高野秀行のレビュー一覧
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ソマリランドやアジア納豆の研究で著名な高野秀行さんの本。ソマリランドの研究をしつつ、納豆の研究もする、という事に対して割と疑問だったんだけど、この本を読んでかなり謎が解けた気がする。
要は、高野さん自身の生存戦略の結果、このような事になった、という事なんだよね。
本の名前や章タイトルは割とショッキングな物が多い。まねすると危険な物もあれば、まねすると良いこともあり、劇薬と言えば劇薬な本ではあるけど、きちんと使い訳ができる分別のある人は、まねをしてみると良いと思う。高野さんの本は個人的に非常に波長が合うので、他の本も読んでみたいな、とそんなことを思ったり。 -
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とりあげられている本はどれも読んでいないし、もともと歴史苦手だし、で、けっこう難しかった。やっぱりとり上げられている本を読んでないとぴんとこないのかも。でも、「ギケイキ」(これ、なんとなくタイトルはきいたことあったけど、まさか「義経記」のことだとはぜんっぜん考えもしなかった)をすごく読んでみたくなった。(「ピダハン」もおもしろそうだけど、高いなあ……。)
いやでも高野さん本当に頭よさそうだし、めちゃめちゃ本も読んでいて教養あると思うんだが。お相手の清水氏は教授だから当然だろうけど。
高野さんのあとがきの、教養が大切なのだっていう話になんだか感動した。この本でふたり読書会のようなことをして、体 -
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その昔、映画ブラックホークダウンでこの国の事を知り、それ以来なんだか気になってた。
入ってくる情報としては、海賊とか未だ無政府状態なんていう危ない情報ばかりだったが、その内面の一部を垣間見ることができた。
一番の感想としては、人間逞しいという事。
先頭が未だ続いているものの、そこに人が日常生活を送っているという当たり前の事を改めて認識させられた。
本著は作者の書き様から(というよりは性格?)日本では考えられない様な世界ながら、明るい面にスポットが当たってるのでとても読み易い。
読みながらクスッとする場面も多々。
カート(麻薬?)、氏姓制度など普段馴染みの無い世界観も著者の正に身を呈した -
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ちょっと日常に疲れて休憩したい時、著者高野さんの本以上にうってつけの本は無いのでは。そんな思いを新たにした本でした。面白くて読みやすい文章ですし、中篇3つ+短編いくつかと、ボリュームも手頃です。
表題作は、誰しもがやっている?夜中のネットサーフィンで「アフリカ・中東 マラソン」と検索したコトをきっかけに、15km以上走ったコトのない著者がサハラ砂漠のマラソン大会に出場する、というとんでもない話。
しかも「西サハラ」からの難民キャンプで行われ、参加者もボランティアの位置づけとなると、凄い大会になるのでは…と思うのですが、著者はライターとして、どうやって西サハラ(隣国モロッコから弾圧を受けて難民 -
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日本に移り住んだ外国人の生活や考え方、その中でも特に食事に焦点をあてた移住者ルポ。
外国人の方々はすっかり日本の日常に溶け込んでいるにも関わらず、いざ生活の姿となると急にモヤがかかったように想像が難しくなります。
日本に住む彼らがどこに集い、どんなものを食べ、どのような考えを持ちながら日本で生活しているか、興味深い世界を覗き見させてもらいました。
成田に鎮座するタイの巨大寺院でお坊さんへのタンブンに勤しむ人々、南三陸で被災者への炊き出しを振る舞う底抜けに明るいフィリピン女性たちなど。
印象的だったのはイランの女性です。イラン人の女性は著者へ、仕込みに17時間を要する絶品の家庭料理を振る舞いま -
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僕の1990年代と2000年代は野田知佑氏と供にありました。どれが名作とかではなく存在が自分にとって重要な人物でした。2010年代は野田知佑氏も老境に差し掛かりあまり書籍が出なくて寂しい思いをしておりました。誰か心しびれさせてくれる冒険野郎は居ないものだろうかと思っていたら、知らないうちに完全に心を鷲掴みされた人物。それこそが高野秀行氏です。
かなりの冊数を読んだので大分残り少なくなってきて寂しくなってきましたが、まだ50才とお若いのであと20年は頑張って頂けるのではないかと期待しています。
いつもいつも思いもよらないテーマで面白おかしく書きつつも、意外と学術的価値もあったりと油断のならない作 -
- カート
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試し読み
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ネタバレミャンマーに興味を持った人が最初に読む本としてお薦め。
世界の秘境ハンターとしてすっかり有名になった著書が、船戸与一の取材旅行の案内にとしてミャンマーに向かう。
タイトルがいかにも怪しげなのはいつもの癖。軍事政権下で鎖国政策を取る、ってことは開国前の日本とそっくりじゃないかということで、ミャンマーを江戸期日本に見立てて説明していくのがこの本の趣向。
取材は10数年前のこと、ジャーナリストビザはなんとか貰えた、ただし条件として軍情報部の旅行会社のお膳立てに従うこと。情報部の元締めキン・ニュンは首相でもある。彼のような人物を日本で探すと、江戸初期の柳生但馬守が一番しっくりくる、小説やドラマの中では -
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- カート
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試し読み
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本当は「ハードボイルド室町時代」の方を読みたかったのだが、さすがにその前にこっちの有名本読んでないとまずいかなと。
異文化モノにカテゴライズしたけど「アフリカのこんな辺境にはこんな珍しい風習が…」といった世界ビックリ列伝みたいのではない。読んで、コミュニティデザインの参考書みたいと思った。この手の本ではよく、どこかの自治体のささやかな成功事例などを紹介してるが、こっちの本は共感や理解には程遠い気がするアフリカの、さらになんかヤバそうなソマリランドが舞台。ソマリ人社会は確かに日本人と全然違うのだが、にも関わらず、彼らの国の動かし方を知ると「ウチでも取り入れた方が」とか「こっちのやり方の方がいいん -
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ネタバレ在日外国人の食生活を通して外国人達のリアルな現状を描いた取材記。
タイやイラン、ロシア…様々な在日外国人を追いかける高野さん。
一番驚いたことは多くの外国人曰く「日本食は作るのが簡単でいい」ということ。
取材した国の人達の料理は、下準備等に時間と手間をかけて作るから非常に面倒らしい。
でも日本と違って一度作った料理を何日もかけて食べる。
確かに日本はほぼ毎日違うものを作って食べる。
思いがけず嬉しかったのは『異国トーキョー漂流記』に登場した盲目の野球好きの彼の後日談が読めたこと。
相変わらず飄々としてマイペースな彼だったけれど幸せに暮らしていて良かった!
東日本大震災で被災した外国人達。 -
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ネタバレよくこんな所に潜り込めたな〜という感想がまず出てくる。
ソマリの伝統を前に、現地の人々の暮らしを間近に知ることは今回は出来ないのかなと思っていたら、その強固な扉をスルッと抜けて、気付いたら寝室にまで入り込んでいたのにはニヤリとしてしまった。ドルが通じない所まで行ってしまったことも、いよいよ本領発揮といった感じで面白かった。
無茶苦茶だけど爆走する車で帰るクレイジーな仲間たち、ちょっとカッコいいなと思ってしまった。こういう人がよく事件に巻き込まれるんだろうな〜と思っていたら本当に狙われていて、よく死者が出なかったなと。
頼もしいジャーナリスト、ハムディが22歳ということに驚きを隠せない。そして彼 -
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アフリカの角とよばれる地域にあるソマリアは南ソマリアと北のソマリランドに分断されており南ソマリアは現在も内戦が激しい地域である。
その非常に治安の悪い地域に単身で乗り込み、現地の文化に触れ現地ソマリ人たちとの交流や取材内容がリアルにレポートされていてとても面白かった。
著者はその国の「言語・音楽・料理」を大切にしており、実際今回の旅でもその3つを知ろうすることでどんどん現地の人たちと溶け込んでいく様子も楽しく読むことができた。
自分で行こうとは到底思えない危険な地域のことを、こうして本で読むことで少し触れられた気がした。
ソマリアは自分が住んでんいる世界とはかけ離れていて、世界には様々な価値観 -
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ネタバレとても冒険心をくすぐられる。
情報が繋がっていく時の興奮が手に取るように分かり、世界のミステリーを暴くテレビ番組を見ているような気持ちになる。
クルドのグルメがとても美味しそう。こういう普通の旅の記述が時々入ってくるのが良い。フッとその土地の良さを感じる瞬間だ。高野氏の著書に登場する現地の人たちはとても人間味を感じて好きだ。その部分だけを上手く抽出して読ませてくれているのかもしれない。ワン湖の周囲の美しさや土地の空気感を、出会う人々から感じる。映画でも見ているようだ。
教科書通りではない現場の宗教に触れることができるのも面白い。こういう時に日本との違いを強く感じる。
実際有り合わせの装備で湖を