高野秀行のレビュー一覧

  • 辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦

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    読み終わった。一気読み。決して辺境も日本史の中世にも特段の興味があった訳ではないが、高野さんと装丁のデザインに惹かれて、また清水さんの序文を読んでこれは買わなあかんやつやと買った。いざ読み始めると予想以上に引き込まれて難しい専門の話でも微に入り細に入る解説で読みやすく理解する事ができた。おわりにに高野さんも書いておられたがこれが教養というやつなのかと思った。もっともっと知識を吸収したい、そんな気にさせてくれた。前著もぜひ手に取って読んでみたい。

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    2018年06月05日
  • 辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦

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    日本中世史の研究者と辺境冒険家の対談本第二弾!
    難しい話も出てくるが、二人の熱気が伝わってくるのが良い。

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    2018年05月30日
  • 西南シルクロードは密林に消える

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    ネタバレ

    これまでに読んだ高野氏の本の中では一番人との繋がりを感じる内容だった。人に助けられ、人手をフルに使って渡り歩き、自らが運ばれるモノとして道筋を体現して見せた。
    無鉄砲すぎて現実と思えない上に驚きの連続だったけど、何度吹き出したから分からない。特にジャングルを行く間は読んでいて本当に面白かった。
    根っからの善人も悪人もいないのだと思う。どの面を見せているかで印象は変わってくる。壮絶な旅の一端を見せてもらった。

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    2018年05月05日
  • 辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦

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    ネタバレ

    ここで紹介された本、どれもまず自分からは手に取ろうとはしないだろうが、みな読んでみたくてたまらなくなった。特に『世界のなかの戦国日本』は文庫なのできっと買う。

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    2018年05月05日
  • 辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦

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    ホント、この二人おもろい。
    こういうその分野に詳しい人を一人入れた読書会って、やったらすごい楽しそう。

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    2018年04月30日
  • 世界の辺境とハードボイルド室町時代(集英社インターナショナル)

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    まずは、2人の知識の膨大さ、引き出しの多さに驚き。
    あまり歴史に詳しくないため、下の解説を読みつつ、引用される人や書籍が多かったので、次に読んでみたい本も増えました。
    最後の方で、今の日本に住んでいた良かったと思ってしまうのは思考が停止しているとの指摘があり、はっとさせられた。
    確かに、世界は広く、住んでるところだけが世界ではない。過去の日本や世界に目を向けて多様性や今の日本を客観視する目は必要だと思った。

    ◾️村社会の所以。応仁の乱前後からの日本人の同調圧力が強い理由は、年貢を納めるのは村単位だから、個人が納められないと村で負担していた。生命の共同体であった→ミャンマーでは、税は個人単位だから、村の誰が何をしようと知ったこっちゃない
    ◾️タイ人の流動性。家族、親戚がすぐとこかへいなくなっちゃう。研究者は水の文化と言ってる。タイでは、農民は所得税を払わない。政府が多く税金をとろうとすると、すぐどこかへいなくなっちゃうから。農民が定住民であるとは言い難い。今でも政府がとっているのは企業の法人税や個人で所得の高い人。関税。

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    2018年04月26日
  • 辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦

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    いやあ面白かったなあと本篇を読み終え、笑う用意をしながら高野さんによるあとがきを読み出したのだが、まったくこのあとがきは素晴らしかった。感動的ですらあった。教養とは何か、なぜ教養は必要なのか、ということを、これほどわかりやすい言葉で実感をもって語っている文章を他に知らない。
    「教養とは、自分がいる『今ここ』を時間と空間のなかに位置づける羅針盤であり、人生の終わりまで必要なもの」
    胸にしみ通るような言葉だ。

    以前出たお二人の対談本「世界の辺境とハードボイルド室町時代」がとても良かったので、第二弾を期待していたのだが、これは少し趣向を変えた読書会的内容となっている。まあ当然かもしれないが、選書がマニアック。私が既読だったのは「ピダハン」だけ。イブン・バットゥータ「大旅行記」全八巻!なんていうのまである。まず読むことはなかろうという本が次々でてくるのだが、お二人の話を聞いていると読みたくなってくるようでもあり、読んだ気になるようでもあり、とにかく非常に興味深い。

    清水さんがまえがきで書いているが、この企画は、自分がこれは!と思った本について、その道の専門家であり、かつ気の置けない人と好き放題語り合う、という「不可能に近い欲求」をかなえたものなのだからして、まあ二人とも楽しそうなこと。取り上げた本の気になった箇所の話から、話題はどんどん広がっていって、知的な興奮に満ちている。

    歴史学者である清水さんの博識ぶりは言うまでもないが、その清水さんと対等に渡り合う高野さんの、半端ではない読書量と知識に驚く。辺境に未知動物を探しに行ったり、行動してナンボの人だというイメージもあるけれど、意外や学者肌であることはわかってはいたが、その実力をまざまざと見せつけられた感じ。

    へぇ~と感心したり、あ、そういうことかと納得したり、アハハ!と笑ったり、本当に楽しい一冊だった。前の本に続いて、表紙を山口画伯の馬バイクが飾っているのも二重丸。二番煎じはダメだからコンビ解消、なんて言わないで、またの機会があることを期待しています。

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    2018年04月09日
  • アジア新聞屋台村

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    魅力的な人たちにたくさん出会える本。こんな生き方があるのか、こんな考え方があるのかと、普段凝り固まっていた頭が少し柔らかくなったように思う。自分の生き方は自分で決めていく。自分の好きなことを見失わないよう、もっと柔軟に生きていきたいと思った。

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    2018年03月18日
  • イスラム飲酒紀行

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    面白さを保ちながらも、宗教的、文化的示唆に富んでいて、本書も止まる事なく読ませてもらった。

    イスラム原理主義化が進んでいると言われるこの時代に、古くから地域に根付いている「習慣としての酒」に着眼しているのがさすが。

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    2018年01月29日
  • 世界の辺境とハードボイルド室町時代(集英社インターナショナル)

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    辺境滞在に裏打ちされた経験と日本史歴史学者の最新の知識が次々に披露され しかもなんだかリンクしている驚異の対談

    ふたりの対談終盤 現代日本が特殊でアジアやアフリカの辺境や室町時代の日本の方が 世界的に普遍性をもった社会なんじゃないか
    今生きている社会がすべてとは思わないでほしい
    との結論に至る
    なんとも憑き物が落ちるような感覚を受ける本

    知識としてもっとも意外性があったのは アフリカで日本の中古車が売れる理由
    日本の車がすごいということでなく クルマの持ち主が代わった瞬間に、価格が6割に下落する国は日本しかない 中古車輸出ビジネスは日本しか成り立たない それがケガレ意識と関係している
    ってところ

    ほかにも目から鱗が多数

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    2018年01月13日
  • 謎の独立国家ソマリランド

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    ソマリランド、プントランド、南部ソマリアへと行った人の記録で、書き方が面白いのでグイグイ読ませる。
    ソマリの文化に染まっていって日本の常識を相対化してくれる。
    海賊の背景にあるもの、ソマリの文化と歴史、カート食べるとどうなるかとか、真面目な話からおふざけな話まで色々勉強になる。

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    2017年12月25日
  • 世界の辺境とハードボイルド室町時代(集英社インターナショナル)

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    室町時代だけでなく、江戸時代との違い、幕府と京都の距離感の関係性、辺境から現代を読み解く等、相当面白い内容が展開されている。

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    2017年11月25日
  • 世界の辺境とハードボイルド室町時代(集英社インターナショナル)

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    良き質問者は
    良き回答を引き出す

    博覧強記のお二人から
    丁々発止、縦横無尽に
    あっちや こっちへ と 
    対談をされて
    歴史的な
    文化的な
    博物学的な
    興味深い話が
    とどまるところを知らずに
    溢れ出てくる

    これを面白いと
    言わずして…

    いゃあ
    知的な好奇心を気持ちよく
    揺さぶってくださいました

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    2017年11月22日
  • 【電子特別カラー版】恋するソマリア

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    内容(「BOOK」データベースより)
    台所から戦場まで!世界一危険なエリアの正体見たり!!アフリカ、ソマリ社会に夢中になった著者を待ち受けていたのは、手料理とロケット弾だった…。『謎の独立国家ソマリランド』の著者が贈る、前人未踏の片想い暴走ノンフィクション。講談社ノンフィクション賞受賞第一作。

    なんとディープな本なのでしょうか。そもそもソマリランドって何ぞやという「謎の独立国家ソマリランド」でかなり突っ込んでその成りたちから、観光案内から、政治情勢から、現地の人達との交流と盛り沢山でお送りしていたのに、さらに奥があったとは全くもって驚き。料理を含む女性達の普段の生活がふんだんに書いて有って、どれだけ現地の人々の心に食い込んだのやらと呆れる程です。
    今回はソマリランドよりも、ソマリアの剛腕美女のハムディの気高さ美しさにやられて読んでいるだけで恋してしまいそう。高野氏もソマリア以上にハムディに恋している野じゃないのか?と思う事しきりです。
    TVでも見ましたが、ゲリラに襲撃されるくだりは分かっていてもドキドキしました、フィクションではなくて本当に体験した事ですからねー。

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    2018年02月13日
  • 世にも奇妙なマラソン大会

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    同僚から筑波山トレイルマラソンに誘われて軽い気持ちで出場し、着ていた加圧スパッツのおかげで太腿が内出血を起こし、ゴール間際で一時うずくまりながらも這う這うの体でゴールし、その後1週間筋肉痛で使い物にならなくなったことを思い出した。「名前変更物語」は声を出して笑ってしまった。「謎のペルシア人」から始まる短編は『世にも奇妙な物語』に通じる怖さを感じた。

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    2017年08月26日
  • 腰痛探検家

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    私も腰痛調査隊。著者ほど時間もお金もないため、地元公立病院の整形外科でMRI検査を受けたり、整骨院通いをする以外には、インドメタシンやフェルビナクなどの薬効を謳った塗り薬を試す調査を行っている。最近では動物用消炎鎮痛剤をネットで購入して使用しているが、私もまた腰痛の密林から出ることができない。腰痛、恐るべし! そんな腰痛を抱えてサハラマラソンに行っていたとは『世にも奇妙なマラソン大会』本編では触れられていず、あとがきを読んで驚いた。

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    2017年08月26日
  • 【カラー版】ミャンマーの柳生一族

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    早大探検部の先輩・船戸氏に随行する形でミャンマー(ビルマ)入りした著者。入国前の審査から船戸氏との扱いに笑えたが、題名のとおり軍事政権の情報部を隠密・柳生一族になぞらえての記述は、まさにエンタメ系ノンフィクションと呼ぶに相応しい。奇しくも2015/11/11現在、ミャンマーでは千姫ことアウン・サン・スー・チー氏率いるNLDが勝利を収める報道が世界を駆け巡った日だったことは偶然にしても出来すぎ(笑)

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    2017年08月24日
  • アジア新聞屋台村

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    ベトナムつながりからエイジアンという不思議な新聞編集に携わることになった著者。良くも悪くも日本の常識が通用せず、始めは著者もそれを楽しんでいたが、後半になりいい加減さに辟易し、だが最後にはアジアの大らかさに気付く。そんな構成が好ましい。しかし、著者と朴さんの淡い恋模様が切ないね。もし恋愛が成就していたら、黒船は現れなかったか? いや、そんなことは無いだろうな〜(笑)

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    2017年08月24日
  • 【カラー版】巨流アマゾンを遡れ

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    『地球の歩き方』から依頼された仕事が「高野が歩いた地球」となって企画ともどもお釈迦になった作品。確かに読者を旅に誘うような書き出しを訝しく思ったものだ。辺境を書かせたらぴか一の著者だと思うし、その理由は解説の浅尾氏が余すところなく書かれている。いつの間にか著者のファンとなり、2015年10、11月は著者の本を続けざまに読んできた。積読本もあと数冊ある。引き続き高野の旅を楽しもう。

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    2017年08月23日
  • 怪しいシンドバッド

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    10年間の冒険を集積した1冊。既に一冊の冒険譚になった章もあったが、脇の話として楽しめた。第六章客家の土楼や第七章の野人は読み応えがあった。カバーデザインがあまりに漫画チックなので、最初は買おうかどうか迷ったが、読後感に影響はなかった。大槻ケンヂ氏の解説も好ましい。同じ1966年生まれだが、大槻氏は早生まれ。著者は私の同級であった。

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    2017年08月23日