あらすじ
他人の行かないところへ行き、他人のしないことをする、が信条の辺境作家。なんと腰痛に! 地獄からの生還を期して地図なき旅が始まった。カリスマ治療師からも見放され、難病の可能性まで急浮上。画期的な運動療法で自力更生ルートを選んだり、はたまた獣医や心療内科の扉も叩き……。腰痛という未知の世界に迷い込み、腰痛治療という密林で悪戦苦闘。とことん腰痛と向き合った、前代未聞の体験記。
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Posted by ブクログ
果たして人の腰痛の話など面白くないだろうと思いつつも少し期待して読んでみた。
そして期待通り面白かった。このお方は冒険譚抜きでも面白い話が書ける人だったのだ!
新しい診療を始めるたびに、今度こそは治るのではとスッキリしたい気持ちがどんどん読み進ませる。
探検ではないけれど探検話を読んだかのような錯覚に陥る。
高野さんの意外な一面
この本を読んでますます高野秀行という人間が好きになりました。僕も腰痛持ちなので高野さんの境遇や考え方には深く共感できる部分があり、高野秀行という人間がより一層身近に感じられるようになりました。ただしっかりとご自身の苦しかった経験を読んでいて人を楽しませるエンタメに昇華させている部分に高野さんの作家としての実力の高さを感じました^_^
心からオススメさせて頂きます^_^
Posted by ブクログ
おっ面白すぎる…
腰痛に限らず、何が原因か分からない体の不調を治すとき、人は探検家になりがちだな〜としみじみしてしまった。
よく分からない治療に頼ったり、スピリチュアルに行ってみたり、気にしなくなった頃に収まっていたり…
体の事はままならないですね。
衝撃の結論含め、笑えてなんでか元気になる、人に勧めたくなる一冊でした。
Posted by ブクログ
自らの腰痛を治すべく、整形外科、針、気功、整体、スポーツ医学など、名医やカリスマと言われるありとあらゆる治療法を試した実体験冒険記。世界の秘境の冒険記も楽しいけれど、言っちゃ悪いが役には立たない。だがこれは違う。面白いのに役に立つ。腰痛に悩む人は必読だ。
Posted by ブクログ
単なるおっさんの腰痛治療の話がなんでこんなに面白いのか。
ご本人も後書きで書かれてますが、腰痛治療に取り組む姿勢がなかなかに狂気じみてて、納豆や未確認生物捜索の勢いと変わらない没頭ぶりに、手ぶらでは帰ってこない探検家魂を感じた。
Posted by ブクログ
探検とは、未知なる秘境に行くことだけを指すのではなく、捉え方次第で何でも探検になるのだと認識させられる一冊。今回『腰痛』という地獄から生還するため、情報を集め、知り合いを頼り、色んな種類の病院や治療院に通い、完治を求め彷徨い歩くその姿はまさに探検。そして行く先々で全て違うことを言われさらに混迷を深め迷走していく様は、申し訳ないけれど笑うしかないというか。特に治療者と患者の関係を恋愛に例えるところが妙に納得できました。決して読んで腰痛治療の参考になるわけではないですが、集中して読んでいる間は腰の痛みを忘れさせてくれるかも?
Posted by ブクログ
腰痛持ちなら、読めばまるで自分自身のことではないかと思うのではないだろうか。マッサージは効くようなそうでもないような感じ。
医者もどこに行ったら結局正解なのか悩みと混迷が深まるばかりの日々。
ちょっと良くなったらすぐに活動をしすぎて悪化。
結末がどうなるのか、この本を読み終えても気になってしまう。
どうぞお大事に。
Posted by ブクログ
私も腰痛調査隊。著者ほど時間もお金もないため、地元公立病院の整形外科でMRI検査を受けたり、整骨院通いをする以外には、インドメタシンやフェルビナクなどの薬効を謳った塗り薬を試す調査を行っている。最近では動物用消炎鎮痛剤をネットで購入して使用しているが、私もまた腰痛の密林から出ることができない。腰痛、恐るべし! そんな腰痛を抱えてサハラマラソンに行っていたとは『世にも奇妙なマラソン大会』本編では触れられていず、あとがきを読んで驚いた。
Posted by ブクログ
高野秀行作品に“腰痛”の要素はたびたび出てくるが、それだけで本が書けるの?!という疑問は読み始めてすぐに払拭された。腰痛というのもひとつの辺境なのだ。
高野秀行がありとあらゆる治療法に挑戦し、その治療世界の奇妙な施術者ー患者関係に笑いがどんどん生まれる。
訳の分からない薬を飲まされ、ダークサイドの底まで堕ちてからの爆発というクライマックスも最高。面白かった。
Posted by ブクログ
一定年齢以上の多くの人の悩みでありながら、意外と気にせず生きてる人も多い腰痛
著述のネタを確保する意識が却って仇となり腰痛世界で遭難させる結果になったように思える
Posted by ブクログ
昨年、腰骨を骨折して、今も完全には痛みが消えていない読書好きの義母が”腰痛”というキーワードから興味を持って読んだところ、腰痛が治る治らないということより笑っちゃうから読んで、とのことで。
著者の高野秀行さんはずっと以前に『ワセダ三畳青春記』を読んだことがあり、文章のおもしろさはお墨付き。
そもそも探検家なんだし、あんなにアクティブに世界中を動き回ることがお仕事なのだから、腰痛と言ってもたかが知れているのではと思って読み始めたら、著者の腰痛は思っていたより重症。なのに、申し訳ないけどとにかく笑っちゃう。
藁にもすがる思いで訪ねていく治療現場の先々で、その効果や洗脳的な心理描写がおもしろおかしすぎる独特な例えと表現の連打で、同情を誘うより先に吹き出してしまう。私は電車の中では読めなかったほどで。
腰骨を折った義母以前に、実母は深刻な腰痛を抱えているし、もう二度も手術をしている。何かひとつでもヒントになるような話があるかな、と読み始めたが、一冊読んで得たものは”腰痛改善に王道ナシ”ということだった。(全く批判ではなく、腰痛というものへの絶望です。そして、最終的に高野氏の行き着いた場所も要注目!)。
Posted by ブクログ
腰痛持ちの方からしたら笑いごとではないのだろうが、藁にも縋る思いで頼った主治医たちに翻弄されている高野さんの様子はやはり笑いを誘う。彼の苦悩っぷりを見ていると、腰痛の悩みを吐露する人には優しく接しようと思わずにはいられない。診る人の専門領域や流派によって診断結果や治療方針が異なるとなれば、主治医選びの難易度も上がる。そして高野さんが辿り着いた結論は、実にシンプルで納得のゆくものであった。
Posted by ブクログ
腰痛探検家。笑笑
ホントに腰痛に彷徨い、ひたすら腰痛を治すために前進、、、また戻り、また前進、絶望感、虚脱、希望!期待!
裏切られる
そんな一部始終を見られます。笑笑
また、腰痛を乙女の恋に例え、盲信的に医者を信じて、絶対良くなる、絶対良くなるんだ!とひたすら1人の医者を信じたかと思えば、他の治療に浮気したい気持ちもあったり、かと言って他人に自分の医者を否定されると必死に抗弁するという、ダメ男にハマる女の図がぴったり当てはまるという乙女の恋パターンに陥る患者。
笑笑
これ、腰痛じゃなくても結構多いよね。笑笑
わたしはめまいが酷かったから、まさに一瞬めまいジャングルに身を投げかけたが、残念ながらそこそこの立ち位置で迷宮入りする前にある程度自分の体と折り合いつけて納得。
このさきあんまり酷くなれば、わたしも高野さんと共にめまいジャングルの乙女探検家になりうる。と、読みつつ思った一冊でした。
Posted by ブクログ
なった者にしか分からない腰痛。辺境作家が訪れた多くの医師。2年間の苦闘を描く。
まさか自分が腰痛に苦しむ日が来るとは。人生初腰痛で思い出したのがこの本、どうやって克服(共存)していったのか。
ダメ男と別れない女性を比喩に鍼、整体など様々な治療法を繰り返しては元サヤに収まる姿。痛みまでも題材にする作家根性の素晴らしさよ。
意外な結末も楽しめました。画期的な治療法はなくともどうにかやっていく方法はある。納得の行く一冊でした。
Posted by ブクログ
辺境作家高野さんの腰痛との闘いというか、オブセッションの記録。1回6,000円の治療院に通い詰めることができるとは三畳の部屋に一人で住んでいるころから比べるとかなり羽振りがよくなったなあ、とはじめのエピソードを読んでまず思った。結婚もしているし。
実はそれは手始めで、その後の高野さんの腰痛治療の道はあちらに行きこちらに行き行先も定まらないまま迷走を続ける。最後は、心療治療にまで行き着き、うつ病の薬を処方されるまでになってしまう。薬の服用は睡眠にまで影響して明らかにおかしいのだが、高野さんは何かをやらないと不安なのかそれでも薬を飲み続ける。アヘンもカートも中毒になるくらいやっていたので薬に抵抗はないのかもしれないが、アヘンやカートに加えて鬱病の薬も加わるとなるとますます体への影響を心配してしまう。それでも腰痛に病名をつけられ、さらに難病(狭窄症や)だと言われると何だか選ばれた人になった気がして満足してしまう気持ちになるのはわかる。自分も整体に行って「固いですね~、こんなに張っている人もなかなかいないですよ~」などと言われるとなんだか自分の行動に納得して、どちらかというといい気分になるのと同じだろう。それにしても、行く先々でこれほど診断や治療方法がバラバラなのは恐れ入る。あるところでは患部には触るべきではないと言われ、別のところではしっかり患部を揉むべきだと言われる。難病とされた狭窄症の診断も他の病院ではあっさりと覆ってしまう。こうなると、やはり整体や鍼灸は代替医療の一部でしかないのかなと思う。
また、治療する側が妙に自信を持っているのも不思議。ただ本書の中にも書かれているが、治療の効果があったものは通い続け、効果がなかったものは黙って来なくなるのだから、治療者側から見ると自分の施術は完ぺきに思えるのかもしれない。きっとそうなんだ。高野さんだって、やめるときは黙って行かなくなっているし。
自分も腰痛持ちで整体にはよく行くが、一時の気持ちよさがあるだけで完治などはもともと期待していない。直立歩行をするようになった人類特有のものなのだから、ずっと付き合っていくんだろうなと思っている。腰痛の痛さにもよるのだろうけれども、我慢できなくなるのであれば、それはヘルニアか何かになったときだろう。そういった自分の感じ方からすると高野さんの治療にかける執着心は一種異様にも感じる。最後には吹っ切れて今ではうまく腰痛とも付き合っているようだけれど。やぶれかぶれで水泳をやるようになってマシになったということだが、やはり心身ともに運動が大事なのかも。
最近、峠さんの『冒険歌手』を読んだが、それまでの経歴は別としてやはり冒険をするような人は人生の判断基準が変わっているといわざるをえないのかもしれない。彼女の人生もかなり特異である。もしくは、逆に冒険がそのあとの人生にぬぐいがたい影響を与えるということなのかもしれない。
Posted by ブクログ
【韓国語版】私小説は日本の伝統かも知れないが個人的興味はない。ましてや腰痛闘病記?実は私も高3の卒業登山でギックリ腰になり大学の山岳系同好会に属しながら山が地獄のように思えた1年がある。だから共感はできる。但、韓国語多読という目的がなければ一生読まなかった類の本だ。だがだが!これが実に面白い。日本語原書未読にも拘わらず私がのめり込んだ最初の外国語本となった。分らない単語があるにも拘わらず先を知りたくて頁を捲る。忘れていた幼年期の読書感覚!私の読書生活のターニングポイントになるかも知れない強烈な体験だった。
【韓国語版】韓国語多読第3弾!気のせいか韓国語を読むのがちょっぴり早くなったような気がする。でも高野氏の書く日本語がムチャクチャ簡単、いや失礼、簡潔平明だという可能性もある。本書を含め後2冊読みきり、他の作家本に挑戦すれば事実が判明するであろう。怖いけど(^_^;) 2013年03月24日
Posted by ブクログ
腰痛持ちの身としては,治療体験は興味津津.
かなり重症な筆者があらゆる治療を試しながら抱く,いろいろな妄想?。
腰痛持ちにはお勧め.
Posted by ブクログ
あははは、おもしろーい!高野さんは何を書いても面白いなあ。自身の腰痛体験をつづった「腰砕け巨編」、まさにこれは高野さんが目指しているという「誰も書かない本」だよね。
読み終えて思ったのは、高野さんって本当にまじめなんだなあということ。よい治療を求めて東奔西走、いくつもの整形外科や整体、整骨院、果ては心療内科まで渡り歩き、その都度そこの腰痛への考え方をとことん知ろうとし、感化され(そこがおかしい)カラダについて、ついには人生についてあれこれ考える。あとがきで高野さん自身が書いているように、腰痛に執着し、とりつかれている。
でもそこはそれ高野さんのこと、サービス精神満点で、いつものように笑わせてくれる。残り三分の一くらいを一気に読んで満足して本を閉じていたら、同じ部屋にいた夫が「その本面白かった?」と聞く。「うん、とっても!なんで?」と尋ねたら、私は読みながらずーっとニヤニヤしていたそうだ。むう。
とりわけ笑ったのは…
なかなかわからなかった腰痛の原因としてついに難病を指摘された高野さん、病名がついて「少し嬉しいがほとんど絶望的という、片思いの相手が自分のことを好きだと書き残して死んでしまったような異常に複雑な気持ちにとらわれた」。そりゃ確かに嬉しくて絶望的だ。
PNFという療法のホームトレーニングとして「四つんばいになって、手足をぷるぷるさせていると、必ずダルマ(著者の愛犬)が『お、何おもしろそうなことやってんの?』という顔で飛んでくる」。ビジュアルを想像するとかなり笑える。
心療内科の医師に「あなたはストレスに弱くて、いつも人の顔色をうかがっている」と言われ、むかついた高野さん、「家に帰ると、妻に向かって喚いた。『じゃあ、もっとわがままに生きろってことか!?』『え、今より!?』妻は仰天した」。これがいちばんおかしかった。
自分自身、ここ何年かしつこい肩の痛み(世に言う五十肩…)や目の不調(光視症ってヤツ)にかなり悩まされてきたので、高野さんの苦闘にはすごく共感した。本当に体の不調、とりわけ痛みは人を支配してしまう。これさえなければ…と、あるべき姿を取り戻そうと必死になる。高野さんの言うとおりそれは「幻想」だ。「まあ、今はこんなもん」と思い「前に歩き続ける。期待せず、諦めず」。本当にそうだなあとしみじみ思いました。
Posted by ブクログ
腰痛探検家。腰痛になっちゃった探検家でもあり、腰痛の世界を彷徨う探検家、でもある。
本物の探検の予定も控えているし、チャッチャと治してしまいたい作者の願いとは裏腹に、腰痛という密林は作者を捕らえて逃がさない。
その密林で出会うプレデター、じゃなくて腰痛治療の専門家たち。鍼、マッサージ、気功、西洋医学、どれもがもっともらしく、どれもが胡散臭いが、痛みが消えることだけはない。
意表を突く想像の斜め上の結末まで含めて、腰痛って不思議なものですね。
Posted by ブクログ
腰痛の探検家・高野さんの本と思って読んでみたらば、もっとすごかった。
腰痛世界という魔窟を高野さんが探検する話なのであった!
とても面白かった。まさに探検、様々な治療法が乱立している秘境のような世界を高野さんが彷徨うのだ。
彷徨いながら語る言葉がおもしろくて可笑しい(^0^)
悪い彼氏と別れられないダメ女子しかり、自分の身体を直すのを会社再建にたとえ、性転換したのみならず社長に出世してしまったり、笑った〜。
「ラーメン屋のおやじ理論」も面白かったし、高野さんほんとに面白い。
民間療法、西洋医学、東洋医学、整体…。読んでいて自分も治療に立ち会っているような気になってくる。どれも理論をきくとなるほどと思ってしまう。
痛みの原因、治療の解釈、ほんとにいろいろな視点があって感心する。
いろいろ真剣に取り組むけれど、どれも良くなるのには至らず腰痛メビウスにはまり込む。同情いたします。
腰痛世界はほんとうに奥深いですね。高野さんが数々の治療を試した末にたどり着いた境地にしみじみ感じ入りました。
Posted by ブクログ
タイトルに探検家とあるが内容は冒険譚ではなく,腰痛に悩まされた高野氏が色々な治療法を模索し,その過程で出会った人・ことを面白おかしく書いたエッセイ.
エピローグにある「肝心なことは何か心身に不具合が生じたときに自分をリセットできる場を持つということだと思う.(中略)よくなってしまえば儲け物くらいの感覚で,でも前に歩き続ける.期待せず,諦めず」というブッダの教えのような結論が刺さった.
Posted by ブクログ
しつこい腰痛と悪戦苦闘の約1年半。読んでいると自分も腰が痛むような気がしてくる。
整形外科、整骨院、整体、謎の治療院、鍼灸院、理学療法、東洋医学、心療内科までフルで受けているのにこれといった結果が出なかったのは不思議だった。治療法を探して途方に暮れる気持ちがよく分かる。
高野さんの場合は荒療治っぽい感じで水泳に通い続けて次第に良くなっていったということだが、筋力がついたと同時に時が経ったことも多少影響してるだろうなと予想。
何度も声を出して笑ったはずなのに具体的に何で笑ったのか覚えてない。腰痛についてしか書いてないのに面白かったなぁ。
Posted by ブクログ
高野秀行さんの本は、前にも読んだことが。
何しろ人が嫌がるところへ、行ってみる、、、といった冒険家。
怪しい、危なそうな冒険先が多い。
この本は、『腰痛』という正解がなかなか見出せない闇の世界を、這いずるように探検するという本だ!
高野さんが尊敬する冒険家の先輩も出演!
あらゆるつてを頼り、次々と『腰痛探検』の旅に出るのだが。
その旅は、マッサージ、整体、整形外科、中道、PNF、果ては心療内科や超能力!
藁をもすがる、、、野地の如く、手当たり次第にがむしゃらに進むのだが2年の冒険談。
Posted by ブクログ
「腰痛探検家」
始まりは三十八の夏、前触れも無く始まった腰痛はいつもと違った。
高野秀行。辺境作家。誰も行かないところに行き、誰もやらないことをし、誰も書かない本を書くことがモットーである。未知なる世界を探し歩く中、いつもの腰痛が始まった。本書は、頭の中が腰痛のことばかりになった辺境作家の腰痛探検である。あの高野秀行の作品の一発目として果たして適切かどうかは自信はないが、おススメによくあがってきてしまえば読むしかない。ジャンルはある種の辺境であり、馴染み深い辺境だ。腰痛はハマればなかなか抜けきれない砂漠に違いない。
そういう私も軽い腰痛になったことがある。単なる寝違えに違いないはずなのに!小さなミスであったはずなのに!なってしまう。腰痛は厄介この上ない。だからこそ、腰痛探検家になった著者には興味が湧く。オチもオチ。
たかが腰痛。されど腰痛。いや、たかがではない要注意な腰痛だ。この深さはなかなか伝えづらい。この腰痛一本でストーリーを書き上げる、この人は探検家であり、やはり作家であった。
Posted by ブクログ
内容(「BOOK」データベースより)
他人の行かないところへ行き、他人のしないことをする、が信条の辺境作家。なんと腰痛に!地獄からの生還を期して地図なき旅が始まった。カリスマ治療師からも見放され、難病の可能性まで急浮上。画期的な運動療法で自力更生ルートを選んだり、はたまた獣医や心療内科の扉も叩き…。腰痛という未知の世界に迷い込み、腰痛治療という密林で悪戦苦闘。とことん腰痛と向き合った、前代未聞の体験記。
大好きな高野秀行さん腰痛だったんですね。アクティブなので体は頑強なのかと思っていました。
こんなに色々な所通っても結局改善しないなんて・・・。お気の毒です。