高野秀行のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
納豆
それは人によっては「足の匂いがする」とまで評する、実に食べ方のバラエティに富んだ栄養ある食材である
勝手に日本独特の物と思っていたが、納豆菌を利用した生成は各国にあり、この本は納豆の記録と研究から世界を見つめる本だ
人の本棚で勝手に気になり購入したのできちんと把握していなかったが、高野さんの著書だった
さすがの面白世界不思議発見本
関係無いが「まぼろしの納豆」という商品がある
大変な矛盾だ。売っている、流通に乗せた段階で幻でも夢でもない
この本に載っているのはまさに幻
是非、「隠れキリシタン納豆」という単語に興味を覚えたのなら読んでみて欲しい
きっと読後は出てくるどれかの納豆が粘り強く -
Posted by ブクログ
語学意欲と海外に行きたい欲が煽られる!^_^!
語学の話と旅の話で進むのでとても楽しかった。
中でも、コミュニケーションの為の語学と親しくなる為の語学の話や正しい文法より通じればいい楽しさ、テキストより誰でも良いからネイティブの人に現地の話し言葉を学ぶ、と言ったところの話が良かった。
たまたま同時並行で読んでいたオードリータンの本にも、正しい英語は必要ないと書いてあって、文法が正しいか間違っているかばかりに頭をとられるより、間違っていたらいたで、それでも相手に通じると。
そして、この著者も言うように相手も助け舟を出してくれてコミュニケーションが成り立つと。
と、語学能力が残念過ぎる私の感想 -
-
Posted by ブクログ
ネタバレ酒を主食とする人々
エチオピアの科学的秘境を旅する
著者:高野秀行
発行:2025年4月7日
本の雑誌社
タイトルは比喩表現ではない。主食のように酒をよく飲む人々、ではなくて、本当に1日3食以上、食事として酒を飲んで生きている人々がエチオピア南部にいる。今回は二つの少数民族が住む村を訪ねるのだが、どちらも小さな子供から老人まで、食事として酒を飲む。ソルガムというイネ科モロコシ属(日本ではコーリャン、モロコシ、カカキビとも)の穀物(世界五大穀物の一つ)を発酵させた酒を飲む。固形物としては、ソルガムで作った団子(みたらし団子ほどの大きさ)と豆を食べるだけ。
早稲田大探検部出身のノンフィクショ -
Posted by ブクログ
タイトルから勝手に、その地域の環境に適応するために、お酒を飲むようになったのでは?と思っていたけど、そうでもないらしい。
→
彼らは決して「遅れている」わけではない。「自然と共生している」わけでもない。コンソ人もデラシャ人も強烈なデベロッパーであり、自然と作り替え、コントロールしようとしていた。酒を主食とする食生活もやむおえずそうなってしまったわけではなく、意識的につかみとったものだろう。その意味では現代の日本人や西洋人と同じだ。ただ、「進んだ方向性が違う」のである。だから、西洋文明が世界基準になってしまった今、「遅れている」ように見えるだけだ。
こういう見方ができるようになりたいと思 -
-
Posted by ブクログ
外国人から見ると、見慣れた東京の街が異国の「トーキョー」だった。辺境を旅する作家•高野秀行さんがこれまで出会った外国人との邂逅を綴ったエッセイ。
フランス語を教えてくれたシルヴィ先生は『語学の天才まで1億光年』に、盲目のスーダン人マフディさんは『移民の宴』にも登場していた(あちらではアブディンさん)。マフディさんの有能ぶりには舌を巻く。目が見えないハンデの中で、異国の地で暮らす苦労は想像を絶するけど、それを感じさせない明るく陽気なキャラクターで微笑ましい。
「どうして日本人はこんなに英語ができないのか」
「日本人はわかりもしないのにイエスと言う」
先週まで北米出張に出かけていた私には刺さ -
-
Posted by ブクログ
ミャンマーの辺境•ワ州に世界で初めて長期滞在した経験を持つ辺境ノンフィクション作家の高野秀行さん。その経験を買われたのか、今回は冒険小説作家の船戸与一さんの付き添いとして“合法的に”ミャンマーを訪問。二人は早大探検部の先輩後輩という関係だったのは驚き。
高野さんらしくユーモラスなエンタメ系ノンフィクションに仕上がっている。ミャンマーを江戸時代の日本に見立て、国軍と情報部を徳川幕府と柳生一族と対比して描いているところは、わかりやすくて面白い。アウンサンスーチーは千姫かよ(笑)
こういった例えは後に『謎の独立国家ソマリランド』や『イラク水滸伝』でも用いられ、いまや高野さん流の表現手法として定着し -
Posted by ブクログ
ネタバレ未来国家ブータン
これで4冊目のブータン本。ちょっと一端のブータンファンの竹蔵であります。
国王のフェローとしてブータンの公務員を務めた令嬢、御手洗珠子さんの「ブータン、これでいいのだ」がとても勉強になる本だったので、世界の珍獣ハンターの高野氏のこの本もとても期待して読みました。
高野氏は優れたエンターテイメント小説家でもありすが、世界の不思議な生き物を追いかける探検家でもありまして、今回は生物多様性の調査を隠れ蓑にした雪男(イエイティ)の探索のルポであります。
ほぼ全編にわたって、ブータンの辺鄙な村のルポルタージュですが、表題にもあるように、氏のブータンに対しての考察(=未来国家)が語ら -
Posted by ブクログ
初めて読んだのがアヘン王国潜入紀。
信じられないくらい面白くて、他の書籍も色々読んだが、様々な辺境にも言語は存在する中で、著者の野性的かつ本質的な言語習得能力はタイトルが謙遜過ぎるくらい。
非母語(外国語)の文章を読んで理解するということは「情景が浮かぶ」ことである。
単語一つひとつの意味がわかってもそれが像を結ばなければ理解したとはいえない。
言語によって階層化され、話者同士で上下関係が無意識に形成されていくのは納得。
コンビニでカタコトの日本語で接客する留学生は私なんかより全然優秀だが、日本人東大生を前にする気後れがないのが言語の受け止め方。