高野秀行のレビュー一覧
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わたしは納豆がまったく食べられなくて、納豆にはまーーーったく興味がないんだけれど、おもしろかった。
確かに、納豆って日本特有の食べ物って思ってて、まあ韓国とかアジアにあったっていうのは可能性はありそうと思えるけど、さすがに西アフリカにもあった(大豆じゃないけど)っていうのは驚く。
けっこう納豆研究として文化人類学的?学術的?な話も多かったけれど、でもやっぱり、読んでいておもしろい!と思うのは、現地でのハラハラするような経験で。西アフリカで憲兵隊に調べられる、とか、納豆できてないかもしれない、とか。あからさまには言わないけど、取材許可にお金が必要と言われて、案内してくれる人と、「いくら?」「あ -
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古代の通商路である西南シルクロードは諸説あるが中国の成都からミャンマー北部を通ってインドへと至るものだそうだ。
古蜀はシルク発祥の地の有力候補でもあるそうで、北方のシルクロードより謎が多くその道を歩いて行ってみる、という計画だそう。
旅のほとんどはジャングル珍道中だ。
だがそこは反政府少数民族ゲリラがいて、その人々や道々…というよりほとんどジャングルの中で出会う人々の姿が描かれる。
納豆が他の国にもあることを知らなかった。東アジア文化圏という言葉が出てくるが、最後に出てくるインドの話と比べてみてもなるほど、共通項が多いのか。
その珍道中ぶりに笑っていると時折その地の情勢だとか、ほとんど廃 -
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日本で生活する外国人が、どのような経緯で来日しどんな仕事をして、普段は何を食べているのか、という非常に何気ないが興味深いテーマの作品。
登場する人々は宗教や国籍も様々、もちろん日本に来た理由も人それぞれのドラマがあって面白くて、特に感じたのは女性の強さだった。震災で家を失ったフィリピン女性や、若くして亡くなった姉のダンス教室を継いだイラン人女性など、異国での災難にも負けず明るく暮らしている姿は、とても印象に残った。
もしかすると、数十万年前に生まれた我々人類の祖先が、アフリカを出発し砂漠や海を越えて世界中に広がったのも、こんな女性たちのおかげだったのかなと思う。 -
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Posted by ブクログ
ソマリアに恋した著者のソマリア旅行記第二弾は、第一弾の勢いを全く失っていない良作。
前作に続きカートを食いまくるのかと思いきやそのようなシーンはほとんどなく、なんなら古巣にカートを持って行ったら古巣はすっかり近代的なオフィスになっていて1人寂しく床でカートを食べる、という状況。ソマリアの変化の速さは発展途上国につきものなのか。
他方でソマリア人の濃密な個性に付き合わされる著者のドタバタ劇は後半で加速する。武装勢力に襲撃されるシーンなど映画も真っ青のてんやわんやぶり。いや実際にはすごい緊迫感なのだろうけど、緊迫感の中にもバカバカしさを探してしまうのが著者の目、ひいてはワセダマンの悪い癖、ではない