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Posted by ブクログ
『怪魚ウモッカ格闘記』で無念の帰国をした高野さんは自転車で沖縄までお遍路旅へと出発する。挫折をバネに本一冊書くのだから転んでもただでは起きない人なのだな。道中で出会う神様仏様にインドへ行かせて下さいとお願いする旅、しかも愛車(自転車)キタ2号でっていう発想がおかしい。全国にいる知人を訪ねるタカリ旅が成立するのは人たらしの高野さんだからできることでしょう。二か月近い旅の終わりにゴールの波照間島で青い水平線見ながら『あー、どこか遠くへ行きたいなあ』って呟くんだから半端じゃない。内容も写真についている注釈も面白かったけど、日記形式でさらっと読め過ぎてしまう点が物足りなかった。
Posted by ブクログ
東京から沖縄まで、インド再入国を神様に祈願しながら自転車で走破した旅を、日記と写真でつづったもの。まあ、高野さんにとっては軽めのトライではあるけれど、結構なペースで走ってるんだよね。ムベンベ探索を共にした野々山さんの言葉「俺は好きなことしかしないけど、好きなことは必ずしも楽なことじゃない」は実に名言で、これもまた「楽しいけどラクじゃない」旅だ。
行く先々で待ち受ける知り合いの方々や、民宿のおばちゃんたちなんかとのやりとりも、さらっと書かれていて楽しい。基本的に一人でする旅だからこその味わいなんだなあと思う。高野さんの旅は、集団でする探検行の場合でも「一人で」という感じがする。そこがいい。ご本人は「集団行動が死ぬほど苦手」とどこかで書いてらしたけど。
各地で出会う、名のある、また名もない社や祠。田舎では神様も仏様も一緒くたで、これぞ日本人と高野さんは思う。まったくそうだよね。それと、南下していくとどんどん東南アジア的な風景に出会うというのにも、なるほどなあと思った。
沖縄までのはずが、勢い余って波照間島にまで行っちゃう。普通ならここで「ああ、遠くまで来たなあ」と感じるところだが、高野さんは違うのだ。
「『あー、どこか遠くへ行きたいなあ』長い旅が終わったというより、やっと旅のとば口にたどり着いたという感じがするのだ。 だってこの先には台湾、東南アジア、南太平洋……と無限の世界が広がっているのだから。」
さすがだ。自分も一緒に世界へと広がっている海原を眺めているような気にさせてくれるとてもいいラストだった。
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