高野秀行のレビュー一覧
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ネタバレメソポタミアという壮大な歴史を持つ土地を、実際にボートで川を下りながら旅する。その臨場感が、本書の何よりの魅力だった。水の流れに身を任せ、刻々と変わる両岸の景色を眺め、ときには予想もしなかった出来事に巻き込まれる。陸路を移動する旅とはまったく違う、川の上だからこそ味わえる不安や高揚感が、ページをめくるたびに伝わってくる。読んでいるこちらまでボートに同乗し、一緒に川を下っているような気分になった。
そして、「川から世界を見る」という視点も実に新鮮だった。人々が暮らす町や村を陸側から訪れるのではなく、古くから人や文明をつないできた川をたどることで、土地の歴史や人々の生活がこれまでとは違った角度か -
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早稲田の正門から徒歩たったの5分。路地裏にひっそりと佇む野々村荘、3畳一間、一万二千円。脅威的なやすさ。学生7年目みたいな変態が多い早稲田ながら、思い出すのは8年生のあと再び入学した問題を起こした彼だろう。天才と変人は紙一重であることもまた真なり。これを早稲田は日常として受け入れている。ここが東大、京大、慶応にはない部分であり、なくても全く問題ないと思われている部分であろう。
探検部の所属、数々の無謀かつ行ったことないところにいく、面白いサークルがあるものだが、そこの部員たるや変人集団。まともな会社に就職して云々、ということに興味ある人はいない。本書の執筆者も、クレイジーな生活を振り返り、やっ -
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アフリカの冒険は面白い。
砂漠とジャングルの狭間は納豆とボコ・ハラムらイスラム過激派が絡む混沌地帯であり、そこに飛び込めるのは辺境探検家の高野秀行ならではだ。
ブルキナファソの案内人アブドゥルが「クルマ ボロボロ」と日本語で言うのは吹き出したし、ヘラヘラしながら読んでるとナイジェリアの断食する女性に胸にぽっかりと穴が空いたような気分になる。笑いとシリアスの同居はさすがとしか言えない。
韓国編もDMZや田舎の度を越した廃れ具合が非常に興味深かった。
全体を通して言えば、テキトーな葉っぱで納豆がボコボコ出来上がる前作の感動には及ばないかな。
チョングッチャンを食べてみたいけど、どこの韓国料理屋も置 -
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アナクロ、アナログ、アナーキーの3拍子揃ったトリアーナの2人が、現地ガイド(こちらは陸路を車で追っかけてくれる)とともに3人でティグリス=ユーフラテス源流部をパックラフト航行で川下りをする本。1人は山田隊長 (山田高司 1958年生まれ 当時59歳)。1人は筆者。
いつも、人が絶対に行かないような場所に行ってルポにまとめてくれる高野さん。今回もびっくりするような旅でした。
トルコなのだが、クルド語を話すクルド人(クルド良く聞くけど始めて意味を持つ言葉になりました)。イスラム圏なのに女の人が自由にしているエリアもあった。そのアレヴィーはアニミズム(水天地日月)崇拝のような宗教。良くイスラムの中に -
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いつも楽しみにしている高野さんの本。
今回もすごく面白かった。
話の中心は旅先で出会う様々なクルドの人々。
読んでみるまでメソポタミアとクルド人が全然結びついてなかった。
クルド人といっても住む国、宗教、支持政党など様々に違っており、考え方や生活スタイル、言語なども一様ではないことを知った。
川を旅して、キャンプをはって、その土地に暮らす人と触れ合うことで、心からその土地と人をわかろうとする筆者の姿勢は素晴らしいといつも思う。
どうしても日本では問題ばかりがクローズアップされてしまうが、メソポタミアの地で日々暮らすクルドの人との交流を書いた、希少な本だと思う。
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- カート
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試し読み
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ネタバレノンフィクション作家である高野秀行さんが謎の国家に潜入取材を行った記録を書いたこの本。高野さんは、とある番組で知っていたが初めて著作を読ませていただいた。ソマリランドという国を知ったのはいつであったか、携帯で時間つぶしにWiKiでソマリアのことを調べたのが切っ掛けであった。ソマリア海賊の話などをニュースで聞き、物騒な国なのだと思っていたが本を読んでその民主的な先進性に驚かされる。願わくばこの国家が大国の思惑に左右されることなくその彼らなりの平和を享受してほしいものである。本一つで大陸の謎国家に旅させてくれた高野氏に感謝したい。しかし、カートを噛んでみたいと感じてしまったのは内緒である。
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ワセダの三畳間で燻っていた若者が、ひょんなことからアジア系新聞社に関わり、多国籍な仲間たちと新聞作りに振り回されていく自伝的ノンフィクションです。
読んでいてまず感じたのは、“昔のアジア雑居ビルみたいな熱気”でした。台湾人社長、中国人編集者、タイ人記者、怪しいブローカーみたいな人物まで入り乱れていて、新聞社なのにどこか屋台街みたいな胡散臭さがあります。
特に印象に残るのは、みんな理想や夢を語るのに、現実はかなり適当で泥臭いところでした。
原稿は飛ぶし、金もないし、トラブルも絶えない。それでも、不思議と前へ進んでしまう勢いがあり、90年代アジアの雑多なエネルギーがそのまま閉じ込められている感じが -
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当たり前であるが、UMAは発見された途端にUMAではなくなる。UMAには2タイプある。本当に存在するのに発見されないもしくは絶滅してるタイプとそもそも現地の人の心にしか存在しないタイプ。前者はかつてはUMAだったゴリラやオカピなど。後者は永遠にUMAである。
高野作品の未知動物は圧倒的に後者である。にもかかわらず、著者は発見したい気持ちを持って現地に挑む。そこが読み手をワクワクさせる。そしてだんだんと、なぜそのような未知な動物がいると現地の人が信じているのかに興味が湧いてくる。
読み終わって感想を書こうとして、著者のあとがきを読むとここで書こうと思ったことと同じようなことが書いてあって、手 -
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北アフリカから中国まで、3大陸にまたがる大冒険をしたイスラム教徒イブンバットゥータさんの冒険記。中世イスラム世界が豊かに描かれていて、旅行記としてシンプルに面白い。14Cの内容であるが、違和感少なく、読み進めることができる。
現代日本とかけ離れた世界であるから、風俗や生活などの描写はすべて刺激的で面白いのであるが、特にインドでの話が強烈である。「黄金と死の都」と小題が書かれているように、金銀財宝の山と死体の山が隣り合わせの世界であり、とくに残虐さが度を過ぎている。笑える内容では全くないのだが、あまりにもイカレすぎてて、笑ってしまう。
「インドのスルターンは、・・・謙遜、公平であり、貧民を憐れ -
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ケシの花畑の中で銃を手に持ち満面の笑みを見せる若い兵士たち。
突っ込みどころ満載の表紙である。
「アヘン王国」「潜入記」。
突っ込みどころ満載のタイトルである。
さすが高野秀行。
ミャンマーの北部、中国雲南省と国境を接する山岳地に、アヘンを主力産業とする小さな州がある。
王国では、ない。
そこに、ビルマ国籍を持つ者として中国から国境を越えて潜り込む。
潜入だ。
文字を持たず、ラジオ局も持たないワ州の人たち(ワ人)は、自分たちの住む部落周辺が世界のすべてであるという。
多数民族国家であるミャンマーは、ビルマ人以外の主要少数民族だけでも20以上あり、細かく分類すると120以上にも分けられるらし