【感想・ネタバレ】アジア未知動物紀行 ベトナム・奄美・アフガニスタンのレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2022年01月25日

アジア(ベトナム、奄美、アフガニスタン)で未知の動物、UMAを探すノンフィクション。終始真剣に探索を行い、命の危険もあるような国にまで行き、探すために現地の人と交流し、色んな場所をたらい回しされ、なんなら銃まで向けられるような経験をしているのに、それを面白く書けるところがすごい。そしてUMAについて...続きを読むだけではなく、訪れた国の内情やその国の抱える矛盾まで考えさせられる深い内容でした。

0

Posted by ブクログ 2017年08月23日

短編、と言うべきか。ベトナム、奄美、アフガニスタンでのUMA探索が集積され、比較して読みながら楽しむ機会を与えてくれた。奄美のケンモンは『神に頼って走れ!』でその一端を読んでいたので、一粒で二度おいしいと言ったところか? 本書のカバーは、それを思うと笑ってしまう。9・11後のアフガニスタンと言えば命...続きを読むの危険が伴う場所だ。無事に帰国できたことは本書を読めば判るのだが、ホッとする。ペシャクパラングの考察もなかなか面白い。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年01月02日

ずっと気になりつつ未読だった高野秀行さんの本、1冊目。めちゃくちゃ面白かったのですが、他の方のレビューでは「刺激控えめ」と書かれたりなどしていて「こ、これで?」と思いました(笑)。他著もこれから読んでみます。

奄美のケンモンの話が特に好きです。オチが秀逸。三篇どれもUMAに対する現地の方の捉え方が...続きを読む面白いなと思って読んでいたのですが、自分が日本人だからか、ケンモンの存在はなんとなくしっくりくるものがありました。

―私たちの存在にも気づかず、謎の言葉で話しこむ媼二人。寄せ打つ波と、入り江を取り囲む切り立った崖。白いヤギ。ケンモンがほんとうにすぐそこにいるような気がして、ゾクッと鳥肌が立ったのである。(180P)

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年08月23日

ベトナム、奄美大島、アフガニスタン。三ヶ所の土地への発作的な旅と、未知動物の調査について。
奄美大島の集落で聞いた不思議な話がオカルトめいていて、好奇心をくすぐられた。こういう話をずっと聞いていたい。
土地に赴き人に出会うことの温かみ、そして別れのしんみりとした味わい。相棒のカメラマン森清氏の写真が...続きを読むまた良いのだ。

0

Posted by ブクログ 2016年05月27日

今回も面白かった!フイハイとケンモン探しに関してはもはや妖怪探し!?といった感があるが、地元の人になんの疑いもなく「いる」とされていて目撃者もたくさんいるのが楽しい、なんか夢がある。アフガニスタンのペシャクパラングに関しては正体がなんとなく見当がついてきているのに何度も米軍陰謀説にたどりついてしまう...続きを読むのが笑えた。それにしてもあれだけの政情不安な国にUMA探しだけのために飛び込んでしまうなんて、すごい度胸。。。

0

Posted by ブクログ 2014年11月09日

表題にもあるように、著者の天職ともいうべきUMAものである。しかし、今回は少し味付けが違う。目撃者や伝承者の話など分析して、かなり民俗学的なアプローチでその正体に迫ろうという内容になっている。勿論アプローチがそうだというだけで、学問的な分析が行われているわけではないのだが、単なるドタバタ紀行ではなく...続きを読む、興味深い仮説がなされていて面白いと思った。

0

Posted by ブクログ 2015年07月18日

未知の動物を探して世界中のどこにでも行ってしまう高野さん。「もう危ないからやめて」という気持ちと「面白いからもっと行って!」という気持ちが入り混じって複雑です。UMAあるところに米軍ありってエピソードが興味深い。

0

Posted by ブクログ 2015年01月11日

やっぱり高野さんの本は面白い!!今冊はアフガニスタンの凶獣『ペシャクパランダ』の話に尽きる。外務省ホームページで危険度最高の危険度4の「退避を勧告します」で真っ赤っかの地域にUMAを探しに行く。これで事故でもあったら…、大丈夫なのかな?と思ったりもするけれど、いつもの高野さんどおり現地に密着している...続きを読むので、アフガニスタンのおもてなし(客人が国際的にはテロリストと言われていようが変わらないらしい)の習慣が実感できたりするのは、著者ならではかと。

0

Posted by ブクログ 2014年12月31日

ベトナムで猿人「フイハイ」を、奄美で妖怪「ケンモン」、アフガニスタンで凶獣「ペシャクパラング」を探しに出掛けて出会った物は・・・・
高野秀行らしい一冊。

0

Posted by ブクログ 2014年06月14日

一言で要約すれば『平成版遠野物語』。著者のスタンスは文献主義者・柳田国男と幻視者・水木しげるの中間。前者なら現地まで出かけて自ら聞き取り調査をすることはなかったであろう。後者なら忽ち“未知との遭遇”を果たしていたかも知れない。一方の著者は思い立つやベトナム、奄美、アフガニスタンへと赴き、謎の未知動物...続きを読むの痕跡を求め現地人の間を飛び回る。冷静に考えれば実にバカバカしい。しかしそのバカバカしさが羨ましい。著者のような行動力はとてもないが故郷の山にツチノコやニホンオオカミを探しに行きたくなる。因みに生れは和歌山県。

0

「エッセイ・紀行」ランキング