あらすじ
本当にそんなことがありえるのか?
世界の辺境を旅する高野秀行も驚く
" 朝昼晩、毎日、一生、大人も子供も胎児も酒ばかり飲んで暮らす" 仰天ワールド!
話題騒然の「クレイジージャーニー」の全貌が明らかに!
幻の酒飲み民族は実在した!
すごい。すごすぎる......。
改めて私の中の常識がひっくり返ってしまった。
デラシャ人は科学の常識を遥かに超えたところに生きている──
朝から晩まで酒しか飲んでいないのに体調はすこぶるいい!
出国不能、救急搬送、ヤラセ、子供が酒を飲む...
まさか「クレイジージャーニー」の裏側で、
こんな"クレイジー"なことが起こっていたとは!?
目撃者たった一人のUMA状態の酒飲み民族を捜しに、
裸の王様に引率された史上最もマヌケなロケ隊が、
アフリカ大地溝帯へ向かう!
感情タグBEST3
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本当に酒を主食にしていることに驚き!
そして、その人達が健康的だということにさらに驚き!
色だけでなく、エチオピアが他のアフリカの国々とは異なる文化があることも知れて、最初から最後まで興味深かったです。
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最初から最後まで面白く、未知のものに出会う喜びに溢れた一冊だった。パルショータは飲んでみたいし、インジェラも食べてみたいし…。現地劇団の話は特に面白かった。
また、現代科学(西洋科学)のあり方にまで問題提起、というか現代科学を超越した存在がここにあった。酒飲み大歓喜の一冊ではないかと思う。もっと広まってほしい。
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この本はいつもの作者の本とちょっと違う。クレイジージャーニーというテレビ番組が同行していて、ヤラセをしないために日本人の先行隊も使わないという、ぶっつけ本番な企画。というわけで、テレビ番組の裏側も知ることができる。行先はエチオピア南部。近くに紛争地帯もあって、入国許可が出るかどうかというところから始まる。現地ガイドを見つけるのも難しい。テレビ番組のロケなので、スタッフの時間的制約もある。果たして、酒を主食とする民族に出会うことができるのか。面白かった。
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エチオピアに旅行に行くのだが、情報があまりなくたどり着いた本。
取材力が卓越しており、観察眼と表現力がすごく楽しく読ませてもらった。
YouTubeでは見聞きしたことのない内容だったので大変面白かった。
面白さの一方で、水不足や飢饉による部族間の戦争などまだまだ基本的な生活が崩れてしまう様な世界が存在する現実もしれた。
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健康や食生活、生きることについて考えさせられる一冊。タイトルにインパクト大だけど、それだけでなくどういう暮らしをしているか、お酒の影響、医学が信用できなくなりそう笑
せっかくならテレビで見てみたかったけどデラシャカットしてるなら別にいいか。
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本書は、アフリカのエチオピアに2週間という短い期間。
TBS『グレートジャーニー』という番組で著者が観た、主食をお酒だけで生活している酒呑み民族の実態を伝える驚き旅本である。
子供達がなんと、一日5リットルのお酒を主食にしているとか、驚きのお酒ネタの場面が沢山出てくるから
酒呑みにはたまらない。
後半の病院での、ビックリ場面は、本書をお酒を呑みながら読むと、更に本書を楽しめること間違いなし。
著者がエピローグで語っているのに納得した。
WHOの報告では『アルコールは少量でも健康に有害』とあるが、アフリカ民族のお酒を主食にしている実態を知って欲しいと語る。
その民族は一日中お酒を呑んでも、健康な人が多いのである。
この本の事実をWHOは研究して欲しいと実感する。
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自分では行けない場所、できない体験を高野さんを介して知ることができて幸せです。
今回はエチオピア南部へ。
タイトル通り、お酒を主食とする人たちの暮らしに潜入。
文句なしに面白かったので、本文の紹介はなし。みなさま、ぜひ読んでください。
かわりに、些細な私の変化をお知らせします。
あまりお酒を飲めないからか、日中から飲むことや酔っ払いには厳しい目を向けがちな私。
でも、読み終わったその日は(お正月の親族の集まりということもあり)昼からワインを飲んだし、ビールを飲む夫にも笑顔で接することができました。
もうひとつ。
お酒を主食とする、つまり固形物をほとんど食べない日常が、とても快適だったとか。一方私はお正月の御馳走疲れで胃もたれ中。なるほど、胃腸に負担をかけすぎているんだ、と実感。
液体ばかりの生活は無理だとしても、よく噛んで胃腸への負担をへらすことならできそう。
まだ1日だけだけど、よく噛む、をしています。
クレイジージャーニーの取材の様子を本にした、とあるので、読み終わったら番組を見るのを楽しみに、すごく楽しみにしていたのですが、なぜかUNEXTでこの回を見つけられず。。。
残念。
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いつだって高野秀行さんの本は面白い。『謎の独立国家ソマリランド』で大ファンになって以降いろいろ読んだけど、最初の本『幻獣ムベンベを追え』しかり、アフリカものが一番面白い。結局、日本的常識に浸りきっている私のような日本人からすると、一番想像を絶する世界がアフリカなんだろう。そして、辺境マニアの高野氏でさえ特別だというのだから、本当にコンソもデラシャもすごすぎる民族。
アルコールという常識に一石を投じる。私のようなアルコールが飲めない(分解できない)体質の人はコンソやデラシャにはいないんだろうか?
ただ、同じ女性として、アフリカにおける家父長制、男尊女卑については胸がギュッと悲しみに潰される。できる長女アルマズに幸あれ!私も彼女が大好きになってしまった。
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インジェラアレルギーから始まったエチオピアへの旅。
ビザが取れない、長い長い道のり、未知なる酒"チャガ"、ヤラセ村・ホルテ村の人々、未知なる酒"パルショータ"、未だ続く村同士の抗争etc.
高野さんの喋り口調が思い起こされながら読み進めました。
エチオピアに入ってから出会った人々のことや口にしたもの、目に入った景色が、自分がリアルに体験したことのように感じられて、没入感マックスで読めました!
アルマズがコーディネーターとして働ける日も近いのかな?
村同士の抗争で"焼き討ち"が未だに行われているというのに、不謹慎にも笑ってしまった。
ヨハネスの家可哀想…日本だと無期懲役だぜ?
多面的にみないとデラシャやコンソの人々の生活は、現代科学では悪とされてしまうのは違うなぁと高野さんの視点から気付かされ。
お酒は飲めないけど、私は食生活に気を付けよう!
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「酒を主食とし固形物を摂取せずに生きる民族がいる」とゆう本を見つけた著者が、現地に実際に行き、その民族と寝食を共にして調査してきたノンフィクション取材ルポだった
知らない事だらけで想像が全然およばない
エチオピアの、山奥の、辺境で、水道はなく、電気もなく、風呂も入らず、どろどろして酸っぱいお酒と少しの団子を食べて、石の上で寝て、寝てる隣でヤギが放尿して、酒を主食にしてはいるが日中はきちんと働いて、夜にはまたお酒を食事にして、また石の上で寝て、頭上には満天の星空.....
本当にお酒を主食にしている民族はいるのだ
健康的にも問題は無いそうで、その民族は赤ちゃんも妊婦も子供も大人もそのお酒を飲む
だってそれが主食だから
それなりの背景なども知れます
本を読んでもまだ信じられないなあ。。。
エチオピアってコーヒーでしか知らないけれど、その国の更に辺境にいる民族の生活を少し知れました
ーーー追記ーーー
この本の面白い処は酒呑み民族を取材する背景にあると思う
TBSグレイトジャーニーとゆうテレビ取材クルーとノンフィクション作家(著者)が二週間とゆうタイトスケジュールの中で酒呑み民族を取材しているとゆう背景だ
誰も指揮する事のない一時的調査団の中で行き当たりばったり予測不可能な旅が展開されてゆく
トラブルに難題問題が同時多発的に勃発してゆく 自由に研究したいのにテレビとゆう巨大なパトロンのせいで思うようには動けない著者の葛藤や、ノミシラミダニゴキブリとの闘い、地元民族に騙される話しまで、テレビには映る事のない情報を著者は詳らかに本にしてくれている
終始酒を呑むせいで朦朧とする意識の中、日本で違法な薬物カートの葉っぱをくちゃくちゃしながら覚醒し這いつくばって記録にした著者の探究心に驚かされるばかりだった
最後にはきっちりとオトシてくれます
Posted by ブクログ
めちゃくちゃおもしろい。インジェラアレルギーと言うパワーワードから始まり、チャガの村の独特な世界、デラシャのフェイク家族など、飽きることなく次々と異世界の扉が開かれていく。
デラシャの話が、テレビでは全てカットされた、と言うので、改めて本には本の面白さがあるのだなぁと、読書の醍醐味も感じられて大変良かった。
Posted by ブクログ
エチオピアにある酒を主食にする人々のお話。
異世界…。
異世界すぎる。
だからこそ、私の想像力では不足しているのでもっと写真を載せてほしかった!
やっぱり土地には土地に合った暮らしがあり、適した体質があるのだと感じた。
幸せな暮らしは近代化された欧米傾倒のライフスタイルではなく、その土地だからこそのスタイルにあるのかもしれない。
自分も室町時代くらいの日本人の暮らしをしたら、いらぬストレスや疲労は減り、ココロ穏やかに暮らせそうな気がする…などと都合良く考えてしまうのは浅はかだろうな。
Posted by ブクログ
エチオピア南部のデラシャなる民族は子供も大人もパルショータという酒を食事にして暮らしている…という学術書を読んで衝撃を受けた著者が、テレビ企画で念願かなって2023年に現地を訪問したときの旅行記である。
エチオピアといえばインジェラ、私もインジェラとワットなどを中心としたエチオピアの食生活を研究した本は読んだことがあったが、インジェラを食べずお酒だけをメインに暮らしている民族がいるなんて全然知らなかった。
本当に老若男女、妊婦まで一日中酒を飲んで暮らしているというのはびっくりしたが彼らが全く健康であるというのにはさらに驚く。彼らの作る酒が特別身体にいいのかもしれないが、アルコール生活に適応できる人類が存在する!という事実が常識を強烈に揺さぶってくる。
旅行記はヤギの糞が転がってくる寝床で寝たりとか、強烈な体調不良、身体中あらゆる虫にたかられたり外国人をだます原始的「ヤラセ」生活を見せられたりというトラブルの連続。いくら積まれても絶対現地には行きたくないと思ったが、読んでいるぶんにはめちゃくちゃ面白い(笑)。
チャガやパルショータというどぶろく的な酒は一度飲んでみたいと感じた。お酒は普段飲まないけど、酒粕ドロドロにした甘酒が好きで飲むから似たような感じなのかなという漠然とした期待感がある。はじめは酸っぱいらしいけど…どんな味なんだろうな。
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いや〜、面白かった。自分が一生行くことが無い場所の生活を赤裸々に書いてくださって、ただただ脱帽。すごいなぁ。世界は広い。人間って本当に色々な所で生きているんだなぁ。
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クレイジージャーニー等の番組に出演経験のある、ノンフィクション作家の高野秀行氏の最新作。
読み進めながら「本当か?!笑」と思うような我が目を疑いたくなる事象が押し寄せてくる。
いつか行きたい国リストにエチオピアが加わりました。
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「クレージージャーニー」というテレビ番組企画で、
エチオピア南部で酒を主食とするコンソとデラシャという民族を訪ねた旅行記。
チャガとパルショータという、食事やお茶やお酒の代わりとなるようなアルコール飲料に驚く
また、健康に関する知識についても現代の西洋医学のものを鵜呑みにしてはいけないような気になる
何はともあれ、やはり、氏の本はオリジナリティ溢れていて面白い!
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アフリカ・エチオピア南部に実在するという「酒を主食とする民族(デラシャ族)」の真実を確かめるため、現地を訪れたノンフィクション作品で、子供や妊婦までが日常的に栄養源として低アルコール(3%程度)の自家製酒「パルショータ」を摂る生活、過酷な取材のドタバタ劇、そしてその背景にある自然環境と食文化を描き、読者に世界の多様性と驚きを伝える内容です
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酒は百薬の長と言われていたが、近年ではアルコール1滴でも害だとする説をよく目にする。
飲みたいのに、罪悪感がついて回る…
そんな中出会った「酒を主食とする人々」という本。エチオピアのある部族は大人から子どもでも妊婦でも、朝から晩まで酒を主食として飲み(1日5リットルぐらい)固形物はほぼ食べないとのこと。それで健康に過ごしているらしい。
日本やその他の西欧社会とまったく違う生活様式だし、見た目は遅れている文化に見えるかも知れない。けれどそれはただ、進んだ方向が違うだけ。遅れているように見えるだけ。
自分の常識が常識じゃないとあらためて考えさせてくれる本。
お酒は有害ではない。と思う。
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面白かった!クレイジージャーニーの放送は見逃したので、本書をとても楽しみにしていた。期待を裏切らない内容だった。世界には自分の知らない、想像を超える文化をもつ民族がまだまだあるんだろうなあと思う。エピローグで、西洋文化の広まりや多様性についての言及があったが、本当に著者の意見に完全に同意。そして自分も、日本人として日本人の文化をもっと大事にしていきたいなと思う。
高野さんの作品はいつも楽しみにしているが、彼のおかげで、自分では絶対に行けないような土地や、そこに生活している人達の暮らしを知る事ができて、本当に感謝している。現地に行く事は難しいので、とりあえず日本で
エチオピア料理を食べてみたいと思う。
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タイトルと表紙から、子どもがお酒飲んで大丈夫なの?って思っていたので、その疑問にちゃんと答えてくれて嬉しい。しかも、妊婦までって衝撃。自分の常識が常識ではないと思い知らされる。それと、私は毎日の献立を考えるのがしんどいので、毎日同じもの食べるって羨ましい。日本人、色々食べすぎだよね?前半、アルマズに感情移入していたので、最後に希望がもててよかった。高野さんありがとう!
Posted by ブクログ
私の大好きな「クレイジージャーニー」で放送された表題の回を書籍化したものです。
酒を主食…何だか楽しそう…という浅はかな感想はすぐに撤回。朝昼晩、毎日、酒意外飲めないし、食べられないと考えるとなかなかハードな状況です。
さて、真相は?
目的の酒飲み民族にたどり着くまでに起こる数々の事件!!さすがクレイジー!
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タイトルを見て、面白そう!と手に取った本。
あのクレイジージャーニーの取材を元にしているそう。
筆者が酒飲み民族との出会いを求めて、エチオピアのコンソとデラシャという村を訪れたときの記録。
酒が主食⁈と驚くが、生まれたときからそういう環境で育つっていうのはそういうことなんだろうな、と人間の不思議を感じる。
一種の酒だけで生きていけるの?って思うけど体格などにも問題ないとのこと。
栄養バランスとか気にしてめっちゃ多種多様な食材や料理を口にしている我々だって、逆の視点から言えば不思議なのかもしれない…。
酒以外にも、未知の世界の話は面白かった。
劇団デラシャにフェイク家族、思わず笑ってしまう。
面白そうとは思っても実際に訪れるとなるとめちゃくちゃハードルの高い場所だけど、そこに飛び込んでいける(そして馴染んでしまえる)高野さんって凄い。
村の様子や酒造りの過程、家の中の雰囲気とか、文字だけでは想像の域を出ないのでもっと写真で見たかった。
一部、巻頭カラーページに載っているのがすごく分かりやすくて、白黒でもいいから写真増やしてほしかった。
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エチオピアの奥地、酒を主食とする民族を求めて調査に向かった話。
テレビでは見れない民族ツアーの裏側の生々しいリアルな話がてんこ盛りで面白い。
小さい頃から酒を飲んでいて、毎日浴びるように飲んでるが健康。むしろ日本人より健康のようにも見え、現代医学の」酒の飲み過ぎは不健康」を根底から覆す。
文明が遅れているのではなく、彼らなりの進化をしている。我々が進んでいる文明、技術が果たして適切な方向性なのかを改めて考えさせられた。
あまりこういう体験記は読まないが、自分がおそらく一生体験しないことを本を通して感じれるのは本当に素晴らしいと思いますね。
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まさかのエチオピアでもカートを噛みまくる高野さんがいい。本書に出てくる食べ物と飲み物すべてが美味しそうに思えないのも面白い。コンソもデラシャも、あらゆる虫に咬まれながらほぼ外のような環境で寝泊まりしているのだから、日本人とは桁違いの免疫力の高さを持っていそうだ。
お酒を主食にする民族と聞くと、最初に頭に浮かぶのはビールだが、実際に摂取しているのはチャガやパルショータという聞き慣れないものだった。高野さんはWHOのアルコールへの警告や健康懸念も取り上げていたので、私も気になって調べた。
まずパルショータと一般的なお酒は役目が違う。パルショータは発酵した主食を液体で摂っている。お酒の場合はあくまでも嗜好品。パルショータのアルコール成分は発酵時の副産物で、主役ではない。栄養の主成分は穀物でカロリーの大半はデンプン由来。お酒はカロリーはあるが栄養価がかなり低い。同じ量のアルコールでも、体づくりの支えになるかどうかが違う。また、パルショータは1日中ちびちび飲むのに対して、お酒は短時間に集中して飲むため血中アルコールが急上昇し肝臓に負担がかかる。「アルコール」が含まれていて多少の酔いは感じることから同じ飲み物だと思いがちたが、パルショータは穀物ベースの発酵食品であり、体への入り方が全然違うことがわかった。さらに、彼らの場合は遺伝だけでなく、運動量も腸内細菌も異なるだろうから、健康な理由は複合的な可能性が考えられる。
とにかく本書で一番印象的だったのは、アルマズさんが良い子だということ。気遣いができるのは、観察力や洞察力が優れている証拠。アルマズさんは相手の立場に立つ想像力も持っている。学びたい、外へ出たいという意欲があり、集合写真の中でも一際目立っていた。知性を感じる眼差しで、笑顔もかわいらしい。高野さんとD岩木さんだけでなく私までアルマズさんが好きになった。この先、彼女が英語を取得し、高野さんのガイド兼助手として共にエチオピアを旅する話をぜひ楽しみに待っている。
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高野秀行さんの本は、おそらく自分が生涯行かないであろう場所に生きる人の文化や姿が描かれていて面白い。さらに、当人は大変だと思われるが、様々なトラブルのエピソードも面白い。
本著も酒を主食にする民族というとても興味深いテーマだが、その行程ですでに色々ある。エチオピアのデラシャ民族がそれに当たるのだが、個人的にはその前に行ったコンソ民族の話が良かった。ホームステイ先の長女アルマナさん、幸せな人生を送ってほしいなぁ。
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酒を主食にする民族がエチオピアに実在するという。
その実体を体験しに行ったタカノさんの珍道中。
そもそも成田空港で飛行機に乗る前からおもしろい。エチオピアに到着してからも面白い。
その環境を面白いと思える力がすごい。何より登場する人々が魅力的だった。
そして、力強いルポルタージュだった。
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酒を主食とする人々
エチオピアの科学的秘境を旅する
著者:高野秀行
発行:2025年4月7日
本の雑誌社
タイトルは比喩表現ではない。主食のように酒をよく飲む人々、ではなくて、本当に1日3食以上、食事として酒を飲んで生きている人々がエチオピア南部にいる。今回は二つの少数民族が住む村を訪ねるのだが、どちらも小さな子供から老人まで、食事として酒を飲む。ソルガムというイネ科モロコシ属(日本ではコーリャン、モロコシ、カカキビとも)の穀物(世界五大穀物の一つ)を発酵させた酒を飲む。固形物としては、ソルガムで作った団子(みたらし団子ほどの大きさ)と豆を食べるだけ。
早稲田大探検部出身のノンフィクション作家である著者は、生態人類学者・砂野唯の研究書を読んで前々から行きたいと思っていたものの、独特な文化習慣を持つ少数民族の村を個人で訪れるのはハードルが高かった。今回は、TBSの番組から誘われた。ただし、テレビ番組のリポーター役やコーディネーター(スタッフ)としての参加ではなく、作家・高野秀行が訪れるところをカメラが追うという設定でということだった。そのため「では、今から○○に入ります」とかいうリポートしゃべりの類いもない。なお、ガイドなど旅の手配はTBSがしてくれた。
訪れて滞在したのは、南エチオピア州にあるコンソ特別自治区と、その北隣にあるデラシェ特別自治区(ごく最近「ガルドゥラ自治区」に編入)。本命はデラシェだが、その前に〝前菜〟としてコンソ人の村へ。
コンソ人が飲むのは「チャガ」という酒
デラシャ人(地名はデラシェ)は「パルショータ」
どちらもソルガムを発酵させて作るが、製法が違い、前者は3日で出来るのに対し、後者は1月ぐらいかける。
事前の調べでは、
コンソ人は平均で1日2リットル
デラシャ人は5リットルの酒を飲む
チャガの度数は4~5度(ビール並み)、パルショータは最初に出されたものは9~10度ぐらいあるように思えたが、その後出されたものは4~5度の感じ。出す相手や状況によって原酒に加える水の量を変えるようだった。
最初に訪れたコンソ民族の村。朝から晩まで家で酒(チャガ)を飲んでいるのに、外でも飲む。チャガバーでチャガ。同じもの。そして、帰るとまたチャガを家飲みするのだった。
●コンソ人たちが住むマチャロ村へ
ガマイダ家に二泊三日の滞在。
父親の年齢は70歳、母親が55歳だが、どちらも推定であり、本人たちもよく覚えていないという。
子供は22歳の長女、20歳の次女、13歳の三女の3人だと思っていたが、他に男子が3人。独立して別居しているわけではないが、畑の作業小屋に寝て直接畑に行くなどして、あまり家には帰ってこない様子。他の家族も同様。娘たちも父親とはあまり一緒にいたくないような雰囲気。
著者達にとって初めてのチャガタイムは昼食だった。家族はもうとっくに済ませている様子。チャガと一緒に出てきたのは、ソルガムの粉を団子状にこねて、モリンガの葉と一緒に煮込んだ「ダマ」と呼ばれる食べ物。モリンガは、ワサビノキ科で「ワサビノキ」という和名を持つが、アブラナ科のわさびとは無関係。ビタミン、カルシウム、たんぱく質が非常に豊富で、近年は日本でも「スーパーフード」として話題になっている。
案内してくれたチュチュによると、チャガは朝1~2杯、昼1~2杯、夜3~4杯飲むという。1杯で500ミリリットルは優にありそうだから、1日2.5リットル~5リットルの計算になる。
ヒョウタンの上部(細くなったところ)を切った容器に入れ、それを回し飲みする。各人がどれだけ飲んでいるのかよく分からない。
味はすっぱい。ディレクターは「腐ったヨーグルト」の味だと表現。
子供には2~4歳で少しずつ慣れさせていき、12~13歳で主食としてチャガを飲むようになる。それまではマラダというノンアルコールのソルガムドリンクを飲む。
夕食の準備を始めたが、母親は豆を茹でながら2種類の塩を入れる。長女はダマ(ソルガム団子)を作る。
なお、朝はコーヒーの葉で出した〝コーヒー茶〟も飲む。
チュチュにチャガバーに行かないかと誘われた。朝から晩まで家で飲んでいるのに、バーまで行って飲むのか?男たちは外で飲みたがるという。村のあちこちにチャガバーがある。飲んでみると、味が違う。より酸っぱい。そして、一般の酒場のようにみんな酔っ払って盛り上がるという雰囲気でもない。
バーから戻ると、夕食だった。ソルガム団子、小豆、そしてチャガ。また飲むのか!とう思い。日本でいうなら、さんざん家でビールを飲み、ビアガーデンへ行って飲み、帰ってまた家でビール、という感じ。
滞在も終わりに近い頃、チャガバー以外のバーがあることに気づいた。長女のアルマズに案内された飲食店には、蜂蜜酒とアラーケという蒸留酒があった。飲んだ感じは、度数が40度ぐらいありそう。客は全員が男性で、アルマズもアラーケは飲まないという。チャガバーとこのバーは、完全に別種のバー。チャガを飲んでいる時にはあれだけ穏やかで礼儀正し人たちが、「一杯おごれ」「俺にも」と騒ぎ出した。
●デラシャ人の村へ
デラシャ人の住むデラシェ自治区へ。
酒を主食とする人たちの本命だが、グローバリゼーションが進み、パルショータではなくチャガを飲む人が増えたという情報などもあり、不安を抱えての移動。自分たちはツーリストではない、普通のデラシャの人たちの生活が見たいと強くリクエストしておいた。それがとんでもない事態を招く。
連れられて行ったのは、ホルテ村のクンバラ家だった。
通訳と称する男性がいて(通訳1)、その友達だという男性は通訳その2。しかし、どちらもあまり英語が話せない。通訳1の父だという男と、その妻がいるが、家にいるその他の人たちは、どういう関係なのかよく分からない。親族でもなさそう。母親はなにか不機嫌。
水はここでも貴重だが、水源までくみにいくのに、女たちが重い土器を背負っていく。ついていこうとすると、止められる。父、母、息子の名前が違う。ニブレットという「できる長女」っぽい人がいるが、孫でここから遠く離れた村に住んでいる、警察官をしているとも言う。もしかして監視している?
パルショータもヒョウタンに入り、朝、昼、午後、晩に1~2杯飲むから、1日に4杯、多いときは6杯飲むと、ここへ連れてきてくれた町役場のアナトフが説明していた。ヒョウタンは1リットルぐらいありあそう。最初飲んだ時は、8~9%ぐらいアルコール度数がありそうだった。
ソルガム団子はコンソのソルガム団子「ダマ」にそっくりだったが、バルバレというタレ(唐辛子と生姜とニンニクを混ぜたもの)があり、これをつけると旨い。
水くみ場に行ってやっと分かった。他の人々はみんな土器ではなくプラスティック製品で水を運んでいる。まんまとやられた。著者達は民俗資料館に住まわされていたのだった。実はこの村はもっと近代的だった。自分たちがいる敷地内だけ19世紀以前のアフリカであり、日光江戸村みたいなものだった。デラシャ人の普通の生活が見たいというリクエストに対し、民俗資料館を住まいに変え、芝居をする人たちを集めて演じさせていたのだった(本物の役者かどうかは書かれていない)。
ニブレットが住む、アルガイ村へ移動することになった。タファセ家。ニブレットはそこの三女(22歳)だった。父は58歳、母は55歳。長男38歳と妻33歳、そしてその子供たちは同居しているが、長男の弟たちや結婚している妹たちは別居。ニブレットは同居だった。
透明な焼酎「アラーケ」は、客人向けで家の者は飲まない。パルシュータは食事でアラーケは酒という扱い?
こちらでは、小学校低学年ぐらいまで「カララ」というノンアルを飲んでいる。ソルガム粉からつくる甘酒的なもの、度数は1~2%。ただ、5歳の子(ティアン、長男の子)がおいしそうにヒョウタンから酒(パルシュータ?)をごくごくと飲んではいる。
ずっと酒を主食にしていると、固形物を口にしたくてしょうがなくなる。団子だけではいけない。しかし、そこはじっと我慢。通訳のヨハネスにランチに誘われ、ニブレットとともに飲食店に入った。彼らは平気で肉の炒め物とビール。しかし、著者は我慢、ビールだけにしておいた。一口だけつまんだ炒め物がどれだけ美味しかったか!ニブレットは、家に戻るとパルシュータを口にする。パルシュータを飲まないと食事した感じがしない、と驚かせた。
長男のダンナベは、朝、日が昇ってから夜に日が沈むまで、息子と一緒にずっとソルガムとトウモロコシの畑にいるという。荷物はポリタンク一つと、水が入った2リットルのペットボトル2本、そしてヒョウタンの器だけ。ヒョウタンにパルシュータを注ぎ、水で薄めて飲む。朝から晩まで、パルシュータだけ飲んでいるという。他にはなにも食事を用意していない。
著者はコンソ入りしてから通算して約10日となった時、体調がすばらしくいいと感じた。ここ10年でいちばんと言っていいほど調子がいい。
デラシャ地区で最も大きな病院を訪ね、肝臓や高血圧、糖尿病といった多飲酒の影響について聞いた。院長はアルコールが与えると一般に言われている医学的影響はもちろん知った上で、デラシャ人の健康状態は他よりも良好です、と言った。何も問題ありません、と。著者は、デラシャ人は背が高くて肉厚な人々ばかりだと感じていた。院長は「デラシャの人たちは周辺の民族より体格がいい、筋肉量も多い」と言う。
デラシャの飲酒には何も問題はない、と言い切る博士号を持つ院長と専門医の2人。むしろ、最近になって、グローバリゼーションにより、肉や脂を撮る生活になってから悪化しているという。
もちろん、院長本人もパルショータを飲んでいる、「子供の頃から」とのこと。「生まれたときからですよ」と笑う。
さらに驚いたことに、入院患者の全員がパラショータを病室で飲み、すぐにでも生まれそうなお腹をした妊婦までも飲んでいる。へその緒を伝って胎児にいくのでは?これは生まれる前から飲んでいるのだ、と著者。
**********
(読書メモ)
パルショータ:ソルガムから作る濁り酒。エチオピア南部のデラシャという民族は栄養の大部分をこの酒から得ている。
ソルガム:イネ科モロコシ属。カカキビ、モロコシ、コーリャンとも。稲、小麦、大麦、トウモロコシと並ぶ世界五大穀物。
テフ(穀物)で作ったインジェラ。エチオピア料理。一般的な食べ物。
コンソ人、デラシャ人:コンソ人は平均で1日2リットル、デラシャ人は5リットルの酒を飲む
コンソの酒は「チャガ」:ソルガムから作るが製法はパルショータと異なる、度数は4~5度
デラシャの酒は「パルショータ」
<まずはコンソへ>
コンソのガイドはチュチュという人物
この人物の出身地でもあるマチャロ村に入る
*高野秀行は世界遺産とか絶景とかいったものに一切興味がない(83P)
(ガマイダ家)
ガマイダ:父、70歳(推定)
グレタ:母、55歳(推定)
アルマズ:長女、22歳
ガサワ:次女、20歳
ネタネット:三女、13歳
他に兄弟が計3人(何処かで寝て直接畑へ行く)
コンソでは子供は2~4歳で少しずつ慣れさせていき、12、3歳で主食としてチャガを飲むようになる。それまではマラダというノンアルコールのソルガムドリンクを飲む
<デラシャ人エリアへ>
民族名はデラシャ、土地はデラシェという。
「デラシェ特別自治区」(ごく最近「ガルドゥラ自治区」に編入)はコンソ自治区の北隣
ギドレの町(村が大きくなった程度の町)へ。町役場に行く。
滞在するところは、ホルテ村。
アナトフ:ギドレ町役場の職員、ホテルや滞在家庭を手配してくれた。
パルショータもヒョウタンに入り、朝、昼、午後、晩に1~2杯飲むから、1日に4杯、多いときは6杯飲むとアナトフの説明。ヒョウタンは1リットルぐらいありあそう。
最初飲んだ時は、8~9%ぐらいアルコール度数がありそう。
(クンバラ家) ホルテ村
ニブレット:女性、賢い、「できる長女」っぽい雰囲気、警察官だという。この家の夫婦の孫だと言うが後にそれも嘘だと判明、アルガイ村に住む
ティグレ・ティナイダ:男性、(英語)通訳1号、この家の息子というが嘘だった
トルネット:男性、(英語)通訳2号、ティグレの友達で別の村の出身と紹介されるが実は娘のイトコだった(娘は裏に住んでいる)
クンバラ・リゼ:ティグレの父とのこと、60代後半~70歳前後?
母:同じぐらいの年齢、実際にはこの父母だけこの家の人だった
キト・キタンボ:女性、大阪のおばちゃん的、著者より20キロぐらい重そう
パリトゥ:女性、小柄でせっせと立ち働く
アディス:30代男性、どこの誰だか不明、親族ではなさそう
ソルガム団子はコンソのソルガム団子「ダマ」にそっくりだったが、バルバレというタレ(唐辛子と生姜とニンニクを混ぜたもの)があり、これをつけると旨い。
土器で水を運ぶなんてと思っていたら、水場では他の人々はみんなプラスティック製品で水を運んでいる。まんまとやられた。著者達は民俗資料館に住まわされていた。実はもっと近代的だった。自分たちがいる敷地内だけ19世紀以前のアフリカであり、日光江戸村みたいなものだった。
(タファセ家) アルガイ村
タファセ・デファルシャ:父、58歳
ソイガ・ダムテ:母、55歳
ダンナベ:長男、38歳
ケトナ:長男の妻、33歳
・ベテルヘム:長男夫妻の長男16歳
・マゼル:次子14歳
・マハレット:次々子12歳
・ティアン:娘5歳 ほか3人(計7人)
アシェブル:次男、35歳、子供3人、教師、別居
タレケン:三男、30歳、独身、軍隊、別居
アヤリン:四男、29歳、子供3人、農業、別居
ゼブシ:長女、28歳、既婚、子供2人、別居
シャワレム:次女、25歳、既婚、子供2人、別居
ニブレット:三女、22歳
ムダヤネシ:四女、15歳
ウレタネシ:五女、13歳
プズナシ・プルブラ:父タファセのイトコ、女性、50歳過ぎ、未婚
透明な焼酎「アラーケ」:客人向けで家の者は飲まない。パルシュータは食事でアラーケは酒という扱い?
小学校低学年ぐらいまで「カララ」というノンアルを飲んでいる。ソルガム粉からつくる甘酒的なもの、度数は1~2%。
5歳の子(ティアン)がおいしそうにヒョウタンから酒(パルシュータ?)をごくごくと飲む。
パルショータ:ソルガムから作る濁り酒。エチオピア南部のデラシャという民族は栄養の大部分をこの酒から得ている。
ソルガム:イネ科モロコシ属。カカキビ、モロコシ、コーリャンとも。稲、小麦、大麦、トウモロコシと並ぶ世界五大穀物。
テフ(穀物)で作ったインジェラ。エチオピア料理。
コンソ人、デラシャ人:コンソ人は平均で1日2リットル、デラシャ人は5リットルの酒を飲む
コンソの酒は「チャガ」:ソルガムから作るが製法はパルショータと異なる、度数は4~5度
デラシャの酒は「パルショータ」
Posted by ブクログ
タイトルから勝手に、その地域の環境に適応するために、お酒を飲むようになったのでは?と思っていたけど、そうでもないらしい。
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彼らは決して「遅れている」わけではない。「自然と共生している」わけでもない。コンソ人もデラシャ人も強烈なデベロッパーであり、自然と作り替え、コントロールしようとしていた。酒を主食とする食生活もやむおえずそうなってしまったわけではなく、意識的につかみとったものだろう。その意味では現代の日本人や西洋人と同じだ。ただ、「進んだ方向性が違う」のである。だから、西洋文明が世界基準になってしまった今、「遅れている」ように見えるだけだ。
こういう見方ができるようになりたいと思ったり。
そして、視聴者を「ヤラセ」で楽しませるテレビ番組の制作人側が、現地の人に「ヤラセ」で歓迎されるところは皮肉めいて面白かった。