高野秀行のレビュー一覧

  • 【カラー版】ミャンマーの柳生一族

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    以前はピンとこなかったので、評価が低かったが、クーデターで揺れている現在のミヤンマーについてためになった。

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    2021年08月30日
  • 世界のシワに夢を見ろ!(小学館文庫)

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    2021/08/22
    どの話もヒーだの、うわぁだの、爆笑だの、とにかく楽しく読ませてもらえました。
    三畳青春記の奥様とのエピソードはキューンと読ませていただきましたが、まさかまさかの初体験エピソード、しかも辺境にて!こんなに書いちゃってよいのですか??!(笑)

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    2021年08月23日
  • 【電子特別カラー版】恋するソマリア

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    早大探検部出身、あの「謎の独立国家ソマリランド」を著した高野秀行氏による同著の続編とも言える1冊。
    アフリカ東部に角のように突き出たかつてのソマリア。ソマリア国は1991年に崩壊し、20年以上無政府状態だったその地域に入っていったのが著者の前著だったのですが、本著は更にソマリ世界の深くに入り込んで、どっぷりと浸かっていく印象。
    こうして本として読むとまぁとにかく滅法面白くて、しかもこれはフィクションではなく、著者自身が最前線に立っているノンフィクションなのです。もし自分が著者と同じ状況に置かれたとして、同じ行動が取れるだろうか・・・無理です!

    例えば、戦闘が続くモガディショの滞在には、護衛の兵士や車代で、1日あたり$500超を払う必要があるのですが、その街を複数回訪れた上で、モガディショ市内を出たい(当然、市外の方がずっと危ない)と思ってそれを実現してしまう…。
    著者がそう思った理由などは本著で良く説明されていて、それぞれの個別の理由は実によく筋が通っているのですが、一見道理が通っているミクロの理由を積み重ねていった結果、マクロ的にどう見てもおかしい/危ない事態に陥っている不思議。
    外務省の人からしたらマジギレ案件なのかもしれませんが、ソマリアにはもう大使館無いしなぁ…(ケニア大使館が管轄しているようで)。

    著者が無政府状態のモガディショを指して表現した言葉は「(電気・水道やネット、交通までが民営で)本当に何でもあり、ないのは政府くらいだったので、私はここを『完全民営化社会』と名付けた。軍も民営化されていると考えれば辻褄が合う。」という表現。
    すっごい的確だと思うんですが、自らが危険に晒されている状況下でこういう謎のユーモア表現が出てくるって、凄い。凄いし、笑えるんですが、どこか間違ってるような感も…。

    ただ、著者の表現の的確さは他のところでも存分に発揮されていて、例えば「人間関係を形作る内面的な三大要素は『言語』『料理』『音楽(躍りを含む)』」というのは全くその通りだと思うのです。
    こういった洞察と、稀有な行動力が生み出す展開、それを的確に伝える表現力、本著ではこれらが三位一体となって、読みだしたら止まらないくらいの疾走感を生み出しています。
    著者に関しては、テーマのある研究よりも、好きなものを、著者が旅する中で自由に見て考察してもらう本の方が、面白いように感じました。
    完全な非日常を旅した気分になれる1冊。ただ、かと言って「ソマリア行きたい!」とはなかなかならないですが(笑

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    2021年08月18日
  • 西南シルクロードは密林に消える

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    久々に面白い本を読んだ。忘れたくない名前がたくさん出てきた。まぁカチンに行くことは一生ないだろうけど、見てみたい、会ってみたい人達がたくさん登場する。エピローグ、あとがき、解説も非常に面白い。ゾウ・リップが生きて出世していることを望む。

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    2021年08月16日
  • 幻獣ムベンベを追え

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    本書には、日本の学生、コンゴ人の学者、役人、現地住民が登場し、ジャングル奥の湖への行き来と滞在の様子が描かれる。

    体力、時間、お金、思考力、仲間、これら全てを兼ね備える大学生の極みのような体験記と思った。


    描かれる人たちは皆それぞれに才気に溢れ、行動力もある優秀な方々なのだが、その時々の目の前の出来事に右往左往しながら反応し、対処していく様子が面白かった。

    日本では、将来に悩み、思い詰めることも数多くある思うが、本書中の登場人物にはそれらが見られず、ある意味で場当たり的に過ごしているようにも見える。しかし、後書きにあるように各位は今も元気に幸せに暮らし、立派な仕事をされている方もいる。

    日々を生きるのに思い悩む必要はなく、目の前のことに集中して楽しく生きていても良いのかもしれない、という気持ちになった。

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    2021年08月14日
  • 西南シルクロードは密林に消える

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    中国の成都から、ビルマのカチン州とナガ州を通過し、インドのカルカッタまで、約2ヶ月間の旅の記録書。
    中国とインドは車や列車で移動するが、ビルマでは密林を徒歩で移動する。密林なので、山道で、スコールも降り、ヒルも出て、電気や水道はない。過酷の一言と思うが、そこを日常とし普通に暮らす人々がいる。意外にも環境自体を苦にはしていない。
    大きな問題は周辺国との対立で、特にビルマの2州は人口が少ないので、人口が多く、資金と武器がある周辺国の兵士を日々警戒して暮らしていた。

    自然環境は受け入れることができるが、対人関係は悩み深い。悩みの規模や深刻度は全く違うが、悩みのジャンル自体は日本にも通じるものであり、場所や環境に依らないなと思った。

    日本を出て、知らない場所を旅したい、そんな憧れを抱く一方で度量や活力もなく、加えて仕事や家族を考えると益々そんな旅はできない。こんな自分にとって、本書は現代の冒険譚であり非常にワクワクする本であり、すっかり著者の高野さんのファンになってしまった。

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    2021年07月22日
  • 謎のアジア納豆―そして帰ってきた〈日本納豆〉―(新潮文庫)

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    どこかで見た作者名、そしてテーマというか本の雰囲気だなと思ったら、以前読んで面白かった「アヘン王国潜入記」の人だ!
    アヘンから納豆とは、随分と庶民な感じになったな、とそのときは思ったが、読み終えて思う、特に変わってない。エナジェティックなままだ。

    あまり納豆買わないが、これを読んでると流石に食べたくなってきて、しかも単にご飯にかけるのではなく、具材として調理したくなる。実際買って食べるとやたらと美味しく感じた。
    納豆のタレを超えた、納豆の調味料がこの本だったのだ。

    すごいな、納豆。
    続編のアフリカ納豆編も読まなければなるまい。

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    2021年07月22日
  • 西南シルクロードは密林に消える

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    著者の本を多く読んでいるが、トップスリーに読み応えのある内容であった。ノンフィクションとしても一級品だが、旅先の文化であったり、人、経済環境等が様々勉強になることが多いので、是非読んでいただきたい一冊。ただ、読み終えるのに8時間程かかるのが難点か。

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    2021年07月19日
  • 【カラー版】アヘン王国潜入記

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     麻薬アヘンを生産する地域、そこに悪人はおらず、控えめで純朴な方々が暮らしていたそう。
     物事の理解には、教書による体系的・理論的な知識に加え、現場の肌感覚が必要と思うが、本書では、立ち入りが極めて困難な地域の現場感を立体的に伝えてくれる類稀な力作と感じました。

     ミャンマーは山岳地域が多い。往来が困難なので、各地域ごとに孤立し独立しやすい。ミャンマーでは自治州民が人口の1/3ほどを占める。多数はビルマ民。
     筆者が滞在した村は30人ほど。準共産制で村民は協力して暮らす。仕事をノルマ的でなく、個人の良心や村内の空気に従い、毎日仕事をしている。小学校のクラス掃除に近いと感じた。近代前の日本もこんな風だったのだろうか。
     国や場所が変わっても、人の暮らしに大差はない。冗談で笑い、怠惰や怒りは敬遠され、お酒が好き。筆者は現地の言葉や食事を拒絶せず、進んで溶け込みに行っている。本当にすごい。

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    2021年07月18日
  • 謎のアジア納豆―そして帰ってきた〈日本納豆〉―(新潮文庫)

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    納豆って日本独自のものじゃなかったんだ!と目から鱗。
    でも考えてみれば、本書にあるようにおそらく最初は偶然の産物、材料も工程もシンプルなものだけに、他の国にはないわけはないのだと、読み終わった後では納得した。
    それにしてもアジア各地(しかも僻地)を納豆のために飛び回る取材力がすごい。

    納豆研究のパイオニアに知ってる教授の名前が出てきて驚いた。

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    2021年07月10日
  • 謎のアジア納豆―そして帰ってきた〈日本納豆〉―(新潮文庫)

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    ネタバレ

     アフリカ納豆の本を買おうと思っていたら間違って買ってしまったのだけど、こちらが前作となっていたので順番は正しかった。間違って買ったと思ったので、モチベーションが上がらなかったのだけど、読んでいると面白い。しかも納豆は毎日のように食べているのに全く気にしたことがなく、当たり前だと思っていたことが当たり前ではなかったような足元がぐらぐらしてくる感じが気持ちいい。

     シャン州の納豆や各地の納豆を食べてみたいという興味に駆られ、納豆の自作も簡単そうなのでやってみたくなる。今は気軽に外国に行ける状況ではないのだけど、これから先外国に行く機会があったら、日本では食べることができない、現地の人が食べている料理を積極的に食べてみたい。外国旅行も上京してシャン州の料理や大久保の韓国料理も食べることができないので、最も手軽にこの本のエッセンスを味わうには納豆の自作だ。

     一般の主婦の皆さんが納豆の達人だと分かった途端師匠になる感じが楽しい。それは僕が育児をした時に、その辺のおばさんたちが実は達人で頼るべき存在になる感覚に似ている。

     長い本編を読み終わったと思ったら、謝辞や解説がやたらと長かった。

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    2021年06月10日
  • 謎の独立国家ソマリランド

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    「氏族」という概念があるのを初めて知った。とても面白い仕組みで、さすがに細かな分類や経緯は読んでいて難しかったけれど氏族の何たるかやその掟(ヘール)についてはざっと理解できた。
    筆者、バリバリカートやってるな。
    ソマリ語ってどんなものなんだろうと思った。
    写真がもっとあればより良かった。

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    2021年05月02日
  • 腰痛探検家

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    腰痛持ちなら、読めばまるで自分自身のことではないかと思うのではないだろうか。マッサージは効くようなそうでもないような感じ。
    医者もどこに行ったら結局正解なのか悩みと混迷が深まるばかりの日々。
    ちょっと良くなったらすぐに活動をしすぎて悪化。
    結末がどうなるのか、この本を読み終えても気になってしまう。
    どうぞお大事に。

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    2021年03月20日
  • 謎のアジア納豆―そして帰ってきた〈日本納豆〉―(新潮文庫)

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    日本食と言われていた納豆が実は世界中で食べられてたとは、知らなかったのでびっくり

    火を通すメニューが豊富ということで、読んでいて作ってみたくなり、スパイスやニンニクで納豆スープを作ってみた
    納豆のだしだけだとどうも味が薄いと思って味の素を入れたらかなり美味しくなって、本で書かれたとおりだわーとなった

    つぎはアフリカ納豆の本を読むよ

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    2021年02月26日
  • 恋するソマリア

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    高野さんの作品を読んだのは本書が初めてだが、すっかりファンになってしまった。すぐに本屋に走り高野さんの本を買い漁った。

    ソマリアと言えば、我々からすれば「海賊」ぐらいのイメージしかないが、内に入ってみなければ分からない目から鱗の話ばかりで恐れ入った。
    現地人との掛け合いが存分に書かれているのだが、それが面白くて、つい笑ってしまうシーンもあった。

    特に衝撃的だったのは、筆者が滞在終盤に、実際に襲撃にあったことである。その臨場感が伝わってくるリアルな描写に興奮した。

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    2021年02月15日
  • 未来国家ブータン

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    自由だけど個人が迷いや葛藤を抱かないようなシステムがあるのとてもうらやましい
    でも虫が殺せない決まりで布団でダニに刺されまくるのは困る
    納豆の本も買ってあるのでこれから読むのが楽しみ

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    2021年01月31日
  • 異国トーキョー漂流記

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    2021/01/13

    自然消滅していく、お話がものすごーく好きです。

    少し悲しかったり、光が見えたり、笑えたり、高野先生の冒険も好きですが、エッセイもいいですね。

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    2021年01月14日
  • 世にも奇妙なマラソン大会

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    高野さんの作品には元気をもらいます。西サハラマラソン大会もしかり、ペルシャ人もしかり。ただ、小市民たる自分には、改名をめぐる奥さんとのやり取り(攻防?)に、一番笑わせてもらいました。辺境ルポライターのパートナーを持つって、どんな気分なんだろう。インド入国の方法よりも想像が難しいです。

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    2021年01月04日
  • 謎のアジア納豆―そして帰ってきた〈日本納豆〉―(新潮文庫)

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    納豆を探して巡る辺境の旅!約500ページのドキュメンタリー。高野ワールド炸裂で全く飽きさせない。納豆の食文化を通じての民俗学、文化人類学研究と言っても過言ではない作品。読むだけじゃなく、実際にそんな旅をしてみたい。

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    2021年01月03日
  • 謎のアジア納豆―そして帰ってきた〈日本納豆〉―(新潮文庫)

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    アジアで作られているという"アジア納豆"を探しに行くドキュメンタリー。
    作り方は違うものの匂いや味は日本の納豆に近いという。
    いつも食べている納豆なのに知らない事だらけ。
    まさかアジアにも納豆があるだなんて…

    結構分厚いけどおもしろいのでどんどん読めます!
    学者さんじゃないのに好奇心だけで
    ここまで追い求めるのはすごいと思いました。
    (間違っていたらすみません)

    地名や民族に馴染みがないので
    途中途中わからなくなることがあったので
    自分でわかりやすい様にメモを取りながら
    読み進めていますが、
    自分で自分がどこを目指しているのか
    分からなくなりました。

    そしてアフリカ編も出ているので早く読み終えなければ…!

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    2020年11月20日