高野秀行のレビュー一覧

  • 幻のアフリカ納豆を追え!―そして現れた〈サピエンス納豆〉―

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    わくわくしながら読んだ。
    10年前の内容なので、現実は大分変わっているとは思うが、納豆だけでなくアフリカの内情も含めて書かれているので、面白い。
    納豆好きとしては、アフリカ納豆食べてみたい欲が沸いた。
    現在は栽培できて安価な大豆も多く占めているようだが、野生でしか収穫できないパラキア豆、バオバブの種やハイビスカスの種、綿花の種、エグシ、アフリカンオイルビーンズ、カスタービーンズなるものまで様々な地域豆を使って納豆が作られているなんて。
    しかも出汁として使われているのも面白い。
    韓国のチョングッチャンも気になる。
    最後の納豆菌の実験でもかなりの高評価だ。
    お隣の国だし、専門店もあるらしいので食べ

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    2026年07月04日
  • 三大陸周遊記

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    北アフリカから中国まで、3大陸にまたがる大冒険をしたイスラム教徒イブンバットゥータさんの冒険記。中世イスラム世界が豊かに描かれていて、旅行記としてシンプルに面白い。14Cの内容であるが、違和感少なく、読み進めることができる。

    現代日本とかけ離れた世界であるから、風俗や生活などの描写はすべて刺激的で面白いのであるが、特にインドでの話が強烈である。「黄金と死の都」と小題が書かれているように、金銀財宝の山と死体の山が隣り合わせの世界であり、とくに残虐さが度を過ぎている。笑える内容では全くないのだが、あまりにもイカレすぎてて、笑ってしまう。
    「インドのスルターンは、・・・謙遜、公平であり、貧民を憐れ

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    2026年06月21日
  • 【カラー版】アヘン王国潜入記

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    ケシの花畑の中で銃を手に持ち満面の笑みを見せる若い兵士たち。
    突っ込みどころ満載の表紙である。
    「アヘン王国」「潜入記」。
    突っ込みどころ満載のタイトルである。
    さすが高野秀行。

    ミャンマーの北部、中国雲南省と国境を接する山岳地に、アヘンを主力産業とする小さな州がある。
    王国では、ない。
    そこに、ビルマ国籍を持つ者として中国から国境を越えて潜り込む。
    潜入だ。

    文字を持たず、ラジオ局も持たないワ州の人たち(ワ人)は、自分たちの住む部落周辺が世界のすべてであるという。
    多数民族国家であるミャンマーは、ビルマ人以外の主要少数民族だけでも20以上あり、細かく分類すると120以上にも分けられるらし

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    2026年06月15日
  • 酒を主食とする人々

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    エチオピアにある酒を主食にする人々のお話。
    異世界…。
    異世界すぎる。
    だからこそ、私の想像力では不足しているのでもっと写真を載せてほしかった!

    やっぱり土地には土地に合った暮らしがあり、適した体質があるのだと感じた。
    幸せな暮らしは近代化された欧米傾倒のライフスタイルではなく、その土地だからこそのスタイルにあるのかもしれない。
    自分も室町時代くらいの日本人の暮らしをしたら、いらぬストレスや疲労は減り、ココロ穏やかに暮らせそうな気がする…などと都合良く考えてしまうのは浅はかだろうな。

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    2026年05月24日
  • 【カラー版】アヘン王国潜入記

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    ミャンマー北部で政府から事実上独立しているワ州の村に半年以上滞在したルポ。
    ケシ栽培の作業に参加し、体調不良になったことをきっかけに自らも生アヘンの虜になったという、身を挺した一作。

    といってもこれは20世紀末の、「ゴールデントライアングル」という語が生々しかった頃の作品である。
    いまでは情勢は大きく変わっており、過去の出来事である。
    それでも「ゴールデントライアングル」最盛期(末期)の実情を伝えるもので、歴史的な意義が生まれているようにも見える。

    高野氏の他の作品(といっても私が読んだのは一部だが)と比べると真面目である。
    真面目というか、「個人的な体験記」にとどまらず「客観的なレポート

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    2026年05月23日
  • 酒を主食とする人々

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    ネタバレ

    エチオピア南部のデラシャなる民族は子供も大人もパルショータという酒を食事にして暮らしている…という学術書を読んで衝撃を受けた著者が、テレビ企画で念願かなって2023年に現地を訪問したときの旅行記である。

    エチオピアといえばインジェラ、私もインジェラとワットなどを中心としたエチオピアの食生活を研究した本は読んだことがあったが、インジェラを食べずお酒だけをメインに暮らしている民族がいるなんて全然知らなかった。
    本当に老若男女、妊婦まで一日中酒を飲んで暮らしているというのはびっくりしたが彼らが全く健康であるというのにはさらに驚く。彼らの作る酒が特別身体にいいのかもしれないが、アルコール生活に適応で

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    2026年05月15日
  • イラク水滸伝

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    探検×文化人類学のノンフィクション。
    危険なイメージが付き纏うイラクとイラクの中のアフワールの人々の生活が垣間見れる貴重な本。

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    2026年05月12日
  • 語学の天才まで1億光年(集英社インターナショナル)

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    ネタバレ

    かなりボリューミーな一冊だった。有名な言語ではなく、一般にはあまり知られていないマイナーな言語を学ぶ著者の姿が印象的で、それぞれの言語に見られる共通点や違いについての考察も興味深かった。
    自分自身、大学時代に他学部の語学講座をいくつか受講していたこともあり、語学好きとして共感できる部分が多かった。
    また、著者の圧倒的な行動力にも感銘を受けた。自分の興味や探究心に正直に従い、世界を舞台に精力的に行動していく姿は純粋にすごいと思う。周りの同年代が就職や結婚など人生の節目を迎える中で、「自分は何をしているのだろう」と迷う気持ちも綴られていたが、海外で現地の人々と暮らし、多くの人が経験できないような濃

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    2026年05月08日
  • 移民の宴 日本に移り住んだ外国人の不思議な食生活

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    日本には多くの外国人が暮らし、それぞれ異なった豊かな食生活を送っている。街中を歩いていると、外国人はたくさん目にするが、その多くは観光客だろう。だが、日本に暮らし、それぞれその国ごとに異なったコミュニティや食文化を持っているというのは当たり前のことなんだが、それに気づいていなかった自分がいた。外国の食文化に触れるとなると、レストランや海外旅行が思い浮かぶが、こういった日本に住む様々な移民の方々の食文化に触れることも、また1つの手段なのかもしれない。できれば自分もそういった食の体験をしてみたい。

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    2026年04月29日
  • イラク水滸伝

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    イラクの湿地帯の住民やその生活、文化などに関する詳細でかなり包括的な探検記。湿地民はレジスタンスであるという分析にも納得させられる。これだけの探検記は例を見ない。

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    2026年04月24日
  • 異国トーキョー漂流記

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    高野本結構読んでるからあの時のあいつかーってなるのかなり嬉しい。
    最近出会いとか人と関わるって別にそんな重要なものじゃなくて、限られた満足したコミュニティでぬくぬく閉鎖的に生きるほうが幸せなんじゃないかって説を唱えてたんだけど、これ読んだらさすがにそんなことないなって思った。

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    2026年04月14日
  • ワセダ三畳青春記

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    「語学の天才まで1億光年」で強烈なインパクトを受けた高野さんの学生時代の手記ということで以前から興味があった本。かく言う私も80年代に農家の2階に下宿(間借り)していて4畳半で月5,500円。風呂とトイレは大家さんと共同というものだった。高野さんの生活様式はとても懐かしく、ほほえましくも思えた。場所は違えど、この時代の学生はこのようにして青春を謳歌していたのだと振り返ることができた。最後、野々村荘を出る瞬間まで、どうにか「その人」と続いてくれ!と祈りながら読み終えた。

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    2026年04月11日
  • 間違う力

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    高野さんと同世代の自分としては、早稲田大学の探検部の雰囲気が懐かしく、面白く。大学時代に椎名誠の本を面白く読んだ気分を思い出した。
    それにしてもはちゃめちゃ。でも楽しい人生。
    「てきとうでも『今、はじめる』ことが大事」という章が、特に良かった。自分の残り時間は短い。面白おかしく読んだけど「てきとう」でも始めちゃえばなんとかなるかもな、と妙にしっとり考えてしまった。

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    2026年04月10日
  • 世界の納豆をめぐる探検

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    日本でおなじみの納豆が、アジアやアフリカのさまざまな地域で食べられていることを知り、ますます親しみがわいてきた。
    納豆の起源についてはまだわからないところもあるようだが、研究が進んで早く解明されるといいなと思う。

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    2026年04月06日
  • 移民の宴 日本に移り住んだ外国人の不思議な食生活

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    日本に住む外国人コミュニティに突っ込んで取材していくというのはありそうで無かったルポだ。高野秀行の専門とする辺境旅のひとつと言えるだろう。
    飛び込む先がイランにロシアに、朝鮮族(朝鮮族という民族を初めて知った)と、今読むと凄いところばかりに行っている。だからこそ得られる知識の価値が高い。
    時節柄、東日本大震災や排外主義に触れるので高野秀行作品の中ではシリアスな場面も多い。バカ笑いできるエピソードばかりが載る『移民の宴2』が書けるような、明るくて気さくな日本にしていきたい。

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    2026年03月27日
  • 語学の天才まで1億光年(集英社インターナショナル)

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    こんな人生があるんだと驚く本でした。作者のように「ケシ栽培を行ってアヘンを作る」を目標にすることはこれからもなさそうなので、違う世界線を覗いたような気分になります。

    「フランスに興味がなかった。なぜならフランスには探検する場所がなかったからだ。未知の動物もいなければ謎の民族もないのだからしかたない。原因はフランス側にある。」
    と言われたら、そんなこと考えたこともないこちらは、おうわかった!と受け取るしかない。共感というより、へえ〜と思いながら読める所に面白さがありました。
    一方で、語学の覚え方や各言語の違い・共通点を知れる面白さもあります。最後のエピローグに全て詰まっていてとてもよかった。

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    2026年03月27日
  • 語学の天才まで1億光年(集英社インターナショナル)

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    すごい方でした。冒険家。
    私も海外に住んだり一人旅したりしたし、語学は面白いと思っていて、そういう仕事にも長年ついていたけど、この方は桁違いにすごい。
    やりたいことがちょっと普通じゃないというか、好奇心が斜め上というか。
    新しいマイナー言語の謎解きや、言語はネイティブが話すとどの言語も美しい、そしてヒトの言葉には共通点があると気づくことなど、共感したし、この方の感覚がとても、なんというか、気持ちいい感じがしました。
    言語はノリっていうのも、ほんとそうだなーと思います。

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    2026年03月26日
  • 語学の天才まで1億光年(集英社インターナショナル)

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    面白かった!
    この人の語り口は、自分にもできそうに思わせるが、いやいや、やっぱりこんなことは自分にはできないなということをどんどんやってしまえる人なんだな。
    タイトルから想像していた内容とはかなり違うものだったけど、寧ろそれで良かった。
    海外の文学だったり哲学だったりを、日本人の翻訳者が翻訳したものを読むと全然頭に入ってこないことがあるから、自分で原書をあたって自分の言葉で読めるようになりたいなんてことを、ロウソクの炎が、いや線香花火くらいかな、終わりのボトッと地面に垂れる手前の火の玉くらいのものが、気づけば胸の奥にチロチロゆらめいているのだが、それは無理だなと思う気持ちが強く実現しそうにない

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    2026年03月20日
  • 語学の天才まで1億光年(集英社インターナショナル)

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    面白かった!
    言語学は奥が深い!
    言語はノリっていうのは分かる!言葉を知らなくても伝えたい事、言いたい事があるときはなんとかして伝えようとするからコミュニケーションはとても大事だ。
    また母国語以外の言語を学んで使いたい時は、リスペクトも大事だなと読んでて思った。
    外国語の原書を自分で訳しながら読む事が夢なので、より勉強しようという気になった!
    スペインとタイの話が面白かった!

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    2026年03月15日
  • 語学の天才まで1億光年(集英社インターナショナル)

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    めちゃめちゃおもしろかった!
    早稲田大学探検部出身と聞いて納得。
    内容がおもしろいのはもちろん、文章も上手だと思う。

    私は大学受験頃から英語が嫌いになってしまった。文章を読むのは得意だが、リスニングが苦手。たぶんAPD気味なので…。
    で、どうせGoogle翻訳で分かるし伝わるし…と、語学学習をサボってきた人間だが、すんごくワクワクしてしまった。
    言語ってそれぞれ違ってめんどくさいなと思っていたが、こんなに同じなのか!と。そして、「入り込む(親しくなる)」ために大事なのか!と。
    英語や第二外国語を教わる前に、言語の分類を教えてほしかったし、情報伝達ではなく親しくなるために大事だよと教えてほしか

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    2026年02月24日