高野秀行のレビュー一覧

  • 世界のシワに夢を見ろ!(小学館文庫)

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    高野さん9冊目。
    短いものは4ページほどで、サクッと読めるエッセイ集。
    ムベンベの探検の合間にはこんなことがあったのかというものや、高野さんには珍しい直球の下ネタまで、高野さん自ら「バカ最長不倒距離」というだけある面白話が集められており笑いながら読めた。

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    2023年09月24日
  • 西南シルクロードは密林に消える

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    めちゃくちゃ面白い。
    自身の高野さんの著書4冊目だが、一番苦難を乗り越えて探検している感じがした。
    実際に生で交流しなければ書けない現地の人々の描写がいい。これが日本でくつろぎながら読むことができるなんてありがたいことだ。
    それにしても、今作でも『アヘン』でも思ったが、上梓されてしばらくたってから書かれる文庫版のあとがきを読むに、取材の中で関わった人は殺されたり投獄されたりしていることもあり、この取材・体験はその瞬間の奇跡を手繰り寄せて実現しているんだなと感じた。

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    2023年09月11日
  • 子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答

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    2023年39冊目。
    読書って、おもしろい。
    今悩んでいる事の答えに導くような言葉に出会える。

    「実るほど頭を垂れる稲穂かな」のことわざ。実るから謙虚にするのではなく、謙虚にするから実るのである。このことわざの本当の意味を知ることができた。

    「気づきをありがとう」…世の中というところは気づきに満ちており、いくらでも感謝できる。まさしく、最近そんな思いをした。考え方一つで生き方が楽になると思えた言葉。

    最後の「珍回答してくれた先生方」の紹介までも面白かった一冊。

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    2023年09月09日
  • 西南シルクロードは密林に消える

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    高野秀行さんの本は本当にすごい。
    ミャンマー北部、インドのナガランド州の少数民族ゲリラについての解像度が上がった。

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    2023年09月02日
  • 幻獣ムベンベを追え

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    一昨日に読み終わった『アヘン王国潜入記』が面白かったので、高野さんの著作を順に読んでいこうと手に取ったが、これも大当たりだった。
    未開の地ともいえるような場所で生活しよく病気にかからないな、かかってもよく生き延びられるなとCDPメンバーの生命力に感心してしまった笑

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    2023年09月02日
  • 【カラー版】アヘン王国潜入記

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    読みやすく、そしてめちゃくちゃ面白い。
    アヘンを一度吸ってからは、村を出るまでずっと吸っていて笑った。
    高野さんの別の著作もすぐに読みたくなった。

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    2023年09月01日
  • 異国トーキョー漂流記

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    面白いけど、少し考えさせられる。

    人の行かないところへ行く、人のやらないことをやる、というのが辺境ライターたる私のテーマである。
    変なところに行ったり変なことをすることで出会える人がいる。面白い話ができる。

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    2023年08月17日
  • 幻のアフリカ納豆を追え!―そして現れた〈サピエンス納豆〉―

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    高野秀行氏の納豆本2冊目。前作"謎のアジア納豆"でタイやネパールなど国外の納豆を取材して日本有数の"納豆マニア"となった高野氏だが、世界にはまだ目にしたことのない納豆がたくさんあった。本書で一番衝撃的なのは西アフリカが東アジアを超える一大納豆地域であったことだろう。しかも彼らは大豆ではなく他の豆で納豆を作るのだ。最初は懐疑的であった高野氏も数年にわたって各国の納豆を取材してきた経験から、その作り方や味から納豆であることを認めることになる。最終的に大豆以外の豆からも納豆作りが可能なことを知った氏は、大豆成立前の縄文時代から納豆作りが行われていたのではないか

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    2023年07月27日
  • 謎のアジア納豆―そして帰ってきた〈日本納豆〉―(新潮文庫)

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    2023年に読んだ本ランキングの暫定1位!
    気になることがあればとにかく現地に向かい、実物を見て食べ、作り方を教わり、自分でも作るという質の高い大人の自由研究本。
    納豆に興味がない私のような人間でも驚きの連続でページを捲る手が止まらない。
    現地の写真も沢山掲載されており、写真を通じて現地の雰囲気がよく分かるのもいい。
    本の内容そのものも勿論素晴らしいが、納豆及び納豆生産者に対する作者のリスペクトに感銘を受けた。

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    2023年06月11日
  • 三大陸周遊記

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     14世紀のイスラム(モロッコ)の旅行家、イブン・バットゥータの大旅行記の。全訳は家島先生が東洋文庫全八巻で訳されているが、師匠に当たる前嶋先生の抄訳となる。(このあたりは高野秀行による前書きに詳細がある)。
     モロッコ、エジプト、アラビヤ、黒海周辺、アフガン周辺、インド、アジア、中国(元)と約30年に渡り旅を続けているが、そのヴァイタリティと知的好奇心には脱帽する。
     東方見聞録に比べると、こちらのほうが断然読みやすく、面白い。情報の正確性はともかく、前者がガイドブックとすれば、こちらは旅日記である。善きにしろ悪し気にしろ起こった出来事を克明に記しており、読んでいてワクワクするのである。

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    2023年06月11日
  • 子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答

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    ネタバレ

    沈黙に焦る、ありがとうがないと腹が立つ、体育がだるくて嫌い、など普遍的な悩みに作家7名が趣向を凝らして答えた1冊。
    とくにありがとうがない、という悩みに対し、そもそも世界で「ありがとう」をめったに言わない国の人がおり、水くさいと考える人もいるということを初めて知った。自分の考えだけだと決して浮かばない考えなので、興味深い。
    その他にも「結局悩み解決してないじゃん」といったものもあったが、回答の内容が大喜利のようで面白く、こう考えればいいんだな、自分もこういうところあるなぁと楽しく読めた。
    真剣な悩み解決に一役買う本ではないが、小さいコラムを読んでいるようで面白かった。

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    2023年06月04日
  • 辺境メシ ヤバそうだから食べてみた

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    高野さん、ほんとおもしろい!!
    ヤバそうなものを食べまくるはなし。
    衝撃だったのは、辺境の食事ではなく、美人の女性編集者と東京で食べたスパゲッティ。異物混入なのに、相手の立場を、考えてそのまま食べてしまう。。。辺境の食べ物の話なのに、このエピソードがすごすぎて、全部吹き飛ぶぐらいだった。
    あと、調理前の食材である虫を、間違えて食べたり、、、とか。料理以外のエピソードが強烈すぎる。
    料理は美味しそうな食べ物があり、食べてみたいなーと思うものもあった!辺境に行かなくても食べた気になった!!

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    2023年05月19日
  • 【カラー版】アヘン王国潜入記

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    世界にはこんな暮らしをしている人たちが本当にいるのか、とわくわくする気持ちになった。いかに自分の世界観が窮屈になっているのか思い起こされた作品

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    2023年05月07日
  • アジア新聞屋台村

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    日本社会ひとつの視線で見れば、『迷惑な外国人/日本に馴染まない人々』なんて乱暴な言葉でまとめられてしまいそうな人々も、高野さんの目を通してしまえば、その振る舞いの必然や人間性に滲む母国の文化や出自が、多くの国に自らが身を置いた人ならではの解像度で見えてくる。在野のグローバリズムの擬似体験のみならず、高野さんの成長譚も甘酸っぱくて最高だった。
    小川洋子さんの解説も素晴らしい。

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    2023年04月26日
  • 子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答

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    とても面白い。そして大人も人生の訓示として読むべき?ww私は読むべきだと思います。
    肩の力を抜きながら生き抜く術を教えてくれています。
    回答者様達は、こども向けに言葉を選んで優しい言葉で答えてくれていると思うのですが、内容はけっこう辛辣ですし的を得ています。さすが。
    読んで良かった

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    2023年04月24日
  • 幻のアフリカ納豆を追え!―そして現れた〈サピエンス納豆〉―

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    納豆が、アフリカにあるなんて!!驚いた。
    あることを確認するだけではなく、作り方まで確認し、さらに、どの納豆が美味しいかまで評価している、単純に冒険紀行としてだけではなく、論文とかで世界の人にも読んで欲しいぐらい。納豆に興味があるのは日本人だけだから、世界の人はあんまり興味ないかも。
    アフリカの納豆ぜひ、たべたい。
    大豆ではなくパルキアで作る納豆。食べたい。。。
    ハイビスカス、バオバブでも作るらしい。
    お隣韓国の料理、チョングッチャンは食べに行けれそうな気がするが、アフリカに納豆を食べに行くのはなかなか難しいかな。
    アフリカに納豆を食べに行くツアー的なものを旅行会社さんに作って欲しい。

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    2023年04月10日
  • 辺境メシ ヤバそうだから食べてみた

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    大変面白かった!一種の孤独のグルメを見てる気がする。食べ物から見える背景とか歴史とか文化とかが大好きな人は是非読むべき
    虫が苦手な人は注意。個人的に1番うわっとなったのは胎盤だった。美味しそうなものも多いし、読んでるとカエルはメジャーな食べ物なんだなという気持ちにもなってくる。ワクワクするので是非他の本も読みたい。

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    2023年03月29日
  • 【カラー版】アヘン王国潜入記

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    ノンフィクションでこんなおもろい作品作っちゃダメだよ。この世のフィクションが全て意味なくなっちゃうって。

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    2023年11月22日
  • 謎の独立国家ソマリランド

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    ソマリアのソマリランド、プントランド、南部ソマリアについて書かれた本。
    ソマリランドの内容を、日本の戦国時代になぞらえて書かれていたので、わかりやすかった。文章も小気味よくテンポ良く読めた。
    紛争あったり、海賊あったり、大変だなーとこっちは勝手に思ってしまうが、住んでいる人たちはそんなことあまり思ってなさそうで、バイタリティ溢れている。
    南部ソマリアで出会った、ハムディはかっこいい!
    女性で若いので、何かと大変なこともあるかと思うが、本当に剛腕すぎる!!
    テーディモの探検にも行ってほしい!

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    2023年03月03日
  • イスラム飲酒紀行

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    ブックカタリストなど複数のインターネットラジオで紹介されていて手に取った。そもそも、タイトルからしておかしい。イスラム=酒はNG、という自分たちの常識からすると、なぜ?となるし、飲めると言っても外国人向けの場所かな?と予想して読んでみたら裏切られた。

    酒が飲みた過ぎていろんな人に出会い頭に「酒は?」と聞くと、様々ながらも最終的にはどのイスラム国もみな隠れて飲んでいて、飲酒の幅が広いという話。しかも、家に連れて行かれたり、怪しげな路地に連れ込まれたりと、いやこれ危険すぎるだろ!と感じながら笑いながら読めた。

    最後の方の「仏教も厳しく酒を禁止されているのに…」という下りも印象的だった。

    とに

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    2023年02月27日