高野秀行のレビュー一覧
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単行本の出版から10年経っているので、状況が変わっていることもあるだろうが、とても面白かった。取材は大変だったようだが、読んでるこちらも、異国の人たちのコミュニティに入り込み、料理を食べてるような気分で楽しかった。どの人たちも異国である日本で生き生きとたくましく、大変なこともあるに違いないのに元気に生きておられ、見習わなきゃと思った。
文庫本のあとがきで高野さんが書いておられるように、外国人に対するヘイトは決してなくなるどころかひどくなる一方だ。日本人に自信や余裕がなくなって来たからだとおっしゃってる通りだと思う。
"これから日本が外国の人たちにとって、もっともっと住みやすい国にな -
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納豆は好き?
わたしはまあまあ。
納豆オムレツや納豆巻きは好き!
キムチやアボカドを入れてご飯に乗っけて食べると美味しい。
納豆カレーはちょっと好みでなかった。
それをアレンジした納豆カレースープも、個人的には一回でいいかな…家族は好きみたい。
さて、そんないかにも日本!と思っていた納豆だが、アジアだけにとどまらず、アフリカにもあるなんて知ってた?!
アジアでは大豆を使う。
包むものはパパイヤやバナナ、イチジクの葉などで包んで発酵させるそうだ。
どこにでも納豆菌はいるそうで、それらの菌はみんな同じだっていうんだからびっくり。
驚くべきはアフリカの納豆。
パルキアという豆やバオバブの実から -
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現地のことを本当に知るには現地の人が食べているモノを同じように食べてみることが一番、という筆者のコメントはかなり共感できる。結局、どこに行ったとか何をみたとか、パスポートのスタンプラリーをしているだけでその国のことをわかったような気になっているのに違和感を覚えることもある。自分の文化圏の価値観だと”ヤバそう”だけどそれを食べている現地の人の文化をリスペクトして自分もそこに入り込んでいってみる。それが異文化理解の基本でもあるし本質なのかなと思う。どちらかかが良い悪いとか優劣とかではなく、まず理解したり体験したりしたうえで歩み寄ってすり合わせていくことなのかなと。まぁエラそうなことを述べたけど、じ
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高野秀行(1966年~)氏は、東京都生まれ、早大第一文学部卒。大学在学中に『幻の怪獣・ムベンベを追え』(1989年)で作家デビュー。代表作は、『ビルマ・アヘン王国潜入記』(1998年)、『西南シルクロードは密林に消える』(2003年)、『謎の独立国家ソマリランド』(2013年/講談社ノンフィクション賞)。植村直己冒険賞受賞(2024年/探検家・山田高司と共同)。
角幡唯介(1976年~)氏は、北海道生まれ、早大政経学部卒。代表作は、『空白の五マイル』(2010年/開高健ノンフィクション賞、大宅壮一ノンフィクション賞)、『アグルーカの行方』(2012年/講談社ノンフィクション賞)、『極夜行』(2 -
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高野氏の著書はアヘン王国に次いで二冊目。
(同じくらいのボリュームかと思いきや、1.5倍の量があったので読むのに少し時間がかかってしまいました)
日本ではいまだレベル4の危険地域でありイメージ的にも危なそうで怖そうでよく分からない国というイラク。その中でもかなり特殊な地域アフワールについて。
アヘン王国同様こうやって無謀にも冒険、探究をし一般読者が読めるようにまとまった報告書は本当に有難い。
歴史や背景、現状をただ伝えるだけでなく、現地で暮らす人々が生きている姿ーーーいま同じ時代に地球という星に共にありながら我々日本人とはまったく違う文化や時間軸ーーーをまざまざと浮かべさせてくれる情報は貴重だ -
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昨年、腰骨を骨折して、今も完全には痛みが消えていない読書好きの義母が”腰痛”というキーワードから興味を持って読んだところ、腰痛が治る治らないということより笑っちゃうから読んで、とのことで。
著者の高野秀行さんはずっと以前に『ワセダ三畳青春記』を読んだことがあり、文章のおもしろさはお墨付き。
そもそも探検家なんだし、あんなにアクティブに世界中を動き回ることがお仕事なのだから、腰痛と言ってもたかが知れているのではと思って読み始めたら、著者の腰痛は思っていたより重症。なのに、申し訳ないけどとにかく笑っちゃう。
藁にもすがる思いで訪ねていく治療現場の先々で、その効果や洗脳的な心理描写がおもしろおかし -
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高野秀行(1966年~)氏は、早大第一文学部仏文科卒。早大で探検部に所属し、大学在学中に探検部での活動をまとめた『幻の怪獣・ムベンベを追え』で作家デビュー。その後も多数のノンフィクション作品を執筆し、2013年に『謎の独立国ソマリランド』で講談社ノンフィクション賞、2024年に植村直己冒険賞を受賞(探検家・山田高司と共同)。
私はノンフィクション物を好み、冒険家・探検家が自らの体験を記録したノンフィクション作品もしばしば読む。具体的には、古くはスコットの南極探検を描いたガラードの『世界最悪の旅』から、植村直己、角幡雄介、石川直樹等の著書までだが、高野秀行に関しては、気にはなっていながら、著書を