高野秀行のレビュー一覧

  • 謎のアジア納豆―そして帰ってきた〈日本納豆〉―(新潮文庫)

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    子供の宿題のために借りたけど、タイトルから興味しかなくて読んでみたらめちゃくちゃ面白かった。
    納豆が日本だけのものじゃなかったのも驚きだし、どんなものにも納豆菌があるなんて目から鱗。
    納豆菌て強いっていうけど、いろんな葉からもできて驚き。
    作者の方が子供のように楽しんでいるのがわかって、読んでて面白いしワクワクできた

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    2024年08月31日
  • 移民の宴 日本に移り住んだ外国人の不思議な食生活

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    単行本の出版から10年経っているので、状況が変わっていることもあるだろうが、とても面白かった。取材は大変だったようだが、読んでるこちらも、異国の人たちのコミュニティに入り込み、料理を食べてるような気分で楽しかった。どの人たちも異国である日本で生き生きとたくましく、大変なこともあるに違いないのに元気に生きておられ、見習わなきゃと思った。
    文庫本のあとがきで高野さんが書いておられるように、外国人に対するヘイトは決してなくなるどころかひどくなる一方だ。日本人に自信や余裕がなくなって来たからだとおっしゃってる通りだと思う。

    "これから日本が外国の人たちにとって、もっともっと住みやすい国にな

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    2024年08月18日
  • 世界の納豆をめぐる探検

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    納豆は好き?
    わたしはまあまあ。
    納豆オムレツや納豆巻きは好き!
    キムチやアボカドを入れてご飯に乗っけて食べると美味しい。
    納豆カレーはちょっと好みでなかった。
    それをアレンジした納豆カレースープも、個人的には一回でいいかな…家族は好きみたい。

    さて、そんないかにも日本!と思っていた納豆だが、アジアだけにとどまらず、アフリカにもあるなんて知ってた?!

    アジアでは大豆を使う。
    包むものはパパイヤやバナナ、イチジクの葉などで包んで発酵させるそうだ。
    どこにでも納豆菌はいるそうで、それらの菌はみんな同じだっていうんだからびっくり。

    驚くべきはアフリカの納豆。
    パルキアという豆やバオバブの実から

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    2024年07月30日
  • 【カラー版】ミャンマーの柳生一族

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    旅へ出ようよ、愉快な旅へ。何度も不法に入った国へ。民主化したと思ったら、また軍事政権に舞い戻る。うんざりするニュースしか聞かない国へ。…その昔、独立を目指して立ち上がった三十人の志士たち。筆頭アウン・サンは紋次郎ならぬ紋次。次席ネ・ウィンは高杉晋。時が下り暗殺されたアウン・サンは家康になる。二代目ネ・ウィン秀忠の世では大目付柳生キン・ニュン宗矩が実権を握る。軍直営の旅行会社。ツアーガイドは十兵衛ならぬ三十兵衛。何を監視しているのやら…クーデターから3年。続く混乱。憂いてばかりではなく、知ることが大事。

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    2024年07月18日
  • 【カラー版】アヘン王国潜入記

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    高野さん、テレビで拝見したことはあるが著書は初めて読んだ。
    30年ほど前のミャンマーの辺境の地の滞在記。
    今となれば貴重な資料になりますね。

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    2024年07月17日
  • 【電子特別カラー版】恋するソマリア

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    「恋は盲目」とはまさにこういうことかと。情報のない国のことを教えてくれるのはとてもうれしいけど、あまり危険な目には遭わないでほしい。生きて帰ってきてくれてありがとう。

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    2024年07月17日
  • 辺境メシ ヤバそうだから食べてみた

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    現地のことを本当に知るには現地の人が食べているモノを同じように食べてみることが一番、という筆者のコメントはかなり共感できる。結局、どこに行ったとか何をみたとか、パスポートのスタンプラリーをしているだけでその国のことをわかったような気になっているのに違和感を覚えることもある。自分の文化圏の価値観だと”ヤバそう”だけどそれを食べている現地の人の文化をリスペクトして自分もそこに入り込んでいってみる。それが異文化理解の基本でもあるし本質なのかなと思う。どちらかかが良い悪いとか優劣とかではなく、まず理解したり体験したりしたうえで歩み寄ってすり合わせていくことなのかなと。まぁエラそうなことを述べたけど、じ

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    2024年07月10日
  • 地図のない場所で眠りたい

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    高野秀行(1966年~)氏は、東京都生まれ、早大第一文学部卒。大学在学中に『幻の怪獣・ムベンベを追え』(1989年)で作家デビュー。代表作は、『ビルマ・アヘン王国潜入記』(1998年)、『西南シルクロードは密林に消える』(2003年)、『謎の独立国家ソマリランド』(2013年/講談社ノンフィクション賞)。植村直己冒険賞受賞(2024年/探検家・山田高司と共同)。
    角幡唯介(1976年~)氏は、北海道生まれ、早大政経学部卒。代表作は、『空白の五マイル』(2010年/開高健ノンフィクション賞、大宅壮一ノンフィクション賞)、『アグルーカの行方』(2012年/講談社ノンフィクション賞)、『極夜行』(2

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    2024年07月03日
  • イラク水滸伝

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    まずイラクに湿地帯があったことも知らなかったが、犯罪者や山賊、さらには戦争や紛争、差別などから逃れてきた人など、歴史的に様々な人々が逃げ込んである意味「梁山泊」的なエリアを突撃取材してきた、著者のエネルギーと行動力、タフネスに驚愕する一冊。
    あまり知らないイラクの断片を知ることができた。

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    2024年06月12日
  • イラク水滸伝

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    高野氏の著書はアヘン王国に次いで二冊目。
    (同じくらいのボリュームかと思いきや、1.5倍の量があったので読むのに少し時間がかかってしまいました)
    日本ではいまだレベル4の危険地域でありイメージ的にも危なそうで怖そうでよく分からない国というイラク。その中でもかなり特殊な地域アフワールについて。
    アヘン王国同様こうやって無謀にも冒険、探究をし一般読者が読めるようにまとまった報告書は本当に有難い。
    歴史や背景、現状をただ伝えるだけでなく、現地で暮らす人々が生きている姿ーーーいま同じ時代に地球という星に共にありながら我々日本人とはまったく違う文化や時間軸ーーーをまざまざと浮かべさせてくれる情報は貴重だ

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    2024年06月07日
  • 西南シルクロードは密林に消える

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    歴史や他国について無知なのでシルクロードというのも名前しか知らなくて絹を運んだ道ということも初めて知った。道を辿っていく旅なのかと思っていたらほとんど道のないところを歩いていたり国境や派閥などいろいろな問題があり終始ドキドキした。中国公安に捕まった時の適当な会話は思わず笑ってしまった。キリスト教でありながらナッ信仰を語っている場面も面白かった。世界では自分の知らないところで戦争などが起こっていたりたくさんの民族がいたりともっと世界のことを知りたいと思った。

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    2024年06月05日
  • 腰痛探検家

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    昨年、腰骨を骨折して、今も完全には痛みが消えていない読書好きの義母が”腰痛”というキーワードから興味を持って読んだところ、腰痛が治る治らないということより笑っちゃうから読んで、とのことで。
    著者の高野秀行さんはずっと以前に『ワセダ三畳青春記』を読んだことがあり、文章のおもしろさはお墨付き。

    そもそも探検家なんだし、あんなにアクティブに世界中を動き回ることがお仕事なのだから、腰痛と言ってもたかが知れているのではと思って読み始めたら、著者の腰痛は思っていたより重症。なのに、申し訳ないけどとにかく笑っちゃう。
    藁にもすがる思いで訪ねていく治療現場の先々で、その効果や洗脳的な心理描写がおもしろおかし

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    2024年06月01日
  • 【カラー版】巨流アマゾンを遡れ

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    河口の町の市場で始まり、源流の山を拝んで終わる。船に揺られてハンモックも振られる。同期していない隣と激しくぶつかる。ワニ狩りは夜中にカヌーに乗って。モリで突き、ナイフで止めを刺す。ピラニアを釣ったその場所で泳ぐ。普通は人を襲わないという。大道芸人が飼っている大蛇。首を抑えて首に巻く。コカはコカインとは違うが、葉を噛んではダメ。喉に貼りつき悶絶する。…幅320km、長さ6770km。南米大陸を横断する巨流を東から西へ遡る。上流から下ってくる仲間と落ち合うはずの真ん中辺の町。そこには行商人姿の日本人が…。

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    2024年06月01日
  • 【カラー版】怪魚ウモッカ格闘記 インドへの道

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    ネタバレ

    とあるUMAサイトで騒ぎになってる怪しい魚。体長2m、ウロコに覆われ、背中には鋭いトゲびっしり。ヒレが足のようで前後に4本。もし見つかれば、シーラカンス以上の世紀の大発見。懸賞付きの手配書を千枚。公式Tシャツも作り、現地語も習得。捕獲したときの輸送手段も手配済み。そして、実物大のトゲの模型もそろえた。準備万端。いざ出発、インドへ。空港到着、目指すはウモッカタウン。…残念ながら全く近づくことができない。過ごすことになったのはあまりにも想定外の場所。あきれさせるが、あきさせない。よくぞこれで一冊の本にした。

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    2024年05月10日
  • 【カラー版】アヘン王国潜入記

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    高野秀行(1966年~)氏は、早大第一文学部仏文科卒。早大で探検部に所属し、大学在学中に探検部での活動をまとめた『幻の怪獣・ムベンベを追え』で作家デビュー。その後も多数のノンフィクション作品を執筆し、2013年に『謎の独立国ソマリランド』で講談社ノンフィクション賞、2024年に植村直己冒険賞を受賞(探検家・山田高司と共同)。
    私はノンフィクション物を好み、冒険家・探検家が自らの体験を記録したノンフィクション作品もしばしば読む。具体的には、古くはスコットの南極探検を描いたガラードの『世界最悪の旅』から、植村直己、角幡雄介、石川直樹等の著書までだが、高野秀行に関しては、気にはなっていながら、著書を

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    2024年05月10日
  • 【カラー版】アヘン王国潜入記

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    旅行記としても政治学的資料としても、あるいは単におもしろい読み物としても、この本は超オススメである(デイリー・ヨミウリ紙)
    文庫版あとがきより

    ーーーーー

    本当にその通りだと思う。

    絶対に自分には真似の出来ない行動をしてくれて伝えてくれてる。
    そんな場所があって、そんな生き方をしている人たちがいるのね。知れて良かったありがとう。
    世界は広く、おもしろい。
    なんてくらいの稚拙な感想しか言えないことが口惜しい。

    高野秀行氏の著書はこれが初めてなのだけど、他もいろいろ読んでみよう。

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    2024年04月29日
  • 【カラー版】アヘン王国潜入記

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    記念すべき私の初めて読んだ高野秀行作品。浮世離れしたワ州と著者の行動力に圧倒された。これを読んで以来、著者の他作品を読むようになった。

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    2024年04月24日
  • 幻獣ムベンベを追え

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    自らも冒険しているような気持ちになりながら読める本でした。実際の現場の空気感や温度音などを写実的な表現と言うよりは、主観的な表現言葉を用いて文章を作っていました。そのふいんきが生々しく、自分の頭に想像できることが楽しくするすると読み進めてしまいました。
    時系列順に高野さんの作品を読んでいこうと思っています。ありがとうございました。

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    2024年04月22日
  • 【カラー版】アヘン王国潜入記

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    すごくニッチなジャンルのお話でしたが、臨場感溢れる文章。人間味溢れる行動。どれをとっても惹き付けられてしまう内容でした。自分がこれから生きていても恐らく体験出来ないであろう世界に少しでも触れることができた良い機会になりました。
    ありがとうございました!

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    2024年04月17日
  • 【カラー版】アヘン王国潜入記

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    何ともすごい行動力。アヘンを栽培している村と聞くととても恐ろしい所を想像する。7ヶ月間村の人と寝食を共にし、文明度は低いが、礼節、敬虔さ、勤勉さを備えた人たちと知る。マラリアやシラミに脅かされ自らアヘン中毒にまでなりながら…。30年近くが経とうとしているけど、一緒に暮らした方々が元気にされている事を願うばかり。

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    2024年03月30日