あらすじ
2007年1月、ある願いをかなえるため著者は愛車キタ2号にまたがりお遍路の旅に出た。あらゆる神仏に祈りつつめざすは日本最南端の島・波照間。参るは、饅頭の祖神、野球塚、たぬき大明神、鯖大師に摩崖クルス、世界遺産の聖地・斎場御獄。四万十川でカヌー、波照間で釣りにも挑戦。それは日々が驚きに満ちた日本再発見の旅。寒風の冷たさが人情の温かさが染みる感動の旅。愉快爽快な55日間の写真日記。
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自転車旅の醍醐味を味わった高野さんが、世界へ自転車で旅に出るといいなあと思う。または、国内の旅の面白さに気付いた高野さんが、再び自転車でまだ見に日本を見つけに旅立つといいなと思う。字が大きくスカスカと言える本だけれど、高野本の面白さが損なわれることはないと思った。次の高野本は何にしようかと悩んでしまう。
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最初は、日記となるとさすがに毎日毎日おもろいことは起こらないからなあ、さすがに。
と思ってたけど、終盤まとめてきましたね。
やっぱり終わってみれば面白かった。
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遥かなるインドを想って自転車で西へ遍路旅。集英社文庫HPで連載された自転車旅を文庫化したため、申し訳ないが中身が薄い。『怪魚ウモッカ格闘記』の姉妹編なので連続して読んだが、どうもインドからだんだん遠くなっていく。伊勢、四国、高千穂など自分が旅した場所が出てくるし、薄いといっても文章自体は面白く、こんな旅をしてみたいと羨ましくなった。
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『怪魚ウモッカ格闘記』で無念の帰国をした高野さんは自転車で沖縄までお遍路旅へと出発する。挫折をバネに本一冊書くのだから転んでもただでは起きない人なのだな。道中で出会う神様仏様にインドへ行かせて下さいとお願いする旅、しかも愛車(自転車)キタ2号でっていう発想がおかしい。全国にいる知人を訪ねるタカリ旅が成立するのは人たらしの高野さんだからできることでしょう。二か月近い旅の終わりにゴールの波照間島で青い水平線見ながら『あー、どこか遠くへ行きたいなあ』って呟くんだから半端じゃない。内容も写真についている注釈も面白かったけど、日記形式でさらっと読め過ぎてしまう点が物足りなかった。
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高野さんが、わざわざ一番寒い時期に自転車で日本を横断します。
神頼みの巡拝のようですが、宗教不問、体系なし、気まぐれでお参りするので、とてもファジーで緩い本でした。
高野さんはUMAに興味があるようですが、僕としては本作のあちこちで現れた探検隊OBという恐るべき種族の生態の解明を待ちたいところ。
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東京から沖縄まで、インド再入国を神様に祈願しながら自転車で走破した旅を、日記と写真でつづったもの。まあ、高野さんにとっては軽めのトライではあるけれど、結構なペースで走ってるんだよね。ムベンベ探索を共にした野々山さんの言葉「俺は好きなことしかしないけど、好きなことは必ずしも楽なことじゃない」は実に名言で、これもまた「楽しいけどラクじゃない」旅だ。
行く先々で待ち受ける知り合いの方々や、民宿のおばちゃんたちなんかとのやりとりも、さらっと書かれていて楽しい。基本的に一人でする旅だからこその味わいなんだなあと思う。高野さんの旅は、集団でする探検行の場合でも「一人で」という感じがする。そこがいい。ご本人は「集団行動が死ぬほど苦手」とどこかで書いてらしたけど。
各地で出会う、名のある、また名もない社や祠。田舎では神様も仏様も一緒くたで、これぞ日本人と高野さんは思う。まったくそうだよね。それと、南下していくとどんどん東南アジア的な風景に出会うというのにも、なるほどなあと思った。
沖縄までのはずが、勢い余って波照間島にまで行っちゃう。普通ならここで「ああ、遠くまで来たなあ」と感じるところだが、高野さんは違うのだ。
「『あー、どこか遠くへ行きたいなあ』長い旅が終わったというより、やっと旅のとば口にたどり着いたという感じがするのだ。 だってこの先には台湾、東南アジア、南太平洋……と無限の世界が広がっているのだから。」
さすがだ。自分も一緒に世界へと広がっている海原を眺めているような気にさせてくれるとてもいいラストだった。
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冒険家高野秀行氏がインドにいけなくなった腹いせに道端の神様仏様にインド行き成就を願ってチャリで自宅から沖縄まで走破。
すげぇゆるい。気の抜けた文章が心地良い。ドラマを追い求めたりストイックに走らずにゆるゆると綴っていて、読み終わるのが惜しいくらいあっという間に沖縄、石垣島。そしてあっさりと終わり。ストン。
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敬愛する高野秀行さんが、インド行きの夢をかなえるため、約2カ月かけて東京から沖縄まで自転車でお遍路の旅に出たときの日記です!
相変わらず面白いことやってんなぁ(^^)
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前作「怪魚ウモッカ格闘記」の続編といえる今作。
読んでない人は読んでからこの本の扉を開きましょう。
相変わらずのキレッキレの文章です。
もーーーーーーー文章がうまい!
うまいだけでなく感性が本当に繊細で冷静ですね。
これだけ冷静でこの感性を持ち続けることは、生き辛かろうと思ってしまうが、なにせ抱腹絶倒なのでマイルドに楽しめます。
この人が亡くなったら(失礼!)この人の人生はすべてフィクションにされてしまうのではないか、とも思わされます。
しかし同レベルの変人奇人(再度失礼!)がこの方の周りにはワンサカと。
世の中捨てたもんじゃなかですよ、イヤ本当。
今回は高野さん日本にいらっしゃいます。日本の田舎っていいですよね。ザッツ田舎センスに高野さんも次々と遭遇しています。
そして日本の神様の「ざっくり」感にほっこりというかぐったりします。
愛すべき日本の信仰心。
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おもしろくないわけじゃけっしてないけど、いつもの高野さんの本に比べると文字が少なく(そのかわり写真が多い)てちょっとスカスカした感じかなあ。日記だからかもしれないけど。みっちりした日記が読みたいかも。
とにかく、インドに行けることをお祈りしています。ウモッカの続編がぜひ読みたいのでー。
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自転車で東京から沖縄まで約2ヶ月かけて走る旅。不法入国のせいで入れなくなったインド再入国を何とか成し遂げようという目的の為にあちこちの神さま、仏様にご挨拶というか神頼みの行脚だそうな。非常に明快で読みやすい紀行文であっという間に完読してしまった。学生時代探検部所属だったというワイルドな感じが読んでいて笑える(^▽^)登場する友人達も類は友を呼ぶというところか…他の本も是非読んでみたくなった。
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自転車旅の日記をほぼそのまま本にした感じ。内容は軽め。一日あればサクッと読める。
高野さんの他の著作に出てくる登場人物やエピソードが各所に出てくるので、副読本的な位置付けで読むと良いかも。
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インド入国禁止となった著者が、東京から沖縄まで、さまざまな神仏にインド行きを祈願しながら自転車旅をする、その記録。
しかしいつもの高野秀行の本と違って日記なので、かなりあっさりしている。改行が多く、そもそも文章が短いので、数時間で読める。高野秀行ファンの私としては、もう少しがっつり読みたいと思った。逆に言えば、他の本はもっと読み応えが出るように著者が組み立てているということだろう。
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紹介
2007年1月、ある願いをかなえるため著者は愛車キタ2号にまたがりお遍路の旅に出た。あらゆる神仏に祈りつつめざすは日本最南端の島・波照間。参るは、饅頭の祖神、野球塚、たぬき大明神、鯖大師に摩崖クルス、世界遺産の聖地・斎場御獄。四万十川でカヌー、波照間で釣りにも挑戦。それは日々が驚きに満ちた日本再発見の旅。寒風の冷たさが人情の温かさが染みる感動の旅。愉快爽快な55日間の写真日記。
私が偏愛して止まない高野氏が、インドから入国拒否され意気消沈している時に、日本の神に縋りながら沖縄まで祈りの旅をすれば入国が叶うのではないかと思い、寒空のした旅立った旅行記です。
はっきり言って彼の著書では並の部類なのですが、僕が14年前に自転車で旅したルートと殆ど同じ道を辿っていて、懐かしさで胸いっぱいになりました。
僕はその旅で知らない人に大変お世話になって、今ここにいるというのがしみじみと感じております。あの時は自分探しなんてしても結局なにも見つからなかったけれども、世の中いい人が沢山いるという事を知れた事が一番の収穫でしたね。
あれ?本じゃなくて自分の事ですねこりゃ(~_~;)
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【本の内容】
20
07年1月、ある願いをかなえるため著者は愛車キタ2号にまたがりお遍路の旅に出た。
あらゆる神仏に祈りつつめざすは日本最南端の島・波照間。
参るは、饅頭の祖神、野球塚、たぬき大明神、鯖大師に摩崖クルス、世界遺産の聖地・斎場御嶽。
四万十川でカヌー、波照間で釣りにも挑戦。
それは日々が驚きに満ちた日本再発見の旅。
寒風の冷たさが人情の温かさが染みる感動の旅。
愉快爽快な55日間の写真日記。
[ 目次 ]
第1週 1月15日~1月20日(東京~浜松)
第2週 1月21日~1月26日(浜松~奈良)
第3週 1月27日~2月1日(奈良~甲浦)
第4週 2月2日~2月8日(甲浦~四万十)
第5週 2月9日~2月15日(四万十~高千穂)
第6週 2月16日~2月22日(高千穂~鹿児島)
第7週 2月23日~3月1日(鹿児島~奄美大島)
第8週 3月2日~3月6日(奄美大島~那覇)
第9週 3月7日~3月10日(那覇~波照間島)
[ POP ]
こちらは、東京から神様に祈りながら自転車で日本最南端の波照間島を目指すエッセイ。
一見、最近流行のパワースポットを紹介する旅行記?のような体裁ですが、その実は、、、。
そもそも、何のための巡礼かといえば、インドに入国できないが、どうしてもインドに行きたい著者(経緯は『西南シルクロードは密林へ消える』(講談社文庫)、『怪魚ウモッカ格闘記』(集英社文庫)などに詳しく書かれています。
大変面白いのでおすすめです)が日本全国の神様に「インドに行かせてください」と祈るため。
饅頭の祖神、野球塚、たぬき大明神などに祈りながら著者のひとくせもふたくせもあるような知人友人先輩との交流が繰り広げられる、かなり「ゆるい」旅行記です。
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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東京から沖縄までの出会う神様に願掛けをしつつの自転車旅。
その願いの内容とは・・・
『(密入国して)入国禁止になったインドへの入国!?』(怪魚ウモッカを探すため)
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古本で購入。
『怪魚ウモッカ格闘記』でインドにやむを得ず不法入国してしまったため、入国禁止になってしまった高野秀行。
色んなツテから事態の打開を図るけど、他力本願だけではいかん。
よし、沖縄へ自転車お遍路旅をしよう!
旅路で出会う神仏に「インドに行かせてください」と願うため、東京から沖縄へチャリンコで南下するのであった。
という、スタートからしてよくわからん本。
親戚や友人や探検部の先輩などの家に厄介になりながらの旅日記。
全体的なユルさが何だかいい。高野用語「アジワン(「つながれていないアジアのワンコ」の略)」の響きに噴いた。
「やりたいこと、やらなければいけないことがどんどんたまっていく。みーんな、遊びなんだけど」
遊びって大事なもんなんだろうね。
それを思う存分楽しむのって、案外難しいことなのかもしれない。
あっという間に読み終わるけど、なかなかおもしろかった。
自分も自転車で走りたくなる本。
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インド入国を願い、自転車でお遍路の旅へ。
内容は正直あまり期待通りではなかったけれど、
各地に住む高野さんの友人達に興味をひかれた。
中でも屋久島の彼はぶっとんでいてとっても面白い!彼とのエピソードを本にしてくれないかなぁ。
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そうそう、確かウモッカの本に「自転車でお遍路する」とかいう内容があったっけ。
その時はふうんと思っていたけど、それをまとめた本がちゃんと出ていたんですね。
ウモッカを読んだ記憶がまだ新しかったので、読んでておもしろかったです。
ホントにこの人はいろんなことに挑戦して、そこかしこに友達(とか師匠とか)がいて、尊敬すべき人だなぁ。
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このくらいゆるーい内容だとさくっと読めて、日頃の疲れも取れてリフレッシュにぴったり。たくさんある写真が、これまたのんびりした気分にさせてくれて和みます。
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2008年3月29日購入。読書期間2009年5月30日。
以前読みはじめてそのままにしていたものを、最初から読み直した。
東京から沖縄まで自転車で願掛け旅行。
写真が多いのでページ数の割にサクサク読める。いつも以上にゆるい軽い感じの本。
日本地図片手に読みたい本。
筆者がこの旅をするに至った経緯も本になっているのでそちらもぜひ。
Posted by ブクログ
気晴らしに気軽に本を読みたい時は高野秀行と決めてます。
著者はいつも無茶な旅行を企て、その記録を綴っています。
今回は、自転車で東京から沖縄まで旅行する旅物語です。
しかも、自分の願いを神仏に祈りながらのお遍路の旅。
旅行ルートや宿泊先も一風変わってておもしろいです。
著者のように全国各地に知人がいれば、僕もこんな旅をしてみたいなあ。
でも、2ヶ月近くも仕事を休むなんて不可能ですが。。。
四万十川の完全自給自足食堂がめっちゃ気になります。
猪汁、飲んでみたいなあ。。。
行く先々でたくさんの人との出会いもあり、
「こういう旅をいつかしてみたい」と羨み、憧れながら読みました。
1〜2日でサクサクっと読める楽しい1冊です。