる方がいる。高野さんの文書を読んでると自分も食べたくなってしまう。

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    2024年10月14日
  • ワセダ三畳青春記

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    電車で読んだのが間違いだった。
    めちゃオモロイ。いや、どの高野本も基本的にはめちゃオモロイ。
    だが今回は親近感の湧いてきやすい日常に焦点を当てているので、より面白おかしさが伝わってくる。笑いが次々と込み上げてきて、ついには目まで達してしまった。マスクを着用していたものの、「それ、そんなに面白いのか?」と周囲から勘ぐられていたに違いない。
    面白ければ面白いほど、読み手は話に夢中になってしまう。そう、電車で読んでしまうと乗り過ごしかねない。自分の場合目的地が終点だったが、着いたことにも気づかず居座り続けてしまった…。

    学生時代から11年間住まわれていた「野々村荘」での思い出を綴ったエッセイ。(あとがきで知ったが、「野々村荘」は仮名らしい)
    居住スペースは何と三畳間という手狭さだが、高野氏が所属されていた早大探検部(他の著書でもお馴染み!)に程近く、家賃も1万2000円と超良心的!(てかそんな好物件聞いたことがない)

    他の探検部員も住んでいたため、半ば第二の探検部活動拠点と化していた。
    チョウセンアサガオの種を食べ続け、高野氏が「ノイローゼ気味のチンパンジー」に化けた話等、辺境とはまた違う部活動の記録も楽しめる。部やサークルに必ず一人はいる「関わってはいけない先輩」の高野氏だったが、何だかんだで年齢的にはまだ学生(ご卒業後は学生上がり)。たとえ一般的な学生みたいにパッとしなくても(失礼…)、これまた他では味わえない青春特有の輝かしさがあった。
    あとどのエピソードにも共通して言えることは、オチが上手い!

    「私は首をかしげた。野々村荘お得意の『謎の現象』だ。だがここの現象は私のような凡人には想像しがたい謎を秘めている」(P 167)

    「私のような凡人…」というツッコミポイントはさておき、野々村荘の住人は高野氏に引けを取らない変わり者ぞろいだ。
    立地的・価格的に変わり種なアパートだから引き寄せやすいのか…?それもあるだろうけど、自分は大家のおばちゃんパワーによるものではないかと睨んでいる。
    オープンで寛容、細かいことは気にしない性格。住人同士のトラブルにも仲裁に入り、大体解決へと導くキレ者でもある。会話もいちいちオモロイ。何十年も大家でありながら、築年数や部屋数を把握していないところは何だか好感が持てた。
    今ドキこんなにチャーミングなおばちゃんいる?住人たちにとっての「暗闇の提灯」的存在なのも頷けるし、高野氏が11年間ほぼストレスレスで過ごせたのも、彼女の功績が大きいんじゃないかな。

    笑いが中心だったけど、終盤はちょっぴりセンチメンタル。ある事情から野々村荘との訣別を果たすからだ。
    これまでの野々村荘をめぐるドタバタ劇と毛色が違いすぎて、正直アウェーだった。でも今まで優先してきた野々村荘ライフをふっと手放すことで、ようやく彼も青春の名残から巣立っていったんだな…と、最後はおばちゃん目線になっていた。

    電車ではしてやられたが笑、高野本をまた1冊コンプリートした喜びと荘の活気(?)が、自分の中で勢いよく渦巻いている。

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    2024年10月10日
  • 【カラー版】アヘン王国潜入記

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    最高に面白かった!
    丹念な調査と情報収集だけでなく、自ら体を張って真実を体験しに行くバイタリティ、見事な文章の構成とユーモア、ただの体験日記にとどまらないメッセージ性。
    他の本も読んでみようと思った。

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    2024年10月05日
  • 謎の独立国家ソマリランド

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    ネタバレ

    著者がソマリを理解するためにソマリ語を学び現地の人を言い負かす程になったり、仲間として認められていく過程は実にあっぱれで楽しい。海賊がどれほど儲かるビジネスなのかを「海賊を雇ったら」でシミュレーション。わかりやすく実に面白かったです。初めて著者の本を読みましたが、他の本も今後読んでいきたいと思います。全く知り得なかったソマリの世界にお腹いっぱい浸れる一冊でした。

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    2024年09月22日
  • 【カラー版】アヘン王国潜入記

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    ネタバレ

    イラク水滸伝みたく面白い冒険譚みたいなのかなって思って読むと、確かにそうなのだけれど、最後、あとがきまで読むとしっとりとした気持ちになる。

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    2024年09月18日
  • 西南シルクロードは密林に消える

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    ネタバレ

    やっぱり高野秀行は面白いなあ
    かなり濃密な旅で、登場人物も入れ替わりがあるがどの人も魅力的。
    作者の特徴である牧歌的な筆ながら、
    直接的ではないにせよ、後日談で生死不明が入るのはやはりゲリラなんだなと。

    なぜゲリラになるかというのは
    少女兵士の話が、とても印象深かった。
    >彼女にとってはゲリラ生活の方が世間の荒波にもまれるより楽だったのだろう。

    あとは新聞紙の紙巻きたばこは、やってみたいな。

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    2024年08月30日
  • 西南シルクロードは密林に消える

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    最後の文庫版あとがきが一番びっくりドッキリ。 今読み終わったけど、このびっくりドッキリのせいで、全体の感想はまた今度。 今はこの余韻に浸っておきたい。

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    2024年08月04日
  • アジア新聞屋台村

    ネタバレ 購入済み

    とても素晴らしい作品です

    韓国人女性とのエピソードを読んで
    とても切ない気持ちになりました。
    人の心を揺さぶる作品はなんであれ本物です。
    他のエピソードも非常に興味深く、面白いので
    心からオススメさせて頂きます。

    #エモい #ほのぼの #笑える

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    2024年07月26日
  • 将棋「初段になれるかな」会議

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     とても分かりやすい本でした。初心者の方には、ぜひおすすめしたい本です。
    この本をきっかけに、何年ぶりかに将棋にはまっています。
    三手詰め、五手詰めの本を買いたいと思っています。

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    2024年07月15日
  • 幻獣ムベンベを追え

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    著者が早稲田大学の探検部で、コンゴのテレ湖で見かけられたという幻の怪獣(ムベンベと命名)を確認すべく、プロジェクトメンバーを募り果敢に挙行する非日常的な大冒険談である。
    そもそもコンゴは日本と国交がなく双方の大使館も無いなか、ビザの取得から苦労し、途方に暮れそうな行程で目的地のテレ湖をめざす。飛行機で行けるのはコンゴの大きな町までで、その後は道があるのは100km先にある村までで、そこからは丸木舟で100km先にある村を目指し、その後は湿地帯のジャングルの中を60km進む。ようやく辿りついたテレ湖は変化に乏しい単調な湖であり、果たしてムベンベが現れるのか、一瞬たりとも目が離せない状況から、3交代で24時間監視体制を組む。カワウソやゴリラなど尋常じゃない物を食しながら、マラリアに罹ったり生死が危うい環境のなか、めげる事なく監視活動を続ける。ムベンベは見つかるのか、その正体は何か、結論は出るのだろうか、半信半疑で読み進める。巻末には早稲田大学探検部のプロジェクトメンバー総勢9名の顔写真と本人からのコメント、またその後の人生が紹介されている。本書のなかでは、それぞれの人物像がくっきり表現されており、著者の類稀な描写力に感心させられる。こんな無謀なことにチャレンジする学生魂が紙面を通して伝わってくる。

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    2024年05月17日
  • ワセダ三畳青春記

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    こんなに面白いとは思わず、とりあえず手に取った本だったからびっくり。文章はとても読みやすく、何と言っても自分の今の生活からは違いすぎる内容の日常へ連れて行ってもらえて、とても楽しかった。ちょっと痛いけど憎めない人たちの喜劇を見てるような、そんな気持ちになった。著者の方は、とにかく面白い素敵な人だということが良く分かった。

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    2024年05月10日
  • 【カラー版】アヘン王国潜入記

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    筆者が7ヶ月間の内に体験した、ケシの種子まき→収穫→アヘン中毒→離脱症状をお話の軸として、なにゆえアヘン栽培地域となったのか?現地の人々はどのような人達なのか?などまとめてあります。読み終えて奇跡として表現しても差し支えない期間に入国できたんだなと思いました。

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    2024年05月07日
  • 腰痛探検家

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     自らの腰痛を治すべく、整形外科、針、気功、整体、スポーツ医学など、名医やカリスマと言われるありとあらゆる治療法を試した実体験冒険記。世界の秘境の冒険記も楽しいけれど、言っちゃ悪いが役には立たない。だがこれは違う。面白いのに役に立つ。腰痛に悩む人は必読だ。

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    2024年04月30日
  • 世にも奇妙なマラソン大会

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    タイトルの「世にも奇妙なマラソン大会」は本書の3分の1くらいで,高野さんのエッセイ集というのがしっくりくる内容.
    名前変更物語はかずかず読んできた高野本の中でもトップクラスに笑わせてもらった.
    氏の真骨頂は少し寂しさや侘しさを残すような読後感のあるストーリーを描かせる時だと思うんだけど,同級生の友達の話や治験の話でそれを感じることができ,満足の1冊.
    高野秀行デビュー作としてはおすすめしないけど,それなりに氏の著作を読んだあとに読むと面白いこと間違いない.

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    2024年04月26日
  • 西南シルクロードは密林に消える

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    存在がまだ解明されていない西南シルクロードの陸路紀行。中国の成都に始まり、ミャンマーのカチン州、インドのナガランドを経てカルカッタに向かう道中での様々な人との会話や関係を構築していく様子が面白く、高野さんらしさを感じた。「戦後初めて中国からビルマ経由でインドまで運ばれたことを確認された交易品」、と自身を評するさすがの表現力で笑ってしまった。

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    2024年04月13日
  • 【カラー版】アヘン王国潜入記

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    イラン水滸伝から高野秀行作品を読むようになって、今ではすっかり高野秀行ファンになっている。
    自分にはいろんな意味(モチベーション、勇気、体力、時間、お金)で経験できないことを、高野さんは経験し、それを本という形で表現してくれる。まさに本の醍醐味である。この作品は現実の世界での実際の体験記なのだが、今自分が生活している世界からかけ離れすぎていて非常にシュールなのである。日本人がこれまで行ったことのない、ミャンマーのワ州僻地にあるアヘンを栽培している村に長期間滞在して、自分もアヘン中毒になってしまう。現実は小説より奇なりであるが、ノンフィクションは現実より奇なりである。著者はどうなってしまうんだろうとワクワクドキドキさせるエンターテイメントであり、世界にはこんなところもあるんだとか、ミャンマーの歴史ってそうだったのかなど勉強にもなる作品である。

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    2024年04月04日
  • 謎の独立国家ソマリランド

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    この人の本まじでおもろい。
    行動力と探究心がカンストしてるだけで、基本怠惰で捻くれ者の早稲田卒のおじさんだから親しみ深いし同じ穴の狢って感じがする。故にシンプルに憧れる。この人の本全部読む。
    あと金なさすぎて海賊雇おうとする件くそやばすぎておもろい。

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    2024年04月05日
  • ワセダ三畳青春記

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    野々村荘で起こる「リモート」や「スマホ」が当たり前である現代では味わうことのできない人との出会いが織りなすドラマが沢山の物語でした。最後は青春記に相応しい終わり方でニヤついてしまいました。笑

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    2024年03月26日